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2014年6月30日 (月)

ヤマザキのスフレ

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コンビニの冷蔵スイーツ棚にあるヤマザキの『ふわふわスフレ ホイップカスタード』。その名の通り「ふわふわ」なんです。ちょっとさわると指が生地にめり込んで、跡がつきます。

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中には北海道産生クリーム使用のホイップカスタード。まあテッパンですね。まちがいのないおいしさです。

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でも同じヤマザキでも、愕然としたのはこちらの『フロマージュ・スフレ』。こちらもスフレのふわふわ度は前者と同じなのですが、パッケージに「チーズ好きのためのチーズケーキ」とあるように、チーズを適度に効かせたクリームが(多少バタークリームを思わせて)うまいです!好みです! 昔のナボナみたいなニュアンスもありますね。

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これは絶品です。これで税込147円は絶対「買い」です。

小生の記憶としては、昔は正直(味に関しては)イメージ悪かったヤマザキなのですが、近年は、『薄皮つぶあんぱん』に代表されるように、おトク価格+意外なほどのクォリティで頑張っていると思います。企業努力なんだろうなあと思います。

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2014年6月29日 (日)

「私の男」:危険なふたり

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映画『私の男』は、今年の各ベストテン上位に入って来るに違いない力作であり問題作。モスクワ映画祭で最優秀作品賞と主演男優賞ダブル受賞の報が入ったばかりでもあります。前作『夏の終わり』の時にも思いましたが、あの『鬼畜大宴会』の監督がよくぞここまで、と痛感します。この危険なテーマを堂々と濃密に描き切っています。

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今年は本作といい『そこのみにて光輝く』といい、北海道の田舎映画に秀作が多いですねえ。本作では紋別を舞台に、オホーツクの流氷の映像が圧倒的です。近藤龍人撮影によるこの映像なんて、木村大作さんが悔しがるのでは・・・ってシロモノですよ。流氷のきしむ音が耳に残ります。

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それにしても二階堂ふみが見事です。何年間もの時の流れを(衣装やメイクの力も借りながら)きっちり演じ分け、この難しい役どころの要諦を外していません。ただ、「二階堂ふみだから」もっと出来たのではという気もします。

小町さん役の河井青葉は見なれぬ顔ですが、いい役者さんです。タイプとして(大江戸が高く評価する)中村優子に近いかも知れません。

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(以降ネタバレあり) 藤竜也の方の事件はお宮入りでも不思議じゃありませんけど、モロ師岡が殺された方はいったいどうなったのだろう?あれだけ血ぃ流れちゃってるし、警官殺しだからしっかり調べるだろうし・・・と、そこの顛末が気になったのですが、結局何の説明も成されませんでした。うーむ、こうなるとラストのレストランの場面ともども『タクシー・ドライバー』のように夢か現実かわからない作りにしちゃったってことだったんでしょうか? あ、そういえば後半の浅野忠信はタクシーの運転手でした! なるほど。

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2014年6月28日 (土)

湘南、北九州に2-0勝利

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久々にBMWスタジアムに行き、湘南vs.北九州(現在4位)の今期初ナイトマッチを雨中観戦。

累積警告でウェリントン、怪我で永木が不在の試合でしたが、代わりのメンバーたちもいつもと遜色のないベルマーレ・サッカーを繰り広げてくれました。結果は、前半に流れの中から2点を取った湘南がリードを守りきり、今シーズンの成績を19勝1敗にしました。ホームではいまだに全勝です。

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前線からのプレスが激しい。ディフェンスラインを高めに保ったコンパクト・フィールドで、選手間の距離が良く、数的優位を常に作れる。攻守の切り替えが早い。多彩な攻め手。アタッキング・サードでドリブルを効果的に使う・・・などなど、日本代表に教えてあげたくなるようなサッカーを、ベルマーレは実践していました。ま、相手が世界レベルではないのでこういうことができちゃうってことは、承知しておりますが。

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それでも後半はちょっとまったりしちゃって追加点は成りませんでした。けれどギラヴァンツを0点に抑えることができたのは良かったですね。

いつもの通り勝利のダンス。こうなったらホーム全勝したいですよね。

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ベンチの横には、怪我で長期離脱中のチームメイト小林将太(5)と大竹洋平(7)のユニフォームがかけられています。こういう一体感が強さの源泉なのです。

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で、ベルマーレ・クイーンの5人は、タオルマフラーを広げてスタンドの観客と共闘。

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勝利のダンスはいつも通りスタジアム・ナベゲーターの相澤かすみんと一緒に。

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雨の中、今日も勝利の女神たちなのでした。

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2014年6月26日 (木)

渋谷道玄坂のミステリー・ゾーン

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渋谷の道玄坂を上がって行くと、こんな所があります。百軒店の向かい側にある駐車場のスロープのすぐ先です。見事な看板建築の商店跡で、シャッターが閉ざされてから既に十年以上(もっとか?)にはなると思います。

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6軒ばかり並んでいて、まだ営業していた頃は古本屋などもあったと記憶しています。「National」の看板があるから、電気屋さんもあったのでしょうね。

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それにしても長い間ずーっと、手つかずのまんまだなあ・・・まあ再開発されない方がミステリアスな風情があって好きだけど、と常々思っておりました。

そしたら最近、とあるビルの上層階からこの場所の裏側を見下ろす機会に恵まれました。

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うーん、トタンやらサビやらシート貼りやら、・・・ここが渋谷だとは思えないノスタルジックな風情ですね(ま、表側もそうなんですけど)。

映画のロケにも使えそうで、ますますもって圧倒的なミステリー・ゾーンなのでした。

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2014年6月25日 (水)

日本の1次リーグ敗退

日本代表のブラジル・ワールドカップは、グループリーグ1分け2敗の最下位という結果で終結しました。第3戦目のコロンビア戦は、相手が8人替えてきた(主力の温存)ということもあって、そして何よりも1,2戦目のふがいなさを踏まえての背水の陣ということで、選手たちの動きは随分と良かったです。初出場のボランチ青山が縦のロングパスを送り込んでいったのが、チームの推進力になったと思います。選手たちの距離の近さや前からの積極的な守備の連動も、狙い通りにできていました。

