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2014年3月31日 (月)

「それでも夜は明ける」:自己正当化と他者の否定

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映画『それでも夜は明ける』は、いかにも芸術科学アカデミーの皆さんが好みそうな作品。アメリカの過去の悪を暴き、告発する真面目な作品。これだけ真正面からシリアスに奴隷制度の悪を描いた作品って、意外とここ数十年の映画には無かったのですよね。だから、とにもかくにも製作したこと自体に意義がある作品なのです。

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いやー、それにしても恐ろしい事実です。昔のことだからと水に流すわけにはいかない、忘れてはならない汚点(shame)です。我々としてはいやがおうにも北の拉致問題を想起してしまう事柄でもあります。

この問題が怖いのは、人間の本性に起因しているから。すなわち、自分に都合の良い理屈を組み立てて自己正当化の論理を構築し、そのうちに自分でその理論に取りこまれて信じ切ってしまうこと。そして自己正当化のための他者の否定です。今の世の中でもいろんなレベル、いろんな局面でお目にかかることだと思います。いや、むしろ人間の歴史はこの繰り返しですよね。宗教にせよ、戦争にせよ、政治にせよ・・・。

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『SHAME シェイム』でもスティーヴ・マックィーン監督と組んだマイケル・ファスベンダーが、唾棄すべき悪人役をハードに演じておりますが、むしろその奥さんの鉄面皮ぶりの方が怖いかも。人間の思想の持つ暴力性(自己正当化と他者の否定)を表現して、ただただ恐ろしいものがあります。

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ベネディクト・カンバーバッチが理解のある白人農場主ではありましたが、終盤に登場するブラッド・ピットが最高に「現代的思考のできるいい人」(当時としては変わり者か?)で、この人の登場により一気に物語が収束してしまうあたりが -まあ「事実に基づく」んでしょうけど- ドラマツルギーとしてはちょっと腰砕けですね。 どうもそこらの弱さのために、名作には至らなかった気がいたします。最近大はやりの「事実に基づく」映画に共通する弱点です。

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2014年3月30日 (日)

大食いシンデレラ「もえあず」

大江戸はなぜかテレビ東京の『元祖!大食い王決定戦』が大好きなのでして、過去からの大食い男女の熱い戦いにいつも感動させられてきたものです。胃袋(と顎)のアスリートたちの、体を張ったギリギリの戦い=ライバルとの戦い&己との戦い には、やはり見る者の心を揺さぶる感銘があるのです。人間の限界をほとんど超えてるし。

で、今日やっていたのは「爆食ニューヒロイン誕生戦」と称して、庄司さんとかアンジェらとかロシアンとかいつものメンバー無しのニューフェイスたちの争い。とはいえ全国の予選会を勝ち抜いた彼女たちは、非常にレベル高かったわけでして・・・。

そんな中、一番目を引いたのは秋葉原の現役アイドル、しかも26歳、しかし16歳ぐらいにも見えるという「もえのあずき」さん=通称「もえあず」! 確かに声やらしゃべり方やらしぐさやらが、実に妹系アイドルだあ。見事な八重歯とアヒル口で、確かにかわいい。そして確かに大食いです。 調べてみたらこの人「セレブ系アイドル」とかで、自宅が8億2000万円の豪邸で、家に入るまで3重のオートロックがあるとか、株をやってるとか、なんか只者じゃないようです。 しかも名前なんか「萌え」+「あずにゃん(「けいおん!」の)」みたいじゃないですか。

決勝の3人にまで勝ち残ったのは大したものです。その決勝では終盤、苦しくてテンポが鈍り、食べながら泣きだしたというか、号泣しながら食べていたのが印象的でした(プールに投げ込まれたり、色々いじられていたのも印象的でしたが)。伝説になりますね。彼女、一気にファン増えただろうなあ。ギャル曽根以上にメジャーになる可能性アリです。「大食いシンデレラ」誕生という感じですね。 それにしても、世の中には驚異的な人がいるものです。

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2014年3月29日 (土)

昭和のくらし博物館+ぬめり坂

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東急池上線の久が原駅からちょっと歩いた所。異界に誘うかのような昔懐かしい香りのする小径(こみち)を通ってたどりついたのが・・・「昭和のくらし博物館」です。

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博物館といっても、見た目は古い民家。今も時々お目にかかる感じの二階建てです。なんでも昭和26年に建てられた小泉さんの私邸(小さなおうちです)を、小泉さんが懐かしの家財ごと公開しているのだそうです。1999年からやっているんですってね。

入口脇には昔懐かしい蓋つきゴミ箱。

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玄関脇にはこれまた懐かしの手押しポンプなどもありましたが、「館内撮影禁止」とあったので、どこまでが館内かよくわからなかったけどやめておきました。

家の中に入ると、懐かしい昭和のあれこれがリアルに眼前に。机やタンスの引き出しを開くと、いろんな道具やら本やらが入っています。昭和の少女たちに関する特集コーナーもありましたし、台所などは道具もさることながら床下保存庫!に感動してしまいます。 ちゃぶ台の上には、朝食・昼食・夕食のサンプルが並べられていました。 和服や裁縫(断ち板やら鏝(こて)やら・・・)あれこれとか、シンガーミシンとかもあって、昭和の家庭における「縫い物」の大切さがわかる展示です。

係の女性が、入る時から所どころで丁寧に気持ち良く解説してくれるのですが、最後の床の間ではお茶まで出してくれます。この博物館にまつわる出版物を眺めながら、かりんとうとお茶を楽しめるという趣向。静かでまったりとしちゃいました。 時々展示替えもあるようで、また来ても楽しそうだなと思わせるステキな施設でありました。こういう庶民の暮らしレベルのあれこれって、意外と残ってなくて貴重なのです。

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で、帰りは東急多摩川線の下丸子駅に向かったのですが、その途中にあったのがこの「ぬめり坂」。なんだ、ぬめり坂って?と解説を読んでみると、「ここはなだらかな坂だけど、ぬめって上れなかった。で、付近の豪家に美しい娘がいたんだけど、娘は人々の難渋を気の毒に思い、自ら望んでその坂に生き埋めとなった。以来、その坂の通行は容易となり、付近は大いに繁盛した」ってことでした。ひでー話だなあ。坂がぬめって登りにくいぐらいのことで、自ら生き埋めになりますか!? 小生ならなりません。 本当は、村の人たちに無理矢理埋められちゃったんじゃないの?という疑惑の影はぬぐえないのでありました。 この伝説、福山雅治が「桜坂」に次いで、歌にしてくれないかなあ。

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2014年3月28日 (金)

「神様のカルテ2」:医者はつらいよ

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映画『神様のカルテ2』は、まさに正統派の続編。この調子でやっていれば、延々とできちゃいそうな物語世界ですね。いっそ年1本ずつ作って、「男はつらいよ」化しちゃえばいいのに。寅さんならぬ“イチさん”もつらそうですし。この後、おなかの子が生まれて育って行ったら、「満男」的ですしね。

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それにしてもふんわりと美しい話過ぎて、多分にファンタジー。みんなそれぞれいい人だし、悪い人はとことん悪い人みたいだし→病院の経営改革を進める矢島健一が「わかりやすい」悪役過ぎてねえ・・・。最後には鈴木瑞穂御大の鶴の一声で「いい人たちの勝ち」になっちゃうし。 

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そんなふんわりワールドを成り立たせてしまうのは、やっぱり宮﨑あおいちゃんの功績が大きいと思います。他の作品以上にふんわりオーラ大放出で、理想の奥さんやってます(それが男にとって都合のいい種類の理想だとしても)。 そのオーラに引っ張られたのか、最初は悪い奴だった藤原竜也も、「おお、こいつ実はいい奴じゃん」って感じになります。櫻井翔はもちろん(本作では)ぽよよ~んとふんわりです(なんだそりゃ?)。 濱田岳くんは、あまり生かされておりませんでした。

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1作目に引き続きメガフォンを取った深川栄洋監督がこのふんわり感の一翼を担っているわけですが、いつもよりは「芝居が長過ぎる」「カットが長過ぎる」と感じることは少なかったです。まあ、深川監督なので、こちらも「あまり集中せずにゆる~りと観よう」って気持ちでいたからかもしれませんけど・・・。 でも、藤原竜也と吹石一恵をめぐる「女性と男性と仕事と子供」にまつわる問題提起は、なかなかよく描けていました。

あと、貫井(柄本明)の病状を聞かされた険しい顔のハルさん(宮﨑)がスカートをギュッとつかむ手のショット(音声オフ)、あれは良かったですねえ。あれは映画です。

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2014年3月27日 (木)

「LIFE!」:もっと名作たり得たのでは?

