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2014年5月31日 (土)

wearerのライブ@シモキタReG

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下北沢の13か所のライブハウスなどで今日の昼から明日の明け方まで続けられるライブイベント『下北沢サウンド・クルージング2014』に、wearer(ウェアラー)が出演するというので行って来ました。以前にも書きましたが、ヴォーカル&ギターの YK くんが友人なので、ってわけで。

只今、wearerは男所帯。ヴォーカル&ベースのえいちゃんがお子さんを産んで産休中(育休?)ってことで、ベースにサポートメンバーを入れて男5人のステージ。やっぱりえいちゃんがいるのといないのとでは、バンドのカラーがかなり違いますね。今日のは、男くさいwearerでした。

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会場となったのはまだ出来て間もないライブハウス「ReG(レグ)」。小ぶりのハコですが、ほぼ満員。wearerの持ち時間は40分。定刻にスタートしました。

1曲目は『踊り続けたいのさ朝が来るまで』。YKはなんとボストンフレームのメガネ姿で登場です。1stミニアルバム『the blue album』のジャケ写もメガネだし、いいと思うんですよね(バディ・ホリーやエルヴィス・コステロや佐野元春ら先達に敬意を示す上でも)。ただそれも1曲目だけ。ああいうスロー目でロマンティックな曲には合ってるけど、激しい曲になるとメガネくんじゃダメって判断なのでしょう。

YKの位置していたのはセンターのマイク前。いつもだとむしろセンターがえいちゃんで、YKは上手寄りなのですが、ここらにも2トップから1トップになった影響が出ているのですね。 で、『SURVIVE』の時なんか如実に感じたんですけど、今までツインヴォーカルでやっていた楽曲を一人で歌っているもんで、かなりパワーを消耗します。息継ぎの間もなく、ハードな苦行のようでした。ま、YKってもともと苦行のような顔して歌う人なんですけど。あと曲によっては、キーボードの人がえいちゃんパートを受け持ったりもしていました。

それでも今日のライブは相当気合いが入っていた感じ。えいちゃんの分まで俺が引き受けたぜ!的な気合いなのでしょうか。 ギターの弾き方を見ても、そこらがひしひしと伝わって来ます。しなった髪の先から汗がほとばしりそうな首の振り方もいつも以上に激しく、アディショナルタイム、渾身のヘディングシュート!みたいな叩きつけ方でした。

新曲もあり、それがまた「東京」を歌詞に織り込んだセンティメンタルなナンバー。いかにもwearerではありませんか。

あえてMCはほとんどなく、演奏で突っ走るストロング・スタイル。『東京の夜が廻りだす。』『baby blue』と続くラスト2曲は、でかい音圧で感動的なナンバーを体感させるという点でもwearerらしく、心揺さぶるものでした。 Great! 

そもそもYKのヴォーカルって、昔よりうまくなってますよね。サラリーマンとの2足のわらじは大変でしょうが、これからも活躍してください!

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2014年5月30日 (金)

「バルテュス展」と上野駅前

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仕事帰りに上野の東京都美術館に行き、『バルテュス展』(~6/22)を観ました。金曜日は夜8時までやっているのです。人が鑑賞の邪魔になるような混雑ではなかったので、良かったです。

バルテュスと言えば少女、でもってヤバイってのが通説。でも今回の展覧会は「称賛と誤解だらけの、20世紀最後の巨匠。」というキャッチフレーズをつけて、その栄誉ある悪名をひっくり返そうと狙っている雰囲気が感じられました。そこには、バルテュスの晩年、25年にわたって結婚生活を送った節子夫人の思いもあったのでしょう、たぶん。

でも、それって無理。いや、意味のないことです。本展においてもやはりバルテュスはバルテュスで、少女好きの「背徳の画家」なのでした。絵の中にいろんな「企み」が隠されています。風景画とかが出てきたって、その本質は隠せるものではありません。それよりも何よりも、少女を危うく描いたスリリングな筆致がなければ、バルテュスなんてどうってことのない画家なのです(ちょっと極論)。それにしてもメインビジュアルにもなっている『夢見るテレーズ』は凄いなあ・・・。

会場内には彼のアトリエが再現されていましたし、最後のコーナーには、篠山紀信撮影による晩年のバルテュス(羽織はかま着たり、ゆかた着たりしてます)の写真パネルがあったり、彼の愛用品が展示されたりしておりました。

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帰りに上野駅前を見ると、もと東宝の映画館だった所は、こんなオサレなガラス張りになっていました。まあ、上野らしくもない(失礼)。

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そして、あの「聚楽(じゅらく)」だった所を見てビックリ!

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クリスマスでもないのに、カラフルなイルミネーションに彩られた新しい建物に変身しておりました。

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しかもこのイルミネーションの色が時々刻々と変わっていくのですよ。写真で見るとハロッズか何かみたいで、そこそこカッコイイのですが、現物はやはり「上野テイスト」をにじませておりましたです。

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2014年5月29日 (木)

クロワッサンドーナツあれこれ

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5月13日から全国のローソンで販売中の『クロワッサンドーナツ』でーす。本体価格115円(税込124円)という安さ。いくらコンビニとはいえ、今までのクロワッサンドーナツの高さに較べると、随分がんばってくれました。それに、なんと生地を48層に折り込んでいるのだとか!

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こちらの「チョコレート」は、ご覧のようにナッツクランチとチョコレートでトッピングしてあって、クロワッサン生地の間にはカスタードクリームもはいっているのです。チョコの味を含め、なかなか結構でございます。

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で、こちらの「ストロベリー」はというと、外側にストロベリーチョコとミルクチョコのコーティング。そこにフリーズドライのイチゴがトッピングしてあります。そして中にはあまおうイチゴジャムとストロベリーソースっていうんですから、こりゃイチゴ党にはこたえられません。

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大江戸はこっちの方が好きですね。
見てかわいく、食べておいしい、そしてコスパも最高です。

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とは言っても、高いものにはそれなりの理由があったりするもんでして、こちらはJACK IN THE DONUTSのクロワッサンドーナツで、クリームブリュレとベリーのやつ。このアメリカーンな感じと、濃厚さはさすがです。ベリーの濃ゆさなんてたまりません。中にジェリーが入ってるし。値段は忘れちゃったんですが、ローソンの倍ぐらいだったかなあ。

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大江戸にはなじみのない店でしたが、東京都下や埼玉、千葉のイオンだとかイトーヨーカドーとかに出店しているチェーンみたいですよ。小生はJR有楽町駅の地下通路に出店していたのを買いました。

こうなると両者の中間価格であるミスドのやつを買ってみないといけませんね。乞うご期待!

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2014年5月28日 (水)

「ヴィオレッタ」:セラピーとしての児童虐待ホラー?

