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2014年11月30日 (日)

J1&J2終盤の悲喜こもごもと奇跡

J1、J2ともここ2週間かそこら、最終盤に入ってから、驚くべきことが次々と起こって、エキサイティング!です。 毎年Jの最終盤、優勝や昇格や降格の行方ってのは、相当もつれあって数々のドラマを生んで来ましたが、今年はそういった中でも凄い年になりました。

まずは我らが湘南ベルマーレから言えば、昇格決定後および優勝決定後に少々失速しましたが、最後は4連勝で締めて、なんと勝ち点101達成です! 42試合で31勝8分け3敗という圧倒的な成績。しかも得失点差が+61で、失点がわずか25ってのが、凄いですね。見事なぶっちぎりっぷりでした。

J1に関しては、先週の第32節に行われた浦和レッズvs.ガンバ大阪の頂上対決。引き分けで勝ち点差5をキープでOKと踏んでいたレッズが、88分まで堅く守り通していたところを、最後に88分の倉田、90+3分の佐藤のゴールで2-0と撃破した試合! いやー、ガンバの勢いを感じました。

これで残り2試合で勝ち点差2となった両チームが迎えた第33節。ガンバが3-1で神戸に勝ち、レッズは鳥栖との対戦で1-0の勝利を99%手中にしながら、90+4分にCKから頭で合わせた小林のゴールで同点とされ、その直後に笛。勝ち点2がするりと滑り落ちた感じで、ガンバと勝ち点で並び、得失点差7でガンバ大阪がとうとう首位に立ちました! ワールドカップ中断前は16位だったというのですから、驚くべき後半のまくりっぷり(及び終盤の浦和の失速)です。しかも最終戦のガンバの相手はぶっちぎり最下位の徳島(浦和の相手は名古屋)。取りこぼしは考えにくいと思いますので、勝てばこのまま自力Vというわけです。 更にガンバは先日ナビスコ杯で優勝していて、天皇杯決勝はJ2山形との対戦というわけで、かなりの確率で3冠が見えております。いやー、凄いことです。

降格の方も徳島に次いでセレッソ大阪が決まり、同じ大阪の中で明暗を分けました。シーズン開始前には優勝候補の一つだったのに、フォルラン入れたのに、みんな巧いのに・・・やはり柿谷をシーズン途中でスイスに行かせちゃったのと、夏から山口蛍が長期離脱しちゃったのが大きかったし、監督を簡単に替え過ぎました。そのため戦術も何もなくなってしまいました。サポーターの悲しみと怒りもよくわかります。 

残る降格1枠がどこになるかで、今のところ15位清水と16位大宮の勝ち点差は3ありますが、最終戦は清水が甲府(最近好調だし、城福監督ラストマッチだし)と戦い、大宮はセレッソ(意気消沈)と当たるので、勝ち点で並ぶ可能性は大アリです。そうなった場合は得失点差で大宮がまたもしぶとく残り、清水が降格となるのです。そうなると磐田、清水という静岡県の両名門が来期はJ2ということになります。 うーん、最終戦にはやはり上と下、両方でドラマが待っていますね。

一方でJ2から湘南、松本に加えて昇格する最後の1チームを決めるプレーオフ。まずは本日の磐田(4位)vs.山形(6位)の勝者を決めて、来週その勝者と千葉(3位)とで戦い、勝った方がJ1昇格となります(引き分けの場合は年間順位上位チームが勝ち抜ける)。で、これまた劇的な試合でして、90分終えた時点では1-1の同点。つまりジュビロが勝ち上がるはずだったのですが、アディショナルタイム+2分のモンテディオのCKにGK山岸が出て行って、頭で決めて2-1の勝利! 次週の千葉戦にJ1への夢をつなぎました。 昨日の浦和戦の鳥栖もGK林が最後のCKの時に出て来ていましたし、いやー、必死の思いが実る奇跡の瞬間!これがあるからサッカー観戦はやめられないのです(ただこれらの試合もほとんどニュース映像やwebや新聞で得た情報だったりするのですけれどね。すんません)。

最終節では、そして入れ替え決勝戦では、どんなドラマや奇跡が待っているのでしょうか。

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2014年11月29日 (土)

「紙の月」:本物の演出・本物の演技

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映画『紙の月』は、吉田大八監督に今、脂が乗っていることを示す高密度の作品。1カット1カットに込められたこの「力」は何なのでしょう。 確かに『桐島、部活やめるってよ』は、対抗馬がいなさ過ぎた年だったので『キネ旬』ベスト1に輝いた作品ではありましたが、それでも独自の個性と才能に彩られた良作ではありました。本作では、「堂々たる映画的演出力」においては、(変化球の)『桐島』を楽々越えています。

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やはりこういう映画を観てしまうと、クォリティーや志において物足りない「映画未満」の作品がいかに多いかってことに改めて気づかされます。 本作では、主人公の宮沢りえを見事に捉えた映像の冷えた質感や、(原作は未読ですが)過不足なく2時間ちょいの物語としてテンポ良く巧妙に紡いでいった脚本(早船歌江子)には、プロの仕事して非常に感心しました。

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銀行で働く二人の重要人物(小林聡美、大島優子)が映画オリジナルの人物と知って、びっくりしました。特に小林聡美の役は、彼女のおかげでこの作品が成立していると言っても過言ではない役であり、小林の演技も(いつも通り)見事でした。 もちろん宮沢りえも最高に見事な主演ぶりです。クールなポーカーフェイスの中に、様々な思いや心の揺らぎを詰め込んで、本作の中を駆け抜けます。今日びの41歳にしては老け過ぎ、やつれ過ぎに見えるのですが、役の上では目の下のクマや頬のあたりのげっそりした感じが効いているのです。

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(以降ややネタバレあり) 人間の不可思議をただ不可思議として提示した体温の低い作品。 ただ、ラストのあのエピソードだけは、蛇足でしたねえ。その前の「白へのフェィドアウト」で終わっていればよかったのに・・・。

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2014年11月28日 (金)

新宿ミラノ座ラスト・ショウ迫る

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ついに・・・ですね。以前にも記したように、来たる12月31日をもって、新宿ミラノ座が58年の歴史にピリオドを打ちます。そのラスト・ショウのチラシです。12/20-31に当日券500円均一で、過去に新宿ミラノで上映した作品を大劇場で観られるラスト・チャンスってわけです。

http://www.tokyucinemas.net/news/last-show/

『仕立て屋の恋』とか『青いパパイヤの香り』なんかも入っているので、一番大きなミラノ座(ミラノ1)にかかった作品ばかりではなく、その他の3劇場で上映した作品も含まれているようです。