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映画『LIFE!』は、いかにも『フォレスト・ガンプ』的な名作狙いで、結局そのラインまでは届かなかった感じの佳品。監督・主演のベン・スティラーとしても賞狙いで気張ったところだったのでしょうけれど、ちょっとノミネートには至りませんよねえ。

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予告編なんかだと、とってもとっても感動できる名作なんですけど、本編を観るとまあ期待の7掛けぐらいかなあ。 こういう作品になると、時々出てくるハチャメチャお笑いシーン(ゴム人形を引っ張り合う高速バトルとか、『ベンジャミン・バトン』のパロディーとか)も、トーンを乱して邪魔なだけですし。

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それにしても本作を観てると、ベン・スティラーって基本的に結構ハンサムだってことがわかります。スケボーの場面(手に石を縛りつけて、カーブを曲がる時のブレーキにする!)とか、随所において完全に「二枚目」の芝居に(顔に)なってます。でも背の高さを含めて、基本的にはナイナイの岡村さん。だから岡村さんが吹き替えってのはナイスです(字幕版を観ましたが)。ベンの声も結構岡村っぽかったですし。

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ラストはもろもろ忘れかけていた絶妙のタイミングで、突然バンと感動させてくれます。これにはグッと来ましたね。これが上質な映画的感動のさせ方ってもんです。 だからこそ、もう少し違う角度から製作していったら、もっと名作たり得たのではと思うわけです。それでオスカーを取って・・・と思うのは、主人公ミッティばりの妄想でしょうか。

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2014年3月26日 (水)

怪しい英訳

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輸入物のチーズフォンデュのパッケージ。たぶん日本で印刷してると思うんですけど、裏面の説明には日本語と英語が併記してありまして、その英語がどうにもこうにも怪しげでしてねえ・・・。

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まずは1。“It warms for 30 seconds.”ですよ。え?自動詞??なんかヘンな印象が漂ってきますよね。

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続いて2。“It puts in and mixes.” え?え? この“It”って何のこと? 自動詞と他動詞メチャクチャな感じだし、怪しさは増すばかりです。

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そして3。“Please have.”って、・・・なんだそりゃー!? 怪しさの絶頂です。翻訳ソフトだって、もう少しまともな訳が出てくるのではないでしょうか?

いやー、あなどれませんね、輸入食品。 

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2014年3月25日 (火)

http://tokokonats.exblog.jp/tb/22019984「リベンジ・マッチ」:上出来な娯楽作

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映画『リベンジ・マッチ』を試写会で観ました。原題は“Grudge Match”=遺恨試合ですね。映画の中でも“Judement Day”=「最後の審判の日」に引っかけて、“Grudgement Day”などとやっております。ちなみに清水崇監督『呪怨』のハリウッド版セルフリメイク『THE JUON  呪怨』の英語題は“The Grudge”でした。

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スタローン×デ・ニーロ、つまり『ロッキー』×『レイジング・ブル』ってことで、ここに目をつけた製作者ってなかなかのキレ者ですね。とはいえ、なんか雰囲気的には「無惨な出来」になりかねないと思いきや、意外なほどウェルメイドな娯楽作として成功していました。かなり楽しめました。

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67歳(スタ)×70歳(デニ)ですって。泣けますね。ほぼローリング・ストーンズの年代なわけですけれど、ミックみたいに節制を重ねているわけではありませんから・・・。それでも最後には延々と戦っちゃうわけですから、大したものです。試合の場面も、(きっとスタローンが色々と口出ししたのでしょうけれど)きっちりと上出来です。

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30年来の年寄り二人のいがみ合いで笑わせ、そこに上手に孫や老父をからませた脚本がよく出来ているんですよね。 タマゴや食肉にからめた『ロッキー』のパロディーなんか笑えたなぁ(スタローン本人がやっちゃってますから)。 アラン・アーキンって『リトル・ミス・サンシャイン』以来、こういうエロ爺キャラの王者になりましたね。

347966_001エンドロールの途中に出てくる「あの人」と「あの人」にはビックリしました(試写会場でも「おお!」という声が上がりました)。お見逃しなく。

昔だったら東劇・渋谷東急系にかかったタイプの作品=ベストテンに入ったりはしないけれど、気楽に楽しませてくれる良質なアメリカ娯楽作。もろにそんな匂いがしました。

それにしてもスタローンって人は、結局「生涯ロッキー」なんですねえ。

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2014年3月23日 (日)

「オール・イズ・ロスト 最後の手紙」:ザ・漂流もの

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映画『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』は、登場人物一人のワン・シチュエーション・ドラマ、(叫びや助けを求める声などの例外以外は)台詞なし と、いろんなものをスリムに削ぎ落とした作品。その心意気やよし。言葉に頼らず、「絵」で見せて語る映画にしています。 77歳になったロバート・レッドフォード版『老人と海』でもありますねえ。

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全編漂流シーンのみ! いきなり冒頭から、何かが起こって主人公のヨットの土手っ腹に穴が開いて漂流しちゃってます。そこからは延々生還へ向けてのひとりぼっちの世界が続きます。って、コレ誰もが気づくように『ゼロ・グラビティ』と非常に似通ったドラマなのですよね。もっと寡黙なのですが。

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レッドフォードは昨年『ランナウェイ 逃亡者』で、若い時の髪形や輪郭のまま顔がシワだらけという妙な年の取り方を拝んだばかり。本作でも同様の年齢不詳感を漂わせながら、海の男のギリギリのサバイバルを、見ている方が消耗しそうなくらいに力演しています。「体当たりの演技」ってフレーズは、女優が脱いだ時じゃなくてこういう時に使ってもらいたいものです。

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ただ後世に残る名作となるためには、何かが不足している気がします。作品の「大きさ」ってこともあるのかも知れませんね。東京での公開がシャンテとシネマカリテだってことが示しているように、作品のもつスケールやポピュラリティが不足しているんですよね。そういうところを削ぎ落としていったから、しょうがないのですが。 かといって、アート・ピクチャーではないし。 時代とのマッチングが今ひとつだったんでしょうかねえ。

ところでエンドロールを見ると、この主人公の役名は“Our Man”。作者の狙いとしては、やはりあなたや私の物語でもあるのでしょう。でも小生だったら・・・、残念ながらここまで持ちこたえられる自信はないですねえ。

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2014年3月22日 (土)

村上訳「フラニーとズーイ」

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J.D.サリンジャーの『フラニーとズーイ』を村上春樹が新訳したという新潮文庫を読みました。以前の野崎孝訳ではタイトルが『フラニーとゾーイー』でしたね。そこらへんは訳者村上さんの「好み」の問題なのだと、この文庫本の「投げ込み特別エッセイ」や新潮社の特設サイトにも書いてありました。サリンジャーは自分の著作に一切の解説やら追加要素を許さないので、このような変則的な形を取ったのだそうです。

