« 今日の点取占い209 | トップページ | 「そこのみにて光輝く」:映画の志と矜持 »

2014年5月 8日 (木)

「アデル、ブルーは熱い色」:恋愛の諸行無常

347024_001

映画『アデル、ブルーは熱い色』は、ザ・恋愛映画。恋愛の始まり~深まり~至福~破局~その後を2時間59分かけて、ゆっくりと丹念に描きます。いささかゆったりし過ぎるほどです。

347024_005

ちょっともったりしたアデルが、クール&シャープな青い髪のエマに魅かれ、その恋にハマり込んでいく様は、普通の恋愛映画としてはありきたりです。やはり「現代において純粋な恋愛映画を撮るためには、何か障壁とか異形の要素がないと成り立たない(ばかばかしくて)」という大江戸理論が当てはまるところだと思います。これ、若い男女のラブ・ストーリーとして3時間も見せられたら、正直しんどいですもん。

347024_002

ボーイッシュなエマは、表情が綾野剛に似てますよね。ミック・ジャガーまぶしで。 アデルは口とか頬とかが仲里依紗に似てます。 それと、この二人って『小さな恋のメロディ』のトレイシー・ハイド&マーク・レスター(ジャック・ワイルドまぶしの)みたいな雰囲気もありますよね。 いずれにしても、ラブシーンにおける二人の顔や体が「上気した」様子を、よくぞ撮影したものです。

347024_003
破局場面の激しく執拗なぶつかり合いの凄さも圧倒的ですが、終幕における人生の「諸行無常」感が、本作の真価だと思います。時間は前にしか進みません。そして人間が生きている限り、「変化」は避けられないことなのかも知れません。覆水盆に返らず。それでも人生は続くのです。

|

« 今日の点取占い209 | トップページ | 「そこのみにて光輝く」:映画の志と矜持 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/56118546

この記事へのトラックバック一覧です: 「アデル、ブルーは熱い色」:恋愛の諸行無常:

» 『アデル、ブルーは熱い色』 (2013) [相木悟の映画評]
リアルに迫りくる、ザ・体感ラヴ・ストーリー! 情念の海に浸り、美しくも生々しい実在感に飲み込まれる前衛的な恋愛映画であった。 本作は、ジュリー・マロによるフランスで人気のグラフィック・ノベル『ブルーは熱い色(邦題)』の映画化。カンヌ映画祭にて審査委員...... [続きを読む]

受信: 2014年5月 9日 (金) 00時26分

» アデル、ブルーは熱い色  [映画的・絵画的・音楽的]
 『アデル、ブルーは熱い色』を渋谷ル・シネマで見ました。 (1)本作(注1)は、昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した作品だと聞いて映画館に出かけました。  本作は、高校生のアデル(アデル・エグザルコプロス)が家を出発し登校するところからはじまりま...... [続きを読む]

受信: 2014年5月 9日 (金) 07時23分

» アデル、ブルーは熱い色・・・・・評価額1700円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
さらば、青春のブルー。 平凡な高校生アデルが、青い髪の美大生エマと出会い、人生を変える情熱的な愛を知る鮮烈なファースト・ラブ・ストーリー。 ジュリー・マロのバンデシネ「ブルーは熱い色」を原作に、鬼才アブデラティフ・ケシシュ監督が、人を想い愛する事の喜びと痛みを、赤裸々な性愛描写と共に描く。 昨年のカンヌ国際映画祭で、最高賞のパルム・ドールが史上初めて監督と二人の主演女優の三人に贈ら...... [続きを読む]

受信: 2014年5月 9日 (金) 23時05分

» アデル [象のロケット]
女子高生のアデルは、ボーイフレンドとのデートへ向かう途中、道の向こうを歩いている青い髪の女性(エマ)に目を奪われる。 バーで偶然出会った二人は言葉を交わし恋人としてつきあうように。 …数年後、教師になったアデルは、画家になったエマのモデルをつとめながら、アトリエを兼ねた一軒家で彼女と一緒に暮らしていた。 しかし、エマの友人たちが交わす芸術論についていけないアデルは、疎外感を覚えるようになっていく…。 青春ラブ・ストーリー。 R-18... [続きを読む]

受信: 2014年5月10日 (土) 01時28分

» アデル、ブルーは熱い色 [佐藤秀の徒然幻視録]
美尻実存は愛本質に先立つ 公式サイト。フランス映画。原題:La Vie d'Adele:Chapitres 1 et 2、英題:Blue Is the Warmest Colour。ジュリー・マロ原作、アブデラティフ・ケシシュ監督。レア・セド ... [続きを読む]

受信: 2014年5月11日 (日) 15時51分

» アデル、ブルーは熱い色 [とりあえず、コメントです]
昨年のカンヌ国際映画祭で主演女優2人もパルムドールを受賞した話題作です。 フランス映画で3時間ものの長さのラブストーリーなのでちょっと根性がいるかもと思っていたのですけど 主人公たちのストレートな感情に飲み込まれてしまうような物語が映し出されていました。 ... [続きを読む]

受信: 2014年5月18日 (日) 23時07分

» 身に覚え~『アデル ブルーは熱い色』 [真紅のthinkingdays]
 LA VIE D'ADELE - Chapitres 1 et 2    BLUE IS THE WARMEST COLOR  どこか満たされない思いを抱えていた高校生、アデル(アデル・エグザルコプ ロス)は、ある日街ですれ違った青い髪の女性に激しく惹かれる。彼女は美大 生エマ(レア・セドゥ)。偶然再会した二人は恋に落ち、一緒に暮らし始める。  ...... [続きを読む]

受信: 2014年5月23日 (金) 13時29分

» [映画『アデル、ブルーは熱い色』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆・・・昨年のカンヌの栄冠に輝いた作品だそうだ。  わたし好みの、激情のフランス映画っぽくて、そそくさと新宿まで観に行く。  ・・・フランスの、とある女子高生が恋に落ちたのは、なんとレズビアンの女性・・・、その数年に渡る、失恋に至る「青春」の物語。  ...... [続きを読む]

受信: 2014年5月25日 (日) 09時10分

« 今日の点取占い209 | トップページ | 「そこのみにて光輝く」:映画の志と矜持 »