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2014年11月 1日 (土)

「ニンフォマニアック Vol.2」:尻すぼみの後編

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映画『ニンフォマニアック Vol.2』は、『Vol.1』の「つづき」というか1本の長い映画を2つに分けた後編の方。しかしながら全8章のうちのつまらない3章が集中したのが『Vol.2』って感じ。主人公のジョーが「若き日々」から「若くない日々」に移って、配役としてもシャルロット・ゲンズブールにバトンタッチされたこともあってか、どうにもかったるく、大いにスローダウンしてしまいました。

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まあ時々くすぐりを入れて笑わせてはくれますが、ステラン・スカルスガルドの博識発言の珍妙さや、それが絵になったおかしさは『Vol.1』の方が上でした。全体的にもっと言葉よりも「絵」で見せてくれないと。そしてラースなんだから、もっと狂わないと。

(以降少々ネタバレあり) トリアーらしくもなく、ちょっと「いい話」の雰囲気が出た後で、最後に起こる「事件」が実に身もフタもないってあたりが、やっぱりラース・フォン・トリアーだわいと、ちょっと嬉しかったですね。一般的には「あーあ」か「おいおい」か「ひえー」なんでしょうけど。

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役者としてはジョーの若い頃を演じた(紋切り型のフレーズだと「体当たりの熱演」ってやつ)ステイシー・マーティンや、終盤に裏社会に入ったジョーの「後継者」として育てられる少女を演じたミア・ゴスが今後注目だと思いました。 そしてウェイター役のウド・キアが、あれだけじゃもったいない使われ方なのでした。

音楽も『Vol.1』の激しさ、カッコ良さが無かったのが残念至極でありました。

*『Vol.1』はこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/vol-134c.html

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