ただ、(2戦目にも感じましたが)正直1試合遅いんです。ギリシャ戦でこれが出来ていたら、間違いなく勝てたはずです。本当に初戦をムダにしてしまったのが全て、という印象です。男も女も日本のサッカーは、ギリギリまで走って精一杯やることによって初めて良さが生きるサッカーです。女子は前のW杯や先日のアジア杯でそれができたのですが、うーん、男子は・・・今日の良い時間帯でしかそれができなかった大会でした。

そして「1戦目がなんであんなにダメダメだったのか?」という疑問には、「コートジボワールの呪術師にやられた!」としか考えようのない大江戸です。

1998フランス大会  3敗    1次リーグ敗退
2002日韓大会    2勝1分1敗  ベスト16
2006ドイツ大会   1分2敗  1次リーグ敗退
2010南アフリカ大会 2勝1分1敗 ベスト16 (PK負け=引分扱い)
2014ブラジル大会  1分2敗  1次リーグ敗退

この調子だと、2018ロシア大会は、きっといい結果を残せるでしょう(と自分を納得させる)。

とにかくこれからの4年、そしてその先を見据えて、「大型で攻撃の起点になれるセンターバック(およびゴールキーパー)」と「体がでかくて強いセンターフォワード」の育成は、絶対的な急務です。器用な選手や気の効いたパスを出せる選手ってのは、ほっといても出てきますからね。

ポスト・ザッケローニには、アギーレやペケルマンの名前が挙がっているようですが、大江戸の趣味としてはストイコヴィッチ監督+オシム総監督なんてのを望んじゃいます(ま、ないですけど)。ピクシーにはW杯でも革靴ゴールを決めてほしいと思っちゃうんですよ。

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2014年6月24日 (火)

「ホドロフスキーのDUNE」:見果てぬ夢

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映画『ホドロフスキーのDUNE』を観て思いだした多くの映画の中で、やはり筆頭に置くべきは『ロスト・イン・ラマンチャ』でしょう。テリー・ギリアムの未完成作『ドンキホーテを殺した男』の製作を巡るドキュメンタリーです。どちらも「作品に至らなかった」作品への見果てぬ夢です。

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それにしてもアレハンドロ・ホドロフスキー85歳がやけに若々しいです。本人曰く「(犯罪的に)若い妻に触れるたびに若返りますよ」ってことらしいのですが・・・。あんな変な作品を撮ってきたくせに、妙に「いい人」っぽいっですし。彼の最高なところは、自分で撮れなかった『DUNE』を、ディノ・デ・ラウレンティスの娘がデイヴィッッド・リンチに作らせてしまい、ホドロフスキー自身「リンチは唯一この作品を撮る才能を持った監督」と思っていたので、落ち込んでしなしなになって、それでも映画館に行ってみたら、あまりの失敗作ぶりに元気が出ちゃったってところ。確かにあの『DUNE』はねえ・・・。それにしても笑えます。人間味のあるじいちゃんだ。

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予定されていたキャストが、ダリ!!! オーソン・ウェルズ!!! ミック・ジャガー!!! らだったってのに驚愕。しかもホドロフスキーが一人ずつそれらの巨人たちを口説き落としていく想い出話なんて、まさに『七人の侍』における侍探しのようでした。うーん、壮大な失敗作になった確率が高そうですけど、やっぱり観たかったですねえ。

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まあそれでもこの企画が『スター・ウォーズ』やら『エイリアン』やらその後の映画(特にSF)に与えた影響は、小さからぬものがあったと思いますし、この企画のプロデューサーであったミシェル・セドゥーとの再会により近日公開されるホドロフスキーの新作『リアリティのダンス』(予告編を見たけど、素晴らしそうでした)が作られたというのは、大変喜ばしいことに違いありません。

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2014年6月23日 (月)

下北沢の変な方々とプチ・ガーデン

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おととい下北沢で目撃したもの。

一番街の美容院前の有名なスパイダーマンも、FIFAワールドカップ仕様になっておりました。

10番香川、スパイディーのようにするすると相手をすり抜けてゴールを決めてくれ!

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一方ミッキーは、ギターをむんずとつかんで、今まさに叩き割ろうとしているところ。

ピート・タウンゼントみたいですね。

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階段の上には謎の美女(美男?)。Tシャツはなぜか『探偵物語』の工藤ちゃんです。

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で、もとは小田急線の線路があった場所のすぐ近くにこのゴールデンウイークにオープンしたというオシャレなカフェがこちら。

「プチ・ガーデン下北沢」っていう名前で、平日は夜だけ、土日祝は昼からの営業だそうです。

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とにかくおとぎの国というか小人の国というか、テーマパークの中にあるみたいなミニサイズ。

ガーデニングショップのような人工的なガーデンの中に、ベンチやかわいい建物がある異空間なのです。

裏通りというか、目立たない小道にあるので、そして小田急線は地下に潜ったので、とても静かです。

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メニューにはハートランドをはじめとするビールやおつまみ、コーヒーなどのソフトドリンクもありました。

そうか、ハートランドといえば、このテイストは昔六本木にあったBAR「ハートランドつた館」や「ハートランド穴ぐら」を思わせるものがありますね。

昼なのでアイスコーヒーを飲みましたけど、草木もたっぷりで風はそよぐし、ちょっと風通しの悪い小屋?の中にはエアコンもついてました。

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こういう環境なので、雨天時は営業しないそうです。

とても気持ち良い午後の一ときでしたが、今度は夜来るのも面白そうですね。

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2014年6月22日 (日)

「スイートプールサイド」:リアリティの補完が必要

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映画『スイートプールサイド』は「生えない」「生えすぎ」という毛の悩み、もっと突き詰めれば「剃毛」という題材だけで103分を突っ走る独創的な作品です。マンガが原作だそうですが、同じくマンガが原作の『月光の囁き』('99・塩田明彦監督)を思い出さずにはいられませんでした。

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主役の須賀健太くんはあの『ALWAYS三丁目の夕日』の男の子ですが、まあ大きくなったと言うべきか、まだ妙に子供じゃんと言うべきか・・・。でも、終盤に見せる狂気の演技に、何かヤバイものが混ざっていたのが役者としてお手柄です。

