「草乃しずかの世界展」@松屋銀座
松屋銀座で開催中(~1/20)の『草乃しずかの世界展 一針に祈りを込めて40年』を見てきました。日本刺繍の第一人者である草乃さんの40年にわたる創作の中から代表作175点を集めての決定版的展覧会。正月らしい華やぎと和の美しさに溢れていて、正直期待以上でした。
近代から古典までの文学作品や桜、雪月花などの日本の美などを題材に、精緻な刺繍美を追究してきた草乃さん。作品形態も着物、掛け軸、額絵、タペストリー、屏風など多様。原色から黒までの色遣いの美しさに、才能が表れています。
会場内の映像にもあったように、とにかく刺繍は一針一針手縫いの世界。小生のように大ざっぱな人間にとっては、気の遠くなるような世界です。
会場入口すぐの紅白のめでたい絵柄の着物も、正月らしさ満載でなかなかの見ものですが、白眉は後半にある東日本大震災にインスパイアされた天女と蓮のタペストリーを掛けた壁面。軽やかさと神聖さ。極楽感と鎮魂。この「祈り」をテーマとした空間の天空的清らかさと幸福感は、思わず見入ってしまうほどのただならぬものでした。
最後のコーナーでは歳時記的に着物の作品を紹介して、これまた眼福。 お正月にこういう「美しい日本の私」を確認できるような世界、なかなか結構でありました。
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