新富町の正金アパート
中央区の新富町駅のそば(新大橋通り沿い)に建っている古式ゆかしいアパートがこの「正金アパート」。
しばらく前から全てのテナント(1階に入っていた飲食店)がクローズされて、いよいよ取り壊しか?という雰囲気が漂いまくっています。
昭和6(1931)年の竣工だそうで、あの同潤会アパートとだいたい同じ頃かやや後追いぐらいの時期ですね。そういえば江東区白河の同潤会アパートあたりによく似ています。古びたグレーで武骨な感じが。
太い道路沿いですし、小生が知った数年前の段階では1階の道路沿いに飲食店が何件も入っていたので、意識していないかったのですが、「アパート」だったのですね。
1階の讃岐うどんの店には何回か入りました。
窓やひさしの意匠、そして壁面下部の黒タイルなどが特徴的ですね。コーナーが角(すみ)切りになっているところも。
向かって右側の脇にはご覧のように鉄製の手押しポンプがありました。昔は井戸水を汲み上げていたのでしょうね。
築83年なのでもう寿命と言うのはわかりますが、このあたりでは菊正宗のビルも1年ほど前に取り壊されたこともあり(下のエントリー↓)、またひとつ風情がなくなることが寂しいですねえ。
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-91a8.html
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