一方の刈谷友衣子ちゃんは昨年の『中学生円山』といい本作といい、変でキワドイ状況にばかり陥れられますねえ。そういう星の下に生まれたのでしょうか。かわいいのに、数奇な役者人生を歩んでおります。

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マンガから実写映画にするに当たって必要な「リアリティの補完」のための改変があまり成されていないので、ツッコミ所は結構多いです。そんな橋の下、丸見えすぎるだろう!とか、いったいどこで水着に着替えたんだよ?とか、そんな場所があるんならそこで剃ればいいじゃんとか・・・。 最初っから剃り方教えてやれよ!ってのもありますけど、そうすると話自体が成立しなくなっちゃうんでね。同様に、(電気)レディース・シェーバーがあるじゃん!ってのもここでは言っちゃあおしまいのようです。

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そこらへんで脚本と演出の映画変換作業をもう少し丁寧にやっていったら、『月光の囁き』のように「現代の谷崎」的世界に近づけたのだと思いますが、そうはなれませんでした。塩田明彦の方がセンスがあったし、塩田明彦の方がヘンタイだったのでしょう。 ラストの切れ味(剃り味?)も今一歩でした。

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2014年6月21日 (土)

「グランド・ブダペスト・ホテル」:キレイな色の眼福世界

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映画『グランド・ブダペスト・ホテル』は、ウェス・アンダーソン的世界の集大成とも呼べるようなキュート&ファンタスティックな佳品。美術が、衣装が、ただただ甘美です。全てのカットを完全にコントロールした絵作りと、トゥーマッチなほどにキレイなキレイな色彩による箱庭世界で繰り広げられる他愛もない話。確かにウェス・アンダーソンならではの見事な映画なのです。

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ただうっとりし、興奮するような映像の割には物語にノレないってあたりも、いつものウェス・アンダーソン映画。前作『ムーンライズ・キングダム』は、少年少女を中心とした物語にしたことが功を奏して、物語的進行もうまくいっていた傑作なのですが、今回は悪くないけどあと一歩といったところ。どうしても絵のコントロールの方が優先されているので・・・。それでも、この絵と色だけでも極上の「眼福」映画として評価できる作品だと思います。好きです。

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それにしても豪華な俳優たちが次々と現れて来て、けっこう驚いちゃいます。ティルダ・スウィントンの老けメイクとか、随分変わったんでわからなかったよのジェフ・ゴールドブラムとか、老けたけど気味悪さには磨きがかかったねのウィレム・デフォーとか・・・。もちろんレイフ・ファインズは主演としてきっちり機能していました。

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今回は雪山の猛スピード・チェイスとかホテルでの銃撃戦とか、アクションまで入れて見せ場作りは怠らなかったですが、それよりもむしろ美術館の静かな追跡シーンのサスペンスの方が見事な演出だったかと思います。

ああ、幸福なピンク色のメンドルのお菓子箱、ステキだったなあ。

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2014年6月20日 (金)

ギリシャ戦0-0のなぜ?

W杯日本の2戦目は対ギリシャ。ふがいない初戦の反省で、確かに改善している点は多々ありましたし、結果としてボールを保持してパスを回せるようにはなっていました。でも・・・結果は前半途中から10人になったギリシャを相手にスコアレス・ドローの勝ち点1で終わってしまったわけですから、何とも悔しい思いしか残りません。

結果論ですけど、日本としてはギリシャが11人揃っていてくれた方が勝機があったのではないでしょうか。10人になったギリシャは、もう引き分けでいいと割り切って、がっちり守りを固めて来ましたから。もう、ゴール前のスペースはないし、高めのクロスは全てはね返されてました。

なのに、長友、内田の両サイドは妙に単純なクロスを放り込んでははね返されてました。そんなもんが通用しないことは試合前からわかっていたのに・・・。後半途中からは中に切れ込む動きとかもあったのですが、もっとグラウンダーの早いクロスが多くても良かったのでは?

さらに1戦目に続き、終盤に吉田を上げてのパワープレイ。何でそうなるの? それやるんだったら、大久保とか斎藤とかを選ばないで豊田とかハーフナーを入れるべきでしょ。やらない覚悟だから、こういう選手選出になってるんでしょ。

そして1枚残った選手交代のカード。もう終盤には本田でも岡崎でも切って、または山口を切ってボランチ1枚にして、斎藤学とか柿谷とか清武とか個人技があって変化をつけられる選手を入れるべきでしょ。ファウルももらえそうだし(もっとも後半は、レフェリーが日本のファウルを極端に取らなくなってましたけど)。 実際、今日の本田はボールが足につかず、また判断も遅く、チームのブレーキになっていましたし(ただ守備においては、危機の兆しをしっかりつぶして貢献していましたが)。

いくら2/3程のボール・ポゼッションがあっても、シュート(16本)や決定機が少な過ぎます。本当の決定機って、後半の大久保と内田が決め切れなかった、あの2回だけでしょう。いつもながら「引いた相手を崩せない」ってところです。 よく日本代表を「決定力がない」って言いますけど、決定力なんてのは世界のどの国でも大して高くないのです。でも数多くシュートを打ってますし、アタッキングサードでドリブルやらを仕掛けていきます。その先にゴールがあるのです。そこらもずーっとわかっているはずの問題なのですけれどねえ。

このドローが1試合目だったら、まあ良かったのです。選手もまあまあ動けて、勝ち点1を取るということで。でも、1試合遅いんです。 初戦を振り返れば、大会前がそれなりに調子良かったんで、変に「かっこよく勝とう」「世界を驚かそう」とかしちゃったんでしょうか。高い位置からの積極的な守備でガンガン行く、泥臭くも精一杯行くって部分が無かったですもんね。好事魔多し。 これまでのW杯も、直前の調子が悪かった時の方が大会では良い結果を残していますもんね。

なんか2006ドイツ大会の時みたいな流れになってきましたね。初戦は先制してから、短時間に点をポンポーンと取られての逆転負け。2試合目はスコアレス・ドロー。そして第3戦の相手は南米の強敵だという・・・。あの時はブラジル相手の第3戦を1-4で敗れてしまったのですが、今回はなんとか開き直った強さを見せてもらいたいものです。コロンビアはもう決勝トーナメント進出決定なんだから、適当に流してくださいね。