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映画『ヴィオレッタ』は、きわどそうな題材の割にはごくまっとうなドラマ。でも母親がまっとうじゃない、どころか超クレイジーなので、そこが不快かつスリリングです。そして、あの写真集『Eva』の少女エヴァ・イオネスコが長じて映画監督となり、これを作ったってことが、スリリングなんだか自らのトラウマのセラピーなんだかよくわからないところでもあります。

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母親役のエザベル・ユペールがスゴイです。「選ばれし者である自分のために地球は回っている」と考えている女。娘でも自分の母でも誰でも、自分に奉仕するために存在するのだという明快な行動原理で突っ走る様が、あなおそろしやです。自分の娘だろうと、他人の心なんかは知ったこっちゃありません。見ていてかなりムカつきます。精神病院に叩きこみたい感じです。さすがはイザベル・ユペールです。ホラーに近い芝居です。 まあ、いきなりトイレを開けて写真撮ったりまでしちゃうあたりも含め、今ならもっと早々に児童虐待で逮捕されちゃうところでしょうけど。

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撮影時10歳だったというアナマリア・ヴァルトロメイちゃんが圧倒的な美少女ぶりを見せつけます。他の子とは格が2ケタ違う感じ。

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それにしても、忌まわしき少女時代ですよね。しくしく。母親は選べない。おまけに、おばあちゃんが(いい人なんだけど)頼りにならなくってねえ。こりゃー、人間が歪(いびつ)になっちゃいますよ。だからそのトラウマを消すために、この映画作りが必要だったのでは・・・と。

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でも芸術って確かに狂った人が道を切り拓いてきたという歴史はあります。作品が後世でどう評価されるかということと、背景の非道さとか当事者の苦しみとかは全くの別問題。まあ、それはそれで事実として受け止めるとして、じゃあそいつはどれほどの「芸術」なの? その背後の苦しみを凌駕するだけのものがあるの? となると、・・・うーん、難し過ぎる問題ですね。大江戸的には、(自分の娘とはいえ)他人を巻き込まないでくれよって感じです。

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2014年5月27日 (火)

日本代表のキプロス戦

サッカー日本代表のW杯壮行試合、埼スタでの日本vs.キプロス戦をTV観戦。仮想ギリシャと言う意味でも、ワールドカップの先発メンバーを占う上でも、なかなか興味深い一戦でした。今日の場合、1-0の勝利という結果はそれほど意味を持ちませんが、まあ勝って日本を離れるってことは、良いことでしょう。

感想は・・・

・長友がもうキレッキレの凄さ!

・森重と山口蛍は、大いに価値を高めた(先発もあり得るのでは)。

・柿谷はいつになく気合入っていた(危機感からか)。

・内田はゴールを上げて良かったけど、まだまだ本調子には遠い。

・でも内田、長谷部、吉田とも本番には間に合いそう(だと思う)。

・酒井直樹も伊野波も清武も、リキ入れて、アピールしている。狙ってる。

ってとこでしょうか。 それにしても埼スタ観客席の代表ユニ率、えれー高かったです。あそこまで青いの、初めて見ました。もしかして気前よくユニフォーム風Tシャツとか配ってたりして・・・なんて思っちゃいました。

TV中継(日テレ)で、選手の動きに合わせてピッチ図上の印が動くという新システムを見せてくれました。便利です。前の方にボールがある時のディフェンダーの位置とかがわかって、大変結構です。さらには、試合途中の選手の走行距離=「現在、長友は1.7km走っている」とか「現時点での走行距離ナンバー1は意外にも遠藤」とかがわかって、これも革命的。今日はみんな(湿度のせいか、コンディションのせいか、親善試合だからか)あまり走りませんでしたけど、これを出されちゃあ選手としても走らないわけにはいかなくなりますよね(今までのようにコアなサッカーファンが雑誌やサイトで見るだけではなくなるってことなので)。

まあ最低もう1点は欲しいところでしたが、ケガ人に出ないことの方がもっと大切でしたから、まあ良しとしましょう。 大久保はやはりこのチームの中では異質です。なんか色が違います。だからこそ、ダイヴァーシティ(多様性)って意味で、必要な選手なのでしょう。

さあ、あと18日! わくわくですね。  Bon voyage!

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2014年5月26日 (月)

日本女子、サッカーアジア杯初優勝!

やりましたね! 女子サッカー・アジアカップでの日本代表の初優勝! また新たな歴史を塗り替えました。大儀見はグループリーグだけでチェルシーに帰っちゃったし、欧州組や故障組でメンバー編成が苦しい中、よく踏ん張りました。暑さと高湿度の中、よく耐え抜きました。まあ、逆に言えば、熊谷や近賀や鮫島や大野や岩渕なんかがいたら、もっと楽に勝てたと思うのですけどね。

日本はグループリーグ初戦でオーストラリアに当たった時の反省を、しっかり形にしていました。相手のプレッシャーに圧倒されて引かない。逆に速いプレッシャー、速い縦パス、速いサイドの上がりで先手を取ろうという戦術。うまく行ってました。 そういった意味では、初戦と最も違っていたのがCBの川村。この大会、試合を重ねるごとに成長し、昨日は高さ、守備範囲の広さ、前への飛び出し、フィードなど全てが立派でした(もちろん多少のミスはありましたが)。

宇津木も全試合高いレベルで安定していて、今までよりも大きく見えましたし、髙瀬はゴールこそ上げられなかったものの、見事なポストプレイヤーぶりで、大儀見のいないチームを助けました。そして福元、やっぱり安心です。反応の鋭さはピカイチでしょう。

でも一番びっくりしたのは終了間近の川澄の独走カウンター。最後にパスを選択しちゃったけど、あそこは自分で行って欲しかったなあ。あれが決まれば、「歴史に残る名プレー」でしたよ。ほんと、どこまでスタミナあるんでしょ、あの子は!

やはり日本ってフィジカルや個人技のチームじゃなくって、コンビネーションのパスサッカーが身上であるだけに、常に大会の中で成長していくチームなんです。尻上がりに「なでしこらしさ」が出てきましたよね。

でも初戦のオーストラリア戦は川澄+大儀見。準決勝の中国戦は宮間+澤+岩清水。決勝は宮間+宇津木+岩清水って具合に、強敵相手の試合で点にからんだ選手って、結局ベテランなんですよね。若手組の台頭がほとんど見られず(特に攻撃陣)、そこらへんが近い将来の代表を考える上で大いに不安なのです。

でも、まずは優勝と宮間の最優秀選手賞おめでとう! 期せずしていろんな選手に機会を与えることができたのは、十分意義深いことだと思います。

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2014年5月25日 (日)

「闇金ウシジマくん Part2」:極めて教育的

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映画『闇金ウシジマくん Part2』は前作同様エグいテイストで、クズばっか出てくるんだけど、この上なく教育的。誰だってこれ観たら、「借金のこわさ」とか「金を甘く見ると痛い目に合う」とか「「一度踏み外すと、どこまでも堕ちていく」とかを強く実感できますもんね。これを見て、踏みとどまったり、考えを変えたりする人がきっと何人もでるであろう「人助けの映画」でもあったりするのでしょう。灘高→東大というエリートの山口雅俊監督がこういう作品ばかり作り続けるってのも(本シリーズとか、『カイジ』とか『スマグラー』とか)、そこらへんの意図があるのではないかしらん?