何十年ぶりに読んだので、あらかた忘れておりましたが、スノッブであり哲学的であり言葉のアクロバット的であり、まあ実にサリンジャーなわけです。神童とうたわれたフラニーやズーイのダイアローグを読んでいると、ほとんどウディ・アレンの世界みたいな気もしてきます(まあサリンジャーもジューイッシュですし)。

とにかく短編『フラニー』→中編『ズーイ』へと読み進み、後になればなるほど加速度的にスピードがついてくるという不思議な物語です。設定が見えてくるまではちょっとしんどいのですが、『ズーイ』の途中でだいたいのプロットがセットされると、そこから後は面白くてどんどんスピードアップして読めるというよりは、物語自体が加速度をつけていくのです。

そしてあの聖なる、幸福なラスト。そこにある救済。よく文章でこういう境地を表現できたものだという、一種の離れ業です。もちろんそこは、サリンジャーが多くの悩みの果てにたどりついた境地でもあるはずです。

春樹氏同様小生にとっても、「こんなに面白い話だったんだ!」と再発見した世界なのでした。

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コレド室町とTOHOシネマズ日本橋

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おととい3月20日にオープンしたコレド室町2&3および2に入っているTOHOシネマズ日本橋を見て来ました(というよりはTOHOシネマズで映画『LIFE!』を観たのですが)。

三越前駅を地上に出れば、三越壁面にはこの大懸垂幕--「越後屋 お主も春よのう。」という三越らしくないイカシたコピーが出てました。

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中央通りを挟んで、その正面にできたのが「コレド室町3」。雑貨、食品、無印良品などのお店がいろいろ入ってます。館内は明るくモダンな印象。

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一方コレド室町1の裏手に出来たのが、コレド室町2。レストランや食品関係が多いのが特徴。B1はデリ&イートインですし。内装も暗めで大人っぽい印象。照明も凝ってますし。

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ここの3F-6Fに位置にしているのがTOHOシネマズ日本橋。9スクリーンのシネコンです。壁面全てがスクリーンのTCXだとか、立体サウンドシステム「ドルビーアトモス」を採用しているスクリーンもあるってことです。

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コンセッション(売店)は広く取ってありますし、内装は日本橋らしく高級感あふれる大人な作り。暗めの間接照明やら、マホガニー・ブラウン系中心の大人なカラーリングやら、さすがに一味違います。ゴージャス気分で落ち着ける空間になっています。

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もうひとつの売りは「プレミア・ボックス・シート」ってやつらしいですね。通常の役1.5倍の広さで、豪華な革張りシートの脇には荷物スペースもあって、隣のシートとの間には仕切り板も。かっこいいんですけど、カップルで来てたりすると、この分離感が妙によそよそしいですよね。この席は2,500円だそうです。悔しいので小生はこの席のすぐ後ろの列で鑑賞しました。 ポスターの和服美人が、よく見ると長澤まさみだってのにもちょいと驚きました。

なおコレド室町1,2,3は地下でつながっていて、三越前の地下鉄駅に直結してます。

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2014年3月21日 (金)

「偉大なる、しゅららぼん」:赤いガクランを見る映画

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映画『偉大なる、しゅららぼん』は万城目学原作の関西歴史大ぼらファンタジー。でも、あまり性に合わないんですよねー、万城目ワールドって・・・。今回もそうでした。

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大ぼらがあんまりハマらない、キマらないんですよねえ。なんか「アホらし」感が頭をもたげてしまって。もっともっとディテールをリアルに積み重ねて、ウソをマコトに見せてくれないと。

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岡田将生&濱田岳の凸凹コンビはなかなかよろしいです。一方で、大野いとは魅力薄。このキャラクターなら、もっとキラキラとカワイイ子でないと。

でも一にも二にも「赤い詰襟学生服」ですよねー。 このビジュアル・インパクト! この二人にして着こなせないという「似合わなさ感」がスゴイです。そういえば、その昔「紫色の学生服」で話題を呼んだヤング演歌歌手・藤正樹(ふじまさき)ってのがいましたね。YouTubeで探したら、紫以外の変なオレンジみたいなのを着てたり、当時16歳ってことだったりと、ビックリしたなもー。 ↓

http://www.youtube.com/watch?v=lkjh2GBgMQU

346413_002意外な犯人?(敵?)ってことにおいては、「おっ、こりゃ意外」と思わせてくれるものがありました。まあ、だからってクライマックスが盛り上がるわけでもないんですけど。 エンドタイトル終了後のオマケにしても、「どーでもえーわーい!」的な代物なのでした。

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2014年3月20日 (木)

「東京難民」:現代日本の地獄巡り譚

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映画『東京難民』は、何とも胸苦しい原題の地獄巡り譚。でも、この主人公の場合、ほとんど自業自得的な感もあるのですけど。

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そもそもこの主人公、大学生だった時から、そしてその後転落しつづけても基本的に「世の中ナメて」ます。その上「危機意識なさすぎ」です。これじゃあトラブルに巻き込まれるのも解決しないどころか、どんどんドツボのスパイラルにはまっていくのも当然でしょう。てんで「あまちゃん」(本来の意味の)なんです。

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全編の内かなりの尺をホストクラブのエピソードに使っていて、ふと「これって何の映画だっけ?」と思ったりもしました。ここで目を引く演技を見せるのが「東宝シンデレラ」出身の大塚千弘(昔は「大塚ちひろ」でしたね)。この映画で実力を見せつけたので、これから引く手あまたなのでは? ただ撮影時27歳なのですが、その10歳位上に見えました。

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笹部清監督だけに、あくまでも真面目にじっくりと描き、そしてラストには希望を漂わせました。まあ映画的にはもっと救いのない地獄を描いた方が傑作たり得たかと思うのですが、そうはしないところが良くも悪くも笹部監督だよなあと感じました。

それにしても、普通の大学生が一歩間違うとこう転落して行ってしまう、だからあなただって私だって・・・という人ごとじゃない怖さ。そんな日本社会への問題提起として、十分に意義のある作品だと思います。

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2014年3月19日 (水)

渋谷駅の桜満開

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JR渋谷駅のハチ公口。

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床といい壁・柱といい天井といい・・・

桜、さくら、サクラ咲く。

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早くも満開です!

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「ディズニー 夢と魔法の90年展」@松屋銀座

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松屋銀座で初日の『ディズニー 夢と魔法の90年展』を見ました。サブタイトルにありますように「ミッキーマウスからピクサーまで」のディズニー映画作品を網羅的に紹介した展覧会です。おお、ポスターもミッキーマウス、白雪姫、ジャック・スパロウ、バズ・ライトイヤーのシルエットではありませんか。

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エレベーターを降りると等身大のマイクとサリー(『モンスターズ・ユニバーシティ』)がお出迎え。

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平日の午前中だというのに、結構混んでいました。

展覧会はディズニー・アニメーション=ミッキーマウスの誕生に始まり、白雪姫、くまのプーさん、メリー・ポピンズ、ライオン・キングなどの作品で年代を追って紹介していきます。そこに差し込む形で、悪役などキャラクターの紹介とか、ディズニー・スタジオのこととか、ストップ・モーション・アニメ―ションのこととか、実写作品のこととか、プリンセスのコーナーとか、多角的にディズニー映画の全てを紹介していきます。なかなかに充実の内容でして、各コーナーごとに設けられた映像ディスプレイ(だいたい3-4分ぐらい)は、時間の関係ではしょりながら見て回りました。解説の「文字を読ませる」展示は、もう少し少ない方がいいのではと感じましたが、子供というよりは大人が楽しめる展覧会に仕上がっていました。1作ごとの扱いはそんなに多くありませんが、全体として見応えあります。

