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2014年7月19日 (土)

縦長動画の柱広告

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最近大きな駅のコンコースなどでやたらとよく見かける大きな動画映像広告。デジタル・サイネージって言うらしいんですけど、かなり目を惹きますよね。これ、柱に設置してある中で大きな画像面積を得ようしているので、当然の帰結として縦長サイズになりますよね。昔は静止画像でしたけど、今は多くが動画になっています。で、この縦長サイズの動画ってのは、結構革命的なことだと思うのです。

爾来、TVや映画の画面が横長サイズだったのは、人間の目が横に二つ並んでて、そのために視野が横長だからって理由だったのですが、ここはあえて縦長です。なので、見る方としても新鮮です。

ここで言いたいのは、このサイズの動画を作っていくことの難しさと革命性について。たぶん業界内では「何を今さら」な話題なのでしょうし、既に確立されてい1405670759742る事柄なのかも知れませんが、素人目にはえらく大変そうに思うのです。

従来紙媒体のグラフィックには新聞広告からパンフレットからDMから、それなりに縦位置のものってありました。でも動画の場合、映画にしてもTVにしても先程述べたように横位置でして、そもそも撮影用のキャメラは横位置で撮るように出来ています。

それを縦長動画にしなければいけないのですから、それ用のキャメラ(レンズに縦長用のマスキングをするとか)なのか?あるいはすべて編集段階での作業なのか? そうだとしたら、フレームの中の多くの部分を捨てることになるので解像度の問題も出て来るでしょうし・・・。うーん、素人にはわかりません。 編集もまた今までとは違う新しいことに取り組んでいるわけですよね。

1405670745712それにしても、雑誌の表紙やB1サイズのポスターなど従来の縦長広告よりももっと縦長なフレームの中での動画って、目に新鮮です。そう、スマホの画面比率に近いものがありますね(まあ、スマホで表示されるユーチューブなどの動画は横長なのですけど)。

この人間の全身がうまく収まるようなフォーマットで、縦の構図を上手に使いながらの演出やレイアウトって、従来のムービーの常識になかった世界です。撮影に関する教育から編集に関する教育から、全てが新しいことにチャレンジするパイオニア的な時期なのです。

そんな中で時々上手に縦構図を使っているのを見ると、けっこう感心してしまう大江戸なのでした。

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