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2014年6月19日 (木)

水天宮のあれやこれや

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わけあって水天宮あたりをぶらり。

何が驚いたって、水天宮がなくなってて工事用の重機が動いておりました。なんでも全面的に作り替えていて、その間は浜町の明治座近くに移転しているのだとか。

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すんばらしいレトロ建築。2階の窓のバッテンがアクセント。

まだやっているのかどうかはわかりませんが、○○歯科医院と書いてありますね。写真のせいか微妙に傾いているような気がしなくもないです。

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もう少し歩くと、「ワイシャツ・肌着 永楽屋」の看板があるステキな看板建築のお店が。

ひさしも年期が入っておりますねえ。

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鶏の絵が入って、よく見ると日の出マークも消えかかっているこの看板が、極めてステキなのです。

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向かい側に渡ると、左に「銀杏(いちょう)稲荷」、右に「銀杏八幡宮」。

そしてその境内には当たり前の如く・・・イチョウの木が何本もありましたとさ。

めでたしめでたし。

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で、道路際の街路樹の足元になぜかシュロだかソテツだかが・・・! なんかヘンな光景です。背は低いというものの・・・宮崎じゃないんだから。

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そのそばには「水天宮駄菓子バー」! なんだこりゃー? 

赤ちょうちんに昔のポスト。うーん、どストライクで行きたかったのですが、今日はやめときました。

ここらへん、じっくり歩けばもっと色々あるのはわかっているのですが、それはまた次回のお楽しみってことで。へい、おあとがよろしいようで・・・。

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2014年6月18日 (水)

今日の点取占い211

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雨の降る日は天気が悪いとは知らなかった   1点

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2014年6月17日 (火)

「超高速! 参勤交代」:発想はナイスですが・・・

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映画『超高速! 参勤交代』を試写会で観ました。2011年の城戸賞受賞作の脚本を映画化したものだそうですが、『キネマ旬報』誌上で発表があった時、確かにこのけったいなタイトルを目にして「なんだこりゃ?」と思った覚えがあります。

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城戸賞+本木克英監督ってことで、実に松竹の富士山マークにふさわしいテイストの作品となりました。つまり人情味たっぷりのコメディーってわけで。でも、1時間59分は長過ぎです。1時間45分に詰めた方が、作品の切れ味が増したと思います。この話で2時間だと、竹光の切れ味になってしまいます。実際カットが長めでリズムが出ないのと、中盤のダレ感は否めないところです。

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発想は面白いのですが、もっとディテールの面白さを密度高く詰め込みたいところ。まあ、佐々木蔵之介の殿様の「いい人」っぷりや、清貧の反骨精神や勧善懲悪のハッピーな結末などは、単純に支持したいところです。このような娯楽作の中では、ことさらにひねる必要はありません。

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コメディーなのに、意外と人が斬られて死んじゃうんですよね。ちょっとそこらに違和感を覚えないでもありませんでした。それと、ある登場人物が死んだかと思ったら実は生きてましたってのも、なんだかなーですし。一連のアクション描写も冴えませんでした。

でも、終盤の弓を使ったファイインプレー(ネタバレになるので、ひみつ)には拍手喝采気分でした。この点に関しては、脚本の知恵の勝利ですね。パチパチ。

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2014年6月16日 (月)

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」:地味だけどうまいなあ

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映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』は、コーエン・ブラザーズらしくないほど抑制が効いていながら、コーエン映画ならではの不思議な味わいがしっかり出ています。地味だけど映画としての品の良さ、質の良さがそくそくと胸にしみる作品です。

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映像が、モノクロ作品として記憶してしまいそうなほどの渋さ。このスティル写真よりももっと渋い、「銀残し」みたいな色合い。とにかく、映画らしい良い絵なんですよねー。

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でも描かれている現実は、かなり辛いもの。売れないフォーク・シンガーの日々。出口なしの日々です。それなのになぜか、ほんのり暖かいというか、人間の愛おしさ、素晴らしさすら感じさせてくれるあたり、コーエン兄弟の力量以外の何ものでもありますまい。全編通してそこはかとなくおかしいし、ネコもいいし。

キャリー・マリガンが347687_012あのふにゃっとした顔で可愛いのですが、あの顔なのに猛烈にルーウィンを罵倒します。汚い言葉の限りを尽くして全力でののしります。その迫力と、それにも関わらずのかわいさ。最高です。相変わらずうまいですね。

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中盤の(変な歌の)レコーディング風景とか、終盤のライブハウスでの逆光の中(『レニー・ブルース』みたい)の弾き語りとか、歌う場面がしっかり見せ場になっているところも、作品に強度を与えていました。エンディングなども粋なもんですしね。

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2014年6月15日 (日)

コートジボアール戦敗戦のなぜ?

ワールドカップ日本の初戦、vs.コートジボアールは1-2の逆転負け。TVで見たいた小生も、気合いが入っていただけに相当にダメージを受けました。かなり「しおしお」になりました。

雨のせいなのか、蒸し暑さのせいなのか、コートジボアールの呪術師のまじないのせいなのか、日本の動きが明らかに精彩を欠いて、最後まで良い時の「らしさ」が出ずじまいでした。前半だって、そんなに走らされていた印象はないんですけどねえ。よくある、W杯初戦らしい「慎重な試合運び」ではあったと思いますが、そもそもあれだけみんなで直前に「攻撃サッカーを貫く」と言っておきながら、なんで??という思いです。まず前線の選手たちがファースト・ディフェンスに行かない、行っても周りの選手が連動しない。ラインが低めなので、選手間の距離が開き過ぎている。1対1に負けるのはしょうがないとして、2対1、3対1を作れない。ボール奪われ過ぎ。そもそもミスが多過ぎる。逆襲時の選手たちの上りが遅過ぎる。両サイドの効果的な上がりが少ない、ってゆーかサイドの攻防で完全に負けていた。シュートが少ない。走らない。などなどと、(本田の得点シーン以外は)いいとこなしでした。ザッケローニの雨用ツバ付キャップ(ま、野球帽ですね。サッカーだけど)が珍妙だったのが、よくなかったのでしょうか?

