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2013年12月 9日 (月)

「麦子さんと」:笑って泣けてウェルメイド

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映画『麦子さんと』を試写会で観ました。『ばしゃ馬さんとビッグマウス』に続く吉田恵輔監督作品(脚本は吉田と仁志原了)。大江戸としては断然こちらの方が好きです。

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『ばしゃ馬』がシナリオ作りという自分たちの世界にこもった自主映画的でさえある作品だったのに対して、こちらは実にウェルメイドなエンタテインメントとして実によくできています。笑わせて泣かせて、その上にこの脚本コンビらしい「毒」も織り込んでいます。95分というコンパクトさも良いではありませんか(『ばしゃ馬』は119分で、ちょっとダレました)。

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いつものぼんやり個性にオタクの味付けを加えた堀北真希=麦子が良いのですが、彼女と彼女を取り巻く面々のオフビートな味が楽しくて、笑えるんですよねー。ダイアローグも良く書けていると思います。麦子のキャラにブラックな一面を混ぜ込んだあたり、なかなか書けるものではありません。

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ラストで麦子がケータイで話しながら歩く田舎道、そこでの電話相手=松田龍平演じる麦子の兄 が言う一言が、ものすごく効きます! 不意打ち的にかなりガツンと来ます。よくある手といえばその通りで、王道的に泣かせのツボを押さえているのです。ちょっと忘れかけていた前半のエピソードを「おお、こう持ってきましたか」って感じで使っていて、小生はそういう流れになった時点で先を予測して突如体がわなないて、涙が出そうになってしまいました(実際は我慢してたら、時間差でエンドタイトルになってから落涙しちゃいました)。

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それにしても松田龍平はなぜ「田舎の出身でアイドル歌手になろうとして東京に出て来た母親と、その娘の話」に連続して出ているのだろう。いやー、『あまちゃん』かぶりました(堀北さんは『梅ちゃん先生』の方ですけどね)。

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