いやー、やはりミラノ座の大きな空間で、あの大スクリーンでもう一度観ておきたい作品がいろいろありますねえ! どういう基準で選んだのかが、ちょっと謎ですが。

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小生が観たいのはやはり、『アラビアのロレンス』、そして『タワーリング・インフェルノ』でしょうか。

いよいよ最後の12月31日の最終上映は13時からの『E.T.』です。うーん、行けたら行きたいものです。 でもやっぱり、寂しい哀しい悔しいなあ。

ミラノ座閉館に関する当ブログの記事(今年5月)はこちら ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-a1a4.html

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2014年11月27日 (木)

「滝を見にいく」:映画の血と肉が足りない

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映画『滝を見にいく』は、おばちゃん(一部おばあちゃん)たち7人の山中での遭難コメディー。こういう時って、6人でも8人でもなく必ず7人なんですよねー。恐るべし『七人の侍』のDNA(?)。

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沖田修一監督が「40歳以上の女性・演技経験問わず」という条件のオーディションで選んだという7人は、なるほど個性のバランスがなんかリアルで、誰もが「あー、いるよね。こんな人」って感じ。劇団員もいればド素人もいるってことですが、演技のレベルはほとんど同じ。でも、「ああ愛しいなあ、この人々」ってなるかというと・・・ならないんですよねー。

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「7人が遭難して、ある結末を迎えるまで」という物語の骨の部分はあり、映画の形にはなっているのですが、それぞれのシーンを豊かにする「映画の筋肉」「映画の内臓」が足りないので、作品が骨と皮だけのように痩せているのです。腕のある脚本家がこのシチュエーションで書いたなら、もっと巧妙に、もっと面白く膨らませてくれただろうと思います。「えっ?それだけなの?」「なんか普通」っていう思いが渦巻きました。

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ビジュアル的にも7人の普通のおば(あ)ちゃんたちというのは結構キツイものがあり、・・・でもまあ7人の普通のおじ(い)ちゃんだってキツイしなあ、などとも思い(『養老の瀧を見にいく』じゃないんだから)・・・。 そうだ!やっぱり7人の若い女性が遭難する映画がいいよねえ。それが自然だよねえ、と、身もフタもない結論に至るのでありました。あ、でもその昔『喜太郎の十五少女漂流記』なんて、どうしようもない失敗例もありましたけどね。

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2014年11月26日 (水)

「寄生獣」:完結篇を早く観たい

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映画『寄生獣』を試写会で観ました。これ、なんと前後編のうちの前編なんですよね。そんなことタイトルにもどこにも書いてないのに・・・。エンドタイトルの後には、来年4月25日公開の『完結編』の予告映像もついています(そして完結編の方が面白そうで・・・)。

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原作は有名ですけど、小生は読んだことありませんでした。ただ、発表からかなりの年月がたった現在のVFX技術だからこそ、そして山崎貴監督だからこそ、これだけのものができたってわけで、ハリウッドの映画化権獲得~ポシャリを経ての今の日本での映画化は、結果オーライなのではないでしょうか。

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人が食われたり人体が切断されたりとかなり残酷な描写が多いのですが、パラサイトの造形も含めてあえてマンガっぽく造り物っぽくすることによって、刺激をやわらげているようでした(レイティングの問題もあるのでしょうか)。

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染谷将太が相変わらず達者な芝居を見せますが、圧巻は表情を殺した深津絵里。やはり演技のレベルが違います。完結編の予告に、彼女の笑顔ショットがあったのがステキでした。  そして橋本愛が珍しくも「普通の女の子」で、感じ良かったです。

演出のテンポは良く、ダレることなく一気に駆け抜けました。 この前編も予告で見る後編も、かなり「母親」テーマを打ち出しているようでしたが、いずれにしても後編(完結編)までの5ヶ月待ちは、ちょっと長いなー。

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2014年11月25日 (火)

ミスドのアレとコレ

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ミスタードーナツからカップケーキ出ましたね。

相葉くんが宣伝している『N.Y.カップケーキ』のストロベリー、ブルーベリー、チョコレート(各194円税込)。お手軽な値段に好感が持てます。

お味の方も、まあまあ。というか、この倍ぐらいの値段がするやつと張り合ってます。

日本仕様というか、甘過ぎないあたりも助かります。

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ストロベリーのクリームには小さなデビクロくんが刺さっていました。

映画『ミラクル デビクロくんの恋と魔法』とタイアップしているのですね。

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でも本当においしいのはこちら!!

チェリー&クリームチーズホイップ! これも新し目のクロワッサンドーナツのシリーズ。濃いピンクのアイシングに白いシュガーのライン。中にはクリームチーズと、センターにチェリー・ジャムのフィリング。

うーん、アメリカーンな味と香りです。チェリー好きの大江戸にとっては、たまらないおいしさなのです! これで税込194円とはおそるべし! ディーン&デルーカあたりに売ってる同種のやつだったら、いくらすることか。 

このシリーズの『アップル&カスタードホイップ』ってやつも早く食べなくっちゃです♡

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2014年11月24日 (月)

「嗤う分身」:レトロフューチャー不条理劇

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映画『嗤う分身』って、タイトルが優れていますよね。「邦題賞」ものです。原題の“THE DOUBLE”=分身 に「嗤う」をつけたセンス。そして「笑う」ではなく「嗤う」ってところ。あの蜷川幸雄監督の『嗤う伊衛右衛門』も陰鬱で神経症的な作品でしたが、本作もまさに「ダーク・ニューロティック・サスペンス」って感じです。

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原作がドストエフスキーってことですが、一応現代劇にアレンジしてあります。でも現代とは言っても、「大昔の人が想像した未来」としての現代って感じで、いわゆるレトロ・フューチャーってやつでしょうか。例えば東宝特撮映画における宇宙船や科学基地の操縦席や計器類みたいな、あるいは『鉄腕アトム』的デザインのオフィス機器。薄暗い室内。映像のルックとしては『未来世紀ブラジル』のようでもあります。カフカ的世界ってことで、東欧を感じさせるものもありますよね。

