「サンシャイン 歌声が響く街」:物足りないミュージカル
映画『サンシャイン 歌声が響く街』は、今どき正統派のミュージカル映画。普通に会話していて突然歌い出すという、タモリなんかが嫌がる古典的なミュージカルの感覚、久しぶりです。もちろん小生はそういうの、嫌いじゃありません。原作も舞台ミュージカルなんだそうですね。
若者世代の2組のカップルと初老世代の銀婚式カップルをめぐるお話ですけど、割とベタに痴話ゲンカの類が繰り返され、しかも妙に「無理矢理」感のあるお話なので、観ていてちょっと嫌な感じです。わざわざトラブル作らなくたっていいじゃん、納得できないなー、みたいな。
ピーター・ミュランが結婚25周年っていうのは、随分と晩婚・・・と思ったら、なんとまだ55歳だったんですね、この人! それなら納得ですけど、いやー、75歳位に見えるんだもん。 ちなみに奥さん役の人もまだ50歳っていうんだから、うーん、英国の人って老けてますねー。びっくりだ。
ミュージカルとしての欠点は、コレオグラフィー(振り付け)が大したことないってこと(まあ楽曲も弱いんですけど)。それと関連して、群舞が少ないってこと。ラストになって遂に群舞が登場したと思ったら、なんかありきたりで地味なコレオグラフィー。躍動感も独創性もコンビネーションも、全然物足りません。ハリウッドだったら、もっとしっかり気合い入れて盛り上げますよ。
結局物語もダメで、曲もダメで、振り付けもダメってことじゃありませんか。あらあら。おまけに役者に華が無い。残念な作品なのでありました。
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