「グリフィン家のウェディングノート」:映画センスの欠如
映画『グリフィン家のウェディングノート』は、やっちまいましたって感じですね。これだけの1流キャストでこれだけの駄作ってのも、「十年に1本」クラスのひどさではないでしょうか?
艶笑コメディーなのでしょうが、面白くもおかしくもありません。あけすけなセックスがらみのシモネタが、ほとんどスベリまくって、野暮にしかなっていません。こういうもんは粋でないと惨憺たる結果になるだけです。
スーザン・サランドンとダイアン・キートンといえば、小生が昔大ファンだった女優たち。それぞれに良い年の取り方をしていると思いますが、願わくはもっとマシな映画で共演してもらいたかったところ。ロビン・ウィリアムズも「あ、どうしちゃってたの?」ってぐらい久々にお顔を拝みましたし、「作品を選ばない男」と化したデ=ニーロにはもう何をかいわんやで・・・。
衣装(オード・ブロンソン=ハワード)だけは見ものでした。女も男も色遣いがとてもキレイ。サランドンのフューシャピンクのパンツとかデ=ニーロの赤ジャケットやラヴェンダーのシャツなど、最近の現代ものドラマの中では際立ってステキだと思いました。
それにしても最初から最後まで映画として躍動するということが無く、つまり映画センスが無くて、ヘタな台詞が上すべりするだけ。いろんなものがムダな作品だったのでありました。
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