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2015年1月31日 (土)

「繕い裁つ人」:中谷さんも作品も美しい佇まいだけど・・・

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映画『繕い裁つ人』は、端正な美しい佇まいを持った作品。でも映画って、それだけじゃ駄目だってことも示してくれる作品。

家屋や仕事場がウッディーで、いい感じに古くて素敵なのです。仕事場に差し込む光のビームの美しさ! 神戸を中心としたロケも、同じトーンにコントロールされていて、映像の落ち着きと上質感はなかなかのものです。

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主人公を演じる中谷美紀が、背筋のピンと伸びた凛とした女性で、見事に素敵です。彼女のおかげで、明らかに映画のランクが一段階アップしています。近来の彼女の代表作と言えるのではないでしょうか。ちょこっとだけ髪ボサ寝起き姿とか、チーズケーキ1ホール食べちゃうところとかのコミカル風味もまぶしてありまして・・・。(光線とか含めて)彼女をとてもキレイに撮ってあるあたりは、女性監督ならではなのかなあ。

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ただ三浦貴大がらみがねえ・・・。なんなんでしょう、毎日何してるんでしょう、この人? 百貨店のバイヤー(?)が、ここまで暇だなんて、あり得ません。言動もヘンだし。原作のマンガではまだ成り立っていたのかも知れませんが、実写化しちゃうとかなり魅力レスなキャラになっちゃってます。

あと「夜会」の場面なんかも、参加者の中高年男女の顔が「ふさわしい」と思える人が少なくて・・・。やはりここは、「良い年の取り方をした」「ある種の品格と人間力が感じられる」顔を、もっと揃えて欲しかったです。欧米の映画だと、こういうところはしっかりとキャスティングしてくれますもん。多くの男性が中折れ帽をかぶったまま女性とダンスしてるのもへんだったし。

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服作りの場面においては、もっともっとこだわりの道具や材料や縫製の様子だとか、服が作られたり直されたりしていくマジックを、じっくりと見せて欲しかったなあ。その行為、その魔法が主役となる作品なのですから。実際、中谷さんがミシンを踏んだり、手縫いしたりする職人的佇まいは魅力的でしたもん。 ラストの彼女も実に「いい顔」をしてました。

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2015年1月30日 (金)

今日の点取占い222

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君に物を預けても大丈夫ですか   6点

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2015年1月28日 (水)

北極みたいに冷えてるよ。

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顔がかじかみそうな寒風が吹きすさんだ今日の東京。

近所で見かけたコカコーラの自動販売機。

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「北極みたいに冷えてるよ。」といわれましてもねえ・・・。 そんなの飲みたくないです。

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しかも「赤」で示されたホットドリンクもいっぱいなはずなのに、「北極みたいに冷えてる」んじゃねえ。

まっぴら御免蒙りたいものであります。ぶるぶる。

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2015年1月27日 (火)

マッサンとリタのハイボール

1422365343483NHK朝ドラ『マッサン』とのタイアップ商品ですね。ニッカの『竹鶴ハイボール』。缶には創業者・竹鶴政孝氏の肖像写真が使われております。

「竹鶴ピュアモルト」をベースにしたハイボール缶ってことで、アルコールは7%。品目表示は「水割りウイスキー(発泡性)」です。ニッカさんのおっしゃるように「甘く華やかな香り」で、いわゆる「飲みやすい」ハイボールです。ニッカ独特のクセも抑えられていて、軽快でやさしい感じ。クイクイいけちゃう感じです。缶の裏には「マッサンとリタの物語」が短く記されていて、詳しくはWEBで・・・となっております。

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そしてこちらは、赤い缶の『リタハイボール』。こちらもアルコール7%ですが、品目表示は「リキュール(発泡性)」です。ニッカ(大日本果汁)の特質たるリンゴ果汁を使っていて、フルーティーな甘みでジュース感覚のハイボールです。こちらにの缶には政孝氏とリタさん両名の写真が使われています。こちらは更にグイグイ飲めちゃいそうで、ある意味危険なドリンクです。

ニッカのウイスキーが今、テレビの影響で売れに売れているそうですが、そんなイケイケの上げ潮に乗って出てきた期間限定商品であります。悪くないです。

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2015年1月26日 (月)

プレミアムだね、大人だね。

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このところ巷ではプレミアムな大人向けのチョコレート菓子が流行のもよう。

たとえば明治の『ガルボ プレミアム 深みカカオ』です。焼き菓子にチョコをしみ込ませたのが通常の「ガルボ」。この製品はそれよりもチョコレートに高級感があり使用量も多いので、よりチョコレート自体のような食感ですし、見事にカカオの深さ、旨さが感じられます。

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続いてブルボンの『アルフォート ミニチョコレート プレミアム [カカオ70]』。あのコスパの高いロングセラー「アルフォート」シリーズにして、通常製品の倍ぐらいのお値段の高級品(いちおう)です。全カカオ量の25%のベネズエラカカオを使用しているそうですが、カカオ分70%ってことはあの甘みの少ない、渋さすら感じるマニアックなチョコレートってことなので、そこが好みの分かれるところでしょう。小生は従来品のちょうどいい甘みが好きですねえ。

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で、次はネスレ日本の『キットカット フィアンティーヌ ヘーゼルナッツ』。パッケージには「クレープ風焼き菓子フィアンティーヌを練り込み、ココアウエハースにはヘーゼルナッツペースト、そしてラム酒パウダーがアクセントのオトナの贅沢な味わい。」と書いてあります。アルコール使用料0.06%で、「お子様やお酒の弱い方はご遠慮ください」だそうです。味、香り、食感ともに上質な感じで、甘みもややビター目な大人味。うん、立派な製品です。

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こちらはグリコの『ポッキーデミタス』。パッケージに「濃厚フルボディ」とあるように、ギュッと濃い味で、少々苦み走っています。普通のポッキーの1.7倍のカカオを使っているそうです。長さもギュッと短いんです。ポッキー生地自体もココア風味です。ゴールド&ブラックでタバコサイズのパッケージも、大人じゃんって感じです。

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で、最後にご紹介するのが亀田製菓の『ハッピーターン 大人のショコラ味』。「ココアパウダーのほろにが仕立て」ってことで、あの甘じょっぱい味にココア味が加わって、まあこれはこれで悪くないです。これならコーヒーや紅茶にも合いそうです。

この流れ、「プレミアムな大人」の大江戸としては、なかなか素敵な傾向だと感じております。

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2015年1月25日 (日)

「さよなら歌舞伎町」:ノッてる二人による原点帰りの良作

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映画『さよなら歌舞伎町』は、ロマンポルノ出身である荒井晴彦(脚本=中野太と共同)とピンク出身の廣木隆一(監督)らしい題材で、らしい良作に仕上がりました。やはり出自を感じさせる匂いが出ていて、それが魅力となっています。そして何よりも人間が面白く愛おしく描かれています。荒井さんはここのところ『共喰い』、『海を感じる時』、そして本作と、ここに来てまた好調ですし、廣木さんは1月(本作)、2月(『娚の一生』)、3月(『ストロボ・エッジ』)と公開作が連続するという物凄さです! ノッてるベテラン・コンビが、原点帰りのいい仕事をしてくれました。

