「アイム・ソー・エキサイテッド!」:アイム・ナット・エキサイテッド!
映画『アイム・ソー・エキサイテッド!』は、ペドロ・アルモドバル監督久々のコメディー。初期の『アタメ!』とか、ああいう感じ。だけどかなり微妙だし、かなりお下劣であります。いいんでしょうか、巨匠?
前作『私が、生きる肌』で、ほとんど「愛の極北」の境地にまで達しながらも、なんかヘンテコなキワモノ感を漂わせ、それがアルモドバルの初期還りを匂わせていたのですが、ここでは更に一歩進んで自己破壊しています。そう、『ソナチネ』の後に『みんな~やってるか!』を作った北野武みたいなものですね。
オネエ系の客室乗務員だとかシモネタだとか、別に笑えないしエキサイトしないし・・・どうしたものかって感じ。3人が踊るシーンも、コレオグラフィーをはじめ特に見るべきものなし、でした。
オープニングのタイトルバックだけは、いつもながらにカラフル&ポップで、アルモドバルらしい「おしゃれアート」感覚だったんですけど、本編はダメでした。機内のカラーリングなども、そこそこポップではありますが、もっともっと凝って欲しかったなあってところです。きっとアルモドバルにとって、撮影現場が楽し過ぎたんじゃないかなあ。
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コメント
TBありがとうございます!!
投稿: 別冊編集人 | 2014年2月14日 (金) 10時15分