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大江戸的にはティム・バートンがらみの『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』や『フランケンウィニー』、さらには『パイレーツ・オブ・カリビアン』、そしてピクサーの立体CGアニメーションのコーナーなどが楽しめましたぞ。

そして出口のグッズ・コーナーの何百(何千?)アイテムの充実ぶりには驚きました。ポストカード、ぬいぐるみ、Tシャツなどの定番から手ぬぐいとかのユニークもの、さらにはオリジナル限定品のサーフボード35万円とかミッキー型エレキギター54万円(だっけ?)とかまでありました。びっくりです。

ディズニーのキャラクター管理(版権)の厳しさは有名ですが、ブランドを守るということを突きつめていくとああなりますもんね。 そして、「絶えざる革新が老舗ブランドを守っていく」ということにおいても、羊羹の虎屋とかルイ・ヴィトンとかと同じ哲学を感じさせずにはおきません。そこらも「夢をさめさせないためのディズニーの魔法」なんでしょうね。

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2014年3月18日 (火)

「パズル」:作品自体が時間のパズル

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映画『パズル』は、『先生を流産させる会』で一昨年話題を呼んだ内藤瑛亮監督作品。なぜこの作品に起用されたかは、観るとわかる仕掛け?になっております。ま、小生の場合はあくまでも夏帆ちゃんを見に行ったのですけどね。

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なんか神経をイラッとさせるというか、嫌な感じを積み重ねてくるあたりが、この監督の持ち味。ここでも犯人たちの狼藉とか、過保護のクレイジーママとか、カッターナイフの使い方とか、ひいては役者たちの顔に至るまで、どうも心をかき乱す要素に溢れています。

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命をもてあそぶパズルってことにおいて、『ソウ』あたりの影響も大きいですね。ま、それは山田悠介原作がそうなんでしょうけど。 そもそもこの映画、時間をパズルのように「○日前」「×日前」「△時間前」・・・とランダムにつなげてあって、作品自体がパズルになっているって趣向。序盤には何のことやらって感じだったのが、徐々にジグソーパズルのピースが埋まって画像が見えてくるように、映画の全体像が見えてくる作りなのです(そういえば『ソウ』のキー・パーソンも「ジグソー」でしたね)。これも原作がそういう趣向になっているのかなあ?

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夏帆ちゃんの高校生役もそろそろギリギリになってきましたが、きちんと柄(がら)に合った役でまずまずでした。 それよりも「いい人」大和田獏さんや元アイドル八木さおりさんの意外な配役にびっくりしました。

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(以降ネタバレあり) それにしても2年ほどの間に2作品で「先生を流産させ」てしまった内藤監督って・・・、うーむ、良識派から眉をひそめられてしまいますね。

エンドタイトルバックがまるでMVみたいな「血染めの夏帆が髪振り乱して踊りまくる狂気の映像」で、少々あっけにとられながらも面白かったです。人によっては失笑したり批判したりするかも知れないけど、大江戸的には嫌いじゃなかったですねー(クセになりそうな感覚で)。

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2014年3月17日 (月)

「早熟のアイオワ」:奇跡の競演(だった)

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映画『早熟のアイオワ』(このタイトル、騙し入ってますね)には、勝手に驚きました。鑑賞前にはできるだけ情報を遮断している大江戸ですが、この作品もクロエ・グレース・モレッツが幼い頃出演した旧作という情報だけで観に行きまして、ポスターやチラシのビジュアルも下の方だけじゃなくて上の横向きの娘も(ちらっと見ただけなので)クロエちゃんだと思っていたのでした。なのに映画が始まってしばらくして、あれこの娘の顔はもしや・・・と、しばらく見てると、「間違いない。小生の嫌いなジェニファー・ローレンスだ!しかも主演っぽい!」という驚愕の真実に突き当たったのでした(よく見りゃ、ちゃんと書いてあるじゃん)。で、実際にはジェニファー主演、クロエちょい役なのでした!

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それにしても2008年作品なのですが、撮影時にはクロエ10歳、ジェニファー17歳だったそうで、クロエちゃんなんか少女俳優ではなくて、もろに「子役」です。なんか全てが「子供」です。それにしてもプロデューサーなんだかキャスティング・ディレクターなんだか知りませんが、えらい目利きの人がいたもんですねえ。

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作品自体は途中までかなり地味で退屈なのですが、1時間ぐらいたってから(ある事件のあたりから)面白くなってきて、ラストまで尻上がりです。最後にロリ・ペティ監督の自伝的作品だとわかって、これまたちょいと驚くんですけどね。

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自堕落なやさぐれ母ちゃん(セルマ・ブレア)の長い独白場面がかなりの迫力です。ヤバイっす。 そしてジェニファー・ローレンスはやはりこの頃から、めっちゃ巧いのです。(好きじゃないけど)この演技力は認めざるを得ません(『アメリカン・ハッスル』を観て感じたのと同じことをやはり感じました)。

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(以降ややネタバレあり) ラスト、車に3姉妹が乗って、カーステレオからの曲に合わせてノリノリで歌う場面の幸せ感といったら! クロエちゃんの豊かな表情の面白さ! 主人公の気持ちも奇跡的に明るさを取り戻して・・・。暗い作品が爽やかに転じる、この魔法。ここの場面だけで、評価1段階アップですね。 歌の途中で突然音が切れて、機械音の後に再開するって描写がありまして・・・、あれってカセットテープがA面からB面に替わるのをじれったく待っているってことですよね。1976年が舞台のこの映画、そんなところまで細やかに再現してくれちゃってました。

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2014年3月16日 (日)

「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」:メジャー作のオブラート

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映画『土竜(もぐら)の唄 潜入捜査官REIJI』は、宮藤官九郎×三池崇史ということで予想できる通りの、アクの強いエンタテインメント。ヤクザ世界の潜入捜査とくればハラハラドキドキに決まっていますけれど、ここはコメディーに寄せて味付けしてあるので、安心して楽しめるってところ。まあ小生にとっては、そこらが物足りなかったりしますけど。

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ヤクザの面々(警察の面々も含めてですが)の顔が、純粋に凶悪だったりコミカルに凶悪だったりして、そういった「ツラ」を見る映画ともなっております。マンガの世界をリアルに実写再現することは、三池さんの得意分野でもあるますしね。キレイな美形顔を思いっきりヤクザ顔にゆがめて熱演する生田斗真は、ジャニーズの枠超えレベルに頑張ってます。

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紅一点の仲里依紗はちょっ物足りないですね。だって彼女×三池とくれば、あのゼブラクイーン!だったわけじゃないですか。ま、本作の倍、原作ものだってこととか、いろいろな制約はあるわけですけど・・・。

制約といえばこの映画自体、公開規模も大きい東宝のメジャー作で、しかもジャニーズがらみですから、そんなに過激な表現もしにくいので、そうなった時の三池さんって今一つなんですよねー。ヤバイ狂気をオブラートで包まれた感じがして。

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序盤で遠藤憲一、吹越満、皆川猿時らが方を組んで歌う「モグラ=潜入捜査」心得の歌にかぶせて、画面隅に『土竜の唄』と出る文字がメインタイトルとなっているあたり(しかもこれが始まってから20分ほど過ぎたあたり)にこそ、宮藤×三池の人を食った笑いがあるのですよねえ。

いずれにしてもエンドタイトルあたりに示されているように、その上かなりとヒットしてしまいましたから、これは続編ができるのでしょうね。そっちの方が面白そうな気もいたします。

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2014年3月14日 (金)

フリース地蔵

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井の頭線の新代田駅そばの住宅街で発見したんですけど・・・、石碑には「成田山不動尊」、表札(?)には「代田不動尊」って書いてありました。 まあ、それはいいのですが、左下の方に・・・ん??

