「くるみ割り人形」:意外と地味で・・・
映画『くるみ割り人形』を3D版で観ました。ハローキティ40周年記念映画だそうですが、キティちゃんは出てきません(でも「いちごの王さま」みたいなやつは出て来ました)。そもそもはサンリオが1979年に初制作した映画なんだそうですが、それを今回全面的に作り変えたのだそうで、新作扱いになっています。
とはいえ、前作を未見の小生にとっては、どの程度変えたのかが何ともわかりません&気になってたまりません。人形を使ったストップモーション・アニメーションですから、なかなか変えようがないって気もするのですが・・・。まあ素材はたくさんあったようですし、増田セバスチャン監督曰く「ほとんどのシーンの絵コンテを自分で描き直した」ってことなので、いろいろな事をやったのでしょう。でもやはり改変なので、限度はあるでしょうし、あまり「新しい」感じがしませんでした。
と言うのも、映像がけっこう古めかしい感じで、色調も暗めに抑えてあったし(これは3Dメガネのせいもあるのでしょうが)、肝腎の3Dも「飛び出す系」ではなく、「奥行き系」なので、受ける印象としては地味目です。あの増田セバスチャンなので、きゃりーぱみゅぱみゅのMVで見せてくれるような極彩色ポップのkawaiiワールドを期待したのですが、スクリーンで観た作品はそうなっておりませんでした(スティル写真やPCで見る予告編などは、けっこう明るくキュートな色になっているのですけどね)。そこが一番残念でした。新たに追加したという蝶々のアニメ・シーンの色合いとかも地味に落ち着いてますし・・・。監督やスタッフが原版に敬意を払いすぎちゃったのではないのでしょうか。でも、小生はもっとキラキラ絢爛な映像を見たかったのですよ。
まあ、はっきり言って「大人向きには作っていない」ので、ちょっと退屈してしまいました。
王子様キャラが高見沢俊彦(たかみー)っぽかったので、ちょっと笑ったりした大江戸でありました。
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