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それにしても暗欝で、不条理で、観ていて気が滅入ります。おまけにドッペルゲンガーもの特有のイライラ感とか、主人公が『裏窓』ばりの覗き野郎だったりすることによるダークな隔靴掻痒感とか、フラストレーションの醸成には事欠きません。ジェシー・アイゼンバーグやミア・ワシコウスカの顔も、なんか不安定で不快な要素を含んでいますもんねえ。

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我々は日本人だから、劇中に流れる『上を向いて歩こう』や『ブルー・シャトー』に何か楽しい思いを抱いてしまいますが、外国の方々にとっては、ますますもってストレンジな異空間を造り出す音楽演出なのでしょう。

不条理劇って、終わらせ方が難しいですよね。本作もまたスッキリとは行かずに、陰鬱な「???」が頭の中で渦巻くばかりなのでありました。

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今日の点取占い217

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   覚えるのはおそいが忘れるのは早い   4点


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2014年11月21日 (金)

「イコライザー」:現代の仕置人

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映画『イコライザー』は、もうデンゼル・ワシントンが強えーのなんのって、ほとんど超人の域。正義の味方で、この世の悪をバシバシやっつけるという、ちょっとダークな勧善懲悪ものです。人のいい知的なおじさんみたいに暮らしていながら、裏の顔は・・・ってあたり、現代の「必殺!仕置人」とでも言えそうです。「仕掛けて仕損じなし」って感じですし。

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アントワン・フークア監督の演出が、パワフル&スタイリッシュで、クライマックスなどは主人公の登場場面とかで見せるケレン味もたっぷり。ラス前ボスとの戦いなんてものも、これだけしっかり見せてくれたら満足です。ただ「所要時間を想定して、計時して、事に及ぶ」っていう珍しい特色が、あまり生かされていなかったのが残念です。

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それと、このワシントンの主人公、カッコつけて悠然と現場を歩み去るので、ちゃんと結果を見届けておりません。そこらの美学をお持ちなのでしょうが、「失敗してたらどうすんだよ?」と思ったのは、小生だけでしょうか? 銃を使わずにそこらにあるもので敵をやっつけるという特色づけは、かなり良いと思いますけどね。

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例によってクロエ・グレース・モレッツ目当てで観たってのが正直なところなんですけど、クロエちゃんてば妙に(ぽっちゃりを通り越して)堅(かた)太りしちゃっていたのが、ちょいと残念でした。背中とか、がっしりしてます。序盤で消えて、あとは最後に出てくるだけなのも残念でしたが、どうせならクライマックスに「ヒットガール」姿で現れてデンゼルと共闘すれば良かったのにね。

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2014年11月20日 (木)

「神様の言うとおり」:開映に遅れちゃダメよ

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映画『神様の言うとおり』は、近年よくお目にかかるゲーム感覚で次々とステージをクリアしていくタイプの不条理サバイバル・ドラマ。『ライアー・ゲーム』や『カイジ』や『インシテミル』の世界と『バトル・ロワイアル』『ハンガー・ゲーム』を合体して、よりクレイジーにしたような展開です。

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なにしろ開巻1分ほどでいきなり第1ステージたけなわです。“ゲーム”が始まって、首がどんどん飛んでいきます。遅れて入って来た人は、「大事な見せ場」を見損なってしまうのですね。ただ小生などは、いつも本編が始まってから5分、10分たってからドリンクとポップコーンなどかかえて入ってくる輩にイライラしてるので、「へん、いい気味だい」と思ったりしたのも事実。三池崇史もそいつらに挑戦していたりして・・・(いや、あの人に限って、そんなことはないでしょうね)。

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同種の作品の中でも、「人の命を軽く見てる」ことに関しては最右翼ではないでしょうか。まさにゲーム感覚でバンバン殺されます。不道徳ですねー。まあ、だから三池崇史なんでしょうけど。

ラストで一応の収束を見るものの、あのおじちゃんとあのおじちゃんは誰なんだよー? どうなってんだよー? 気になります。

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ヒロイン山崎紘菜に魅力がないのがイタイなあ。東宝シンデレラを使わなきゃいけない大人の事情があったのかも知れないけれど、金髪にしちゃったのでますます救い難い感じになってます。  神木くんは『SPEC』、『るろうに剣心』、本作と、すっかり「若きキレ者の悪役」が定着してきましたね。末恐ろしいというか、今後も目が離せません。

「だるま」」だの「招き猫」だの「こけし」だの「シロクマ」だのの声でトミーズ雅、前田敦子、ダチョウ倶楽部、山﨑努らがキャスティングされているのにびっくり。エンドタイトルに出るまで全然わかりませんでした。

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2014年11月19日 (水)

銀座の「ディオールの世界」展

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銀座3丁目、松屋銀座のまん前の玉屋ASビル(オペーク跡地)で開催中の展覧会『エスプリ ディオール ディオールの世界』へ行きました。

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10月30日-1月4日の長期開催で、なんと入場無料という太っ腹ぶりです。

ただ、このビルのB1~3Fまでの4フロアを使った本展は、質量ともに充実していて、1,500円分位の価値は十分あると感じました。いやー、ディオールさんスゴイです。

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会場内はフラッシュをつけなければ撮影OKということで、何枚か撮って来ました。

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クリスチャン・ディオールの歴史と作品の数々を、そのクリエーションをテーマ別に紹介していきます。

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テーマは「芸術家たち」だとか「日本」だとか「スターたち」だとか多方面に及びます。

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クロージングのみならず、靴とかバッグとか香水なども展示されています。

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そして洋服の原型であるデザイン画やトワルの展示もあったりして、ディオール世界の創作の過程にも迫っていきます。

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展示方法やサイン、キャプションなどもさすがに一流の仕事。

これだけリッチな雰囲気の展覧会をタダで開催することに、改めて驚いてしまいます。

映像までしっかり見れば、2時間、3時間と楽しめてしまうほどの展覧会なのです(さらっと見たのに、小生も80分ほどいました)。

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3Fの映像コーナーにはディオールをまとったスターやセレブ達のダイジェスト映像もありました。

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ただそれだけに留まらないのが凄いところで、何本ものコマーシャル・フィルムや、ディオールをモチーフにしたショート・ムービーなどもあり、目が離せなくて30分以上見入っておりました(が、まだ一回りしなかったです)。

