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2014年4月12日 (土)

「セインツ 約束の果て」:孤高のスタイルなれど・・・

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映画『セインツ 約束の果て』は、アメリカン・ニューシネマの空気をまとったサンダンス系の新作。画像の質が極めて高いです。まあ、ちょっと映像が暗過ぎて見えにくいフラストレーションは生じましたけど。

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徹底的に闇を生かした詩的な映像は、テレンス・マリックのようでもあり、ロバート・アルトマンのようでもあり、もしかしたら初期のマーティン・スコセセッシに近いのかも知れません。とにかく「渋い」映像であり、省略を聞かせながらバシバシと無駄なく進行する「大人の映画」です(でもさすがに暗過ぎますが)。

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ルーニー・マーラが『ドラゴンン・タトゥーの女』のリベット役とはがらりと変わった可憐な女性役。悪くないんですよ、これが。 一方ケイシー・アフレックは、相変わらずアブナイ感じの役どころ。目がちょっとイッちゃってるんですよねー。 そしてキース・キャラダイン! 貫禄つきました。エンドロールにかぶる歌まで歌っちゃってます。ああ、あの『アイム・イージー』(『ナッシュビル』)と同じ声ですね。

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「孤高」という文字が似合う作品。だけどちょっと気取り過ぎてるかなー。そのスタイルは悪くないのですが、映画としての「強度」が今一歩。有望だけど、もう少し修行して欲しいデイヴィッド・ロウリー監督なのでした。

 

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