「ザ・レイド GOKUDO」:5W1Hのしっかりした超絶アクション描写
映画『ザ・レイド』1作目は見逃がしているのですが、スケールアップした2作目の『ザ・レイド GOKUDO』は、遠藤憲一、松田龍平、北村一輝と日本の俳優も加わって、なんといっても新宿ミラノ2で公開中ってことで、観に行きました。地下のミラノ2(昔でいう新宿東急)だったのですが、ここはもうこれで最後かも知れません(ミラノ座=ミラノ1の方には、まだ行くと思います)。
とにかくすんごいぶっとびアクションです!! インドネシアの武術シラットを使って、猛スピードで殴る、蹴る、叩く、つぶす、投げる、刺す、切る、折る・・・と、まあ凄まじい格闘が手を替え品を替え146分の全編を通して展開されます。おまけにカーアクションまであるし。 で、ことごとく「痛そう」なのです。身体の損傷が実感として伝わるような描写の迫力。 で、一つ一つの格闘場面がたっぷりあって、人数的にも大乱戦になることも多く、それでもバリエーションを作ってキチンと見せます。観ていて力が入って、かなり疲れる映画です。
描写も的確なので、どういう位置関係で、誰がどこをどのように攻撃したか、どんなダメージを受けたかという「アクションの5W1H」がちゃんとわかります。近年のハリウッド映画だとカットを割り過ぎたりして、何がどうなっているのかよくわからない描写が多いのですが、これはしっかりしてます。キャメラも優秀です。おそるべし、インドネシア映画!
それぞれの役者たちが濃い持ち味で、またいいんです。それぞれに強そうで、実際に強くて。敵の最強の相手なんて、ストロングスタイルな上に三日月形刃物の二刀流で、ほんと恐ろしかったですし、主人公との真剣勝負の質の高さはもう唖然とするほどでした。 ハンマー二刀流の女とか、長い刀持ったホームレス風の男とか、ボール&バットの男とか、その他のキャラもユニークで飽きさせません。その分、日本人3人は影が薄くなってしまいましたが(アクションも無かったし)・・・。あ、そういえば、予告編で印象的だった「松田龍平がエスカレーターで降りながら誰かを撃ち殺すシーン」って全く無かったけど、あれどうなったのかなあ? 3作目に持ち越しってことなんでしょうかねえ。
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