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中にはディヴィッド・リンチ(!)やジョン・キャメロン・ミッチェル、ジャン・ジャック・アノー、ソフィア・コッポラといった一流映画監督の作品もあり、そのクォリティには驚嘆しました。

出演しているのもマリオン・コティヤール、シャーリーズ・セロン、ナタリー・ポートマンらですし。

場所も銀座のど真ん中ですし、会期もクリスマス・シーズンですし、ディオールというブランドの宣伝/ブランディングとしては最高の効果を上げられるのではないでしょうか。

再び訪れてみたいと思っています。

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2014年11月18日 (火)

サッカー日本、豪州に勝利

サッカー日本代表の年内最終戦は対オーストラリア戦@長居スタジアム。内田がお休みの右サイドバックには酒井高徳、左には太田宏介が入りました。

前半30分までは完全にオーストラリアのペース。よく動いて、日本のメンバーににあまり仕事をさせませんでした。アンカー長谷部の両脇を突いて、両翼を高く上げて、日本の良さを消していました。しかしかなりのハードワークでもあったので、こりゃ豪州さんは後半まで持たないなとは感じられました。案の定、30分を過ぎると動きが徐々に落ちて来て、一方で日本も長谷部&遠藤のダブルボランチに変更したもので、ペースが日本に移って行ったのです。

0-0で前半を終えたところで、遠藤に替えて今野を投入すると、後半は完全に日本ペースに。中盤の守備が安定したのと、前への連動性が出て来て、逆にオーストラリアは動きが悪くなって・・・今野が効きました。で、その今野がFKを頭で決めて1点目、森重のPA内でのドリブルから岡崎の技ありシュートで2点目と、オーストラリアを意気消沈させました。

ただロスタイムに入ってから、妙に簡単にクロスを上げさせてしまい、ケーヒルに決められてキレイに零封とは行きませんでした。残念だし、まだまだ甘いですね。

太田は攻守になかなか良いプレー。長友の調子が戻らなければ先発も可って感じです。酒井高徳も最近は安定していて、頼りになります。交代選手では今野が良さを発揮していました。アジア杯メンバーにも滑り込むのではないでしょうか。乾も持ち味のドリブルは貴重です。メンバー入り有力でしょう。逆に豊田は難しくなったかもです。

ホンジュラス、オーストラリアと、この連勝で日本代表はいいムードでアジア杯を迎えることができるでしょう。何よりも、これまで欠けていた「苦しい状況を、試合の中で選手たちで修正する力」が出てきたのが大きいと感じられました。この進化を続けてもらいたいと思います。

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2014年11月17日 (月)

いちごのパンとハーゲンダッツ

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銀座木村屋総本店の新作『いちごぱん』です。ピンクの苺型で、ライトグリーンのへたまでついてます。苺のつぶつぶまで再現されております。

この表面部分はメロンパンみたいな堅めにサクサクした感じです。

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で、中には淡いピンクのイチゴクリームがとろり。

ま、見た目通りの予想範囲内の味ですが、悪くはありません。

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で、こちらは11月5日発売のハーゲンダッツ『ジャポネ』。ジャポネと聞くと有楽町のスパゲッティ屋を連想してしまう大江戸ですが、これはセブンイレブン限定の新作。「苺アズキ」です。

「果肉入りのストロベリーアイスクリームにミルクアイスクリームとつぶあんソースを組み合わせ、酸味のアクセントとなるストロベリーソースを重ね」たそうで、見た目も華麗にゴージャスです。

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いやあ、うまいっす。甘みと酸味とコクのバランス。苺とあんこのハーモニー。お見事です。さすがに高いだけのことはあります。だって小さなカップなのに税込370円ですから。おいそれとは買えるものではありません。ステキな贅沢品です。

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2014年11月16日 (日)

「天才スピヴェット」:見事な3D、至福の映像

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映画『天才スピヴェット』は、「この映画が好きだあ!」と叫びたくなるような秀作。『アメリ』(01)以降の2作(『ロング・エンゲージメント』『ミックマック』)は再びあの高みに到達することのなかったジャン=ピエール・ジュネ監督ですが、ここでの才能の爆発は凄いものがあります。まさに「天才ジュネ」です。

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3Dが見事に効果的かつ楽しい!のです。大江戸のベスト3D作品はマーティン・スコセッシの『ヒューゴの不思議な発明』ですが、本作はそれに次ぐものとなりました。これは絶対3Dで観なくっちゃです。 その他のギミック--吹き出し的な小さな映像の組み込ませ方/各章のタイトルを「飛び出す絵本」(まさに3D)で表現/アカデミックな解説図を画面にかぶせる--などなども楽しいんですよねー。

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第1章「西部」でスピヴェットと変わった家族の紹介をテンポよく終えると、第2章「大陸横断」ではロードムービー的展開に。最高に笑えたのは列車に乗せられたキャンピングカーで書き割に扮するスピヴェットの場面! そういった笑いのセンスも随所で光っています。 そして沿線の美少女とのほんの一瞬の視線の交差・・・良かったなあ。一期一会。

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T.S.スピヴェット少年を演じるカイル・キャトレット君がいやー、見事です。天才少年の孤独も子どもらしさも、不安もけなげさも、情感をたたえながら演じきっています。ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴェスら周囲の人々を演じる役者たちも、当然のようにしっかり巧かったですしね。

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ジュネの映像世界、その完璧にコントロールされたポップな箱庭世界はウェス・アンダーソンにも共通して、映画ならではの眼福を体験させてくれます。とにかく色がステキで気持ちいいんです。映像を見ることの幸せを味わせてくれます。「自然」も「人工」も等価に美しいのです。その上、ウェスの映画よりもピュアな「愛」(いつくしみ)があるのです。

それにしてもこの邦題『天才スピヴェット』って、意図してか期せずしてか「T.S.スピヴェット」と符合しているところがこれまたスゴイですね。 本年の小生のベスト1の有力候補であります。

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2014年11月15日 (土)

