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2014年10月26日 (日)

展覧会「ザハ・ハディド」@オペラシティ

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初台の東京オペラシティ・アートギャラリーで展覧会『ザハ・ハディド』(~12/23)を見ました。新国立競技場の設計コンペの勝者として日本でもクロースアップされている彼女は、バグダッド生まれロンドン在住。今最も注目されている建築家の一人でしょう。大江戸はそう建築に詳しいわけではありませんが、フランク・ゲーリーの流れを汲む脱構築主義の代表です。

「アンビルトの女王」と言われていた初期の完成に至らなかったプランから、建築技術の進歩により作られるようになった実作の画像、靴やアクセサリーなどのプロダクツ、そして新国立競技場プロジェクトまで、彼女の仕事の全貌を紹介しています。

その独自の創造性に溢れた諸作品はまさに、21世紀建築の先端を切り拓いています。有機的な曲面を多用する作品を見ていると、ガウディーが現代のテクノロジーを手にしたらこういう作品を作るのかも・・・と思わせるものがあります。また、曲線的な作品でも直線的な作品でも、作品にある種の「なまめさしさ」があって、大画面に投影されるそれらの写真を見ているとなんだかドキドキしてしまいました。そういえば小生は「ポストモダン好き」でありました(一方でレトロ建築好きでもありますが)。

そして新国立競技場。いろいろと反論の多いプロジェクトになりましたが、大江戸としては日本の21世紀の顔にふさわしい「さすがはTOKYO」というスタジアムができることを大いに期待しています。前の競技場の竣工から半世紀以上が経過し、新しいものを作るんだったらこれぐらい世界に発信力のある大胆なことをやらなくちゃ!   大きなプロジェクトをやる時に保守的な案と革新的な案があったら、 革新的な方を選ぶべきだと思います。そうして人間や 世界は前へ進んでいくのではないでしょうか。それに人は変化することを怖れるものですし。 この流線形を多用した未来的なスタジアムには圧倒的な斬新さがあり、それは都市の夢であり時代の誇りでもあると思います。4年後ぐらいにここに入ってサッカーを観戦したりコンサートに参加することが今から楽しみです。 (ハディド案のプレゼン動画↓)

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=1Lzk2GeVRrA

展覧会サイト↓

http://www.operacity.jp/ag/exh169/

改めて思いましたけど、建築家ってのは理論と感性、つまり左脳と右脳が両方ともメッチャ優れていないとなれない仕事ですよねえ(芸術性とソロバンとも言えます)。そういう能力の顕現を目にすると、いつも素直に感心、感動するのみなのであります。

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