「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」:あまり酔えない
映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』を渋谷のシネクイントで観ました。この作品の場合、シラフで観ては失礼でしょう、ってわけでちゃんと劇場では英国ビールを何種類も集めて販売しておりました。わかっていらっしゃる。で、小生が買ったのがこの「ボディントン パブ・エール」(ロング缶)。映画でパブの場面が出てくるまで、こいつを英国風にちびちびやりながら、画面の主人公たちと一緒にぐびりとやったのでした。うーん、まさに「正しき鑑賞姿勢」ってやつですね。あ、このビール自体、とてもコクがあって、苦み走っていて、いかにも英国風のエールでした。
でも映画の方は、ちょっと酔えない口当たり。おじさんたちの旧交回顧もの?からSFに転調しちゃうのはいいとして、SFになってからがつまらなくってねえ。
そもそも「宇宙人侵略もの」って、この人たちが今まで扱ってきた「ゾンビもの」や「警官もの」に比べて、随分と地味なジャンルですからねえ。 しかも「こっち側」の人物たちが、みんな魅力薄で感情移入ができないもので・・・。結果、笑いも何もみんな中途半端なものになってしまいました。これだったら、12軒のパブをハシゴしてひたすら呑みまくる話の方が観たかったなあ。
(以降多少のネタバレあり) それにしても青い血の人間そっくりロボットの連中、弱かったですねー。あれだけ弱い侵略者って、映画史上初めてでは? 普段運動などしていなさそうなオッサンが、普通にエイッ!ってやるだけで首や手がもげたり、頭が割れたりしちゃうんですもん。 それともあれは、酔っぱらいの見た夢、幻なのかしらん?
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