「相棒 劇場版Ⅲ 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」:相棒が無能でねえ・・・
映画『相棒 劇場版Ⅲ 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』(ぜいぜい・・・)は、タイトル長いんですけど、映画本編においては最後にガツンと「相棒」と出るのみ。 最初に断っておきますが、大江戸はTVの『相棒』って全然見ていなくて、映画版のⅠとⅡを観たのみです。そういう目で観ると、今回はいかにも通常のシリーズから離れた映画用特別版って感じで、かえってとっつきやすかったです。まあ『相棒』ワールドを愛する人にはあまり評判良くないのもわかるような気がします。
全体的には今の世相を反映させた骨太な社会派であり、防衛省から警視庁から国会議員までからんでくる大きな作りの割には、事件やそのトリックがみみっちいと言っては語弊がありますが、・・・小粒です。 しかも国を守るための生物兵器って・・・、具体的にどうするつもりなんでしょう。まあ、この民兵集団自体が「どうするつもりなんでしょう」なのではありますが。
(以降ネタバレあり) 娯楽映画としてはそこそこ楽しめますし、終盤の右京と民兵のリーダー=伊原剛志との言葉による対決は、今の世情を踏まえるとなかなかにスリリング。右側からの伊原発言に対して、名前には「右」と入っていてもリベラルな発言の右京さん。でも、伊原は収監中のはずなのに、なんで迷彩服着たままなんでしょうか?
まあ、それ言ったらこの島内での右京のスーツ姿ってのもかなり無理があって、ちょっと笑えちゃいます。英国紳士のテイストって言うんだったら、ここはむしろサファリ・ルックとか、生成りの麻スーツなのでは?帽子もかぶって欲しいところです。
いずれにしても「相棒」としての成宮くんが無能なだけみたいで、ほとんど機能していないのが、右京さんにとっても映画にとっても辛いところでありました。
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