女子サッカー・アジア杯始まる。が・・・
きのう女子サッカーのアジアカップ・ベトナム大会が始まりましたね。上位5カ国がワールドカップ出場権を獲得ということで、大事な大会です。なにしろ日本代表は今までこのアジアカップを制したことがなく、ここで決められずに大陸間プレーオフに回ったこともあるのですから。佐々木監督が冗談半分に「ワールドカップより難しい戦い」と言ったのも、ニュアンス的にはわからんでもありません。
で、きのうのグループリーグ第1戦は対オーストラリア。前回の覇者といきなりの対戦。相手チームもそうなのかも知れませんが、日本は怪我と海外チームの許可が出ずで、熊谷、大野、近賀、鮫島らを欠く「六分咲き」程度の布陣。おまけに大儀見が合流間もなく、先発から外れる状況。澤も出なかったし。なかなかの試練でありました。おまけに大儀見はグループリーグ3試合終わったら、チェルシーに戻らないといけないそうで、なかなかに前途多難ですね。
結果はご存じの通り0-2のビハインドからオウンゴールと大儀見のシュートで追いついて、でも勝ち切れず2-2のドローでした。 前半20分ぐらいまではオーストラリアがとにかく飛ばしてきて、日本はパスをつなぐことすらままならない状態。あのガタイのいい連中が、素早く厳しいプレスをかけて来て、球際も激しく、どんどんボールをかっさらってはゴールに迫りました(てか日本、ボール持ち過ぎ。プレー遅過ぎ。パススピード緩すぎ)。日本は急造メンバーのコンビネーションも悪く、それ以上にTVで見てもザクザクの深い芝に手を焼いていた様子。あの芝と高温多湿のせいか、選手たちがとにかく走りません。精一杯走らなきゃ、なでしこのサッカーってのは機能しないんです。今までも必ずそうでした。パスの出し所がない場面が、本当に多かったですもん。
でも前半35分に大儀見を投入してからは、日本らしいパス回しや攻撃ができるようになりました。なんだよー、やれるなら最初っからやれよー!って言いたくなっちゃいますけど、さすがに大儀見は大したものです。 でもいつまでたっても若手の台頭が見られず、結局は大儀見、川澄、宮間で点取るしかないのですから、今後が不安ではありますね。 あと阪口がミスも多く精彩を欠きましたし、川村は代表のレベルではなく、かなり厳しいプレイでした。
しかし最大の不安&不満は、キーパーの山根。佐々木監督はここのところ辛抱しながら彼女を使い続けていて、それを見ていると「ああ、年齢的にも福元、海堀はそろそろ・・・だし、この大型キーパーを育てていかないといけないんだろうなあ。逆に山根が成長してくれれば、凄い武器になるもんなあ。」と思わざるを得なかったわけですが、こちらとしてはもう辛抱しきれません。GKなのに反応が極めて遅く、プレーも遅く、足も遅く、フィードは不正確だし、キック力もない、背が高いのに高いボール追わないし、枠内シュートをセーブする率も非常に少ない。ミスが多い。これじゃ代表のキーパーは無理です。大きいと言っても、他国の大型キーパーはずっと俊敏ですよ。どう考えても福元か海堀を出しておいた方が、ゴールマウスは安心です。もちろんDFとの連携においても、コーチングの面でも。 佐々木監督、どうか見切りをつけてください! この試合のオーストラリアの1点目も2点目も、良いキーパーなら止めていておかしくないシュートだったと思います。
さらに、ここ数年のいろんな大会で、常になでしこがスロースターターなのも気になるところ。この大会に関しては、なんとか1試合ごとに成長していってもらいたいものだと思います。
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