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2014年1月30日 (木)

「父は家元」:茶の世界の美と厳しさ

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映画『父は家元』は、遠州流茶道の13世家元である小堀宗実氏とそのご家族を3年間追い続けたというドキュメンタリー。

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流祖の小堀遠州は「日本のレオナルド・ダヴィンチ」とも言われる大名茶人で、茶の湯のみならず築城、建築、造園、文学、書画、和歌、生け花、美術工芸と美のあらゆる分野に卓越した総合プロデューサー&アーティストであったわけですが、現家元もその流れを汲んで、オールラウンドに日本の美の追求と普及を行っているようです。

347480_004 家元の次女である優子さんの視点からのナレーションで展開していくので「父は家元」ってわけなのですが、やはり現代においては相当特殊な家族だって気がします。 そして長い歴史と格式を背負う家元という重責を担う宗実氏。その覚悟と厳しさが、表情や言動から見て取れます。それにしてもお手前の所作の美しさには感嘆してしまいますね。

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熊倉功夫、松岡正剛らアカデミー系の方々や坂東三津五郎、大柴宗徹(=ルー大柴!)ら有名人、企業の社長さんたちや遠州流の関係者など多くの人々が、遠州流や茶の湯について語ります。そこから浮かび上がって来るのは、やはり「日本」の美であり、歴史の時間軸が凝縮されて現代に存在する、その不思議さなのでした。 1年の流れを追いながら茶道を紹介する総合的なドキュメンタリーとしても、良くできていると思います。

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コメント

全体、統制がとれてて凄く面白い。
 
でも、
「茶の湯」体験のために、外人さんに畳の上で正座させるのだとしたら、それ自体がおもてなしにならない気がするとか思いながら、観てました。
最初のビル内の茶室は掘り炬燵で、外国でのデモ茶の湯では畳を持ち込んで、そこに自由に座らせてるみたいでしたね。

投稿: ふじき78 | 2014年2月 9日 (日) 02時16分

ふじきさん、どうも。
本作のプログラム内の対談によりますと、出来る限り正座してもらう理由は1.その国の形だから、文化理解のために 2.道具などを見る時、一番美しく見える目の高さだから 3.小堀遠州や豊臣秀吉もこの角度で見たかもしれないと思うことによって、歴史上の人物が同じ所にいるように感じられるから なのだということを家元が語っています。

あとディテールは忘れてしまいましたが、ビル内の茶室に掘り炬燵?→たぶん畳の一部に炉を切ってある映像がそのように見えたのでしょうか(そこで炭火で湯を沸かすためのものです)。

いずれにしても、現代においては日本人から見ても外国人から見ても同じようにミステリアスではありますね。

投稿: 大江戸時夫 | 2014年2月 9日 (日) 22時43分

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受信: 2014年2月 9日 (日) 02時23分

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