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ヤンキーにホスト、そしてその周りの連中が、「金」に振り回されてずぶずぶと地獄に引き込まれていく様が、ある程度の説得力を持って描かれるので、その通俗性のパワーにぐいぐい引き込まれてしまうのが本作。自分とは関係ない世界と思いつつも、デフォルメした現代がしっかりと描かれているので、作品にスピードとパワーが備わっているのです。

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それにしてもウシジマのデッドパン(無表情)の魅力は大したものです。「アンチヒーロー」とか「ピカレスク」なんて言葉じゃ表し切れない唯一無二のキャラクターとして、映画史に残るべきものです。さらに彼の危機管理とか緊急対応とか情報収集とか部下掌握とかは、ビジネスマンの鑑と言うこともできそうですよね。

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ウシジマの「天敵」とも言うべき犀原茜を演じた高橋メアリージュンの迫力やおぞましさが凄かったですね。本業がモデルだからといってバカにできません。端倪すべからざる演技力です。この非情なキャラクターの空気をちゃんとまとっていました。 あと柳楽優弥がイッっちゃってて凄いです。ああ、あの『誰も知らない』の純真な子どもがこうなろうとはねえ・・・。

終盤、どん詰まった中尾昭慶が走って来るトラックに飛び込むことを強要されるあたりの怖さ、闇の深さは、本作のキモです。ああいうことにならないためにも、地道に真面目に生きていこう!ですね。 ほら、とっても教育的だ。

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2014年5月24日 (土)

「たまこラブストーリー」:ピュア&イノセント

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映画『たまこラブストーリー』を見たのは、『けいおん!』や京都アニメーションのピュア&イノセントな世界が好きだから。おまけに本作は、山田尚子監督をはじめ『けいおん!』のスタッフが結構入っているようなので。キャラクターデザインもかなり『けいおん!』似ですもんね。

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もととなったTVの『たまこまーけっと』は全く見ていませんでしたが、本作の鑑賞にはとりたてて支障とならなかったように思います。好きだなあ、こういう大した事件の起きない日常描写で見せる作品。その世界で高校生の少女たち(+小学生の妹)が、地味に&ドリーミーに悩んだり頑張ったりするのです。チャーミングな佳品です。

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でもさすがにみんな高3だとは思えないピュアさかげんですよね。中3って感じでしょ、これ。男の子も女の子も。まあ、嫌いじゃないですけど。そんな気恥ずかしさも、実写じゃないから許せてしまうってこともありますもんね。

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そもそもがありふれた商店街の向かい合わせの餅屋の幼なじみである娘と息子の淡い恋とか、もう設定からしてベタベタに(もちだけに)ありきたりなのですが、逆に言えば「王道」で、良いんですよねー。悪い人や面倒くさい人は出て来ないし。安心して観ていられます。そういうの結構好きなんです。

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名前も「北白川たまこ(しらたま)」、たまこの妹が「北白川あんこ」、王子的な幼なじみさんが「大路もち蔵」って、あまりにもベタすぎて(もちだけに)笑っちゃいます。かえって味わい深いものがあります。

新幹線ホームの男女から黒画面へのラストなんて、森田芳光の傑作ラブストーリー『(ハル)』を思い出させてくれました。

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2014年5月23日 (金)

「ブルージャスミン」:ケイトのワキ汗

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映画『ブルージャスミン』はウディ・アレン久々のクオリティーの高さ。最近のヨーロッパ観光都市路線は、撮ってるアレンも観光気分なのか、良くも悪くもスケッチのような軽みが身上だったのですけど、こいつは映画として「クラシック」になっていきます。質と完成度の高さにおいて、『マッチポイント』('05)までさかのぼるレベルだと思います。

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この脚本で、主役をケイト・ブランシェットが受けた時点で、作品の成功は約束されました。ってよりも、ケイトのオスカー獲得は約束されました。今年のアカデミー賞で一番テッパンとされていて、実際に受賞したケイトの演技は、近年の女優演技の中でもピカイチのスケールと押し出しと振れ幅で屹立しています。

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自業自得というか、ザマーミロというか、良識派の庶民から見ると、ジャスミンの没落はむしろ愉快なことなのですけど、この人はこういう生き方しかできない、こういう考え方しかできない人。不思議の国の住人なのです。そこがぞっとするところですね。

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転げ落ち、悪あがきし、更にドツボにはまっていくさまは、今年公開の日本映画『東京難民』(笹部清監督)を思わせたりもします。『サンフランシスコ高等難民』ってとこでしょうか。 転げ落ちてデスパレート状態での「はげ落ちマスカラ」とか「びっちょりワキ汗」とかがまたスゴイです。サラサラ汗じゃなくて「悪い汗」だってことが、ちゃんとわかります。『フィクサー』('07)のティルダ・スウィントンによるオープニング・シーンと並ぶ2大ワキ汗名場面です。

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(以下ネタバレあり) 終盤からラストに至る「どん底への叩き落とし方」は、今までのアレン映画には無かったほどのものでしょう。でも、微妙にコミカルでもあり、何よりケイト・ブランシェットの芝居の見せ場になっているので、哀しみや憐れみよりも、狂気芝居への感嘆が先に立つのです。『サンセット大通り』のグロリア・スワンソンや『欲望という名の電車』のヴィヴィアン・リーみたいな「見せ場」だよなあ、女優冥利だろうなあなどと考えてしまうわけなのであります。

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2014年5月22日 (木)

なでしこ、 120+5分に劇的決勝弾!

泣けましたね。

サッカー女子アジアカップ(@ベトナム)準決勝の日本vs.中国戦。34度とか31度とかの高温の中、延長後半まで120分戦ってのアディショナルタイム2分台がなんだかんだ伸びて時計はプラス5分台(延長後半19分を越えたところ)に入った絶対ラストプレーだというコーナーキックで、宮間のいいボールを岩清水が叩きつけてのゴーーーーール!!! いや、凄かったです。まさに死闘でした。

日本が攻めながらもなかなかシュートに至らず、一方の中国は少ないチャンスをきっちりゴール前まで展開してくる状況の中、前半は0-0。 後半に宮間のCKから澤のワールドカップ決勝を思わせる「ニアですらせる」ヘディングで先制! そのまま試合は進み、日本の運動量が落ちてくるにつれ中国が押しこむようになり、ついに80分中島のハンドでPKを取った中国が決めて同点。そのまま延長突入となりました。 TVは「中島がやっちまった」とばかりに彼女のアップばかりを狙っていましたが、あれもまあ不運というか、むしろその前に有吉がきちんと止められずにペナルティエリア近くまで侵入されちゃったことが問題だったと思いますよ。中島は良く走ってたし、効いてました。

両チーム疲労困憊の延長戦も後半になると、中国は明らかに引き分け狙いの時間稼ぎを始めました。なぜか? 中国はPK戦に持ち込めば、デカくてうまい私たちのキーパーが絶対有利と思っていたんでしょうね。で、あと一歩でそうなりかけた延長後半のアディショナルタイム、最後の最後ですもん。あそこは日本のCKにならずに笛が吹かれてもおかしくない時間でした。しかもその直前に中国のDFがイエロー2枚で退場になったところを切り裂いてのゴール。遅延行為とそれによる退場でアディショナルタイムが伸びたことを考えると、中国のそのディフェンダーが泣いていたのももっともです。

久々ですね、ここまで劇的な試合は。 過酷な暑さとか、中国のラフプレーとか、タイ人の審判がやけに中国寄りの判定だぞとか、川澄や宇津木の奇跡的な運動量の凄さとか、澤が途中で退いちゃった状況とか・・・、ホントにみんなよくやりました。いや、涙出ました。 任侠映画で、主人公が耐えて耐えて、最後に爆発させるみたいな「よっしゃー!」な展開でしたもん。 でも終了近くに2枚目のイエローをもらった中国選手を退場させずにプレーさせていた主審は(故意でないにせよ)ひどすぎ。佐々木監督のアピールでようやく退場させましたが、準決勝を裁くレベルではないと思います。

それにしても驚異的なスタミナで120分を走り続けた川澄ちゃんにインタビュアーが水を向けると、「楽しかったです」って答えた彼女(笑)。いや、スゴイ。尊敬しちゃうというか、ひれ伏しちゃいますね(宇津木さんにも)。

そして今日はCBの川村が積極的な守備で、大変素晴らしかったです(まあ、延長で危険なミスが1つありましたけど)。オーストラリア戦の時はダメダメだったので、「代表のレベルじゃない」とか言っちゃいましたが、ヨルダン戦で見直して、この試合では見事でした。すいませんでした。

さあて、日曜夜にいよいよ決勝戦! 何としても、澤がいる間に初のアジアカップ制覇を!! 