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5組のカップルの一昼夜~朝に至る行動を、歌舞伎町(+新大久保のコリアン・タウン)を舞台に交錯させながら描いていった作品。歌舞伎町版の『ラブ・アクチュアリー』とか『バレンタインデー』とかそんな感じですね。どのカップルもじわじわと面白く、染谷将太くんは(いつものように)観察者としても機能しています。狂言回しであり、観客の視線の代理人でもあります。

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染谷が店長(ラブホの場合、支配人じゃなくて店長なんすかね?)を務める「ホテル・アトラス」をメインの舞台にしながら、ドンキホーテやら花園神社やら職安通りの韓国食材店や料理店など、あの界隈のロケも多く、後世への映像資料としても価値ありの「ご当地映画」です。

全編、単純に人々を見つめることが面白い作品なのですが、東日本大震災への言及や関連付けがかなり多くて、そこはちょっと不自然かなと感じました。それと、偶然誰かと誰かが居合わせる場面が多過ぎるのもいかがなものか・・・。

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登場人物が一人一人(ダメだけど)チャーミングなんですよねー。中でも忍成修吾のチンピラの心やさしさとか、韓国デリヘル嬢(イ・ウンウ)の性格の良さとかに心動かされるものがありました。このイ・ウンウさんって、あの『メビウス』で二役を演じた女優さんなんですって!なるほど、やはり伝わって来る情感のレベルが只者ではありませんでした。

エンドタイトル後の松重豊と南果歩の場面によって、本当に気分よく映画館を出られます。それにしても松重さんが飯食ってると、どうしても「これにして正解だ」とか「口の中でダンスを踊っている」とか聞こえて来そうな気がしてなりませんです(『孤独のグルメ』のインパクトは大きいですよねえ)。

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2015年1月24日 (土)

「ビッグ・アイズ」:有楽座のラスト・ショー

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有楽町のTOHOシネマズ有楽座が2月27日で閉館になるということで、最後のロードショー作品『ビッグ・アイズ』を観て来ました。

ティム・バートン久々の「非ファンタジー映画」。久々も何も1994年の『エド・ウッド』以来20年ぶりです! とはいえ、デカ目の人々がスーパーマーケットに出現する場面、鏡を覗くと自分の顔がデカ目になっている場面、そして(特に序盤における)人工着色のお菓子みたいなブルーやピンクの乱舞は、いかにもティム・バートンの「ファンタジー」領域でしたけど。

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このBIG EYESシリーズの絵画、ブライス人形などにも影響を与えたのだとか。なるほどなるほど。 独自のスタイルで貫かれた少女の絵で、目が印象的ということにおいて、小生が連想したのは我らが奈良美智の作品でした。

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世紀の俗物亭主にして悪魔の搾取王を演じたクリストフ・ヴァルツはもう腹が立ってたまらない程のいやったらしい芝居でした。これってやはり巧いってことなんでしょうねえ。 対するエイミー・アダムスは役柄同様の一歩引いた芝居。でも過不足なく的確に、抑圧された心のペインを演じておりました。

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どうして人々はこんな奴(ウォルター)に騙されちまったのか、見抜けなかったのか、ちょっと不思議です。少なくともこの映画では、彼の口八丁の軽薄さと中身のない金の亡者ぶりが、あの哀しい瞳の子どもたちの絵とはあまりにかけはなれて、相容れないように描写されていますので・・・。 それにしてもつくづくひどい奴として描かれているので、裁判シーンでのカタルシスには溜飲が下がります(って、大江戸も単純ですね)。 このウォルター、『シャイニング』のジャック・ニコルソンにまでなっちゃってましたからね(鍵穴の場面)。

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マーガレットがスーパーマーケットで大量陳列されたキャンベルスープ缶を手に取ると、その横にBIG EYESの複製プロダクツがイベント展示されているってシーンは、言うまでもなくウォーホル的な「複製芸術」への目くばせとして、ニヤリとしたくなるシーンでした。

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素晴らしい作品だったので、有楽座のラスト・ショーにふさわしいものとなり良かったです。小生にとっては「有楽座」はやはりあの日比谷の、日本一の劇場であり、ここはむしろ「ニュー東宝シネマ1」時代の記憶の方が染みついているのですが、まあ「有楽座」という由緒ある名前を継投したって感じで、将来またどこかに「有楽座」が復活してくれることを願ってやみません。 TOHOシネマズ有楽座としてオープンする際の改装で、ポストモダン的、あるいは擬古体的に凝りまくってくれた内装も、個性的なコヤとして好きだったんですけどねえ。縦に長い割にはスクリーンが小さいので、前の方の席を取ることを旨としておりました。昔はこのビルの地下にも映画館があって(ニュー東宝シネマ2)、『明日に向って撃て!』のリバイバルをそこで観てメチャメチャ感動したものです。

複数のスクリーンを持たない昔馴染みの個性的な映画館がまた一つ消えていくのは、身を切られるように辛いものですね。

(閉館のニュース・リリース ↓)

https://www.tohotheater.jp/news/yurakuza_final.html

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2015年1月23日 (金)

日本、8強止まりのアジア杯終戦

あーあ。がっかりですねー。辛いです。アジアカップ、まさかの8強止まり。120分1-1の後でのPK戦、瀕死のUAEにうまいことやられちゃった印象です。

確かに序盤のUAEは手ごわかったです。フィジカルとスピードと連動性で、日本に勝るとも劣らぬものを見せていました。しかし7分に先制してからは、ほとんど4人×2列=8人で守りを固めて、1-0で守り倒す気配。後半には運動量も落ちて防戦一方。この試合のシュート数=日本35、UAE3ってことからもわかる通り、日本は攻めに攻めるのですが、外しに外し続けます。いつも以上に外し続けます。 ようやく81分に柴崎がちゅどーん!!ってシュートで1-1に追いついて、この勢いのまま勝利を決めるかと思いきや決め切れず、そのまま90分はおろか120分でも決着がつかずに、PK戦で敗れたわけです。

あれだけシュートを打っても1点止まりだったことが示すように、相手のキーパーは良いので、これはまずいと思いましたが、案の定一人目の本田と6人目の香川が外して、ジ・エンドとなりました。両エースが外す・・・まさにサッカーでは「よくある」光景でした。まあ、試合の中でも外し続けてましたもんねえ、今日の二人。

こうなると「たられば」の言葉ばかりが浮かびます。延長に入って長友が脚を痛めて使いものにならなくなるようなアクシデントがなかったら・・・。遠藤は相手の足が止まってきた後半に交代で使った方が有効だったのでは? 豊田よりも小林悠を使っていたら・・・。そもそも中二日じゃなかったら。そもそもウッチーが出場できてたら・・・。ま、すべて結果論ですね。

これでまた「アギーレ解任論」がマスコミやネットでああだこうだやかましくなるんでしょうね。この敗退は、別に監督のせいじゃないですけどね。

あと、柴崎は同点弾を決めた時に、笑ったり喜んだりせずに表情をキリリと引き締めていて、カッコ良かったです。そんな態度も、またこの人のマジメな取材対応、コメントも、いつもながら立派で頼もしかったです。

それにしても日本戦を見てて、ここまで不安でハラハラで結局負けちゃった試合ってのも、何だか久しぶりです。疲れました。 もう後はどうでもいいけど、日本を破った(まあ引き分けですけど)UAEに優勝してもらいたいものです。

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2015年1月22日 (木)