繰り返しますが、なぜあんなに、コンパクトな陣形で走って数的優位を作り、パスをつなげて主導権を握る「攻撃サッカー」宣言をしていたくせに、全然それができなかったのか? 不思議過ぎます。

もう連勝しかないと、割り切って行くしかないですね。コロンビアが2試合目で決勝トーナメント進出を決めてくれれば、3戦目に主力を温存して手を抜いてくれれば、奇跡の逆転は起こせるはずです。今日の『ルーズヴェルト・ゲーム』を見てても、そう思いますもん(なんのこっちゃ)。

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2014年6月14日 (土)

「チョコレートドーナツ」:声高にではなく・・・

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映画『チョコレートドーナツ』は、泣ける映画として意外な大ヒットを続けているようです。シネスイッチ銀座のロビーには、上映前に何枚ずつか持っていけるように箱ティッシュがいくつも用意してありました。でも、そんなに泣けますかねえ、この映画?

正直なところ小生は全く泣けませんでした。近年は涙腺弱いのに。それは別に悪いことじゃなくて、変にお涙頂戴に走っていないということです。 「小さな声」の訴えかけで、児童福祉関係者や裁判制度やマイノリティーへの偏見・差別に対する静かな怒りが、観る者に迫ります。「声高に」ではないところに好感が持てるのです。

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ダウン症のマルコくんを演じるアイザック・レイヴァが、きっちり演技していて素晴らしいです。観客に彼のことを身内のように愛おしく感じさせる、というこの映画にとっての肝腎要の部分で成功しています。しかも変にじめじめしないのが結構ですね。彼が大好きな人形のジェニーは、顔が怖かったけど。

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一方でダウン症の子供を出して、一方でゲイのカップル(しかも'79年なので、まだ世の中の差別意識が露骨)を出して、ハートに訴える作劇的にはテッパンです(実話に基づくそうですが)。 で、差別的な上司役のおじさん(アメリカ映画で時々見かける顔なんですが、名前を知りません)が、本当にムカつくんですよねー。殴ってやりたいほどのいやらしさ全開で、唾棄すべき悪役を演じてました。うまいもんだ。

348035_005でもやっぱりアラン・カミングのキュートさで、この映画の格がワンランク上がっています。彼は今、往年のアル・パチーノのようなテイストが出せる俳優になっております。もう一段進化して、名優の域に到達できる人だと思います。

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2014年6月13日 (金)

「野のなななのか」:実験的メッセージ映画

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21世紀の大林映画って、なんかズレちゃた気がして、正直つらいんです。好評を博した前作『この空の花-長岡花火物語』にしても、ナマなメッセージが前面に出過ぎていて、「映画として時代を越えて残る作品」というよりは「時代にモノを言うジャーナリスティックなグラフィティ」としての存在が、ある意味異様でした。とはいえ、大林さんにとっては、それもまた“A MOVIE”なのでありましょう。

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大林さんご本人は前作と本作を「シネマ・ゲルニカ」と称しているそうですが、なるほど平和への希求や、戦争や原発を推し進めた人への静かな怒りがメッセージとして心に刺さるという意味では、そして従来の映画をぶち壊して新しい表現に挑んでいるという意味では、この呼び名は的を射たものと言えるでしょう。

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一方で、時制を無視して、現在と過去を、生きている人と死んでいる人を、年齢や時代を激しく交錯&往来させながら突っ走るアヴァンギャルドな手法がどこまで成功しているのかというと、小生としては疑問です。 少なくとも寺山修二の『田園に死す』や鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』が「、生と死とアートと映画を見事に融合させていたほどには、うまくいっていないのではと思いました。

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それでも、前作『この空の花』よりもさらに「自由」になった気がします。生涯実験映画作家の面目躍如であることは確かでしょう。

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登場人物たちが棒読み風の台詞回しを物凄い早口で語り続けるもので(特に序盤は凄かったです)、その言語情報を処理するために、脳がひどく疲れました。途中でもうオーバーヒートしそうになりました。大林映画だけにカット数もまたやけに多いもので。2時間51分を観終えた時には、4時間半ぐらいのものを観たような脳の疲れを覚えた大江戸なのでした。

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2014年6月12日 (木)

サッカーの本&雑誌

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ワールドカップ開幕までいよいよあと5時間半ほどってことで、まずはイビチャ・オシムの『信じよ! 日本が世界一になるために必要なこと』(角川oneテーマ21)。W杯ブラジル大会に的を絞った日本チームの分析や提言。オシム流にユーモアや手厳しさを使い分けながら、日本代表に捧げる愛情のこもった1冊。

オシムはやはり今の日本代表も良く観察していますし、世界基準の中の日本の捉え方は他の追随を許さぬほどのものです。日本チームの進化・成長をきちんと評価してくれています。 そんな中でGK川島への不満はかなり強いものが感じられました。同じミスを繰り返しているし、足技、フィードもうまくないってことを繰り返し指摘していました。逆に香川への評価と期待は、かなり大きいものがありました。

W杯期間中(または期間後)のオシムさんのコメントも楽しみですね。

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で、こちらは1年ほど前に創刊された『月刊J2マガジン』の最新号。「徹底特集 湘南が走る理由」と題して、ベルマーレの特集を載せてくれました。ふふふ。持ち味の「走るサッカー」と、首位を突っ走ることを掛けてあるのですね。

ワールドカップ期間中も、J2は継続しまーす。

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2014年6月11日 (水)

今日の点取占い210

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よいことをして先生にほめられる   10点

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2014年6月10日 (火)

三軒茶屋のパングワン

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三軒茶屋に100年以上あった「精養堂」という由緒あるパン屋さんが昨年リニューアルして、「ぱんやのパングワン」になったのだそうです。大江戸は精養堂さんのことは知りませんで、昨年リニューアルすぐの時にたまたま通りかかって(駅から1分程ですが、目立たない裏通りです)知りました。

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とってもおしゃれなガラス張りのモダンなお店なのですが(イートインコーナーあり)、パンのラインナップは現代的なものもあり、古典的なものもありと、なかなかの楽しさ。 上の2枚の写真は、古典の代表格「黒ぱん」。黒い蒸しパン風だけど、生地が結構しっかり詰まっていて、ケシの実が乗っかってます。オーセンティックな味です。