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2014年5月21日 (水)

文明堂「銀座の蜂蜜バームクーヘン」

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支援者の方からいただきました文明堂の『銀座の蜂蜜バームクーヘン』です。松屋銀座で買ったものだとか。

オーセンティックなバウムクーヘンに関しては、ユーハイムと並んで信頼のおける文明堂が、「銀座のハチミツ」を使った商品ってことで、期待大です。

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正統派らしいハード系のバウムクーヘンで、生地とシュガー・コーティングにハチミツらしさが感じられます。ただ欲を言えば、その主張によってバウムクーヘン本来の「生地のうまさ」が、何割か後ろに追いやられてしまった感がありますね。まあそれは「何も足さない 何も引かない」バウムクーヘンが好きな大江戸だから、ちょっとだけ感じることであって、一般的にはとてもおいしい正統派ってことでよろしいと思います。

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2014年5月20日 (火)

「百瀬、こっちを向いて。」:中村優子のほうれい線

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映画『百瀬、こっちを向いて。』の監督=耶雲哉治さんが、あの「NO MORE 映画泥棒」CMの演出家だということを鑑賞後に知って、驚きました。当たり前だけど本作はトーンが全然違って、ちゃんとした映画の世界だったものですから。それにしても『桐島、部活やめるってよ』に似たタイプのキャスティングなのですよね。主人公男子が内気でもてないメガネくん、その親友がダサダサ男子、百瀬の方もクールな美貌とスタンダード・ボブ(おかっぱ頭)ってことで橋本愛に結びつきますもんね。その他にも『桐島』との共通点は多いと思います。

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話自体はなかなかビターで、百瀬の行動にはあまり共感できないものなので、そこは配役にかかってくるのですが、早見あかりはクールに整い過ぎていて、大人っぽ過ぎて、ちょっとミスキャストなのでは・・・。 ここは、もっと素朴で「一生懸命な感じ」のする女の子が適任だったっと思います。

『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS)でピッチャー役をやっている工藤阿須加が出ているのですが(宮崎先輩役)、なんと彼はあの工藤公康投手の息子さんなんですってね。驚きました。

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ところで本作の脚本は狗飼恭子さん。あの『ストロベリーショートケイクス』のホンを書いた方ですが、同作でとても印象的だった中村優子さんが重要な役で出演しています。主人公男子が大人になって(向井理になって)再会する神林先輩の役。つまり石橋杏奈が年取って1児の母となったのが中村優子という設定です。これがなかなかどうして、いいのです。

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最近は東京ガスのCMで「私も綾野剛がいい」とかつぶやいている中村さんですが(あのCMでも微妙な表情演技が抜群です)、大江戸はこの方の演技力とか存在自体を、とっても評価しているのです(『血と骨』とか『ストロベリーショートケイクス』とか・・・)。本作ではナチュラルに、無表情に演技しながら、終盤の「女の深み」でぞくっとさせます。無意識の凄みを演技で出せる人なのです。なにしろ作ったような笑顔を浮かべながら、そのほうれい線に芝居させている(!)のですから、恐るべし中村優子です。 小生は正統派の演技力で現在いちばん凄い女優は池脇千鶴だと思っていますが、変化球で凄いのはこの中村優子さんだと思います(「つぐみ」さんも異色で凄かったのですが、変な方に行っちゃいましたから)。

それにしても高校生時代には1-2歳の差だったはずなのに、向井と中村ではかなり年の差があるように見えてしまいます。そこらがちょっと気にはなりました。

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2014年5月19日 (月)

サッカー女子のベトナム戦とヨルダン戦

サッカー女子日本代表のアジアカップ、グループリーグ2試合目のベトナム戦と3試合目のヨルダン戦は、相手が相当格下ってことで、まあ完全なワンサイドゲーム。4-0、7-0で全く危なげない勝利でした。その間、色々なメンバーを使いながら試したり休ませたりできたことも、佐々木監督の計画通りでしょう。

ベトナムはホーム(開催国)ということもあり、声援に押されながら、とにかく接触プレーがあると倒れて時間稼ぎ=引き分け狙いを徹底させていましたが、前半44分の川澄のミドルシュートで均衡が崩れると、後はもう成す術がありませんでしたね。まあ、あれだけ攻められてると、いくらホームでも最後には足が止まりますよね。それにしても、何で澤をオーストラリア戦の交代で出場させなかったんだろう、勝てたのに・・・というほど、「さすが」のプレーを見せていました。

ヨルダンは、あの民族衣装のほっかむりみたいなのを着用している選手がいてびっくり。脚も露出しないようにタイツか何かで覆っていたので、遠目から見ると白忍者とか白いモジモジ君といった趣き。 まあ力の差があまりにもあったので、日本もこれだけ初出場選手を出したりのメンバー入れ替えをしても、問題なくゲームを支配できました。猶本もボランチと左SBで、それぞれ気の効いたプレーを見せていましたし、途中から入った小柄な杉田も技術とセンスの良さを見せました。でも、大江戸的には右SBの小原を推したいですね。堅実なプレーと、献身的な上下動の多さを見てると、近賀のいない右サイドを埋めるには有吉よりも伸びしろがありそうな気がします。色も白いし(←関係ない)。今後、彼女が右、鮫島が左SBを務めたら、「女子力の高い両翼」となりそうです(←これも関係ない)。

そしてこの2試合のGKは、福元、海堀だったので、安心して見ていられました。やっぱりキーパーは、高さだけではないですよね。

まずはノルマとしてのワールドカップ出場を決めたので、次はアジア杯初制覇に向けて、まず木曜の準決勝。大儀見はチェルシーに帰ってしまいますが、ヨルダン戦で温存した宮間、川澄、岩清水らを休養十分で使えますし、1試合ごとに良くなっていくのが「なでしこ」の常。深い芝生や、高温多湿にも順応して来た頃でしょうから、あと2試合、しっかり勝ち切ってもらいたいと思います。

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2014年5月18日 (日)

湘南、福岡も破り14連勝!

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快晴のBMWスタジアム。こんな日はビールが最高ですね。 ってことで、湘南vs.福岡を観戦。

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アビスパはゴール前を固めて、しっかり守っていました。最後で防ぎ切るディフェンスを徹底させていました。逆にベルマーレは、いい感じにボールを奪って、いい感じにパスを回して、いい感じにクロスを上げるのですが、ことごとくはね返されることの連続。いったい前後半で何十本のクロスがムダになったことでしょう。

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前半はほとんど何もできなかったアビスパですが、後半はプレスを激し目にかけてきて、何度かカウンターのチャンスを作っていました。 岡田や岩尾を投入しても、さして戦況に変化は起きなかったベルマーレですが、83分に3人目として吉濱が投入されると、86分、90+1分と見事なシュートで2点を取って、結果は2-0の勝利! 引き分けの匂いも漂い始めた中、交代が的中した形で、久々の劇的勝利でした。

そして、またしても完封です。GK秋元も、DF陣も、もちろん他の選手たちも、きっちりと守っています。

これで開幕連勝記録も「14」に伸1400407094912びました! うーん、素晴らしい! 今の湘南は、誰が出ても同じサッカーができるってのも、強さを担保していると思います。

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ちなみに今日はハーフタイムに、湘南ベルマーレ・フットサルクラブの面々が、今度の小田原アリーナでの試合の宣伝に現れました。帰りにも出口のあたりで、記念撮影の求めに応じていました。

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で、こちらも就任以来14連勝の女神=ベルマーレクイーンの5人。今日もかすみんと肩を組んで、勝利のダンスを踊ってました。 これからも、ダンス!ダンス!ダンス!

