「ザ・イースト」:米国版「土竜の唄」か?
映画『ザ・イースト』は、なぜか「ジ」ではなく「ザ」なのですね。なんでEastなんでしょか? やっぱり“The east of Eden”から取っているのでしょうかねえ?
アメリカ版『土竜(モグラ)の唄』ってところでしょうか。潜入捜査官ブリット・マーリングが、主役として健闘しています。
環境汚染や薬害を生みだす利潤追求企業への「正義という名の」テロリズム集団(必殺仕置人か??)と、そこへの潜入捜査官のあれこれを描くわけですが、あまりサスペンスフルではない、というかそこらへんにはさほど興味が無さそうです。むしろ「ミイラ取りがミイラに」現象(あるいはストックホルム・シンドロームもどき)を追っていきます。でも主人公がいくら苦悩したってねえ・・。あと終盤、特にラストあたりの描写が不鮮明で、映画全体の完成度は低めの印象。恋愛がらみの部分もきちんと消化できていません。さらに社会派の側面も、娯楽性に負けて嘘っぽいですし。
エレン・ペイジの父親(社長)役のおっさんが脱ぐと、笑っちゃうぐらい凄い胸の筋肉! この人が工場廃液入りの水に浸かって出てきた時には、「ああ、この人、このまま『悪魔の毒々モンスター』 になってしまうような展開ならメチャ面白いのに・・・と思った大江戸なのでした。
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