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そして(持ち帰る間につぶれちゃいましたけど)、昨年の映画『風立ちぬ』以来、どこでも大人気の「シベリア」。これまた古典的なお菓子ですね。カステラのしっとり感といい、ようかんのちゃんとしたおいしさといい、シベリアの中では上等な部類ですね(まずいシベリアは、うなくないからねえ)。

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で、そもそも店名の「パングワン」ってのはペンギンのこと(フランス語ですかね)。その店名を冠したパンがこちら。こいつがいっぱいカゴに入っているさまは、なかなかです。で、おなかのなかにはカスタードクリームが入ってます。どこから食べるか、かなり難しいですよね。

ガーリックトーストとか明太フレンチとかもおいしゅうございました。

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2014年6月 9日 (月)

「ぼくたちの家族」:みんなちがって、みんないい

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映画『ぼくたちの家族』は、原田美枝子、長塚京三、妻夫木聡、池松壮亮という家族4人の芝居がそれぞれ違う方向性で、なのに見事なアンサンブルとなっていました。金子みすゞじゃないけど、「みんなちがって、みんないい」ですね。でも、それって、この映画の中の家族4人のことでもあるのですよね。それぞれに欠点を持ちながらも一所懸命に生きていて、愛すべき人たちなのです。

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原田さんはとっても可愛らしく、イノセンスが嫌味にならないところが素敵です。 長塚さんはなんか久々に見ましたが、この感じは他の役者の追随を許しませんね。そして、堂々たる人が情けない状況に陥ってカッコ悪い感覚を、「見ちゃいけないんじゃないか」と思うほどのリアルさで演じていました。

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でも本作のキモは、妻夫木と池松の正反対兄弟。こういうの、世間でもよくあるパターンですよね。 妻夫木が久々に?「バカ役」じゃなくて、内にこもって思いつめるタイプのシリアス・ガイを演じて、それはもう出色でした。 一方、出演作が目白押しの池松君はというと、これがまたいいんです! 軽くてバカでドライ・・・と思わせておいて、作品が進むほどにじわじわとこいつの良さが滲み出てくるんですよね。もちろんホンや演出のおかげもあるけど、あまり芝居らしい芝居をしないのに大したものです。

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まあ死病映画の一種ではありますが、「お涙頂戴」とは明らかに一線を画していて、映画としての品があるというか、ポジティブに爽やかです。そこらはやはり石井裕也監督の個性であり、功績であるのだと思います。本作はファントムフィルムの配給ですが、『舟を編む』といいこれといい、石井監督の映画には「松竹映画」っぽい雰囲気がありますねえ。妻夫木の奥さん役の黒川芽衣の件りとか、ちょっときれいすぎる解決なんですけど、そういう所も含めて・・・。 小生としてもドロドロの展開よりは、よっぽど好きです。

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2014年6月 8日 (日)

「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」:ツッコミ所満載過ぎます

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いやー、ツッコミ所満載過ぎて、椅子からズリ落ちそうでした。今後「トンデモ映画」として歴史に残っていくのだろうなあ。原作のせいなのか脚本のせいなのか知りませんが、あまりと言えばあんまりです。 この作品、パリ・プレミア上映やってるんですよね。あー、恥ずかしい!

そもそも綾瀬はるかが天才的「万能鑑定士」だって時点で、相当頭抱えちゃいます。主人公莉子がおバカだったという高校生時代のシーンにはピッタリはまっているのですけどね。 おまけに相棒役の小笠原(松坂桃李)が、これまた無能でねえ・・・。

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*以下ネタバレ含みで、ツッコミ所を思いつくままに・・・。

・日本における「モナ・リザ展」の開催にあたって、ルーヴルの学芸員と会場となる東京国立博物館(東博)の学芸員以外の人間を「臨時学芸員」として雇うなど考えられません。ましてや、その人たちを軽井沢合宿で特訓するって・・・、しかも「直感力」の特訓! ありえません。

・勝手について行った小笠原は、なぜ簡単にルーヴルの試験会場まで通されたのでしょうか?

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・莉子さん、一晩でフランス語マスター出来るんなら(本だけだったのに、発音までマスターしているあたりが不思議です)、パリに来る前に予習しとけよ!

・東博の収蔵庫、厳重なくせに防犯カメラがついてなかったってのはナシでしょ。モナ・リザなんですから。 当然警備会社には犯人が誰で、何をしていたか見えちゃってますでしょ。

・犯人一味が小笠原を縛り上げて、その前にイーゼルを立ててモナ・リザを乗せて、その下に焚き木を置いて火をつけて、みんなで去って行っちゃうところ--そんなまどろっこしく不確実なことしないだろー! 普通さっさと絵自体に火ぃつけちゃいますよね。そしてなぜ見届けないでいなくなる???

・そしてあれだけ火が燃えているのに、煙感知器とかスプリンクラーは作動しなかったのでしょうか?設置義務違反の建物だったのでしょうか?

・小笠原の縛り方も、足の自由度が結構あったし、もっと動けたはず。ぴょんぴょんジャンプぐらいはできたので、色々手は打てたはず。

・小笠原(とモナ・リザ)の場所を探す時、彼のケータイのGPS機能を使えば良かったんじゃないの?

・警察が駆けつけた時、高層ビルの最上階のすぐ下の窓から煙が出ていて「あそこだ!」となるのですが、高層ビルのあんな高い所の窓は開いていません(飛び降り防止やら何やらで)。

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・港から「モナ・リザ展」のポスターを運び出す時って、あんな自立式スタンドに入れて船便で運ぶ意味がどこにあるのでしょう? そもそも日本展用の日本語ポスターなんだから、見本程度の役にしかたたないので、大量には要らないでしょ。しかも展覧会ポスターなのに、美術品梱包の木箱に一つづつ入ってるなんて、ありえません。

・そもそもこの場面で、二人で「鑑定」するってのが、何をどう鑑定してるのかよくわかりませんでした。だって、ルーヴルのテストの時みたいに、ポスター面にはめこんだとしたら(その上にかぶせてあった文字は塩化ビニールシートか何かに印刷してあったとしても)、そんなの誰が見てもわかるでしょ。印刷物と本画なんだから。間違いようがないでしょ。 それともポスターの裏側に完全に隠してあるのだとしたら、どうやって当てることができたの?(直感力を鍛えた成果??) それに、X線でチェックした時に、他と違うことは明らかでしょ。

