「STAND BY ME ドラえもん」:ウェルメイドな3DCG作品
映画『STAND BY ME ドラえもん』を3D版で観ました。原作へのリスペクトに溢れていて、3DCGも違和感なし。懐かしくも普遍的な「ドラえもん」ワールドをコンパクトに凝縮した感じで、これは海外で売りやすいパッケージです。
予告編の時から、ジャイアンのセーターのニットの編み目までがキッチリ描きこまれていたことに感動しましたが、そういった細かい努力とこだわりはさすがです。一方で、あえて(従来のアニメ版や原作に敬意を示し、異質なものとならないように)マンガっぽく、ラフに処理した部分も多く、そこがピクサー作品とは違うユニークさでありましょう。
3DCGならではの迫力ってことで言えば、のび太が初めてタケコプターで空を飛んだ時の圧倒的な長回しアクションがお見事! 山崎貴監督つながりってことで言えば、『ALWAYS 三丁目の夕日』第3作(あれも3Dでした)冒頭の模型飛行機飛翔シーンを思い出しました。
泣きのエピソードをいろいろと盛り込んでましたし、まあ確かに「大人が見て泣ける」ドラえもんになっておりました。傑作ではないけれど、」よく出来ています。 そして22世紀の未来世界にも、トヨタとパナソニックは生き残っているのでした。
エンドタイトルを見たら、「大人のび太」の声は妻夫木聡だったのですね。うーむ、なるほど。
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