「闇金ウシジマくん Part2」:極めて教育的
映画『闇金ウシジマくん Part2』は前作同様エグいテイストで、クズばっか出てくるんだけど、この上なく教育的。誰だってこれ観たら、「借金のこわさ」とか「金を甘く見ると痛い目に合う」とか「「一度踏み外すと、どこまでも堕ちていく」とかを強く実感できますもんね。これを見て、踏みとどまったり、考えを変えたりする人がきっと何人もでるであろう「人助けの映画」でもあったりするのでしょう。灘高→東大というエリートの山口雅俊監督がこういう作品ばかり作り続けるってのも(本シリーズとか、『カイジ』とか『スマグラー』とか)、そこらへんの意図があるのではないかしらん?
ヤンキーにホスト、そしてその周りの連中が、「金」に振り回されてずぶずぶと地獄に引き込まれていく様が、ある程度の説得力を持って描かれるので、その通俗性のパワーにぐいぐい引き込まれてしまうのが本作。自分とは関係ない世界と思いつつも、デフォルメした現代がしっかりと描かれているので、作品にスピードとパワーが備わっているのです。
それにしてもウシジマのデッドパン(無表情)の魅力は大したものです。「アンチヒーロー」とか「ピカレスク」なんて言葉じゃ表し切れない唯一無二のキャラクターとして、映画史に残るべきものです。さらに彼の危機管理とか緊急対応とか情報収集とか部下掌握とかは、ビジネスマンの鑑と言うこともできそうですよね。
ウシジマの「天敵」とも言うべき犀原茜を演じた高橋メアリージュンの迫力やおぞましさが凄かったですね。本業がモデルだからといってバカにできません。端倪すべからざる演技力です。この非情なキャラクターの空気をちゃんとまとっていました。 あと柳楽優弥がイッっちゃってて凄いです。ああ、あの『誰も知らない』の純真な子どもがこうなろうとはねえ・・・。
終盤、どん詰まった中尾昭慶が走って来るトラックに飛び込むことを強要されるあたりの怖さ、闇の深さは、本作のキモです。ああいうことにならないためにも、地道に真面目に生きていこう!ですね。 ほら、とっても教育的だ。
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