ベルマーレ本×2
湘南ベルマーレ20周年記念ってこともあり、この秋出たベルマーレ本2冊をご紹介。
まずは真壁潔社長による『崖っぷち社長の挑戦 湘南ベルマーレに懸ける夢』(草思社)。2004年の社長就任以来10シーズンを通してベルマーレというチームの形(特に育成面)を、さらに地域に密着した総合スポーツクラブとしての幅広い活動を築き上げてきた名物社長の夢と思想と奮闘記。これを読むと、ベルマーレというクラブの「清貧」にも似た清々しさが感じられて、ますますもって好きにならずにはいられません。真壁社長はベルマーレからは社長としての給料を一切もらっていないのです。本業の造園業社長としての収入があるとはいえ、なかなかできることではありません。そういう所も含めて、このクラブのサポーターであることに誇りを持てる一冊です。
で、こちらは湘南ベルマーレ編『縦の美学』。96ページの小冊子なのですが、ここにきてベルマーレが確立しつつある速くてイキのいい「縦の攻撃サッカー」を詳述した一冊です。第1部ではその思想と実像を解説し、第2部では指導者に向けた攻撃の型の解説や練習法を掲載してあります。菅野監督のあたりから萌芽が見え始め、反町監督が提唱・推進し、曺監督がしっかりと形作った、素晴らしき「縦のサッカー美学」。これからもベルマーレには守り通して欲しいDNAであり、永遠のアイデンティティとなって欲しい哲学です。
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