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2014年11月 8日 (土)

「馬々と人間たち」:馬のいる奇譚集

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映画『馬々と人間たち』はアイスランドからやって来た型破りな作品。確かにこんな映画観たことありません。でも面白いです。馬の映像が素晴らしいです。心奪われます。

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エピソードの一つ一つが人を食ったようにすっとぼけていながら仰天もので、それがアイスランドの自然と相まって醸し出す土俗的な味わいが何とも深いのです。そして説明を削ぎ落としながら、観客の想像力を信じて展開していく演出に、堂々たる力があります。

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(以降ネタバレあり) 最初のエピソードで、ワイルドな黒馬に交尾されちゃった白い愛馬を、飼い主の男はなぜ撃ち殺しちゃったのかがちょっと謎。マイ・プリンセスが「汚れ」ちまったことが許せなかったのでしょうか?

主人を乗せたまま海に入って、沖にぐんぐん泳いでいく馬のエピソードとその「絵」も圧巻。それにしてもあの「ウォッカじゃない」強い酒?は一体何だったのでしょうか? いくら言いつけどおりに水で薄めなかったとは言え、数口飲んで人が死んじゃうような液体って・・・。

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そして凍死から身を守るために馬を殺して腹かっさばいて内臓を取り出して、その空間に体をうずめて助かるっていう壮絶なエピソード。これって『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』にも同様の場面がありましたよね。氷の惑星でハン・ソロが、トーントーンの腹をライトセーバーでかっさばいて、そこにルークを押しこんで凍死を防ぐという・・・。

でもまあ映画の最後には「本作に出てくる動物は全く傷つけられていません」という字幕が出るので、ホッといたします。 馬さんたちの瞳、きれいで良かったですもんねえ。

この充実度で81分というコンパクトさも素晴らしいです。

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