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かなり不思議な方々がいらっしゃるではありませんか。面構えもなかなか渋い面々です。 

リーダーはやはりひと際目立つピンクのお方でしょう。アニキてきな感じですね。その懐刀であり、アニキのためには死をも辞さない鉄砲玉野郎が隣のベージュ。で、後ろの二人が舎弟その1、その2って感じです。

1394409278252それとも今後、大雪の日にフリースを着たお地蔵さんたちが米俵とか食糧とか小判とかを届けに来てくれるのでしょうか。

それにしても寒さの中(けっこう寒い日に発見)、ちょうどいいサイズのフリースを着せてもらって、ぬくそうなお地蔵さんたちなのでした。

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レッズの懸垂幕問題に思う

浦和レッズの人種差別的懸垂幕問題は、腹立たしくも悲しい出来事ですね。自分の応援しているクラブがこういう事件を起こしたらと思うと、ぞっとします。例えそれが一 部 のコア・サポーターが
起こしたにせよ、クラブ全体(あるいはそれ以上)の問題となることは当然なのですから。そうしないためにはサポーター同士の相互監視も必要ですし、それ以上にクラブ側の管理姿勢の問題が大きかったと思います。

浦和側の説明ですと、懸垂幕の撤去は掲出者の同意が必要という慣例だってことですけど、それって管理になってませんよね。だから今回のように試合終了まで何もできなかったわけですし。でも一方で非常にわかるんです。スタジアムの警備員って、制服でも私服でもだいたいはアルバイト学生が多いのに対して、レッズサポって絶対怖そうなんですもん。しかもそんなコワモテの方々がやたら大勢いらっしゃいますから、これは事なかれ主義になるのもむべなるかなです。トラブルになったら、絶対負けちゃいそうですから。長年のそういう体質(弱腰)が過去にもいくつかの事件を引き起こしてきたのだと感じますし、今後クラブとしては勇気を持ってここを変えていかねばならないのだと思います。

掲出者の「ゴール裏は聖地」「外国人が入ると応援の統率が取れなくなる」という発言は、ああ、やっぱりそういうことかという感じでした。浦和サポの迫力、統率力、圧力は日本一だと思いますし、
ヨーロッパや南米の応援に近いのかも知れませんが、こういうのって行き過ぎちゃうとファシズム的になりますからねえ。

結局Jリーグ史上初の無観客試合にまで至ったこの問題の根本を考える時、今期から李忠成がレッズに
加入したことも影響しているようで、そこにある何か嫌な感じの源を是非とも断ち切っていただきたいものです。

いずれにしても大多数を占めるであろうまともなサポーターやファンにとっては迷惑極まりない出来事でしょうし、選手たちもやりきれない思いでしょう。これをきっかけにクラブが、そしてJリーグ全体が、より良い方向に歩んでいくことを願ってやみません。今回の村井チェアマンの迅速かつ厳正な対応は、そのためにもとても評価できるものだと思います。

 

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2014年3月13日 (木)

「あなたを抱きしめる日まで」:ジュディ・デンチを見る映画

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映画『あなたを抱きしめる日まで』を試写会で観ました。本年度アカデミー賞4部門(作品、主演女優、脚色、作曲)にノミネートされた英国映画です。監督のスティーヴン・フリアーズももう72歳になったんですね。 しかしこの映画はやはり一にも二にも“デイム”ジュディ・デンチに尽きます。彼女の芝居を堪能する作品なのです。彼女って「英国の宝」ですね。

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最近やけに多い「事実に基づく」映画ですが、事実だとか事実じゃないとかを超えた一本のシネマとしてウェルメイドに成立しています。それもやはりジュディ・デンチの力でしょう。立ち姿の味わい深さ・・・。 本作に深くかかわっているスティーヴ・クーガンがまた、地味にジュディを「生かす」芝居を全うしているのですね。

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それにしてもジュディの若き日々を演じた女優さんも、ジュディの息子が成長した姿を演じた男優さんも、「確かにそういう顔だよねー」と納得させる容貌ですね。欧米の映画の場合、そういうことが当たり前のこととしてできていることにいつも感心します。役者の層が厚いってことなんですかねえ? これが日本映画になると、多くの場合、「え?この子が大きくなるとこの人なの?」って具合に、全然違うタイプの役者が一人の別年代を演じていて、しらけることがよくあります。やっぱり、事務所の圧力で「この子、売りだすところなんでよろしく!」とか、主演俳優とのバーターで出さなきゃいけない条件とか、まあいろいろあるんでしょうね。

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(以降少々ネタバレあり) きっと大いに涙を絞り取る感動の再開クライマックス!とかなんだろうなあと思っていたら、なんとそうではありませんでした。意外とクールな、しかし告発する強度を持った作品です。決して泣かせには走りません。しっかり抑制しています。そこらは、さすがスティヴン・フリアーズと言うべきでしょうか。

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それにしてもカトリック教会ってやつは、よく告発されますね。(少なくとも昔は)色々と問題の多い、非人間的でガラパゴス化した組織だったんでしょうね。この映画を観ていると、誰だってかなりの義憤を感じることと思います。でも最終的にこのノンフィクションが出版されて、映画にまでなって、良かったと思います。この告発が多くの人に届いたという事実に、胸のつかえがほぐれる思いがします。

試写の終映後に、ジュディ・デンチの役のモデルとなったフィロミナ(本作の原題も“Philomena”)さんのトークショーが行われるはずだったのですが、ご高齢の彼女の体調面の理由により来日が中止になってしまったとのこと。ちょっと残念でした。 

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アルガルヴェ杯決勝での完敗と課題

サッカー女子のアルガルヴェ・カップ決勝は日本vs.ドイツ。結果は0-3で完敗でした。前半は互角、あるいは優位にすすめておりましたが、あのゴールライン際のジャムの中で、「ライン越えたんじゃないのー??」的な場面で得点が認められなかったことに尽きますね。あそこで先制点が入っていれば、全く違った展開になっていたでしょう。と「たられば」の一つも言いたくなってしまうのです。

それぐらい後半のドイツは強かったです。時間を追うごとに日本の走るスピードが落ちて、判断のスピードも落ちて、1対1では確実に負けて、ボール取られ放題でした。一方ドイツのフォワードは、やはり勝負強い。決めるところ決めます。0-3という結果通りの実力差でした。 もっとも日本の「精一杯走ってギリギリで頑張らないと、その良さが生きないサッカー」だと、この大会の中1日~2日で4試合というスケジュールは、どうしても最後にガス欠になってしまうって面もあるのですが。

賞賛すべきはやはり熊谷の強さと奮闘ぶり。ますます凄い選手になってきました。 宇津木も全試合通じて、かつてないほど健闘してましたね。 キーパーはまさか決勝に山根を使うとは思いませんでしたが、やはりそのパフォーマンスには疑問が残ります。

なでしこの年齢だって、どんどん上がっていきます。マジに「ヤングなでしこ」からの“昇格”が何人か出てこないと、この先ヤバイです。来年のワールドカップに間に合うよう、祈るばかりです。

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2014年3月11日 (火)

なでしこ、スウェーデンに快勝!