湘南のホーム最終戦をTVで

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今期のホーム最終戦=湘南vs.横浜FCがBMWスタジアムで午後4時からキックオフだったのですが、大江戸はなんと仕事の関係で行くことができませんでした。毎年ホームの開幕戦と最終戦には行っていたので、残念無念です。なんということでしょう。 でも珍しくTVKが夜に録画で放映してくれたので、テレビ観戦はできました。スカパーに入っていない大江戸としては、今年初めてテレビで見るベルマーレの試合なのです。実況が 佐藤亜樹さんという女性だったのにも驚きました。TVKをよく見てる人にとっては、「何を今さら」なのでしょうけど、小生はサッカーの実況が女の人って初めてで新鮮でした。よく勉強してて、いい 実況でした。

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試合は10分にCKからウェリントンのヘディングで湘南が先制。その直後の11分に菊池が流れの中でウェリントンからのパスを決めて2-0。今日のベルマーレは、しっかり走って、守備も攻撃も全員で連動して、今季の集大成見たいなサッカーでした。

後半も横浜に力の差を見せつけながら、2点を追加し、結局4-1で勝利しました。菊池が6-70m独走して決めた82分の3点目は実に素晴らしかったです! そして88分にまたも菊池がカウンターで駆け上がり永木に送ったパスを最後はウェリントンが決めた4点目も美しかったなあ。 とにかく今日の菊池大介とウェリントンは見事でした! 最後まで走り抜くスタミナも含めて、大介はたくましくなったし、顔も今シーズン中にどんどん「大人の男」に変わっていったもんなあ。

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そして4点目の直後、残り時間がわずかになってからの投入とはいえ、古林将太がとうとう今季初出場!怪我の後の長いリハビリを終えて、なんとかシーズン最後に間に合いました。サポーターからの温かい声援に包まれておりました。

試合終了後のセレモニー(毎年ホーム最終戦恒例の観客へのご挨拶)も放映してくれたのがありがたかったです。真壁会長、永木キャプテン、そして曺監督による感謝と決意の挨拶(曺さんはサポーターに「えーー?」と突っ込まれながらも、「歌うとろくなことにならないので」(前回昇格時に「BMWで~♪」のチャントを歌って、翌年すぐ降格)と、今年は歌いませんでした。

ベルマーレクイーンの皆様も、ハーフタイムや試合後にちらりと写ったりしておりました。彼女たちが応援するホームでは今季1敗のみ! 1シーズンお疲れさまでした。

来年も湘南スタイルを更に進化させて、J1に旋風を巻き起こして欲しいものです。 その前に次節最終戦、大分に勝って勝ち点100越え(101)を達成するのだっ!!!

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2014年11月14日 (金)

アギーレ・ジャパン6-0&好材料

アギーレ・ジャパンの対ホンジュラス戦は6-0の圧勝。これぐらいやりたいことみんなうまくいくと、見ていて気持ちいいことこの上なしですね。

先発メンバーのうち武藤以外の10人がブラジル組ってことで、連繋が良いためかワンタッチ・パスが気持ち良く回りました。もっともホンジュラスが引いて守りを固めるでもなし、がつがつプレスを掛けてくるでもなしで、日本が戦いやすい相手だという相性の問題も大きかったと思います。

高い位置で攻撃的にプレイした内田はチームに前への推進力を与えてさすがでした。これだけ気合いの入った良いプレイの長谷部も久しぶり。本田も快調に走って、気持ち良さそうに好プレイを連発していました。怪我の長友の代わりに左サイドを務めた酒井高徳もここ数試合、良いですよねえ。

でも何といっても遠藤です。ヤットの気の効いたパス、遠くが見えている凄さ、プレイスキックの精度は、今なお他の追随を許しません。本当に遠藤の代わりはいませんから。38歳になってもいいから、ロシア大会までやっちゃえ! あの日本3点目のチュドーン!!というミドルシュートも、(らしくないけど)凄かったなあ。

交代で入った乾(2ゴール)や豊田(1ゴール)が結果を出したのも嬉しいところ。

これでアギーレへの逆風もしばらくは止むでしょうから、アジアカップへ向けてのチーム作りのためには(雑音を封じる意味でも)良かったのではないでしょうか。まあ、これもまた織り込み済みだったような気がいたしますが。「急にチームの方向転換をしようとしてるんだから、更には4年後を見据えて若手を選考してるんだから、この時期には負けることもあるでしょうけどノー・プロブレム」ってのが、大江戸の考えでしたから。

来週の年内最後の代表戦=オーストラリア戦がますます楽しみです。

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2014年11月13日 (木)

東京大江戸化計画25

1415884466853←紀伊国屋ホールの芝居の告知

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                                           両国にて→

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                                                                                               ↓←蔵前に建ててるようですよ

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2014年11月12日 (水)

白くまくんのみぞれ鍋

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最近巷で流行っているというスペシャルな「みぞれ鍋」をやってみました。

大根おろしで動物とかキャラクターの形を作って、鍋に入れるってやつ。

まずは大根おろしを大量にすりおろしました。

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で、そのままだと水っぽすぎて形にならないので、ふきんかペーパータオルで水気を絞り取ります。

絞った大根汁はまた鍋に入れて使えますよね。

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そしたら雪だるまのように、粘土細工のように、好きな形をクリエイト。

顔は海苔をちぎって細工してみました。

あ、ちなみにくまです。犬や猫に見えたとしても、くまです。むしろシロクマですけど。

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あとは鍋のセンターに鎮座させればオッケー。

煮えてくれば、当然崩れていきます。

その命のはかなさ、ひと時のきらめきを愛でるのが、この鍋の真髄でしょうね。

胃にもよろしゅうございます。

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2014年11月11日 (火)

「25 NIJYU-GO」:ベタで垢抜けない世界

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映画『25 NIJYU-GO』は東映Vシネマ25周年記念作をスクリーンで、という企画。映画はスクリーンで、が大原則の大江戸は今までVシネマを見たことがなかったんですけど、イベント作とはいえようやくお目もじすることができました。

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ま、基本'70年代あたりの東映B級アクションって感じですよね。柄が悪くて垢抜けないんです。ギャグはベタだし滑るし、アクションは古典的だし、台詞はくだらなかったりキザだったりで笑っちゃいますし。後には何も残らない、その場限りのお楽しみってところです。

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「全員悪人」ってのは『アウトレイジ』の広告コピーでしたが、本作にも当てはまります。でも時々こういう映画、観たくなるんですよね。こういうのだけでも困りますけれど、今の映画って行儀よく成り過ぎちゃってるので、たまにはこういう悪くてゲスでバカで・・・っていう世界も味わいたくなるんです。

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以下感想10連発--

・哀川翔って、いつまでたっても大物感出ないなあ。

・小沢和義って、小沢仁志に「おにいちゃん、おにいちゃん」って言ってるくせに、ご本人の顔がやけにおじいちゃん(まだ49歳なのに)。

・半グレの連中、弱っ! でかい口たたいてたくせに。

・黒ずくめの殺し屋はゾンビなのか?