日本インターネット映画大賞 2014日本映画部門投票

昨日に引き続いて、「日本インターネット映画大賞」への当ブログからの投票です。今日は2014日本映画部門をどうぞ。

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「渇き。」                7点
  「超能力研究部の3人」        6点
  「ほとりの朔子」            5点
  「DOCUMENTARY of AKB48  The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?」   4点
  「私の男」               2点
  「紙の月」               2点
  「ニシノユキヒコの恋と冒険」 1点
  「そこのみにて光輝く」     1点
  「百円の恋」            1点
  「小さいおうち」          1点
【コメント】 (山田洋次以外は)いわゆる中堅どころの監督作が揃った印象。女性監督は今後ますます活躍していくことでしょう。 「渇き。」の狂ったパワーは、やはり中島哲也監督ならではの世界。大好きです。 「超能力研究部の3人」のスリリングなフェイク・ドキュメンタリー体験にも、やられました。 「ほとりの朔子」のセンスの良さは貴重です。 AKB48ドキュメンタリー第4弾は、これまでの3作よりはやや劣るものの相変わらず見事な「時代の証言」であり、「社会の縮図」でもあります。

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【監督賞】              作品名
   [中島哲也]         (「渇き。」)
【コメント】 クレイジー&ポップな毒気がサイコーです! 描写もエグイが、むしろ心理的な暗黒をぐいぐい押しつけて来て、それなのにエキサイトする愉しさは中島ならではの世界。

【主演男優賞】
   [竹之内豊]    (「ニシノユキヒコの恋と冒険」)
【コメント】 たたずまいがいい! 現代版&いい男版の笠智衆です。

【主演女優賞】
   [安藤サクラ]       (「百円の恋」)
【コメント】 女優演技のある種の極限。その変容ぶりには、驚きと感動しかありません。

【助演男優賞】
   [妻夫木聡]         (「渇き。」)
【コメント】 いつものブッキーとは違う、あのいやったらしい「ヘラヘラ笑い」! 
【助演女優賞】
   [黒木華]        (「小さいおうち」)
【コメント】 「柄に合った」役で、繊細に巧さを示しました。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [高畑充希]       (「アオハライド」)
【コメント】 いろんな顔を持っていますが、本作では「能」を思わせるミニマル演技で力を見せました。

【音楽賞】
  「TOKYO TRIBE」
【コメント】 全体的なクォリティは別として、和製ラップ・ミュージカルへの挑戦として記憶しておきたい。

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【私が選ぶ○×賞】
   [狂ったタイトルバック賞]     (「パズル」)
  
【コメント】 エンドタイトルバックの映像で、全身血まみれの夏帆ちゃんが、髪振り乱して狂ったように踊る! あまりにヘンであっけに取られましたが、クセになりそうでした。 

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 この内容(上記の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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2015年1月21日 (水)

日本インターネット映画大賞 2014外国映画部門投票

「日本インターネット映画大賞」というのがありまして、投票用テンプレートに記入して各人のブログにアップしたものをトラックバックすることによって投票とするシステムなので、昨日、一昨日のエントリーとダブる部分が多いのですが、お許しください。

ちなみに「日本インターネット映画大賞」のサイトはこちら↓

http://www.movieawards.jp/

さて本日は、外国映画部門2014 に下記の通り投票です。

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「天才スピヴェット」               8点
  「イーダ」                      6点
  「ダラス・バイヤーズ・クラブ」         4点
  「複製された男」                        3点
  「インターステラー」                    3点
  「エレニの帰郷」                 2点
  「ブルー・ジャスミン」               1点
  「悪童日記」                                      1点
  「馬々と人間たち」                              1点
  「みんなのアムステルダム国立美術館へ」 1点

【コメント】  10本並べてみてビックリ。アメリカ映画好きの大江戸なのに、ヨーロッパ人の監督作がズラズラと並び、アメリカ人はノーランとアレンの二人だけ! それだけアメリカ映画に良い企画が無かったり、出来が悪かったりしているのでしょうね。 こうしてみると、やはりシネコンで拡大公開される作品よりも、単館または小規模公開の作品の方が優れたものが多いことに改めて気づかされます。

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【監督賞】              作品名
   [ジャン=ピエール・ジュネ] (「天才スピヴェット」)
【コメント】 ワクワクする絵作りとポップな色彩、ギミックの数々はまさに眼福。3Dの用い方も最高でした。

【主演男優賞】
   [マシュー・マコノヒー] (「ダラス・バイヤーズ・クラブ」)
【コメント】 痩せたからいいってもんじゃなくて、粗暴な男が人として成長する魂の遍歴をしっかり演じ切りました。

【主演女優賞】
   [ケイト・ブランシェット] (「ブルー・ジャスミン」)
【コメント】 歴史に残る名演でした。あの脇アセ!

【助演男優賞】
   [ウィタヤー・パーンシーガーム] (「オンリー・ゴッド」)
【コメント】 あの狂気と殺気に満ちたタイ人のおじさんです。只ならぬ迫力でした。

【助演女優賞】
   [クリスティン・スコット・トーマス] (「オンリー・ゴッド」)
【コメント】 暴力的な怪演! イッちゃってます。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [オナタ・アブリール] (「メイジーの瞳」)
【コメント】 もう、かわいいったらありゃしません。

【音楽賞】
  「アナと雪の女王」
【コメント】 やはり「レリゴー」の場面は絵×音楽が圧巻です。

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【私が選ぶ○×賞】
   [驚愕のラスト賞] (「複製された男」)
  
【コメント】 えっ????? 心底驚きました。目にしたことを理解するのに時間がかかりました。あまりに想定不可能な光景に、声が出るほどビックリしましたし、あまりのシュールさにぶっとびました。笑いたくなるほど。足下の地面を急に取り払われてしまったかのような感覚。今後映画史に「想像を絶するラスト」として、永くその名を刻んでいくことになるのでしょう。

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 この内容(上記の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。

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2015年1月20日 (火)

2014邦画トップテン

大江戸時夫の2014年度映画トップテン。昨日の「洋画編」に引き続きまして、本日は「邦画編」です。

1.渇き。(中島哲也)  2.超能力研究部の3人(山下敦弘)  3.ほとりの朔子(深田晃司)  4.DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?(高橋栄樹)  5.私の男(熊切和嘉)  6.紙の月(吉田大八)  7.ニシノユキヒコの恋と冒険(井口奈己)  8.そこのみにて光輝く(呉美保)  9.百円の恋(李闘士男)  10.小さいおうち(山田洋次)  次点.0.5ミリ(安藤桃子)

<その他の記憶すべき作品>  パズル  父は家元  クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん  ぼくたちの家族  FORMA  るろうに剣心 京都大火編  るろうに剣心 伝説の最期編  STAND BY ME ドラえもん  闇金ウシジマくん Part2

監督賞:中島哲也(渇き。)  脚本賞:いまおかしんじ・向井康介(超能力研究部の3人)  撮影賞:阿藤正一(渇き。)  主演女優賞:安藤サクラ(百円の恋)  主演男優賞:竹之内豊(ニシノユキヒコの恋と冒険)  助演女優賞:黒木華(小さいおうち)、高橋メアリージュン(闇金ウシジマくんPart2)  助演男優賞:妻夫木聡(渇き。)  新人賞:吉永淳(2つ目の窓)、高畑充希(アオハライド)