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2014年5月17日 (土)

「ロング・グッドバイ」完結

NKKの土曜ドラマ『ロンブ・グッドバイ』(全5回)が終わりましたね。日本でもここまでかっこいいハードボイルドが作れるっていう、今後のベンチマークになる秀作でした。堀切園健太郎演出のスタイリッシュな映像と時代再現やら衣装、美術やらが、さすがはNHKの底力って感じでした。

でも何といっても浅野忠信の日本版フィリップ・マーロウへのハマリ方が見事で、彼じゃなければここまで成功はしなかったでしょう。一方で綾野剛もどうなのよ、ですけど、それ以上に小雪がねえ・・・。日本って30代後半のファム・ファタール的な女優がいなさ過ぎて、全部小雪がキャスティングされちゃいますけど(近作でも『探偵はBARにいる』とか『リーガル・ハイ』第2シーズンとか本作とか)、それってどうなんでしょうかねえ。アメリカと違って、セクシーなクールビューティー的悪女は日本人好みじゃないだけに、そういう女優ってほとんどいないし、いても30代まで生き残れないってことなんでしょうねえ。 いずれにせよ小雪と綾野剛が並ぶと、小雪の方が10歳位年上に見えて、設定上それは違うでしょって感じでした。

チャンドラー原作を結構忠実に翻案した渡辺あや脚本は、なかなか良く出来ていました。演出ともども「正統派のロング・グッドバイ」を作り上げておりました。ただ、2大有名フレーズ=「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。」「ギムレットを飲むには、まだ早過ぎるね。」は、さすがに使えませんでしたね。これ、どう考えても難しいんですよ。前者は、誰かの台詞ではないってことと、それを使える場面をあそこで入れると作品のバランスが崩れちゃうってこと。後者はこの演出だと無理だし、リアルにやるとどうしても浮いちゃう台詞だってこと。なので後者に関しては、「ギムレット」という語を生かした別の台詞が登場しましたし、前者に関しては番組のポスターのコピーとして使われていました。

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(以下ネタバレあり) それにしてもクライマックスの綾野剛(テリー・レノックス)の扱いは、うーん、ちょっと残念。この場面こそ原作に忠実に表現してもらいたかったところ。最初から「綾野剛でしかない」撮り方をしちゃったってのは、いかがなものか? 別の役者を使うべきだったと思います。

原作を村上春樹訳で読みましたが、やはり惚れ惚れしちゃう世界ですね。600ページ近い長編ですが、序盤こそ設定を飲み込むまでにややもたつきますが、それ以降は加速度がついてぐんぐん読めてしまう面白さ。そしてやはり終盤が最高に素晴らしいのです。あの2大有名フレーズにまつわる件りが、それぞれに素敵過ぎます。そして、余韻として残るのは「恋愛に関する小説」としての味です。ラブ・ストーリーではなく、あくまでも「恋愛に関する小説」としての、ある種センチメンタルな純度が胸に残ります。

そういった意味では、このドラマ版のエンドタイトル後の1シーン(幸せそうな少年と少女)は、効果的でした。原作の読後感に、違う角度から迫る味わいを生んでおりました。

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2014年5月16日 (金)

新宿ミラノの閉館発表

ああ、ついにこの発表を目にすることになってしまいました。昨日の朝刊に載っていましたが、今年の12月31日で新宿ミラノの1,2,3とシネマスクエアとうきゅうがビル建て替えに伴い閉館!ついでに丸の内ルーブルも8月3日で閉館だそうです ↓

http://www.tokyu-rec.co.jp/company/news/2014/news_vision_shinjuku_org2014_5_13.pdf

うーん、ミラノ座のビルが開館したのは1956(昭和31)年ですか。享年58歳ってことになるのですね。淋しいなあ。 小生にとっては今の館名よりも、ミラノ座、新宿東急、名画座ミラノ(その後シネマミラノ)の方がなじみ深いのですが、今日では歌舞伎町に残る最後の映画館となっていただけに、残念至極です。これで新年から来春にコマ劇場跡地のTOHOシネマズがオープンするまで、あの歌舞伎町に映画館ゼロの日々が続くのですね。信じられません。まあ、確かにTOHOシネマズがオープンしたら、もう太刀打ちはできないので、その前にケリをつけたってところなんでしょうね。

近年は土日祝でも話題作でも、いつ行っても楽に座れる(ガラガラで)ってことが貴重な映画館でもあったので、残念さも募ります。これでますます指定席じゃない映画館って壊滅状態ですよね。

新宿ミラノ1はキャパシティ1,064席。今でこそ座席を大きくしたり、座席間をゆったりさせたりしているのでこの席数ですが、昔は1,300ぐらいあったんじゃなかったかなあ。それでも都内に唯一残った(だと思うんですけど)キャパ千人オーバーの映画館だっただけに、貴重な文化遺産を失う思いです。悲しいことです。

近年、務めて出来るだけ使うようにしていたのですが、これからも閉館までの日々、せっせと通うようにいたしましょう。

ルーブルの方は賃貸借契約期間満了のため閉館ってことですから、儲かってなかったんでしょうねえ。確かにいつも割とゆったり鑑賞できて、そこがありがたかっただけに残念です。あの天井のムーヴィング・シャンデリア! 享年26歳。まだまだ若過ぎる最期なだけに、悔やまれます。

東急レクリエーションさん、商売のみならず映画文化への愛をベースにした次なる展開をどうぞよろしくお願いします。

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2014年5月15日 (木)

女子サッカー・アジア杯始まる。が・・・

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きのう女子サッカーのアジアカップ・ベトナム大会が始まりましたね。上位5カ国がワールドカップ出場権を獲得ということで、大事な大会です。なにしろ日本代表は今までこのアジアカップを制したことがなく、ここで決められずに大陸間プレーオフに回ったこともあるのですから。佐々木監督が冗談半分に「ワールドカップより難しい戦い」と言ったのも、ニュアンス的にはわからんでもありません。

で、きのうのグループリーグ第1戦は対オーストラリア。前回の覇者といきなりの対戦。相手チームもそうなのかも知れませんが、日本は怪我と海外チームの許可が出ずで、熊谷、大野、近賀、鮫島らを欠く「六分咲き」程度の布陣。おまけに大儀見が合流間もなく、先発から外れる状況。澤も出なかったし。なかなかの試練でありました。おまけに大儀見はグループリーグ3試合終わったら、チェルシーに戻らないといけないそうで、なかなかに前途多難ですね。

結果はご存じの通り0-2のビハインドからオウンゴールと大儀見のシュートで追いついて、でも勝ち切れず2-2のドローでした。 前半20分ぐらいまではオーストラリアがとにかく飛ばしてきて、日本はパスをつなぐことすらままならない状態。あのガタイのいい連中が、素早く厳しいプレスをかけて来て、球際も激しく、どんどんボールをかっさらってはゴールに迫りました(てか日本、ボール持ち過ぎ。プレー遅過ぎ。パススピード緩すぎ)。日本は急造メンバーのコンビネーションも悪く、それ以上にTVで見てもザクザクの深い芝に手を焼いていた様子。あの芝と高温多湿のせいか、選手たちがとにかく走りません。精一杯走らなきゃ、なでしこのサッカーってのは機能しないんです。今までも必ずそうでした。パスの出し所がない場面が、本当に多かったですもん。