女子サッカー「アルガルヴェ・カップ」のグループリーグ最終戦、日本vs.スウェーデン戦は、2-1で日本の逆転勝ち。久々に日本の良さがしっかり出た試合でした。とはいえ、攻め続けてるのに点が入らず、フラストレーションのたまる試合でもありました。

日本は現時点のベストメンバーで臨んだ試合、しかもこの大会3戦目ということで動きや連携や距離感も良く、前線からの守備もしっかり機能していました。そして賞賛すべきは熊谷、岩清水が統率するディフェンスラインが高い位置をキープして、スウェーデンの長身フォワードたちにあまり仕事をさせなかったこと。鮫島に代わって本大会左サイドバックを務める宇津木の守備力&攻撃力も目立っていました。

前半からボールを、ゲームを支配し続けるものの、なかなかフィニッシュが決まらずに嫌な雰囲気になった頃、セットプレイから高さで先制されるという「ありがち」なパターン。その後、前半終了近くの川澄のシュートがポストに嫌われた場面は、何度リプレイを見ても悔しい限り。あーあ、あれが入って同点で前半を折り返せればという惜しさの頂点でした。

しかし後半早い時間帯に大儀見がバックパスをかっさらっての同点弾! やっぱり頼りになります、この人。 そしてその後も良い攻撃を続けていた日本が、相手のハンドでPKを獲得して宮間が決め(ちょっとヒヤリものでしたが)、1点差を守り切りました。内容でスウェーデンを圧倒していただけに、ホッとする勝利でしたね。

でもう一つ言っておくと、日本代表の蛍光イエローのアウェイ・ユニフォームに驚かされました。あのイエローの中のピンク!ほとんどハレーションを起こしてました。すげー。ま、嫌いじゃないですけど(白よりよっぽどいいと思います)。

さあ次は、中1日でドイツとの決勝戦。疲れが気になるところではありますが、W杯以来久しぶりに大きな大会で優勝しちゃいましょう!

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2014年3月10日 (月)

カーリング日本選手権男女決勝

カーリング日本選手権の女子と男子の決勝をTVで見ました(ありがとう、NHK-BS)。 まず女子は、この大会3連覇中の中部電力とソチ帰りの北海道銀行との対戦。結果は中部電力が堂々の勝利で4連覇を達成しました。大江戸は北海道銀行に肩入れして見てたのですが、うーん、肉体的・精神的な疲れってことなのでしょうか、全体的に精彩を欠いておりました(まあ船山さんはいつもどおりあんていしていましたが)。特にスキップの小笠原歩がミスショット連発で、大荒れ。対する中部電力のスキップ藤沢五月はミスをしなかったなあ。この人の顔はなんか苦手なのですが、昨日の試合に関してはやはりスキップの差で勝負がつきましたね。小笠原さん、悔しそうでした。

男子の方は、強豪軽井沢SCがチーム東京に完勝して、連覇。こちらもスキップの差というか、東京はミスが多すぎました。こうなると、ほぼミスショットのない軽井沢は盤石。9-3という点差以上に実力差がある試合でした。軽井沢には次のオリンピックを目指して、突き進んでもらいたいものです。

それはそうと、チーム東京のユニフォームのパンツが大柄の千鳥格子という、スポーツウェアらしからぬ代物だったので、かなり驚きました。さすがはカーリングです。試合中にバナナを食べるとか、相手に1点取らせるために力を尽くす(相手が後攻の時)とか、40代のお母さん選手が大活躍とか、他のスポーツの常識では計り知れない意外性がある競技ですからね。

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下北沢のニューヨーク・カップケーキ

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先日、下北沢一番街にオープンしたカップケーキの専門店『N.Y. Cupcakes ニューヨーク・カップケーキ』。ここって、前は「はらドーナツ」だったところですよね。 サイトを観たら、明大前で6年半やっていたのが、先日移転してきたんですってね。定休日が「火・水曜日」だなんて、いかにもファミリー・ビジネス的な感じです。

小さくておしゃれな店構え。中で扱っているN.Y.カップケーキも小さくて、1つ250~280円ぐらい。全部で10種類ぐらい出てました。奥の厨房もよく見えるのですが、やけに広いんですよ。

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で、大江戸が買ったのは左の「バナナ・キャラメル」と右の「ティラミス」。 おお、バナナ・キャラメルのクリームは大好きなバタークリームではありませんか! ティラミスは、ちゃんとおいしいです。 

もっといろんな種類を制覇してみたいと思いました。

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2014年3月 9日 (日)

「魔女の宅急便」:風花ちゃんを見る映画

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映画『魔女の宅急便』は、あの宮崎駿作品の実写版。監督が『呪怨』をはじめホラー作品でおなじみの清水崇だってのが、凶と出るか吉と出るかってとこですね。

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ファンタジー・ワールドの造形・美術に関しては健闘しているのではないでしょうか。あのアニメーションの世界を、ファンタジーのお約束の中でリアルに着地させる作業。家屋や室内の色調にしたって、衣装デザインやカラーリングにしたって、ほうきの形や飾りにしたって、結構いい線行ってます。

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キキを演じる小芝風花ちゃんが、これまたいい線行ってます。まっすぐで、悩んだり落ち込んだりしながら、試練と対峙して乗り越えていく、凛とした少女のキャラクター。爽やかだけど、芯がしっかりしてる感じ。まさにジブリ・ヒロインっぽい感じです。やけに眉毛太かったけど。

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ただ清水演出って、基本的に映画のセンスって部分で垢抜けないもので、ちょっと作品完成度としてはねえ・・・。例えば、主要キャストの芝居はまずまずとしても、端役とかエキストラとかの動かし方がまずいのです(それは助監督の仕事だとしても、それにOKを出しちゃうあたりが・・・)。いや、それ以前にそういう人たちの「顔」の選び方がまずいのです。

347053_003物語はカバの件りが多分に嘘っぽく強引。無理矢理作った感じとでも言いましょうか・・・。意地悪で粗暴なだけの新井浩文のキャラクターもどうかと思いますし。

まあ、それでも風花ちゃんの存在が、この映画を救っております。本年度各種映画賞の「新人賞」部門には、きっと入ってくるのでであろうと思います。

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2014年3月 8日 (土)

「メイジーの瞳」:オナタちゃんを見る映画

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映画『メイジーの瞳』は、少女メイジー役のオナタ・アプリールちゃんを見る映画。かーいいーーーったらありゃしない!! この子のけなげな一挙手一投足から目が離せません。

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整いきった美少女ではなく、ちょっとサルっぽさもあるんだけど、それでも目とか鼻とか口元とか、かわいさ全開です。寂しげな雰囲気とか、はかなげな声もいいではありませんか。彼女の衣装もまたステキなんですよねー。

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ジュリアン・ムーア演じる有名なロック歌手の母親が、まあひどい奴でして、子育ての「おいしいいとこだけ取り」というか、ネグレクトしつつペットのようにかわいがる、それも子供のためではなく自己満足のために、って感じで、ジュリアン・ムーアもよくこんな役引き受けたもんですって思っちゃうぐらいイラッとくる奴なんです。

まあダンナの方も子供への愛情薄い人で、自分の仕事にしか興味345264_003のないタイプ。困ったもんです。こういう複雑な家庭環境で、いろんな問題に直面しながら育っているメイジーちゃん、大人になったら結構ココロの問題抱えた人になっちゃうんじゃないかと心配です。

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ラストだって解決にはなっていません。でもなんか爽やかなんです。風が、陽光が、あたたかいんです。そういう感覚が、この映画の美点です。メイジーちゃんはけなげに元気に生きていくのです。

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まだまだいちごのスイーツ

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この時期のミスタードーナツはいちご商品でいっぱい。 まず左は「いちごミルクドーナツ」。つぶつぶいちごのコーティングに、緑色のへたがついてます。センターにはいちごミルクホイップ入り。きちんとおいしいですね。

