« 「すべては君に逢えたから」:もっと脚本練らないと | トップページ | マッカランの75年もの »

2013年12月22日 (日)

「キャプテン・フィリップス」:手に汗握るリアルな攻防

346309_009

映画『キャプテン・フィリップス』は、がっしりした「映画らしい映画」。こういうVFXに頼らず(ま、地味に使用してますけど)、質的にも高いハリウッド娯楽作というのは少なくなっているだけに、みんなで映画館で観てヒットさせることが重要なのですよ。

346309_001

ポール・グリーングラス監督が『ボーン』シリーズや『ユナイテッド93』などでも見せていたドキュメンタリー・タッチや手持ちで揺れるキャメラなどを今回も用いて、迫真のサスペンスを演出しています。とにかくフィリップス船長(トム・ハンクス)は丸腰で超人でも何でもないところに、いかにもケンカっ早そうな敵は銃を突きつけていて・・・という状況が続き、気がついたら本当に「手に汗握る」でじっとりしていました。自分の生命がどうなるかわからないゾーンでの一進一退の攻防ですもんねえ。

346309_008

海賊たちが単純に凶暴なモンスターではなく、その背景やキャラクターもしっかり描写しているあたりが、作品の奥行きを深くしています。更にはトム・ハンクスの演技で作品の広がりが出ています。最終盤のトムの演技はやはり凄いものがありますね。この船長、実話に基づいているだけに、リアルに普通であって、アメリカ映画的ヒーローにはなりません。そこらへんのクサさを嫌う人にも、これなら大丈夫でしょう。現代的と言えるのでしょうか。

346309_006

それにしても、こんな危ない海域を通るならこっちだって武装するとか戦闘のプロを乗せるとかしないとダメなんじゃないでしょうか?あるいはNAVYとのホットラインを用意しておいて、すぐ援護できる体制にしておくとか。少なくともあんなボートとあんなハシゴごときにやられないような対策ぐらいちゃんと取ろうよ、と思ってしまいました(ねずみ返しみたいなものが出てくるとか・・・)。

|

« 「すべては君に逢えたから」:もっと脚本練らないと | トップページ | マッカランの75年もの »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/54347730

この記事へのトラックバック一覧です: 「キャプテン・フィリップス」:手に汗握るリアルな攻防:

» キャプテン・フィリップス [佐藤秀の徒然幻視録]
親子ぐらい違う2人の船長のガチバトル 公式サイト。原題:Captain Phillips。ポール・グリーングラス監督、トム・ハンクス、バーカッド・アブディ、バーカッド・アブディラマン、ファイ ... [続きを読む]

受信: 2013年12月22日 (日) 23時30分

» 『キャプテン・フィリップス』 (2013) [相木悟の映画評]
手に汗握る、極限サバイバルを体感せよ! 観始めたら最後、2時間14分緊張しっ放しのノンストップ・ムービーであった。 09年にソマリア海域で起こった、海賊による米貨物船人質事件。本作は、その人質となった船長の回顧録を基にした実録映画だ。 監督は、ポール・...... [続きを読む]

受信: 2013年12月22日 (日) 23時54分

» キャプテン・フィリップス [映画的・絵画的・音楽的]
 『キャプテン・フィリップス』を吉祥寺のバウスシアターで見てきました。 (1)予告編を見て面白いのではと思い映画館に出かけてみました。  本作の冒頭は、2009年の3月28日、バーモント州アンダーヒルにある主人公のフィリップス船長(トム・ハンクス)の自宅。  彼...... [続きを読む]

受信: 2013年12月23日 (月) 05時37分

» 『キャプテン・フィリップス』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「キャプテン・フィリップス」□監督 ポール・グリーングラス□脚本 ビリー・レイ□キャスト トム・ハンクス、キャサリン・キーナー■鑑賞日 12月8日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想...... [続きを読む]

受信: 2013年12月23日 (月) 08時22分

» 船長の責務~『キャプテン・フィリップス』 [真紅のthinkingdays]
 CAPTAIN PHILLIPS  2009年の早春。リチャード・フィリップス(トム・ハンクス)はアフリカ難民に 援助物資を運ぶ貨物船の船長として、20人の乗組員とともに船上にあった。 しかし、彼の船はソマリア沖で4人の若い海賊に襲撃される。  う~ん、なんだろう、この臨場感と言うか、緊迫感と言うか。。。何とも言え ない重圧を感じる作品だっ...... [続きを読む]

