「ドン・ジョン」:妹が効いてます
映画『ドン・ジョン』は、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの監督デビュー作。よくこんな作品選んだなって題材ではありますが、実はこれ脚本もご本人でした。でも無難にこなしています。
スカーレット・ヨハンソンが(特に前半は)物凄くケバいメークとセクシー衣装で出ていて、大江戸的にはちっとも「美しい」なんて感じませんでした。鼻の頭なんかゴツゴツしてるしね。しかも役柄は、意外にメルヘンな乙女だし。へんなの。 一方のジョセフ自身は、ひどく頭の悪そうな筋肉バカの役で、これまでの知性派路線とはだいぶ違いますね。
演出的には教会の懺悔とかジムでのトレーニング場面とか、同じようなルーティン場面を積み重ね、その中の変化でおかしさを誘うあたりが成功していました。でもまあレヴィットさんは、役者の方がいいかもなー。
(以降ややネタバレあり) はてさてこの映画どう終わるつもりなの?と思っていたら、あれよあれよの急展開で、きっちりまとまりました。終盤における主人公の妹の使い方が巧かったです。それまでは家族の場面に必ずいるくせに、いつもスマホをいじってるだけで何もしゃべらない娘が、突然発する真理の言葉。効いてます。引きこもり?風で、親たちも気に留めないキャラクターだったのに、突如場面をさらっていきました。
一方ジュリアン・ムーアはいくらなんでも年の差あり過ぎ。老け過ぎ。もう10歳位若くないと、この役は無理ですよ。
劇中、デートで観る映画の主役が、カメオ出演のアン・ハサウェイとチャニング・テイタムでした。
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