でも前半35分に大儀見を投入してからは、日本らしいパス回しや攻撃ができるようになりました。なんだよー、やれるなら最初っからやれよー!って言いたくなっちゃいますけど、さすがに大儀見は大したものです。 でもいつまでたっても若手の台頭が見られず、結局は大儀見、川澄、宮間で点取るしかないのですから、今後が不安ではありますね。 あと阪口がミスも多く精彩を欠きましたし、川村は代表のレベルではなく、かなり厳しいプレイでした。

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しかし最大の不安&不満は、キーパーの山根。佐々木監督はここのところ辛抱しながら彼女を使い続けていて、それを見ていると「ああ、年齢的にも福元、海堀はそろそろ・・・だし、この大型キーパーを育てていかないといけないんだろうなあ。逆に山根が成長してくれれば、凄い武器になるもんなあ。」と思わざるを得なかったわけですが、こちらとしてはもう辛抱しきれません。GKなのに反応が極めて遅く、プレーも遅く、足も遅く、フィードは不正確だし、キック力もない、背が高いのに高いボール追わないし、枠内シュートをセーブする率も非常に少ない。ミスが多い。これじゃ代表のキーパーは無理です。大きいと言っても、他国の大型キーパーはずっと俊敏ですよ。どう考えても福元か海堀を出しておいた方が、ゴールマウスは安心です。もちろんDFとの連携においても、コーチングの面でも。 佐々木監督、どうか見切りをつけてください! この試合のオーストラリアの1点目も2点目も、良いキーパーなら止めていておかしくないシュートだったと思います。

さらに、ここ数年のいろんな大会で、常になでしこがスロースターターなのも気になるところ。この大会に関しては、なんとか1試合ごとに成長していってもらいたいものだと思います。

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2014年5月14日 (水)

コカコーラのネームボトル

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夏場にならないとコーラってほとんど飲まないもんで、たまたまスーパーの棚で見つけて、「なんだこりゃ?」って驚いちゃいました、コカコーラ&コカコーラ・ゼロのネームボトル。

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清水とか川村とか杉村とかの名前もありましたし、琢磨とかのどかとか志帆みたいな名前もありました。どういうこと?何のため? 鈴木とか佐藤とか田中とか山田とかが多いのなら、「ま、そういう人が買っちゃうから売り上げ増になる」と思いますけど、結構マイナーな名前も入ってますのでねえ・・・。

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これコカコーラで4月16日からやっているという(知りませんでした)ネームボトルのプロモーションなのでした↓

http://www.cocacola.co.jp/press-center/press-release/news-20140407_2

250種以上あるなんてオドロキですね。

個人的には「ENDO」と「WATARU」ってのがそばに合った(湘南ベルマーレに遠藤航って選手がいるんです)のと、友人の「鈴木」と「柴田」(その二人も友人)が奇跡的に隣り合って目に入ったのが、ツボでした。

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2014年5月13日 (火)

「ラストベガス」:「・」はあるのかないのか?

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映画『ラスト・ベガス』を試写会で観ました。そもそもこのタイトル、ポスター、チラシや公式サイトのタイトルロゴを見る限りでは『ラストベガス』と「・」(なかぐろ)ナシなのに、公式フェイスブックや各種映画サイトでは『ラスト・ベガス』と「・」アリの表記になっていて、釈然としません。こういうところをおろそかにしては、いかんのです。どんな事情があろうと、きちんとコントロールして統一すべきです。小生はとりあえず印刷物を信用して「・」ナシのパターンで表記しておきます。

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最近のハリウッドは、おばあちゃん映画&おじいちゃん映画が増加の傾向にあるように見受けられます。当然「懐かしのスター」を楽しむエルダー~シニア層狙いなのでしょうけれど、映画観客の高齢化はアメリカにおいても深刻な問題なのでしょうか。 とは言っても、スクリーンの中の高齢者たちは--『リベンジ・マッチ』のスタローン、デ・ニーロにしても、『オール・イズ・ロスト』のレッドフォードにしても、本作の4人衆(+メアリー・スティーンバージェン)にしても、皆さん極めてお元気なのですけどね。

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映画の内容としては「パッケージ通り」と申しましょうか、こんな感じでこの程度の面白さだろうと思った通りの出来。良くも悪くも裏切りません。さすがは娯楽職人ジョン・タートルトーブ×手だれのじいさま名優連です。最高級スイートの客室係だとか小柄なチャラ男だとかの「効かせ方」も、程良い塩梅でございます。

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これ日本版作ったら、どんな配役になりますかねえ。みんな70歳代半ばの設定でしょ。 マイケル・ダグラス=千葉真一or加山雄三、ロバート・デ・ニーロ=竜雷太or津川雅彦、ケヴィン・クライン=伊東四朗or北村総一朗、モーガン・フリーマン=北島三郎or山崎務でどうだっ!(ちょっと苦しいのは承知の上!)

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2014年5月12日 (月)

23人

W杯ブラジル大会を戦うサッカー日本代表の23人が決まりましたね。

ゴールキーパーは、もし会期中に一人怪我してしまったら、あと一人だと退場になった場合に本職ゼロになってしまうため、どうしても3人必要。そして残り10人のフィールドプレイヤーにそれぞれ控えが一人いるという考え方、つまり3+10×2=23人なのです。

大久保は昨年から今年の絶好調を見ても入らない方が不思議だったので、サプライズとは感じませんでしたが、青山、斎藤にはちょっと驚きましたね。 その分、細貝、豊田、中村憲剛あたりがはみ出しちゃったわけで、ちょっと残念。まあ、ここらの当落線上は最終的に「監督の好み」(と他メンバーとの相性)になってしまいますからねえ。

ずーっと呼ばれてなくても大久保は呼ばれましたが、闘莉王は結局故国ブラジルに錦を飾ることはできませんでした。心中お察しいたします。

これまでのワールドカップで中山や秋田や土肥や川口などが務めてきた「精神的支柱かつ調整役のベテラン」がいないってのがちょっと気がかりです。遠藤はちょっとキャラが違うので・・・。長谷部キャプテンに全部おまかせって感じなんでしょうかねえ。

あと、よく見ると後ろの方ってGK権田+DF今野、伊野波、長友、森重って、(元&現)FC東京勢揃いじゃないですかー! びっくりです。

過半数の12人が海外組。Jリーグ連覇の広島からは青山1人。タレント軍団レッズからも西川一人。大迫が今期から海外に行ってしまった鹿島からはゼロ、今までの代表には必ず複数名を送り込んできただけに隔世の感がありますね。

4年後にはベルマーレからの選出にも期待したいと思います。

さあ、ブラジル大会開幕まであと1ヶ月。いよいよですねー!