(山田洋次以外は)いわゆる中堅どころの監督が揃った印象。女性監督は今後ますます活躍していくことでしょう。 「渇き。」の狂ったパワーは、やはり中島哲也監督ならではの世界。大好きです。 「超能力研究部の3人」のスリリングなフェイク・ドキュメンタリー体験にも、やられました。 「ほとりの朔子」のセンスの良さは貴重です。 AKB48ドキュメンタリー第4弾は、これまでの3作よりはやや劣るものの相変わらず見事な「時代の証言」であり、「社会の縮図」でもあります。 そして「百円の恋」の安藤サクラの変容ぶりには、驚きと感動しかありません。凄い女優が日本にはいるのです。    

*洋画編はこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-bf9f.html

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アジア杯、日本決勝トーナメントへ

アジアカップ1次リーグ3戦目は日本vs.ヨルダン。日本は終始安定した危なげのない戦いぶりで2-0と勝利し、1位突破を決めました。もちろん多少のピンチはありましたが、正直そんなには危なくなかったですし、逆に日本は(いつものことですが)4-0、5-0あたりでもおかしくなかったような逸機を繰り返しておりました。

結局(負けたら、場合によっては1次リーグ敗退の可能性もあった中で)1,2戦目と同じスターティング・メンバーで、主力を休ませることはできませんでしたが、攻守とも連携の見事さはどんどん深まって行きます。長友のキレキレの動きが凄まじい程ですし、乾も毎試合素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます(ブラジルW杯の時にいて欲しかったです。このドリブル力!)。

本田が今大会初めて(PKではなく)流れの中でゴールを決められたのが良かったですし、それ以上にアギーレ体制下で初ゴールとなる香川久々の代表ゴールがやっと出て、めでたいです(しかも武藤のアシスト)。1本出れば、後はどんどん量産体制に入るってことはよくありますので、決勝トーナメントでの活躍が楽しみです。

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2015年1月19日 (月)

2014洋画トップテン

お待たせいたしました! 恒例の大江戸時夫の年間トップテン映画 of 2014年。今日はまずは洋画篇。(  )内は監督名です。

1.天才スピヴェット(ジャン=ピエール・ジュネ)  2.イーダ(パヴェウ・パヴリコフスキ)  3.ダラス・バイヤーズ・クラブ(ジャン=マルク・ヴァレ)  4.複製された男(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)  5.インターステラー(クリストファー・ノーラン)  6.エレニの帰郷(テオ・アンゲロプロス)  7.ブルー・ジャスミン(ウディ・アレン)  8.悪童日記(ヤーノシュ・サース)  9.馬々と人間たち(ベネディクト・エルリングソン)  10.みんなのアムステルダム国立美術館へ(ウケ・ホーヘンダイク)  次点.オンリー・ゴッド(ニコラス・ウィンディング・レフン)

<その他の記憶すべき作品>  インサイド・ルーウィン・デイヴィス  マレフィセント  アナと雪の女王  それでも夜は明ける  猿の惑星 新世紀(ライジング)  アメイジング・スパイダーマン2  グランド・ブダペスト・ホテル  ジャージー・ボーイズ  ウルフ・オブ・ウォールストリート  ジゴロ・イン・ニューヨーク  GODZILLA ゴジラ  ザ・レイド GOKUDO  フューリー  イコライザー  プロミスト・ランド

監督賞:ジャン=ピエール・ジュネ(天才スピヴェット)  脚本賞:クレイグ・ボーテン、メリッサ・ウォーラック(ダラス・バイヤーズ・クラブ)  撮影賞:トマス・ハードマイアー(天才スピヴェット)  主演女優賞:ケイト・ブランシェット(ブルー・ジャスミン)  主演男優賞:マシュー・マコノヒー(ダラス・バイヤーズ・クラブ)  助演女優賞:クリスティン・スコット・トーマス(オンリー・ゴッド)  助演男優賞:ウィタヤー・パーンシーガーム(オンリー・ゴッド)  新人賞:オナタ・アプリール(メイジーの瞳)、アガタ・チュシェブホフスカ(イーダ)、カイル・キャトレット(天才スピヴェット)

10本並べてみてビックリ。アメリカ映画好きの大江戸なのに、ヨーロッパ人の監督名がズラズラと並び、アメリカ人はノーランとアレンの二人だけ! それだけアメリカ映画に良い企画が無かったり、出来が悪かったりしているのでしょうね。 こうしてみると、やはりシネコンで拡大公開される作品よりも、単館または小規模公開の作品の方が優れたものが多いことに改めて気づかされます。中でも「天才スピヴェット」のワクワクする絵作りとポップな色彩、ギミックの数々はまさに眼福。3Dの用い方も最高でした。それとは正反対な「イーダ」の聖なるモノクロ映像の美しさにも心惹かれました。

(明日は邦画編です!)

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2015年1月18日 (日)

「みんなのアムステルダム国立美術館へ」:市民の声と専門家の領域に関する考察

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映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』の前作という『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』は未見でした。でも、そのダイジェストが本作の前半に長めに使われているそうなので、本作が「決定版」ってところですね。

いやー、面白かったです。充実の97分。なにしろ美術館大改修が決定してから再オープンするまでの10年間のすったもんだを凝縮しているのですから。そして大改修がどのように行われたかのドキュメンタリーではなく、どうして進まなかったのかのドキュメンタリーなのですから。

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反対を繰り返す「権利ばかり主張して、理解しようとか歩み寄ろうという姿勢のない」サイクリスト協会の奴らに腹が立ちます。ええ、大江戸はこの場合、圧倒的に美術館の味方です。自転車なんか迂回させればいいじゃん!と思うのですが、そこは自転車大国オランダですから、人々の意識が違うんでしょうねえ。

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「民主主義の悪用だ」とか「この国は民主主義のマッドハウスだ」なんて発言も出て来ますが、まさにそうだと思います。市民の声の強さが、トゥー・マッチです。過ぎたるは及ばざるがごとし。 何事につけても、「思いつきのような浅薄な意見」と「長い時間と多くの智慧を集めたプロフェッショナルな見解」とを同列に扱う愚かさには落胆させられ、怒りをも感じます。民主主義というのは「素人が専門家の領域にあれこれ口出しすること」ではないはずですから。もちろんプロの側にも、一般人の意見を真摯に聞き入れ、専門家として(高いレベルでの)解決を図る責任があることは、言うまでもありませんが。

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この作品の魅力は、そんな長年のゴタゴタを人間喜劇的に描いたことだけではありません。収蔵作品の清掃、修復、収蔵庫の様子、オークションの様子、展示の様子などなどを見せてくれたことも、美術ファン、美術館ファンにとってはたまらない魅力です。

2013年4月のオープンの模様も最後に映し出されます。いろいろあったけど、それぞれの人にとって「仕事冥利」に尽きる開館となったようで、何よりでした。いつか訪れてみたいものです。

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2015年1月17日 (土)

あまおうのお菓子たち

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毎年12月~1月にかけては、コンビニやスーパーのお菓子棚にイチゴ製品が並びます。今年は更に、「あまおう」がブームになっておりました。