受信: 2013年12月23日 (月) 10時36分

» キャプテン・フィリップス ★★★★★ [パピとママ映画のblog]
2009年にソマリア海域で起こった海賊船による貨物船人質事件を、トム・ハンクス主演、「ボーン・アルティメイタム」「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス監督で映画化したサスペンスドラマ。 あらすじ:09年4月、援助物資として5000トン以上の食糧を積み、ケニアに...... [続きを読む]

受信: 2013年12月23日 (月) 12時57分

» [映画まとめ語り『ザ・コール 緊急通報指令室』『キャプテン・フィリップス』(寸評)] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆どちらも面白くて、こうして、続けて観た二つの作品をまとめて語ると、妙に符合する点がある。  どちらも、犯罪者に、被害者が拘束される物語だ。  『ザ・コール』は猟奇犯罪者に少女が、『キャプテン・フィリップス』は海賊に船長が掴まる。  どちらも、被害者は...... [続きを読む]

受信: 2013年12月24日 (火) 11時07分

» 映画「キャプテン・フィリップス」半端じゃない緊迫感は本物 [soramove]
映画「キャプテン・フィリップス」★★★★ トム・ハンクス出演 ポール・グリーングラス監督 134分、2013年11月29日より公開 2013,アメリカ,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (原題/原作:CAPTAIN PHILLIPS) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「2009年のソマリア海域人質事件をテーマに、 ソマリアの海... [続きを読む]

受信: 2013年12月25日 (水) 07時47分

» キャプテン・フィリップス [象のロケット]
2009年4月。 アメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号は、援助物資5000トン以上の食糧を積んでケニアに向かうべくインド洋を航行していた。 ところがソマリア海域で4人の海賊に襲われ、非武装のアラバマ号はたちまち占拠されてしまう。 53歳になるベテラン船長リチャード・フィリップスは、船と乗組員20名の解放を条件に、自分が人質になることにしたのだが…。 実話から生まれた海洋サスペンス・アクション。... [続きを読む]

受信: 2013年12月25日 (水) 09時45分

» キャプテン・フィリップス・・・・・評価額1700円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
生きる為の、極限の四日間。 2009年、ソマリア沖で実際に起こった海賊事件の顛末を、ポール・グリーングラス監督が映画化した骨太のサスペンス映画。 事件当時海賊の人質となったリチャード・フィリップス船長が、ステファン・タルレイと共著した回顧録「A Captain's Duty」を、社会派ドラマを得意とし「ニュースの天才」などで監督としても知られるビリー・レイが脚色している。 134分...... [続きを読む]

受信: 2013年12月26日 (木) 22時34分

» キャプテン・フィリップス : 貧しき者の哀しさ [こんな映画観たよ!-あらすじと感想-]
 今年も、今日と明日の二日間となりました。私くらいの年齢になると、一年の過ぎるのが早いこと早いこと。そんなおっちゃんが、今年最後にレビューする作品はこちらになります。 [続きを読む]

受信: 2013年12月30日 (月) 09時52分

» 映画:キャプテン・フィリップス Captain Phillips  船長 vs 海賊ボスによる熱い、ガチ「知力バトル」 [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
実話の映画化。 ソマリア沖を航行中の貨物船が、海賊の襲撃を受ける。 そこから貨物船の船長フィリップス(トム・ハンクス)と、海賊ボスと闘いが始まる... 実はあまり期待してなかった。 とりあえず抑えとこうくらいの意識で映画館に。 ところが.... すぐさま物語にず...... [続きを読む]

受信: 2014年1月 2日 (木) 10時53分

» キャプテン・フィリップス [とりあえず、コメントです]
2009年に起きた海賊事件を基にポール・グリーングラス監督&トム・ハンクス主演で描いた映画です。 トム・ハンクスの演技とリアルな展開が好評だったので、ずっと気になっていました。 スクリーンで観たソマリア沖の海域には、日常とはかけ離れた緊迫感に満ちていました。 ... [続きを読む]

受信: 2014年1月11日 (土) 12時39分

» 「キャプテン・フィリップス」 [ここなつ映画レビュー]
東京国際映画祭のオープニング作品だったけれど、チケットはあっという間にSoldOut。まあ、すぐにロードショー公開される事は判っていたので、そのままスルーして公開を待つ事に。 緊迫感溢れる展開。正に手に汗握る2時間14分。見終わった後、肩が凝ってしまっていた位。実話を元にした話でこれ程ドラマチックな展開はそうそうない。 オマーンからソマリア海域を通過して積荷を運ぶアメリカ船籍の貨物船が、ソマリアの海賊にシージャックされるという物語。海賊達は船長を人質に交渉をしようとする。その船長... [続きを読む]

受信: 2014年1月19日 (日) 02時06分

« 「すべては君に逢えたから」:もっと脚本練らないと | トップページ | マッカランの75年もの »