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2014年5月11日 (日)

「相棒 劇場版Ⅲ 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」:相棒が無能でねえ・・・

映画『相棒 劇場版Ⅲ 巨347720_001大密室!特命係 絶海の孤島へ』(ぜいぜい・・・)は、タイトル長いんですけど、映画本編においては最後にガツンと「相棒」と出るのみ。 最初に断っておきますが、大江戸はTVの『相棒』って全然見ていなくて、映画版のⅠとⅡを観たのみです。そういう目で観ると、今回はいかにも通常のシリーズから離れた映画用特別版って感じで、かえってとっつきやすかったです。まあ『相棒』ワールドを愛する人にはあまり評判良くないのもわかるような気がします。

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全体的には今の世相を反映させた骨太な社会派であり、防衛省から警視庁から国会議員までからんでくる大きな作りの割には、事件やそのトリックがみみっちいと言っては語弊がありますが、・・・小粒です。 しかも国を守るための生物兵器って・・・、具体的にどうするつもりなんでしょう。まあ、この民兵集団自体が「どうするつもりなんでしょう」なのではありますが。

347720_002(以降ネタバレあり) 娯楽映画としてはそこそこ楽しめますし、終盤の右京と民兵のリーダー=伊原剛志との言葉による対決は、今の世情を踏まえるとなかなかにスリリング。右側からの伊原発言に対して、名前には「右」と入っていてもリベラルな発言の右京さん。でも、伊原は収監中のはずなのに、なんで迷彩服着たままなんでしょうか?

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まあ、それ言ったらこの島内での右京のスーツ姿ってのもかなり無理があって、ちょっと笑えちゃいます。英国紳士のテイストって言うんだったら、ここはむしろサファリ・ルックとか、生成りの麻スーツなのでは?帽子もかぶって欲しいところです。

いずれにしても「相棒」としての成宮くんが無能なだけみたいで、ほとんど機能していないのが、右京さんにとっても映画にとっても辛いところでありました。

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2014年5月10日 (土)

「そこのみにて光輝く」:映画の志と矜持

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映画『そこのみにて光輝く』は、多くの人が指摘しているように'70-80年代のATGやにっかつロマンポルノの世界。こういう日本映画、最近めっきりなくなったので、なんか新鮮です。しかも同じ佐藤泰志原作で函館が舞台の『海炭市叙景』とは違って、極度に「陰」&「静」ってわけではないので、とっつきやすい面白さも十分なのです。

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役者たちがみんな好演してています。綾野剛はここのところの多作の中においてベストの演技だと思いますし、池脇千鶴はとにかく現在の女優で一番うまい人なので、ここでも相変わらずの見事さです。 でも本作の収穫はむしろ菅田将暉。こういう役って大きな芝居すればいいってもんじゃないし、バカみたいな感じだけど、その中にしっかりとバカの奥行きやバカの愚かさやバカのまことを表現しないといけないんですが、彼の場合それがしっかりと出来ています。ダメさも愛すべき点も、過剰なほど開放的な演技に内包させています。大したものです。 伊佐山ひろ子や火野正平の存在感は、いつも通りに凄いです。

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それにしても登場人物たちが誰も彼もタバコを吸い続けていますねえ。近年、ここまでのチェ-ン・スモーキング映画は観たことがありません。タバコと酒と性と暴力で満たされているあたりも、'70-80年代らしさに拍車をかけています。

主人公男女の海中でのキス・シーンは実に「映画」です。一度波の下に潜るキャメラといい、斜めのアングルといい、あれが「映画」のセンスってものです。

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ラストの海辺のシーンで、朝日の光線と綾野と池脇の存在感ですべてを語る場面も、これぞ映画。突き詰めていった映画の表現。こういうのって、やっぱり今はなかなかないですよねー。これを成り立たせようという志と矜持が感じられる上質なシーンでした。

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2014年5月 8日 (木)

「アデル、ブルーは熱い色」:恋愛の諸行無常

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映画『アデル、ブルーは熱い色』は、ザ・恋愛映画。恋愛の始まり~深まり~至福~破局~その後を2時間59分かけて、ゆっくりと丹念に描きます。いささかゆったりし過ぎるほどです。

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ちょっともったりしたアデルが、クール&シャープな青い髪のエマに魅かれ、その恋にハマり込んでいく様は、普通の恋愛映画としてはありきたりです。やはり「現代において純粋な恋愛映画を撮るためには、何か障壁とか異形の要素がないと成り立たない(ばかばかしくて)」という大江戸理論が当てはまるところだと思います。これ、若い男女のラブ・ストーリーとして3時間も見せられたら、正直しんどいですもん。

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ボーイッシュなエマは、表情が綾野剛に似てますよね。ミック・ジャガーまぶしで。 アデルは口とか頬とかが仲里依紗に似てます。 それと、この二人って『小さな恋のメロディ』のトレイシー・ハイド&マーク・レスター(ジャック・ワイルドまぶしの)みたいな雰囲気もありますよね。 いずれにしても、ラブシーンにおける二人の顔や体が「上気した」様子を、よくぞ撮影したものです。

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破局場面の激しく執拗なぶつかり合いの凄さも圧倒的ですが、終幕における人生の「諸行無常」感が、本作の真価だと思います。時間は前にしか進みません。そして人間が生きている限り、「変化」は避けられないことなのかも知れません。覆水盆に返らず。それでも人生は続くのです。

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2014年5月 7日 (水)

今日の点取占い209

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なんでもありがとうと言いなさい   9点

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2014年5月 6日 (火)

湘南、栃木も下し開幕12連勝!

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大型連休最後の過密日程の中行われたBMWスタジアムの湘南ベルマーレvs.栃木SC戦。入場時の客席が黄緑と青に染め上げられるコレオグラフィーです。

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栃木さん、けっこう力の入った戦いっぷりでした。湘南が先制した後に、スキを突いて見事なシュートで同点にしたし。でも前半43分にFKから永木が直接決めて2-1。

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でもこの試合の凄さは後半にありました。湘南もスタミナ面の成長が著しいので後半になっても足が止まりませんが、栃木が慣れてきたこともあって、一進一退のいい勝負を続けます。両チームともチャンス/ピンチがありながら、粘り強く守り抜きます。そしてラスト20分ぐらいはもうオープンな打ち合いになって、攻守の展開がめまぐるしく行ったり来たり。それでも走り続ける選手たち。結局湘南に3点目は入りませんでしたが、最後まで守りに入らず「らしさ」を貫いて、この激闘を制しました。

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これで開幕12連勝! 凄いです。止まるところを知りません。負ける気がしねえーー!です。

マン・オブ・ザ・マッチは遠藤航選手。今日でJ通算100試合出場。 そしてベルマーレ放送部の相澤<かすみん>香純さん、今日は相手チームの選手紹介や交代のアナウンスを担当しなかったのですが、ロンドさんと一緒にがんばりました。

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そして放送部とベルマーレクイーンが肩を組んでの勝利のダンス。選手たちの後方で、「分をわきまえて」やってる感じがいじらしいのです。

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でも、これだけ毎試合踊れるなんて幸せですね。初代クイーンや昨年のクイーンは、J1の厳しい戦いの中、本当に少ししか踊る機会がなかったわけですから。

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今日のいでたちは「七夕ユニフォーム」でした。黒い七夕ユニ着るとどうにも勝てなかった思いでしかないので、今年のやつはとってもステキに見えます!勝ち星に直結しそうですね。

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2014年5月 5日 (月)

「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」:盾とスカーレットの映画

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映画『キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー』の前作は観ていないんですよねー。だってなんだかつまらなそうに感じられたし、『アベンジャーズ』の前だったし・・・。でも初めてでも何の問題も無く鑑賞できました(まあ、知っておいた方がいい設定とかはあるんでしょうけど)。

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手を替え品を替えのアクションが全編にわたって散りばめられていて、見応えがあります。アクション演出のイキがいいのです。あとはハリウッド最上級のVFX。『アベンジャーズ』の好影響が出ているのだと思います。 で、キャプテンの持っている盾(シールド)が凄いんです。最初のうち、背負っている姿がカメのようだと思ったりしましたが、いやいや銃弾には絶対負けないし、どんな金属にもめり込むほど硬いし、ブーメランのように戻って来たりもするし、強化ガラスは割れるし、高所から飛び降りてもクッション代わりになるし・・・と、相当なスグレもの。たぶん熱すれば、プルコギとか焼けるんでしょう。