はい、「あかい まるい おおきい うまい」の「あまおう」。正式名称は「福岡S6号」という品種だそうです。

で、まずはカバヤ食品の『ピュアラルグミ あまおう苺』。イチゴ型でやわらかめのグミの中に、とろ~りゼリー状の「センターグミ」が入っています。甘酸っぱいイチゴ感がありますね。コラーゲン1380mg入りです。

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続きまして、森永の『あまおうケーキ』。エンゼルパイとは書いてないけれど、エンゼルパイのイチゴ版ですよねえ。「あまおうのコンフィチュール入り」ってことで、うん、きっちりおいしいです。安定感のある商品と言えましょう。1箱6枚入り。

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そして不二家『LOOK 完熟あまおうの苺デザート』。ふわふわムース入りの「あまおうムース」と、あまおうソース×クッキー入りクリームの「あまおうタルト」の2種類が入っています。確かにLOOKチョコの流れを汲む形状ですが、チョコとイチゴの相性の良さが発揮されています。小生としては「あまおうタルト」の方がよりチャレンジングでより美味だと評価いたします。

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で、こちらは上級品。『LOOK ROYAL あまおう』です。チョコレートも中身のあまおうクリームも一段上で、大人の賞味に耐えうる賞品となっています。1箱8粒入りってところも高級ですね。

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最後にご紹介するのは、明治屋マイジャムの『日本のめぐみジャムシリーズ 福岡育ち あまおういちご』です。適度にちゃんとした甘さ(あのいまいましい「甘さひかえめ」ではない=糖度55度)と、しっかり豊かなイチゴの果実感。うん、ジャムはこうでなくっちゃという感じの良質な商品です。

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2015年1月16日 (金)

日本、イラクを下し連勝

サッカー・アジアカップ、日本代表の2戦目は対イラク。先発メンバーは初戦と同じ11人。前半は良い攻撃が続き、遠藤からの見事なパスの数々には惚れ惚れしました。乾の足技にも感心しつつも、前の方の選手たちが何度決定機を外しまくったことか。特に本田圭佑は二人のDFに挟まれて得たPKを決めて、それが決勝点になったものの、その他に3本も絶対的決定機をポストやクロスバーに当てて決められなかったのは、ちょっとダメだろでした。

交代選手も清武は(ミスもあったけど)なかなか調子良かったし、今野は何やらせてもうまいもんだと再確認。武藤は時間が短かすぎて何とも言えませんでした。てなわけで、まだまだ使っていない選手がいるので、3戦目は結構替えてくるのではないでしょうか。まだ1次リーグ突破が決まったわけではないし、得失点差を考えると余裕を持って主力を休ませるわけにもいかないのですが・・・。まあアギーレ監督としては、1,2試合目ともに遠藤を早めに替えて疲れの蓄積を防いでいるわけですね。

まあ結果は1-0の手堅い勝利でしたし、イラクがそれほど強引な攻めを展開して来なかったので、助かりました。 それにしても初戦に続いて、審判の変なジャッジが目立ちました。本田の意見はもっともだと思います。それを「審判批判」だとか言って問題視する方がどうかしてますよね。だって、ワールドカップの(あるいはヨーロッパ・リーグの笛と見較べてみたら、その差は歴然ですもん。あんな審判だからアジアがブラジルW杯で全滅だったと考える方が当を得ていますよね。まったく困ったもんです。

3戦目は、そろそろ香川にも(ゴールを決めて)輝いてもらいたいものです。柴崎や小林悠あたりにも出てもらいたいですね。

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2015年1月15日 (木)

安くてもおいしいお菓子の秀作

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ブルボンのお菓子はそのコスパの良さを常々高く評価しているのですが、この新作もスゴイです。名前は『ラシュクーレ』。で、見ての通りのホワイトチョコレートがけのラスク。そう、あのガトーフェスタ・ハラダの『グーテ・デ・ロワ』そっくりの製品です。

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食べてみると、これがなかなかどうして美味! ハラダのとはちょっと方向性が違いますけど、どちらもそれぞれにホワイトチョコがおいしくて、ラスクとのハーモニーも抜群です。これで10枚入り258円+税でしたから、随分と良心的な価格設定。おつかいものにはなっらないけれど、ホームユース、デイリーユースにはこちら!ってところですよね。ほめてあげたい出来でした。

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そしてこちらも優秀。グリコの『ビッテ』の「ラムレーズン」。もともとあった「ショコラ」もおいしかったですけれど、こちらはラムレーズンがチョコと抜群の相性を示して、魅惑の味わいです。ラムレーズン好きの大江戸としては、たまりません。これで8個入り228円+税ですもん。

おまけにおまけがスゴイ。あの「コップのフチコ」及びサッカーの内田篤人選手とコラボした「コップのフチ田篤人」があたる!ってやつ。あたりの箱にはハガキが入っているそうですが、小生はまあはずれでした。

安くても、極めておいしいお菓子。ありがたいです!

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2015年1月14日 (水)

「バンクーバーの朝日」:映像はいいがテンポが悪い

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映画『バンクーバーの朝日』を観ると、このカナダへの移民たちに現代日本を重ねたくなります。そう、現代日本における中国系、アジア系の移民や留学生たちの立場が、当時のカナダにおける日本人にあまりにも似ていて、考えさせられます。そして歴史は巡るとの思いを強くします。上から目線、同朋保護という名の排斥、一部の擁護者・・・やっぱり似ています。

戦前のバンクーバーを再現したオープンセット(栃木県足利市に作られたのだとか!)や衣装や美術の質が高く、349104_002スクリーンに映し出される映像はハリウッド映画のようです(光や質感がまさに)。近年のイーストウッド作品のごとき映像とさえ言いたくなります(撮影=近藤龍人)。

あえて着ている服の種類が多くなかったり、徐々に汚れていくあたりもリアルです。ただ亀梨くんの細眉毛は現在のアイドルが入っちゃってたなー。

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妻夫木聡、亀梨和也、池松壮亮が(役柄上)みんなダウナーな個性で、陰気にボソボソとしゃべって、どうにもこうにもドラマが沈みがち。そこはちょっと計算違いなんじゃないでしょうか。その分、高畑充希がらみの場面が精彩を放ってました。彼女が歌(“Take Me Out to the Ball Game”)を歌う場面などは、『ごちそうさん』を彷彿とさせましたね。一方では宮﨑あおい、本上まなみ、貫地谷しほりなどはほとんど見せ場なしの顔見世興行。特に本上さんなんか立ってニコニコしているだけ。あんな遠くからスタジアム内が見えるって、ちょっとないんじゃないでしょうか?

