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2014年9月22日 (月)

「HERO ヒーロー」終了:福田靖の見事な仕事!

フジテレビ『HERO ヒーロー』、全11回が終了しました。いつの間に11回もやっていたのか?って感じ。楽しい時間は、猛スピードで過ぎていきますね。

今回のシリーズは13年前(そんなになるのか!)のシリーズよりも数段上の面白さでした。いや、もちろん前シリーズや映画版も面白かったのですが、やはりケタが違ってますね。その面白さの最大の要因は、たぶん脚本がすべて福田靖の手によるものだったことでしょう(前シリーズは3人の脚本家が担当)。『海猿』『ガリレオ』『龍馬伝』などなど、見事なエンタテインメント精神と周到な技巧を持つ当代一のシナリオ・ライターだと思っているのですが、いやー、その彼の経歴の中でも最高レベルの仕事でした。

エンタテインメントとして笑いの要素を増やし(分類としては「コメディー」でしょう、これ)、それでも毎回感動を呼ぶのは、「正義」という太い幹があるから。その正義に関しても、最終回の久利生=木村拓哉の台詞に「正義は一つじゃない」とあるように、現代における正義を意識しながらも、それが普遍性を獲得しています。現代にフランク・キャプラをやっているのですから、簡単そうで簡単ではない仕事ですが、堂々と押し切りました。 検事と事務官をセットにして、それぞれのキャラクターをキッチリと立たせ、全員に脇役以上の重要性を与えたのも成功の要因です。また、多士済済のキャストがいいんですよねー。

北川景子が苦手だった大江戸としては、彼女がこんなにコメディエンヌとして機能するとは驚きました。「目力のある」キツそうなキャラクターを逆手に取って、元ヤンって設定にしたことが奏功しました。あのコワそうなクール・ビューティーぶりをからかいながら、うまく生かしたことに感心します。

本作でブレイクしたのは吉田羊さんでしょうねえ。一般的な知名度としては彼女と正名僕蔵がいちばん弱かったと思いますが、他のキャストに一歩もひけを取らず堂々と演じ、むしろ場をさらってました。ヘアスタイルや言動や鼻腔の大きさに『踊る大捜査線』の恩田すみれ(深津絵里)さんをちょっと感じたのは小生だけではないでしょう。

そして名物!バーの黒ずくめマスター役=田中要次の「あるよ。」の言わせ方が、凝ってました。前シリーズでは、ひたすら「こんなもんまでは、ありっこないでしょ」的な食べ物を、「あるよ。」と出していたのですが、今シリーズではあえてそこからずれて行って、様々な「あるよ。」にトライしていました。ここらも福田さんの意地ですね。

まあ最終回は、それまでの各話より感動が薄いぐらいだったのですが、それほど毎回充実していたってことですよね。ラストなんかも割とあっさり。 それにしても最後には角野卓造に「そっくりな娘」として近藤春菜が出てくること確実と思っていたのに、はずれちゃいました。あ、もしかして、今後のスペシャルとか映画とか(制作希望します)に取ってあるんでしょうか? その可能性も・・・あるよ。

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