・嶋田久作の死に顔はギャグなのか?

・温水さん、金の使い方ヘタすぎ!

・高岡早紀、妙に「安い」感じになっちゃって・・・。

・銃器を数丁買ったオマケがロケットランチャーって、・・・笹野さん気前良過ぎ!

・(中国語を翻訳した)字幕の文字がワイルドな手書き風粗暴フォントなのにはびっくり。

・あの距離から額に入った弾丸が貫通しないとは、竹中直人の頭には鉛の板でも入っているのか?

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2014年11月10日 (月)

今年も花園神社の見せ物小屋へ

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一の酉だっていうんで、昨年に続き行って来ました。新宿花園神社の酉の市。靖国通りにもずらりと食べ物の露店が並んで、えらい賑わいです。

で、境内に入る細い参道がまた両側露店の大混雑。

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奥のウォール・オブ・ちょうちんを見ると、さすがに「芸能の神様」らしく飲食店などの間に、鈴木杏樹、谷原章介、篠原涼子といった名前が並んでおりました。

お参りの行列は相変わらずハンパなかったので、早々にあきらめました。足の向く先は、一路「見せ物小屋」へ。人混みをかき分けテントに向かう間にも、ダークスーツの男たちなのに明らかに普通の会社員とは違うハードな空気を放っている一団がいたりして、さすがの土地柄だと感心したりしました。白ワイシャツの袖口から1cmぐらいチラリと腕のカラフルな絵がのぞいている人とか・・・。

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見せ物小屋は見た目ほとんど昨年通り。呼び込みのお兄さんが流し込んでますので、早々に場内へ。あ、ちなみにこちらが昨年のリポートです↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-27cf.html

小生が入った時には雑な黒塗りのメコンデルタ原住民二人がドライアイスを食べたり、舌で扇風機を止めたりという昨年見た芸を繰り広げておりました。

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で、続いたのが一番の問題作「ヤモリ女」。昨年のへび女よりもかわいい感じなのですが、やっぱりゴキブリだのにょろにょろのワーム系だのをむしゃむしゃ食べちゃうんです。これ1日に何回食べるんでしょうか。なかなかクレイジーな芸ではあります。

でもそれ以降は間の抜けた脱力系の、いわば「大いたち」みたいな芸が多く、ゆるく笑えますけど健全過ぎて物足りない感じ。去年もいた雑な老人メイクの若い男が鼻から口へとチェーンを通して、それでバケツを持ち上げる芸。去年はいなかった副乳(胸の二つの乳房以外の乳)を持つ女性という馬鹿馬鹿しい芸(明らかな造りものを薄布のベール越しに見せる)。あと一つぐらいあったかなあ、無かったかなあ。いずれにしても昨年より出し物が少なくなっていたと思います(量も質もちょっと足りないっすよ)。

舞台下手脇から入場して、右へ右へと詰めて移動していきながら鑑賞?し、上手脇の出口で木戸銭800円を払って出るというシステム。一回り25分ぐらい。ま、それでも大江戸としてはそれなりに楽しめましたけどね。

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2014年11月 9日 (日)

「トワイライト ささらさや」:何かとご都合主義で

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映画『トワイライト ささらさや』は『ALWAYS 三丁目の夕日』風のイラスト・バージョン・ポスターを作ったりしていますが、あくまでも原題が舞台の映画(まあ回想場面はありますが)。原作タイトルに英単語を添えたところが共通点ってことなんでしょうかねえ。主人公が落語家ってことで(原作からの変更だそうですが)、泣ける人情喜劇を目指したようですが・・・。

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うーん、そもそものストーリーが強引過ぎるんですよね。ファンタジーだから何でも許されるってもんではありません。むしろファンタジーだからこそ細部のリアルさにこだわる、上手に大きなウソをつくために小さな部分ではリアリティを積み重ねるってのは、良い映画作りの基本とされております。ささら町(村?)の人々の暴走するファンタジスタぶり。謎解きから逆算したかのように、あくまでもしゃべらずに謎が多過ぎる石橋凌のキャラクター、死んだ夫からの「お告げ」を単純に信じて「ささら」まで逃げてくる新垣結衣の行動などなど。話を進めるための不自然のゴリ押し。こういうのを「ご都合主義」と呼びます。

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深川栄洋監督は「脚本に忠実に撮ろうとするためか、芝居をたっぷり見せようとするあまりか、シーンが長くてテンポが悪い」人なんですが、前作『神様のカルテ2』で改善の兆しが見えておりました。本作でも昔よりはいいと思いますが、映画が「映画ならではの力」で弾んでいくってことがないんですよねえ。

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撮影で目につくのは「ささら」の風景を捉えたロングショットやミドルショットにおいて、フォトグラファーの本城直季さんのような「ミニチュア風写真」の技法を用いていること。敢えてそうした意図は、きっとここをファンタジー・ランドとして捉えたかったのでしょうけど、うーん、成功しているのかなあ。むしろルックとして特殊過ぎて、違和感が否めなかったです。この技法にはもっと合う作品があるように思いますけどねえ。

今年の大泉洋主演作3本(『青天の霹靂』、『ぶどうのなみだ』、本作)はそれぞれに残念な出来でした。彼を上手に使いこなせていないというか・・・。昨年の『探偵はBARにいる2』や『清須会議』は良かったのにねえ。 また、大泉が乗り移った数名の演技の中では、やはり富司純子さんが達者な芝居を見せてくれました。

新垣さんに関しては、今度単発ドラマ・スペシャルで放映される『リーガル・ハイ』の方を楽しみにしたいと思います。

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2014年11月 8日 (土)

「馬々と人間たち」:馬のいる奇譚集

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映画『馬々と人間たち』はアイスランドからやって来た型破りな作品。確かにこんな映画観たことありません。でも面白いです。馬の映像が素晴らしいです。心奪われます。

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エピソードの一つ一つが人を食ったようにすっとぼけていながら仰天もので、それがアイスランドの自然と相まって醸し出す土俗的な味わいが何とも深いのです。そして説明を削ぎ落としながら、観客の想像力を信じて展開していく演出に、堂々たる力があります。

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(以降ネタバレあり) 最初のエピソードで、ワイルドな黒馬に交尾されちゃった白い愛馬を、飼い主の男はなぜ撃ち殺しちゃったのかがちょっと謎。マイ・プリンセスが「汚れ」ちまったことが許せなかったのでしょうか?