そして「ポン・デ・いちごミルク」も部分的ないちごコーティングで、中身にはいちごミルクホイップ。もちもちっとおいしいのです。

こちらの「ストロベリー&ホイップパイ」1394201678649がまたなかなかのお味。パイの中のストロベリージャムとホイップクリームが甘酸っぱくまろやかに、絶妙のハーモニーなのです。なんかジャムパンみたいに古典感のある、幸せな味ですね。

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ミスドから離れて、こちらはブルボンの『濃厚いちご ブランチュールDXチョコレート』。コストパフォーマンスの良い商品を作り続けるブルボンのブランチュールの新機軸。いちごラングドシャの中に、いちごチョコレート。確かに濃厚な味なのです。いちご20%使用(生換算)は伊達じゃないのですね。サイズもミニなので、どんどん食べちゃいます。

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で、最後に明治の『ストロベリーチョコレート 食感果実』。明治さんによると「食感の良いフリーズドライいちごチップをいちごチョコレートに混ぜ込み、ミルクチョコレートで包んだミニバータイプのチョコレートです。いちごを当社ストロベリーチョコレート比で60%(いちご生換算)増量させております。」なんだそうです。個包装のミニチョコバーが4本入りで210円と割高なのですが、その分上質な味です、チョコレートもさすがは明治のおいしさですし、シャリシャリしたいちごチップのすっぱさが、チョコの甘さと絶妙なマリアージュ。満足度の高い逸品です。

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2014年3月 6日 (木)

ソフト・プレッツェルおいしいね

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おとといローリングストーンズのライブで東京ドームに行った時、売店で買ったプレッツェルがとってもおいしかったのです。いや、ビール買うのが目的だったのですが、ビール=800円(高いねえ)、ビールとプレッツェルのセットだと1000円だったので、当然後者を選んだわけです。ジールハウスってところのソフト・プレッツェルで、スパイシーなチーズ味のやつとクリームチーズ入りのやつを味わったのですが、暖かくてもちもちで味がいい! 大江戸の持っていた硬くて素朴な味のプレッツェル概念を超えていたのです(まあそれはそれでNYの想い出っぽい味で、岩塩のつぶつぶのハードな塩味が結構良かったりするのですけど)。目から鱗のおいしさでした。 この店チュリトスも売ってて、これまたうまそうだったんですよねー。

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で、「あれおいしかったよなー」などと思っていたら、有楽町駅前を通った時、「そうだ。イトシアの地下にプレッツェルのお店が入ってたよなー」などと思い出して、行きました。まあ、ここは『ウェッツェル・プレッツェル』という別のお店だったのですが、それでも「モチもちっの新食感」って書いてあったから、「買うべし」。最近はソフト・プレッツェルが流行っているのですね。

右上の「サワークリーム&オニオン」(250円)は表面にサワークリームが塗ってあるタイプ。おいしくて、ワインに合います。でも東京ドームのクリームチーズは、プレッツェルの中にクリームチーズが入っているタイプで、そっちの方がもっと美味でしたけど。

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で、こちらは「ペパロニチーズツイスト」(320円)。うん、ピザ風でおいしいです。これまたワインにぴったりだし、ビールにも合うこと間違いなしです。

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そして最後に「シンフルシナモン」(250円)。「シンプル」ではなく「シンフル(sinful)」、つまり罪深いほど魅惑的だってこと。シナモンシュガー(ザラメ)の味と香りが濃厚で、シナモン好きの大江戸としては、もう最高です。シュガーのざらざら感ともちもち食感とのハーモニーも、たまりません。

まだ「アーモンドクランチ」、そして「オリジナルプレッツェル」を食べていないので、近いうちに試してみたいと思っております(プレッツェル生地で包んだホットドッグってのもあるようです)。

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2014年3月 5日 (水)

サッカー男女代表戦

サッカー日本代表の「国立競技場ラスト・マッチ」となる日本vs.ニュージーランド戦をTV観戦。現地に行った方々は、雨だし寒いし参ったことでしょう。 とにかく前半20分までに日本が4-0とするっていう異常な試合。NZ代表は夏の南半球から来ただけに、寒さにやられちゃったんでしょうか(+多少の時差ボケ)。日本代表もやりたい放題な感じで、このままだと20点ぐらい取れるんじゃないか?と思ったほどでした。 しかし、その後はニュージーランドも体が温まってきたのか、徐々に支配し切れなくなってきます。NZに1点取られての折り返し。

後半になってメンバー4人を交代させると日本の調子は下がり、逆にNZの調子は上がって行きました。清武をはじめミスがやたらと目立ち、コンビネーションも悪くてパスがつながりません。岡崎が退いて前線からの守備が緩くなった影響もありそうです。NZにはもう1点取られるし、結局4-2の勝利でしたが、なんだか試合の持つ意味が良く分からない感じでした。 キーパーは当然後半は西川を使うのかと思ってたら、最後まで川島。斎藤学と豊田陽平の投入も遅すぎます。もう少し時間あげないと、当落線上の彼らがかわいそう(大迫を引っ張り過ぎてたし)。

まあ、でも今日の試合で山口蛍と森重には「当確マーク」がつきましたね。逆に酒井宏樹や細貝萌はかなり厳しくなったように感じました。

で、TBSも視聴者に苦行を強いてくれて、そのまま女子代表のアルガルベ・カップ(ポルトガル)、日本vs.アメリカ戦へなだれこみます。佐々木監督も「(シーズンオフの)この時期はまだ無理」とか言ってましたが、その割にはまあまあの内容だったのでは? 結果は1-1の引き分けでしたが、まあ妥当なところかも知れません。さすがに男子に続けてずーっと見ていると、集中力が薄れていきました。

注目ポイントはGKの山根でしたが、身長187cmとデカイのはいいのですが、なんだか動きが危なっかしくて、福元や海堀が出てる時のように安心して見ていられません。日本の失点は彼女のうかつなミスによるものだったので・・・、まあ「産みの苦しみ」と考えることにします。 それと今日は大儀見が「消えて」いたなあ。両サイドもアメリカに制圧されていたし。同点にした宮間の「伝家の宝刀」FKはさすがでしたね。同点になるとますます「あの変な1点が・・・」って気がしてしまいますが。

いつもながら中1日、中2日のハード・スケジュールで行われる大会です。まあいろんな選手を試していただきたいと思います。

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2014年3月 4日 (火)

ザ・ローリングストーンズLIVE!

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ザ・ローリングストーンズの来日公演@東京ドーム、行きました! ストーンズはこれまでも来日するたびに見に行ってますけど、今回はいよいよ平均年齢70歳だもんなあ。もしかしたら最後かもってことで、チケット高かったけど、やはり見ずにはいられませんでした。2013年ロンドンでのライブを映画で見てもやっぱり凄かったですもん。 ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/2013-b615.html

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6時半開演ですが、そこはストーンズなんで30分近く押してのスタート。ドーム1塁側の2階席だったんで、遠いことは遠かったのですが、そこはストーンズなんで(映像の力もあり)大迫力で十分にエンジョイできました。

いやー、ミック細い! ミック動く! 見るたびに、自分も「ちゃんと走ろう」とか「もっと節制しよう」とか思うんですよね。手本であり、モチベーション・メーカーであります。

ミックに限らず、遠目で見ると'90年代の彼らと何ら変わりません。選曲もステージングも変わりません。彼らの場合、'80年頃(ハル・アシュビーの映画『ザ・ローリング・ストーンズ』の頃)にジャイガンティック・スタジアム仕様のライブ・スタイルが完成して以降、ずーーーーっと変わらないんですよね。30年以上も変わらずにできることの凄さ。曲順すらあの映画の頃に戻って、『スタート・ミー・アップ』で始まり『サティスファクション』で締めるってのが定着してますし、終盤の5-6曲は順番が動けども常に同じラインナップです。編曲もほとんど変わりません。

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今回のツアーには、ミック・テイラーが途中の数曲で登場します。ミック、キース、ロン、チャーリーの細さに較べると、明らかにぽっちゃりさんなんですよねえ。でもアンコールの後のステージ中央では、サポートメンバーやコーラスを含めたご挨拶の後に、ミック・テイラーを含む5人で最後のご挨拶をやらせてもらってました。「もう少しやせたら、今度は正メンバーで復帰させてやるぜ」ってことなんでしょうかねえ?