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タイトルロールのクリス・エヴァンスが役者的にもキャクター的にも弱い分、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)が大活躍します。登場場面、ほとんどイーヴンなんじゃないでしょうか? この調子だと3作目には彼女の出番が一番多くなるという、『宇宙猿人ゴリ』現象が起きるのでは?(その昔のTV番組『宇宙猿人ゴリ』は途中でタイトルが『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』になり、最終的には『スペクトルマン』になった)

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せっかくのロバート・レッドフォードが悪役としての精彩を欠いていたのが残念(やはり柄ではなかったか)でしたが、ビックリしたのは世界安全保障委員会の要職役のオバサンがジェニー・アガターだったこと! ああ、ニコラス・ローグ『美しき冒険旅行』(Walkabout)の少女ももう61歳ですか・・・(どうやら『アベンジャーズ』にも同じ役で出ていたようですね)。

もう完全に定着したマーヴェルもののエンドロールにおけるオマケ映像。今回も、ふむふむ続くのねってところですが、その前に『アベンジャーズ』再結成があるわけです。うまいことフルに稼ぐシステムを見出だしましたねえ。

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2014年5月 4日 (日)

「神宮希林 わたしの神様」:どこかでどこかでエンゼルが

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映画『神宮希林 わたしの神様』は、樹木希林さんを通して式年遷宮のお伊勢さま(&その他)を描いたドキュメンタリー。でも、むしろ「お伊勢さまをダシにして樹木希林を描いたドキュメンタリー」と言った方が正解でありましょう。いやー、希林さん、面白いです。

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お伊勢まいりは初めてという希林さんと共に歩むキャメラ。境内を巡るもろもろの映像は、基本的にはありふれたものです。やはり、そこから離れてまんじゅう屋やうどん屋や船頭など、人と触れ合う時の希林さん、そのコミュニケーションの面白さにこそ本作の見所があります。

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そして、とっても雰囲気のある希林さんのご自宅。そこを覗き見できることも、この映画の素晴らしさ。希林さんの口をついて出る内田裕也さん(と)のエピソードには笑っちゃいます。うーん、世間の一般的基準からは外れているかもしれないけど、いい夫婦ですねー。 それはそうと希林さんのこと調べてたら、なんと裕也さんと結婚する前に岸田森と結婚していたんですってね!知りませんでした。いやー、最近でいちばんびっくりした事実です。

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本筋のお伊勢まいり以外の部分--歌人の岡野弘彦さんを訪ねたり、東北の被災地跡を歩いたり--は、作品的には不要な部分かと思いました。さすがに脈絡がなくって・・・。

希林さんが歩きながら歌っていた「♪だあれもいないと思っていても どこかでどこかでエンゼルが・・・」の森永CMソングが、重要なモチーフとなって使われていますが、希林さんにとっての「神様」像って、きっとそういうものなんでしょうね。そして多くの日本人にとっての神様像も、同様なのだと思います。♪いつでもどこでも ながめてる ちゃんとちゃんとちゃんとちゃんと ちゃちゃーんと ながめてるー。

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2014年5月 3日 (土)

大江戸の好きなケーキ

1399127792299小生の好きなケーキその1、銀座ウエストの「バタークリーム・ケーキ」。大江戸の大好きなバタークリームが、微かな塩味とこってりしたコクを保ちながら、あくまでも上品にまとめていて、さすがは老舗ウエストです。生クリームとは違う、あの硬さ、あの口触りがいいんですよねー。クルミは別にいらないんだけど、まあ健康にとてもいいらしいので・・・。

小生の好きなケーキその2、シュークリーム。大江戸的にはコージーコーナーのジャンボシュークリームなんかが好きなのですけれど、今日はちょっとオシャレに、東京では唯一六本木ヒルズ1399127823809にお店のあるクレーム・デ・ラ・クレームの3種類。

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上から「瑞穂のカスタードクリームシュー」は、かなり黄色が濃くてバニラビーンズもたっぷり入ったクリームとナッツまぶしのシュー皮。

続く黒っぽいのは、なんかチョコレートまぶしのやつ。名前忘れちゃいました。お味も3つの中で一番魅力薄。

で、3つ目が「おさんじシュー」。カスタードに生クリームをブレンドしてあるそうで、そういえば色もやや白っぽいクリームです。でも味はかなり良質のカスタードって感じで、大江戸的には3つの中で一番好きでした。

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小生の好きなケーキその3、エッグタルト。ローソンのウチカフェ・シリーズの中のロングセラーですが、本体119円と安いのにタマゴ感あふれるカスタードが実においしくて、パイ皮記事とのマッチングもグッド。大江戸はタルト風のエッグタルトよりも、パイ生地タイプの方が好きなのです。電子レンジでちょっと温めると、もう最高です。

続きを読む "大江戸の好きなケーキ"

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2014年5月 2日 (金)

「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」:あまり酔えない

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映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』を渋谷のシネクイントで観ました。この作品の場合、シラフで観ては失礼でしょう、ってわけでちゃんと劇場では英国ビールを何種類も集めて販売しておりました。わかっていらっしゃる。で、小生が買ったのがこの「ボディントン パブ・エール」(ロング缶)。映画でパブの場面が出てくるまで、こいつを英国風にちびちびやりながら、画面の主人公たちと一緒にぐびりとやったのでした。うーん、まさに「正しき鑑賞姿勢」ってやつですね。あ、このビール自体、とてもコクがあって、苦み走っていて、いかにも英国風のエールでした。

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でも映画の方は、ちょっと酔えない口当たり。おじさんたちの旧交回顧もの?からSFに転調しちゃうのはいいとして、SFになってからがつまらなくってねえ。

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そもそも「宇宙人侵略もの」って、この人たちが今まで扱ってきた「ゾンビもの」や「警官もの」に比べて、随分と地味なジャンルですからねえ。 しかも「こっち側」の人物たちが、みんな魅力薄で感情移入ができないもので・・・。結果、笑いも何もみんな中途半端なものになってしまいました。これだったら、12軒のパブをハシゴしてひたすら呑みまくる話の方が観たかったなあ。

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(以降多少のネタバレあり) それにしても青い血の人間そっくりロボットの連中、弱かったですねー。あれだけ弱い侵略者って、映画史上初めてでは? 普段運動などしていなさそうなオッサンが、普通にエイッ!ってやるだけで首や手がもげたり、頭が割れたりしちゃうんですもん。 それともあれは、酔っぱらいの見た夢、幻なのかしらん?

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2014年5月 1日 (木)

近頃のUFOキャッチャーの中身

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先日、上野アメ横で見かけたUFOキャッチャー。機械の中で右と左がバッチリ分かれていました。

そして・・・

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右側は寿司づくし!

かなり多種類で、どちゃっと鮨、寿司、スシです。

これがほんとの「すし詰め」だあ!

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で、もう片側は焼き鳥だあ。

こちらも種類豊富に盛り合わせてあります。

ちなみにみんなゴム製(か何か)のようでした。

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別の機械には、こんなのも入ってました。

ダンゴづくしだあ。

緑の草団子が、ちょっとイモムシ風でいやですね。

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そして最後にテッドづくし。

くまなく くまだらけです。

これだけあるんなら1個は確実に取れそう・・・と思わせる作戦なのかなあ。

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