・その後で裏側をチェックする時も、埠頭に布かビニールかを1枚敷いただけでそのままひっくり返して・・・って、うわー剥落しそうです。その前から何時間も温湿度管理してないし。

ってな感じで、もう脱力しまくりました。 タイトルの「Q」の謎が意味ありげに扱われながら、最後の最後まで明かされずじまいっていうのも、映画としていかがなものかと思いますね。

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2014年6月 7日 (土)

ザンビア戦の素敵な3、4点目

ワールドカップ本番前の最後の強化試合、アメリカでの日本vs.ザンビア戦をTV観戦。ま、仮想コートジボアールってことでしょうけど、ザンビアが思いのほか良いチームだったので、とても良い経験となりました。

身体能力はともかく、プレースタイルが結構組織的で真面目でクレバー。前半30分までに0-2にされる展開は想定外でした。でも今の日本は、ここから。結果は打ち合いを制して4-3で勝ったのですが、本田、香川、大久保と、決めて欲しい人が決めてくれた結果は、この時期の景気づけとして理想的なものです(3人とも得点以外は、それほど良いプレーが出来ていたわけではないので)。

もちろん守備に課題があるのは今に始まったことではないし、「点を取られるのは覚悟の上。それ以上のスコアで勝てばいい」というザッケローニ・ジャパン=攻撃サッカーの方針通りの試合なのですから、順調と言っていいのでしょう。「守りの文化」が無い日本には向いているサッカーですし、イタリア人に似合わず攻撃命なザックの志向とも幸運な一致を見せていると思うのです。

ちなみに「コンパクトな陣形で、 運動量豊富で、 前線から守備をして、 走って数的優位を作って、 あくまでも攻撃的に3点目、4点目を奪う姿勢を貫いて、 縦パスを重視する という日本代表のサッカーって、現在のベルマーレのサッカーと共通しているんですよねー。もちろん代表の方が巧いわけですけど、湘南はその分さらに走るし、コンビネーションを熟成させていますから。

それにしても3点目の森重! ペナルティエリアでのあの足さばき!! とてもディフェンダーとは思えない見事さで、本田の得点をアシストしました。ああビューティフル! 

そしてなんでこの時間になって?という90分の遠藤→青山の交代が即座に結実したあの4点目! 青山からの縦1発のロングパスを大久保が見事にトラップしてからのシュート!! 大久保の切れ味もシャープでしたが、たったのワンタッチでアピールした青山、いやースゴイです。この二人は、23人への「すべりこみ組」でもありました。

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さあて、いよいよW杯開幕が迫って来ました!  で、今回から「ワールドカップtoto」なるものが出来たんですよね。なるほど。

ああ、ワクワクでドキドキで寝不足な1ヶ月が待っています。

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2014年6月 6日 (金)

ここんところのグミ

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「明治果汁グミ」の『おいしくコラーゲン6000mg』です。「ざくろ果汁100(生果汁還元比)」ってことで、素人には何のことやらようわかりませんが、体に良さそうなことは確かです。で、明治果汁グミなんで、味や食感は確かです。すっぱ過ぎない爽やかサワー味&フルーティー・フレイバーで、結構でございます。

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で、こちらはライオンの『甘熟王バナナグミ 』。スーパーなどでも見かける「完熟王バナナ」とタイアップしたグミなのだそうで、形も香りももちろんバナナです。ただ、どれだけおいしいかと言うと、微妙なライン。まあ「一袋にバナナ1本分の食物繊維が入ってるってことに免じて、OKとしておきましょう。

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2014年6月 5日 (木)

「プリズナーズ」:直感オヤジの暴走

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映画『プリズナーズ』は、2時間33分を長く感じさせずに見せ切るだけの力量を持った作品ではありますが、すべてが上出来ってわけでもありません。これって不自然でしょ?とか、それバレるでしょ?とかいった場面が多く、そこらはとりあえずなぎ倒して進行しちゃうような作品です。

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とにかくヒュー・ジャックマン演じる父親が、直感だけで暴走しまくります。ここらの過激さ、肉食っぽさに、多くの日本人はついていけないのではないでしょうか。小生の場合は、「自分はヒューじゃなくて、隣家の父親の方だよな」と思いましたし、それは多くの日本人の感覚に違いあるまいと思います。まあ、この人が暴走してくれないと、映画にならないわけなんですけどね。・・・どう落とし前つける気なんでしょうか?

それとも「大量破壊兵器は存在する」との直感で突っ走った、どこぞの国を重ね合わせているのでしょうか?

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ただ、広告や予告編を見た感じでは、もっと凄い所まで暴走してやらかしてくれちゃってるのかと思ってました。例えば、指とか腕とかどんどん斬っちゃうみたいな拷問とか・・・。さすがにハリウッドではそこまでやりませんでしたけど、ポール・ダノは加虐心を起こさせるタイプに見えますし。一方で、『それでも夜は明ける』のポール・ダノは、ねちねちと黒人をいたぶる性悪なゲス野郎でしたね。見ていて腹が立ちました(単純)。彼の歌が神経を逆なでしてくれましたもん。「江戸のカタキを長崎で」的に、あの野郎が時空を超えて本作でいたぶられていると考えれば、こんな嬉しいことはありません。

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「意外な犯人」ってことに関しては、かなり良く出来ていました。確かに意表を突かれました。ただ動機がねえ・・・。いまいち納得できませんねえ。

いずれにせよ、ジェイク・ギレンホールの好演で映画の格が0.5ぐらい上がっておりました。

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2014年6月 4日 (水)

映画「渇き。」のポスター

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ずらーーーーーっと!!!