『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』『悪魔を憐れむ歌』『ブラウン・シュガー』で締めて、アンコールは『無常の世界』『サティスファクション』。2時間ちょっとのグレート・ロックンロール・ショーでした。とても70のジジイたちとは思えません。奇跡です! ストーンズと同時代に生きてライブを見られることの幸福を、しみじみ堪能できた一夜でありました。

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2014年3月 3日 (月)

「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」:クロエちゃんを見る映画

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映画『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』は、ほとんどクロエ・グレース・モレッツを見る映画になっていましたねえ。ま、だから観たんですけど。うーん、やっぱりヒット・ガールはいいなあ。

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とはいえ前作から4年。撮影時16歳のクロエちゃんからは、スターのオーラが放出されておりましたが、一方で子供ヒットガールの敏捷かつクレイジーな「ありえねー」動きが消えていて、ちょっと残念。でも磨きのかかったアヒル口とか、寄り目気味の目と魅惑の涙袋とか、紫のウイッグ(これつけると、きゃりーぱみゅぱみゅっぽいです)とか、やはり当代一の魅力であります。

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まあ作品としては前作よりメジャー化した分、あのカルトなヘンテコ感はほとんど消えちゃいました。でも、そこはそれ、普通のヒーローものになったりなどせずに、あくまでも残虐にお下品に、良識派が眉をひそめることをやりまくってます。「ゲロゲリ棒」のシーンなど、あまりの描写に客席がドン引きしてる空気がはっきり感じられました。でもあれは凄い。あれ使えば、相手が人間なら勝てますよね。クライマックスの決闘だって、マザー・ロシアにあんな苦戦せずに済んだはずなのに。 さらに言えば、『キャリー』だってクラスメイト達のいじめへの復讐で、学校や街を火の海にしなくても済んだのに??

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スターズ&ストライプス大佐がジム・キャリーだってわかりませんでしたよ。やけにたくましい体型だし、だいたいアイマスク着けてるし、ゴマ塩オールバックになってるし・・・。でも、この人がやけに言葉遣いに厳しい=ダーティー・ワードやスウェア(神をののしったり、神の名を口にする←キリスト教的にはNG)に対して厳格なのがおかしかったです。

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(以降ネタバレあり) ラストにはもうこれでいいや、はいおしまいって感じも漂っていたのですが、タイトルロール終了後にオマケ・シーンがあって、3作目への布石が打たれるのでありました。

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2014年3月 2日 (日)

ベルマーレ開幕戦白星発進!

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いよいよ今期のJ2リーグ開幕です! 行って来ました、BMWスタジアム平塚の湘南vs.山形戦。最初から最後まで冷たい雨が降って寒かったのですが、そういえば久々にJ1の舞台に立った2010シーズンの開幕戦も、ここでの山形戦でした。あの時は1-1の引き分けだったけど、今日は・・・。

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試合前にベルマーレクイーン2014の発表があり、新しく5人が就任しました。昨年のクイーンが極めて素敵だっただけに、今年はどうなるんでしょうかねえ。頑張って、勝利の女神になってください。

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続いてベルマーレ版『恋するフォーチュンクッキー』(を選手や関係者みんなで踊って動画にするやつ)の撮影が8ゲートのサポーター席であり、大江戸も踊ってきましたよ。クイーンの指導による2回の練習の後に本番1発。バッチリ決まりました。次回ホームゲームの札幌戦で上映するのだとか。

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ちなみに昨年のベルマーレクイーンの一人、相澤<かすみん>香純さん(→写真一番右)が今年はロンドさんの助手としてアシスタント・ナビゲーターとして場内放送やインタビュー等を行うことになりました。試合前も試合後も雨の中、傘もささず合羽もはおらず、ういういしく頑張ってました(まあ、モンテディオの選手紹介の最後に、「・・・そして監督は石崎信弘でお送りいたします」という謎?のフレーズはありましたけど)。

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セレモニーにはJリーグ新チェアマンの村井満氏が登場し、ファウル狙いで倒れたり、遅延行為をしたりは許さないという、今期のテーマを力強く語りました。最後まで一生懸命走るプレイを約束する、と。良いことです。ベルマーレは既にやっております。

試合はベルマーレが押し気味に進めます。今年入団した新メンバー4人(秋元、丸山、三竿、菊地俊介)を含む先発メンバーですが、コンビネーションも良く、走って攻めての「湘南スタイル」が更に進化していきそうな予感です。ウェリントンなんか、いつの間にドリブルとかうまくなったんだ?

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前半20分のセットプレーからベルマーレのウェリントンが決めて先制!

ただ、今年からのJリーグの審判基準の改変に慣れていないためか、前半の終り近くに梶川がイエロー2枚で退場。ちょっと嫌な空気が流れます。

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でも後半10人になってもアグレッシブに動き、モンテディオと互角に戦っているうちに、山形にも退場者が出て、10人対10人に。両チームともフィニッシュが精度を欠き、結局1-0でベルマーレが勝ち点3をゲットしました。嬉しい開幕戦の「勝利のダンス」でした。さあ、今年は優勝ですよ!

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2014年3月 1日 (土)

「ニシノユキヒコの恋と冒険」:竹之内豊=笠智衆?

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映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』は、竹之内豊のキャスティングが勝利の方程式でした。主人公のモテ男ニシノユキヒコを、こんなに軽やかにナチュラルにやられちゃあ、もう脱帽ってもんです。

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(以降ネタバレあり)  白シャツ、白パンツに白のパナマ帽というニシノのいでたちって、幽霊だからってことなんですけど、この男のニュートラルな魅力を示してもいるのでしょうね。そんなキザな姿も、さすがにトップモデル出身の竹之内だけに、美しいというかサマになるというか。それ以外にもスーツ姿から浴衣から上半身裸まで、見事にカッコイイのです。長袖Tシャツにデニムを合わせただけの姿があれだけスタイリッシュなのは(しかも40過ぎてて)、感嘆しちゃいますね。

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ニシノに絡む7人の美女たち--麻生久美子、中村ゆりか、阿川佐和子、尾野真千子、本田翼、木村文乃、成海璃子 が、それぞれにいい味。他の映画で見る時よりも、何割増しかの魅力的な芝居&表情を見せてくれます。尾野真千子と竹之内のイチャイチャデレデレぶりなんて、見てる方が気恥ずかしくなってしまうほど。成海璃子も、こんな素敵な表情があったんだあって感じ。

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井口奈己監督のとぼけたような「間(ま)」の感覚が、竹之内のニュートラルで淡々とした持ち味と共振して、この映画のリズムが作られています。小生としても竹之内豊を見なおした一作です。例えて言えば、笠智衆のような茫洋とした味わいがあるんですよね。淡々とした台詞回しが共通してるし。このキャラクター、嫌いじゃありません。

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メインタイトル、エンドタイトルのタイトルバックとか、そのフォント(手書き文字)とか、映画のルック自体が透明感にあふれてオシャレ過ぎない程度にオシャレなのも、ポイント高いです。

高校生役の中村ゆりかちゃんが、これから伸びていきそう。冒頭のシーンで、彼女が食べる巨大な三角おにぎりにはびっくりしました。

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