主人を乗せたまま海に入って、沖にぐんぐん泳いでいく馬のエピソードとその「絵」も圧巻。それにしてもあの「ウォッカじゃない」強い酒?は一体何だったのでしょうか? いくら言いつけどおりに水で薄めなかったとは言え、数口飲んで人が死んじゃうような液体って・・・。

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そして凍死から身を守るために馬を殺して腹かっさばいて内臓を取り出して、その空間に体をうずめて助かるっていう壮絶なエピソード。これって『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』にも同様の場面がありましたよね。氷の惑星でハン・ソロが、トーントーンの腹をライトセーバーでかっさばいて、そこにルークを押しこんで凍死を防ぐという・・・。

でもまあ映画の最後には「本作に出てくる動物は全く傷つけられていません」という字幕が出るので、ホッといたします。 馬さんたちの瞳、きれいで良かったですもんねえ。

この充実度で81分というコンパクトさも素晴らしいです。

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2014年11月 7日 (金)

三軒茶屋の夢の跡

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この三軒茶屋中央劇場、既に2013年の2月14日で営業を終了しております。 で、久々にここらへんに来たら、まだありました。

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男女(?)のカッパのマークはどういう由来なんでしょね。その間に「映画は中劇」という堂々たるキャッチフレーズが。

屋上のサインなんか右から左に読む横書きですよ! 一部欠けてますが、「特選映画封切場」でしょうか。「封切劇場」じゃなくて「「封切場」なんですね。

いいですねえ、一戸建ての映画館って。

よく見るとステキにモダーンな建築です。縦長の窓の意匠なんか素晴らしいじゃありませんか。1415363645425

アメリカの郊外(田舎?)にある映画館のようでもありますね。

閉館後ほったらかしってことは、開発のための閉館じゃなくて、あくまでも経営不振ってことだったんでしょうか。あとは「デジタル上映機材が買えなくて」ってやつなんでしょう。うーん、哀しいことです。2-3回しか来たことありませんでしたけど。

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そのすぐそばの三軒茶屋シネマ(もと三軒茶屋東映)も今年の7月20日で閉館していたのですね。

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こちらも2-3回しか入ったこと無かったですけど、いかにも地元密着の映画館でした。ビルの中なんで、建物としての魅力には乏しいのですが。

先ほども書いたように、フィルム上映が世の流れでデジタルに移行したため、数千万円するという新しい機材が買えない古くて弱小な映画館は廃業するしかない状況なのです。

シネコンにはないサムシングがあるんですけどねえ。残念なことです。

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2014年11月 6日 (木)

「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」:クロースアップの力

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映画『グレース・オブ・モナコ  公妃の切り札』は、二コール・キッドマンがグレース・ケリー役だということを許せるか許せないかで、かなり評価の変わる映画でしょう。小生は許せる派です。なぜなら、グレースを演じられる女優なんていないから。だったら、美貌や堂々たる女優の貫禄ってことで選ぶ・・・となると、ファースト・チョイスはニコールってことになりますよね、当代では(セカンド・チョイスはシャーリーズ・セロンかなあ)。

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衣裳やジュエリーもきらびやかで、ニコールが華やいでいます。クライマックスの彼女のスピーチはさすがの女優力でした。特にこの監督(オリヴィエ・ダアン)はニコールの超クロースアップを多用して、心情の揺らぎや高揚を写し出したり見る者をハッとさせたりといった効果を上げていました。「クロースアップの力」を信じている監督って気がいたします。

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ただ中盤までは結構たる目の展開で、いったいこの映画をどう転がしたいんだろうって感じでした。そういった意味では、構成に難ありでしょうね。

レーニエ公役のティム・ロスは、なんとも(卑小感とまでは言いませんが)小人物な感じが出ておりました。王妃に華を持たせているとも言えますね。

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ヒッチコック役のロジャー・アシュトン=グリフィスは、スティル写真を見る限りヒッチには似ていないのですが、撮る時のアングルとか顔にシャドーをもってくる技法などで、かなり似た感じに仕上がってました。

そしてグレース王妃の衣装は、さすがに頑張りどころなだけに、見事にエレガント&ゴージャスでありました。

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2014年11月 5日 (水)

最近の東京3景

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最近の東京風景を3つ。

10月31日から封鎖が解かれて再開した代々木公園。

11月1日に行ったのですた、人はやや少な目でしょうか。

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左上が正門。右がデング熱被害が多かった渋谷門のあたり。

樹木も剪定されてたりして、いつもより小ぎれいな感じでした。

来年の夏にまた発生しないように祈るばかりです。

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代々木公園からほど近い国立霞ヶ丘競技場。

クローズされてはいるものの解体業者選定の入札が不調のようで、なんか宙ぶらりんな状態です(こんな事なら、もうちょっとクローズが遅くても良かったのにね)。

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あのザハ・ハディドの設計による新たな東京の象徴が出現する日が楽しみです。

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そして10月30日に銀座1丁目にオープンした「キラリト銀座」にも行きました。

ビルの銀座通りに面した4階部分がテラスになっているのがミソですね。

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このテラスは飲食店の客席の一部ですが、ちょっとだけパブリックに出入りできるスペースもありまして、そこから銀座通りを見下ろせるという趣向。

東京マラソンをここから眺めるのは、なかなか乙なもんでしょうね。

1415200019986ただ中身のショップはジュエリーとかエステとか、まあブライダルまわりが中心で、一般人にはあまり見るところがないって印象。

飲食店はそれなりに充実していそうですけど、小生が見に行った時にはウリである「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」があるB1には(混雑のため)入れない状況でした。でもまあいいやって感じでありましたけどね。

  

 

 

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2014年11月 4日 (火)

マックの新作、ちょっとふるわず

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マクドナルドの新定番メニュー『とんかつマックバーガー』です。