先日JR渋谷駅の通路に掲出してあった、このポスター。もちろん大江戸は一目見て、何の事だかわかりましたよ。

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「藤島加奈子を探しています。」 うーん、家出人探し? いえいえ。

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これ、実は映画『渇き。』(6/27公開)の広告なんです。ユニークですね。 あの中島哲也監督の『告白』以来の新作。中島監督、『進撃の巨人』の実写化を進行させていて降板した後のプロジェクトってわけですね。そういえば数年前に『進撃・・・』が製作開始したあたりに出た告知ポスター(黄色地にモノクロで巨人の腕)も、この場所に貼られてましたっけ。

もう予告編やチラシを観てると、狂気が爆発していて、「劇薬エンタテインメント」ってコピーの通り、スゴイことになっちゃってそうで、大江戸のベストテン上位も間違いないところだと思っています。 ちなみにポスターにも記してあるように、「加奈子」で検索するとすぐに見つかります。

ああ、中島哲也サイコー! 期待がオーバーヒート気味であります。

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2014年6月 3日 (火)

日本3-1コスタリカ &キリン2分CM

アメリカのタンパで行われた日本代表vs.コスタリカ代表の強化試合を録画で観戦。蛍光イエローのアウェイ・ユニフォームで戦うのって、初めてじゃなかったっけ?(女子代表のは見てますけど)

結果は3-1の逆転勝ち。先日のキプロス戦より、みんなのコンディションやコンビネーションが上がって来ていることは明白でした。また、いろんな選手を試すことができたことは良かったと思います。香川キレキレ!自身のゴールを含め3得点にからみ、色々見えてるようですし、ミスも少なく、順調で安心(一方の本田はまだ不安ですね)。

FW陣は大久保にしても大迫にしても柿谷にしても、良い面と悪い面両方が出ていましたね。まあ柿谷はアディショナルタイムに3点目を決めて、良かったですよね。これで随分リラックスできるのでは? そして岡崎だけは安定してます。信頼できます。

まあ失点場面はいただけなかったけど、W杯出場国を相手の直前マッチでこの試合が出来たというのは、だいぶ自信になることでしょう。 でも、失点の時も、それ以外も、左SBで起用された今野がなっちゃいなかったですね、今日は。というか、今年になってから今野の力が落ちているのが気になります。 あとはウッチーが初戦までに90分戦える状況になっているかどうかです。

ところで話代わりますが、先日の国立競技場ファイナル特番の中で見て超感動したキリンの2分CMです。見てください!↓

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=pMqLfvrtgMo

オープニングが「産道シーン(主観)」なのにまずビックリして、中盤のあるチーム名で「ああ、そういうことか!」となり、結構泣けます。終盤などは鳥肌モノの素晴らしさです。W杯本番の中継でも見たいCMです。

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2014年6月 2日 (月)

「美しい絵の崩壊」:インモラルな毒々ファンタジー

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映画『美しい絵の崩壊』は、いやー、インモラルですね。ナオミ・ワッツの台詞にもあったように、“The whole thing is unacceptable.”(何もかも受け容れがたい)ってとこです。だってこれ、父親二人とその娘たちだったら、単純なポルノになっちゃいますよ、たぶん。

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親も美しく子も美しい、でもこれヘン。4人で過ごす時間の長さ。いい年した息子たちよ、無人島じゃないんだから、さっさとどっかに遊びに行きなさい。で、その後の展開も含めて終始「ハーレクイン・ロマンス」的な(読んだことないけど)ウソ臭さを伴った物語。一番気になったのは、それぞれが最初に「一線を越える」ところのハードルの低さ。何これ? いくら何でももう少し葛藤してみてはいかがなのでしょうか? あまりにも「すんなり」で(願望が現実化したってことなんでしょうけれど)、驚いちゃいます。

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(以降ネタバレあり) その後も誰もが「自分に甘くて」というか、「自分の欲望に忠実すぎて」、しょーも無い日々が、バレもせずに何年も長続きします。その続きようがハンパなく、息子たちが結婚してからも、更には孫が出来ておばあちゃんになってまでも・・・って地点にまで至っては、ほとんど怪作の域に達しています。まあ、アンヌ・フォンテーヌ監督(現在55歳)の願望を詰め込んだファンタジーと解釈すればいいのでしょうかねえ(原作も女性)。

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「崩壊」が起きたかのようでいて、ラストはなんと大いなる「開き直り」! 4ショットの「美しい絵」がインモラルな桃源郷を示して、この後に更なる恐ろしさが待っているのかも・・・という含みを感じさせるエンディングの毒は、ファンタジーと言うよりほとんどホラーに近いものなのでありました。うーん、くわばらくわばら。

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2014年6月 1日 (日)

「薔薇色のブー子」:くだらないけど笑えます

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映画『薔薇色のブー子』は、指原莉乃のコメディエンヌっぷりが遺憾なく発揮されました。福田雄一監督が指原のことをおもちゃのようにいじり倒しています。ここまで無茶苦茶やっちゃってAKB的には(HKT的には)良かったのでしょうか?

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ギャグに次ぐギャグのオンパレードですが、福田監督だけに「質は問わない」感じで、かなり素人っぽいもの、サムイものも多いのです。でもまあ数撃ちゃ当たるで、ところどころ本当に笑えます(逆に言えば、多くは苦笑の範疇でして)。ま、そういうテイストのものを作ろうとして作っているのですから、それはそれでいいのですけど、キムタクや金八先生の物まねネタとか、「おなか急降下」ネタとか出されると、さすがにちょっと引いちゃいますよね。

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髙島屋の「かぶせ」(繰り返し)ネタなどは馬鹿馬鹿しくて笑っちゃいますが、よくやったよなあ志賀廣太郎さん!(社長役) 人質の件りでの「かわいい」ネタも笑えたし、小嶋陽菜登場シーンやバスジャックの件りも悪くなかったです。一番冴えていたのは、隕石の場面でしょうか(シュール!)。 それにしても徹底して馬鹿馬鹿しいですね(一応ほめ言葉)。

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あまりといえばあまりの出来事の連打に終盤になると「何があっても受け容れる」状態になってしまうブー子がけっこうおかしいですね。『セーラー服と機関銃』までやらかしてましたし。 でも小生の好みからすると、こういうナンセンス・ギャグの連打、小ネタの連打やるんだったら、福田雄一よりも三木聡や堤幸彦なんですよねー。あしからずです。

エンドタイトルにかかる主題歌が、なんと指原と内田裕也さんとのデュエット! こりゃびっくりでした!

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