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テンポは悪いです。一つ一つのカットが長過ぎるし、カット尻のキレが悪い。2時間13分の作品ですが、3時間ぐらいに感じられました。若くして完成度の高い石井裕也監督ですが、今後メジャーの上質娯楽職人を目指すのであれば、ここらへんはまだ向上の余地ありという印象を受けました。

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2015年1月13日 (火)

東京湾までロングラン

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昨日は東京マラソン(2/22)に備えての長いランを実施しました。この時期に3時間~3時間半ぐらいのを1本走っておくと、筋肉のためにも、関節のためにも、スタミナのためにも、心理的にも、頭脳的にも良いのです。てゆーか、平生の練習が足りないので、せめてそれぐらいやっておかないとという大江戸流の調整プログラムの一つです。

で、家から代々木公園→表参道→西麻布→麻布十番→芝→竹芝桟橋と走りました。東京湾が見える所まで走ろうと思ったのです。

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浜松町駅付近でJR線路下をくぐり抜けるトンネルを抜ければ、もうすぐ竹芝の海。それにしてもオレンジの照明が魔界へ誘うようで、夜は怖いでしょうね。

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いつも思うけど、東京って意外と狭いもんで、1時間20分程も走ったら海が見えました。まあ海だか川だか・・・って眺めですけど、まぎれもなく東京湾の一部です。隅田川水上バスの乗船所がすぐ隣。お台場方面も見えました。

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ここ竹芝には、なぜか渋谷駅前と同様のモヤイ像があるんです。

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ここまでで1時間半。 帰りは浜松町から大門、そして東京タワーへ。いつ見ても東京タワーのある風景ってのは感動しますね。真下から見上げた東京タワーも好きだなあ。

そこから六本木へ。ちょっと時間に余裕がありそうだったので、六本木一丁目の方まで足を伸ばしてまた戻り、外苑西通りを青山一丁目まで北上。

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絵画館前のイチョウ並木を見た後で、キラー通り→原宿→代々木公園→家へと帰りました。

3時間20分。部分的に少々痛い所も出たりして、いい調整ができました(本番前に筋肉や関節のウイークポイントをあぶり出して、超回復させて強化するのです)。

アミノ酸系スポーツドリンク(500ml)1.5本&缶しるこで乗り切りました。小生の冬場のロング・ランには、後半に缶のおしるこかココアってのが定番でして、疲れて冷えた体に暖かさと甘さがしみて、ありがたくて、たまらんのです。

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2015年1月12日 (月)

「オリエント急行殺人事件」:三谷も萬斎も良い仕事!

昨日今日と2夜連続のフジテレビ『オリエント急行殺人事件』(三谷幸喜脚本)を見ました。1夜目はあの名作を日本を舞台に日本人バージョンとしながらも、原作に忠実にドラマ化。推理小説史上最も意外な犯人が判明したところまでを3時間枠で描きました。 

野村萬斎の名探偵・勝呂が実にポアロで、いやー面白い。あのオーバーアクトとも言える大芝居を無理なく出来ちゃう人って、やっぱり萬斎さんしかいないです。体型はポアロじゃないけど、さすがのキャスティングです。独特の口跡がポアロであると同時に、古畑任三郎やコロンボや「笑ゥせぇるすまん」もちょこっと混ざっているようでしたが・・・。

全体的に(殺人事件なのに)そこはかとないユーモアが滲み出ているあたりが三谷節。それと時代を再現する衣装、美術などが素敵でした。特にオリエント急行が「東洋急行」になっているあたり、楽しいですねえ。

第2夜の今日は、三谷さんの本領発揮たるオリジナル部分。犯人サイドの視点から、犯行に至るまでの日々を描くという大胆な発想。 (以降ややネタバレあり)犯行までの5年間の描き方があたかも『忠臣蔵』ってのが、面白かったです。犯行を「かたき討ち」との位置づけで描き、実際に松島菜々子を「大石内蔵介」になぞらえる台詞もありました。

それと『12人の優しい日本人』の三谷幸喜が、『12人の怒れる男』好きの三谷幸喜が、大のミステリー・ファンの三谷幸喜が、この作品を手掛けるってのは必然でしたね。12という数に対するこだわり。そしてタイトルである『オリエント急行殺人事件』に“WHODUNIT(フーダニット)”という英語が添えられておりました。これは“Who has done it ?”の略で、「探偵小説」を示す古風な言い方。そこらにもいちいちニヤリです。

おかしかったのは乗客たちが名探偵・勝呂の噂をしている場面で出てきた「あの『いろは殺人事件』を解決したんですって」という台詞。アガサ・クリスティのポアロものの一つ『ABC殺人事件』を日本版に置き換えたネーミングってわけですね。最高です。

ラストの清々しさも、シドニー・ルメット版の映画のよう。これはやはり「ハッピー・エンド」ですからね。6時間近い旅ではありましたが、楽しませていただきました。

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アジア杯、日本4-0で初戦勝利

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サッカー・アジアカップinオーストラリア、ようやく日本の初戦。パレスチナに4-0と順当な出だしとなりました(写真は六本木のテレビ朝日社屋)。

乾以外はブラジルW杯メンバーという手堅い先発でスタート。8分に遠藤のグラウンダー・シュートで先制すると、前半の内に岡崎、本田(PK)が加点して、勝負を決めました。

後半の頭から乾に替えて清武を入れ、4点目は香川のナイスボールからの吉田のヘディング。その後、遠藤を下げて武藤を入れ、最後の交代は岡崎→豊田でした。 うーん、いつものパターンではありますが、遠藤がピッチを退くと攻撃のメリハリがつかなくなって、相手に守られてしまう悪癖が今日も出ていたのが気になります。交代で入った選手たちも、今一つゲームに乗り切れない感じで・・・。

それでも全体的なパフォーマンスは、初戦からこれだけ仕上がってて決勝まで大丈夫?と心配しちゃうほど良かったですね(まあ、このレベルの相手ですけど)。右サイド先発の酒井高徳、張り切ってましたし、積極的なプレイが多くて合格点でしょう。キレキレの長友も復活でしたし、やはり両翼の槍が伸びて行く時の日本は、良い攻めができますね。そしてザックの時と変えてきた「手数をかけずにゴールに向かう」攻め方は、しっかり出来ていたと思います。

この調子で次戦も大勝して、3戦目に控え組を使えるように(と同時に主力組を休ませられるように)もっていきましょう。

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「薄氷の殺人」:北野武的な中国ハードボイルド

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映画『薄氷の殺人』は、近過去の中国・華北地方を舞台にしたチャイニーズ・ハードボイルド。荒涼とした風景の寒そうな感じが、作品のトーンとなっています。

街には店も飲食店もあり、スケート場もあるのですが、人の賑わいやぬくもりは感じられません。なんか生きることの厳しさ、タフさを突きつけて来るような描き方です。

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人間の切断された腕から始まるあたりも、ハードな犯罪ものとしてエッジを立たせています。序盤にフィックスのロングショットの中で突如発生する銃撃戦のリアルな迫力には、唸りました。これぞ志ある映画作法ってもんです。このシーンをはじめ、寡黙さ、省略、バイオレンスなど、本作のディアオ・イーナン監督は北野武にかなり影響を受けているのではないでしょうか。スタイリッシュで質の高い監督であることは確かです。

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アメリカン・ハードボイルドとは違って、ファムファタールがゴージャスでグラマラスな悪女タイプではなく、さっぱりと清楚で儚げなタイプ。そこがいいです。アジアンはこうでなくっちゃ。グイ・ルンメイ、ちょっと波瑠さんにも似ていて、透明感と大きな目と薄幸さが素敵です。対する元刑事の男の方は、いくら何でももうちょっとカッコ良くないと恋愛部分が成り立たないような気がしてしまうのですが、どうなんでしょ?