うーん、とんかつ自体は悪くないんです。肉は柔らかくて、カリッと揚がっていて。ただ千切りキャベツが邪魔な感じ(とんかつ屋のキャベツほど繊細な感じではないし)。そしてゴマ味噌ソースがあまり合わないのです。1415089071545

ちょっと残念な出来でしたねー。これだったら普通のとんかつソースでいいじゃないですか。こちとら名古屋人じゃないんだから。

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こちらは期間限定メニューの『あんこパイ』。まあホットアップルパイとかの中身をあんこにした商品ですけど、うーん、ダメっすね。

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なぜかと言うと、あんこが薄味すぎるんです。この揚げたパイ皮の強さに対抗できるだけの甘さがないとダメです。ってゆーか、ひたすら薄味すぎておいしさを捨てちゃってます。

大江戸は「甘さひかえめ」ってやつには猛反対なのです。そんなまがい物をたっぷり食べるんだったら、ちゃんと甘いやつをちょっとだけ食べろっってんだ、この唐変木が!

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2014年11月 3日 (月)

「誰よりも狙われた男」:名優P.S.ホフマンを偲びましょう

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映画『誰よりも狙われた男』は、フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作(ってことは、助演作ならまだある)ってことですが、ここでも名演を見せていまして、つくづく惜しい俳優を亡くしたものです。太った体で息を切らしながら、チェーンスモーカー状態にタバコを喫い続け、酒やコーヒーを飲む。その不健康そうだけど実にリアルな存在感。そして世俗の汚れの中に、それでも一握りのイノセンスがあるってところを説得力を持って演じているのでした。

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ジョン・ル・カレのスパイものの映画化作品って、どうにもしんねりむっつりしていてわかりにくくて好きになれなかったんですが、これはかなりわかりやすくて登場人物への感情移入も容易なので、いやそれ以前にキャラクターの描き分けと描きこみが上手になされているので、初見でも比較的飲み込みやすいエンタテインメントになっていました。

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人物を生き生きとさせた役者たちが、フィリップ以外も見事。レイチェル・マクアダムズのキャラクターのニュアンスと陰影。ウィレム・デフォーのリッチなビジネスマンの空気。ロビン・ライトの職業的に腹に一物ある感じ。背の高い秘書のお姉さんも複雑な味わいをきっちり出していましたし。 とりわけデフォーのスリムなダークスーツ姿(コート姿も含めて)がブリリアントにカッコ良かったです。

(以降ややネタバレあり) ラストはなんとも苦い、砂を噛むよう349727_008な味わいでしたが、「大人の味わい」とも言えるでしょう。それにしてもフィリップの主演作最後の台詞が「F」のfour-letter word(この発声がまた鳥肌ものの見事さ!)だという事実に、キューブリックの遺作『アイズ・ワイド・シャット』のラストの台詞=キューブリック映画最後の台詞 も「F」のfour-letter wordだったよなあと思ったりしたのでした。

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2014年11月 2日 (日)

「まほろ駅前狂騒曲」:ゆるすぎてスカスカ

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映画『まほろ駅前狂騒曲』は、瑛太と松田龍平のゆるい掛け合いを楽しむべきバディ・ムービー。とわかってはいるものの、二人のゆるい空気以上に演出やテンポがあまりにゆるゆるのスカスカなんで、さすがにノレなかったです。

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こういうオフビートで気合いの入らないゆるさって、基本的に松田龍平の個性から引っ張って来ているのだと思いますが、そのトーンが徹底した結果、本作では映画全体が弛緩しちゃってます。

龍平ネタでは「ライターから馬鹿みたいにでかい炎」ってのは、父優作の工藤ちゃん(『探偵物語』)ですよね。工藤ちゃんはジッポーで、本作のコンビは百円ライターでしたけど。

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(以降少々ネタバレあり) そして龍平によるもう一つの優作ネタは、終盤のバスで腹を撃たれてその血を手で押さえる場面。『太陽にほえろ』のジーパン刑事の最期ですね。今まで数限りなくパロディーになっているので、さすがにここでは「なんじゃこりゃー!」とは言わせませんでしたが。

それにしても(『ドライブイン蒲生』の時にも書きましたが)永瀬正敏に以前のオーラが全く無くなって、もっさりした体の大きなおっさんにしか見えないのが寂しいですね。

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男中心に転がっていく物語ですが、(だからこそ?)女優陣がスパイスとしてよく利いてます。本上まなみ、市川美和子、真木よう子、奈良岡朋子、子役の岩崎未来ちゃん、みんな良いです。彼女たちの場面はだらしなくゆるゆるにはなっていないもんなあ。

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2014年11月 1日 (土)

「ニンフォマニアック Vol.2」:尻すぼみの後編

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映画『ニンフォマニアック Vol.2』は、『Vol.1』の「つづき」というか1本の長い映画を2つに分けた後編の方。しかしながら全8章のうちのつまらない3章が集中したのが『Vol.2』って感じ。主人公のジョーが「若き日々」から「若くない日々」に移って、配役としてもシャルロット・ゲンズブールにバトンタッチされたこともあってか、どうにもかったるく、大いにスローダウンしてしまいました。

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まあ時々くすぐりを入れて笑わせてはくれますが、ステラン・スカルスガルドの博識発言の珍妙さや、それが絵になったおかしさは『Vol.1』の方が上でした。全体的にもっと言葉よりも「絵」で見せてくれないと。そしてラースなんだから、もっと狂わないと。

(以降少々ネタバレあり) トリアーらしくもなく、ちょっと「いい話」の雰囲気が出た後で、最後に起こる「事件」が実に身もフタもないってあたりが、やっぱりラース・フォン・トリアーだわいと、ちょっと嬉しかったですね。一般的には「あーあ」か「おいおい」か「ひえー」なんでしょうけど。

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役者としてはジョーの若い頃を演じた(紋切り型のフレーズだと「体当たりの熱演」ってやつ)ステイシー・マーティンや、終盤に裏社会に入ったジョーの「後継者」として育てられる少女を演じたミア・ゴスが今後注目だと思いました。 そしてウェイター役のウド・キアが、あれだけじゃもったいない使われ方なのでした。

音楽も『Vol.1』の激しさ、カッコ良さが無かったのが残念至極でありました。

*『Vol.1』はこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/vol-134c.html

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