「ぐリとぐら展」@松屋銀座
松屋銀座で本日初日の『ぐりとぐら展』(~3/10)を見て来ました。なんでもこの本の誕生50周年を記念した展覧会だとのこと。大江戸は『ぐりとぐら』が大好きなので、とても嬉しい企画です。
約200点の原画を中心に、中川李枝子さんと山脇(大村)百合子さん姉妹による『ぐりとぐら』全7作品+αの世界を展観します。入ってすぐの大きな大きなたまごに、まずにんまり。大きな本の模型が並べられた展覧会場のデザインは、デザイナーの小泉誠さんが手掛けたそうです。シンプルで、白木のあたたかい質感がステキです。大きな本の模型には穴があいてたりして、子供たちが出たり入ったりして遊ぶんでしょうね、きっと。 会場内映像として、中川さんの講演や宮崎駿と中川さんの対談風景も上映されていました。
最後のコーナーには『ぐりとぐら』各種や『いやいやえん』などを座って読めるテーブルとイスがありました。小生もウン十年ぶりに、『いやいやえん』を10分程で斜め読みしてしまいました。いや、たまたま小生の知っている人がこの作品の主人公「しげる」のモデルだったと聞いたもので・・・(びっくりです)。
『ぐりとぐら』は、絵の良さと共に、言葉のリズムが大きな特徴。そのまま歌えてしまいそうな七五調と、独特のワード・センスが最高なのです。ただ本展ではあくまでも絵にフォーカスして、言葉はあまり出てきません。まあ言葉までつけちゃうと出版物と変わらなくなっちゃうとか、それを図録に収録すると本を買う意味が薄くなるとか、色々大人の事情があったりするのでしょうかねえ?
会場出口のグッズ・コーナーにはポストカード各種やハンカチ、メモ帳など数種の商品がありましたが、いつものこの会場のような数百点規模のマーチャンダイズはありませんでした。作者のこだわりか何かで?あまり商売カラーを出すことを良しとしなかったってことなのでしょうか? ちょっと残念。世の中の子供たちだって、ぐり・ぐらのぬいぐるみとか欲しいんじゃないのかなあ。 図録はレギュラーの展覧会篇と、薄めのインタビュー・対談篇の2冊組。そうそう、あのカステラの源は『ちびくろさんぼ』のホットケーキだってことも初めてわかりました。なるほど。焼き立てのカステラ(むしろ蒸しパンとかマーラーカオとか)が食べたくなりました。
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