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ハードボイルドなので、物語を追うよりはムードに身を任せるべき作品でしょう。あのスケート場やら観覧車やらの物哀しさときたら! そして花火が乱舞するラストの、不思議なやるせなさ。

なんかこの監督、次回作にはもっと凄いことをやらかしてくれそうな気がします。北野武が『その男、凶暴につき』の後に『3-4X10月』を作ったように。

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2015年1月10日 (土)

「シン・シティ 復讐の女神」:やっぱりカッコイイんだけど・・・

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映画『シン・シティ 復讐の女神』、2005年の前作からもう10年にもなるのですね。あのブラック&ホワイト+鮮やかな人工着色的パートカラーのビジュアルはそのまんま。グラフィック・ノヴェルの映画化作品としてのビジュアル重視は健在です。それにしてもスタイリッシュでカッコイイ絵作りですねえ。黒がいいんだよなあ。それは当然、物語のノワールなタッチとも相まって、黒が深くなったり輝いたりしてるわけでしてね。

ミッキー・ローク、ジェシカ・アルバ、パワーズ・ブースらの連続出演組に、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、エヴァ・グリーン、ジョシュ・ブローリンらの新顔が350523_005からみ、『シックス・センス』的立ち位置のブルース・ウィリスや、眉毛ぶっといレディ・ガガまで加わって、充実のキャスティングです。みんなそれぞれに、ハードボイルド・ヴァイオレンスの国の住人として魅力的です。新入りのジョゼフ、エヴァ、ジョシュがそれぞれにピッタリはまっていて、お見事です。

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とにかく殴られる、撃たれる、斬られる・・・と、「痛そうな」描写のオン・パレード(目玉までくりぬかれちゃう人もいますし)。でもミホが日本刀で大暴れするところなんか、いくら首が飛んでも血の色が白なので、残酷さはありません(他の場面も同様)。まあ、あえて悪人の残酷さを強調するために色をつけているシーンはありますけどね。

350523_004ビリングのトップはミッキー・ローク(特殊メイクのマーヴ役)でしたが、確かに彼が一番出番も多く、弁慶のような(?)圧倒的強さと主役にふさわしい義侠心で、心に残りました。

(以降少々ネタバレあり) 心に残ると言えば、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットのギャンブラーも印象的なキャラでしたが、最期があまりにもあっけなくて・・・。 そして悪の帝王とも呼ぶべきロアーク(パワーズ・ブース)の最期もあっけなくって驚きました。ここはメチャメチャいたぶってほしかったところです。そう、前作におけるイライジャ・ウッドの最期のように(ゾッ)。

てなこともあるので、大江戸としては前作の方が良かったですね。やはり原作の「一番いい所」から映画化したのでしょうから、それも当然と言えば当然なのですが・・・。

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2015年1月 9日 (金)

「神様はバリにいる」:アニキ=堤真一の魅力

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映画『神様はバリにいる』を試写会で観ました。快調に楽しめる娯楽映画に仕上がっております。

成功の要因は一にも二にも堤真一と尾野真千子。それぞれにアクの強いコミディ演技をオーバーアクト気味にぶちかましますが、(ベタな)作品のトーンには合っていて、その芝居に笑えてしまいます。

特に堤は、今までの彼の芸歴の中でも一二を争うハマリ具合なので350456_003はないでしょうか。ヤクザのような風体の大富豪を、おかしくも魅力的に演じています。この男のポジティブなパワーをしっかり感じさせて、尾野との掛け合いも抜群です。

尾野は、コメディエンヌとしての才能をしっかり示しておりますし、脇を固める玉木宏とナオト・インティライミ(映画初出演)もきっちりと主役を引きたてる芝居を見せました。

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サクセスハウツー的な金言、キーワードを散りばめて、でも最後は一途な「人」の魅力であり、他人を幸せにすることで自分にもそのうち見返りがあるってことなんですよねー。 「失敗した時ほど笑え」なんて、なかなかできないけれど確かにそうかもと思わせてくれる言葉です。

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でもせっかくバリでロケしてる割には、映像が常に曇天みたいなルック。もっとスカッとした青空を見たかった気がいたします。

5つほど(かな?)あった「アニキ黒Tシャツ」のバリエーション、結構イカシてました。

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2015年1月 8日 (木)

「キネマ旬報」の14年度ベストテン発表

恒例の『キネマ旬報』ベストテンが発表になりましたね。 ↓

http://www.kinenote.com/main/kinejun_best10/2014/award/

邦画、洋画ともに割と納得のいく選出結果ですね。なにしろ前年は『ペコロスの母に会いに行く』と『愛、アムール』が邦洋のベスト1になったので、かなり驚きながら失望した大江戸でしたから。それに比べれば今年のは「ああ、なるほど。まあ、それはアリですよね」って感じで、自分の結果(落ち穂拾いを終えてから、後日発表)とは違うけど腑に落ちるものなのでした。まあ逆に「えっ!? あれが入ってないの?」ってのはありましたけど。

邦画の1位『そこのみにて光輝く』、2位『0.5ミリ』、3位『紙の月』をはじめ、今年は質的にしっかりした作品が揃ったと思います。ただ9位の『水の声を聞く』だけはまったくノーマークでした。東京ではマイナーな単館での地味な公開だったし、話題にもなっていなかったので、ほとんど気付かなかったレベルの作品です。逆に言えば、その悪条件をひっくり返すほど良い作品に違いないってことですね。

主演女優賞は宮沢りえではなく安藤サクラが取りましたが、作品を観れば納得ですし、『キネ旬』方式で『0.5ミリ』と『百円の恋』の合わせ技なので、それじゃあ勝っちゃいますよ。 主演男優賞の綾野剛と合わせて、実に今の時代を反映した役者の揃い踏みとなりました。

洋画1位はまたしてもクリント・イーストウッドの『ジャージャイー・ボーイズ』。すげーな、クリントじいさん。2位以下の作品も、好き嫌いは別として「え~っ」ってなっちゃう作品がないのは邦画同様で、結構なことです。

こうなると11位以下の作品や読者のベストテンも気になるところですが、それは2/5発売の『キネマ旬報』を待つといたしましょう。 大江戸のベストテンも、もうしばらくお待ちくださいね。

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2015年1月 7日 (水)

東京大江戸化計画26

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←新宿駅付近にて

                                    ↓ こんなゲーム発売中

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←↓ 大江戸時夫そのもの

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2015年1月 6日 (火)

「古田織部展」@松屋銀座

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松屋銀座で『没後400年 古田織部展』(~1/19)を鑑賞。夕方の6時頃だったので、かなり見易い客数になっておりました。

あの「ひょうげたる世界」の創出者=織部と、彼を取り巻く時代と人々の展覧会。1「織部の時代」、2「織部の茶の湯」、3「織部の茶道具」の三部構成で、オリベ・ワールドを浮かび上がらせます。 店内ではマンガの『へうげもの』とコラボしたスタンプラリーなどもやっているようでした。

序章とも呼ぶべき第1章から、戦国武将の兜やら千利休の書状やら、貴重な展示品が並びます。でもやはり第2章以降の茶道具の数々が、本展のハイライト。まあまあ、ひしゃげて、ひずんで、ひょうげて、何とも織部でありますなあ。とりわけ茶碗と茶杓ですなあ(でも小生の好みは、あくまでも利休の方なのですけど)。

会場内には茶室の再現があったり、映像で上田宗箇流のお点前や織部の生涯が上映されていたりしました。

基本的に極めて真面目なというか、オーセンティックな展覧会です。百貨店会場でこれだけの展示品が揃ったというのは、凄いことです。百貨店の格式という意味でも、箔がつきますよね。

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ただ欲を言えば、もう少し独自の視点とか、現代からのアプローチとか、または人間・織部に迫るとか、美術館ではなくこの特設会場だからこそできる、そんな工夫や冒険もして欲しかったという気がいたしました。

とはいえお正月なのに、(かつてはこの手の展覧会を得意としていた)髙島屋、三越が明治以降の絵画展(川瀬巴水と東山魁夷)を無難に展開している中、松屋銀座の奮闘にはエールを送りたいと思います。

ついでながら、帰りに同店7階のデザインギャラリー1953で見た『美濃のラーメンどんぶり展』(横尾忠則、皆川明、束芋、天明屋尚、佐藤卓ら25人によるラーメンどんぶりとレンゲのデザイン展)も、ユニークで面白かったです。

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2015年1月 5日 (月)

今日の点取占い221

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先生の言うことをよくきいて感心なやつだ   10点

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2015年1月 4日 (日)

「あ1センチの恋」:作品もリリー・コリンズもキュート

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映画『あと1センチの恋』、なるほどなかなか感じをつかんだタイトルですね。この作品は12年間にわたってタイミング違いを繰り返した恋の回り道みたいなお話なので、その隔靴掻痒感を表現した邦題として、成功していると思います。原題の“Love, Rosie”ってのも、キュートで捨て難いですけどね。

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恋愛とか結婚とかって結局はタイミングに支配される部分がいかに大きいかという真実を、ウェルメイドに語っていきます。まあハッピーエンドとわかっているからいいようなものの、かなりじれったいですよね。「なんだよー、アレックス、だめじゃん」って感じです。

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そこいくとロージー役のリリー・コリンズは素晴らしいですね。なんてキュートなんでしょう。現在25歳の彼女が高校時代から30歳位までの12年間を一人で演じますが、どの年代の彼女も見事に目を引く魅力にあふれています。『白雪姫と鏡の女王』の時には、「なんだろう、このギャグみたいな太眉毛は??」と思ったものですが、本作では眉毛も微妙に細くなり(それでも太いけど)、彼女あってこその本作ってぐらいに堂々たる主演ぶりです。この人、フィル・コリンズの娘さんなんですってね。びっくりだ。

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バート・バカラックやギルバート・オサリヴァンをはじめ、全編を彩るポップ・チューンの数々もゴキゲンです。そしてメールやSNSの文字を画面に映し出す当世風の映画文法も、無理なく成功しています。

『ノッティングヒルの恋人』に代表されるイギリスのこの手の恋愛映画って、ちょっと胸キュン、そしてチャーミング&爽やかってところが良いですね。ラストもキュートで何よりです。

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2015年1月 3日 (土)

「アオハライド」:ど真ん中の少女マンガ世界

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映画『アオハライド』、まさにど真ん中の少女マンガ世界ですね。学園ラブストーリーとして、とにかく恋愛に絞って、それ以外の要素は背景に過ぎません。いいのかこれで?と言っては身もフタもないので、これでいいのだと思って観るしかありません。

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まあ本田翼を見るべき映画ですしね(女子にとっては東出昌大を見る映画)。それにしても、本田22歳、東出26歳、高畑充希23歳、千葉雄大25歳・・・と、これで高校生でいいのか?と言っては身もフタもないので、これでいいのだと思って観るしかありません。考えてみれば他の三木孝浩作品もそんなもんでしたしね(『ソラニン』『僕らがいた』『陽だまりの彼女』『ホットロード』)。

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そんな中では高畑充希が(小柄なこともあり)むしろ中学生ぐらいにしか見えず(23歳なのに!)、ビックリです。他の出演者の演技と較べると、彼女のレベルは1段も2段も高く、無表情の中に多くの感情を潜ませ、微妙な顔の角度や頬の表情筋の微かな緊張だけで、的確な表現としていました。能において能面の僅かな角度とそれによってできる影だけで喜怒哀楽を表現するかのような、端倪すべからざる演技力でした。

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最初に書いた通り、ちょっと気恥ずかしくなるほどの青春ラブストーリーですし、ありきたりな展開や無理矢理な展開も多いのです。作品としては、小生も低い点数です。でもこういう作品が作られ続け、若い人たちがキュンキュンしながら観る(デートであっても、女の子同士でも)っていう歴史が繰り返されることは、いつの時代にも必要なことなんだと思います。ええ、これでいいのだ!です。

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2015年1月 2日 (金)

「ベイマックス」:戦隊アクションだったとは!

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映画『ベイマックス』は、なんとマーヴル・コミックが原作だったんですってね。しかし日本の宣伝では、『ドラえもん』的なお友だちロボットとの友情路線。まあそれでも間違いじゃないんですけど、特に後半などはだいぶ予想していたイメージと違います。だって『アベンジャーズ』風&『ミスター・インクレディブル』風&戦隊ヒーロー風のアクション活劇になっていくのですから。

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原題も“BIG HERO 6”だってんだからオドロキです。それなのに日本では字幕版でさえも、エンドに出るタイトルが“BAYMAX”と差し替えられていました。そこまで替えなくたっていいじゃないと思うのですけどね。 でも戦略的には正解でしょう。戦隊ものアニメじゃあ、女性客が見込めない分興業的には弱くなるのです。それに日本人は癒しキャラ、ゆるふわキャラ大好きですから。

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(以降ややネタバレあり) 主人公の兄が死んじゃうとか、なかなかにハードな展開があるのですが、ベイマックスの間抜け効果で救われています。

サンフランシスコに東京を掛けあわせたという舞台の街をはじめ、看板には日本語が多用され、悪役はカブキマン。このアニメの作者たちは本気で日本が好きなんだろうなあと思わせてくれます。それでも我々が見ると、ところどころ違和感を感じたりはしますけどね。 あと、カブキマンってジョージ秋山のオロカメン(「魂のふるさとに帰れ」とか言ってるやつ)にテイストが似てますね。

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クライマックスの異空間(ワームホール?)の造形・描写がなかなかユニークで結構でした。そこでの泣かせ場面は、あまりにも手垢がついた感じでしたが・・・。

エンドタイトル後のオマケ場面は、たぶん日本の観客の99%には伝わらないのでは? まずスタン・リーを知らないでしょうしね。

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2015年1月 1日 (木)

サッカー皇后杯、ベレーザが優勝

元日の午後2時からはTVで天皇杯決勝を観戦というのが、大江戸の恒例行事でした。初詣はそれからというのが・・・。でもアジアカップ日程との影響などで、天皇杯決勝が12月中旬となったため、替わって今日行われたのが皇后杯決勝(女子サッカー・クラブの日本一を決めるトーナメント戦)。場所も国立競技場は建て替えとなっているので、味の素スタジアムでの開催です。

浦和レッズ・レディースvs.日テレ・ベレーザという、なでしこリーグ1位対2位の決戦。大江戸としてはどちらを強く応援することもないのですが、レッズは猶本さんが怪我でベンチ入りしていないので、そうなるとベレーザでいいかって感じでした。それにしても4連覇していたINAC神戸レオネッサが一気に凋落してしまい、決勝に進めていないのが残念です。

試合は終始ベレーザがサッカーの質で上回りました。技術がしっかりしているのと、両サイド及び中盤を制圧していたことが目立ちました。浦和はボールを奪ってもなかなかパスがつながらず、前線に運べません。運動量でもベレーザに負けていたのではないでしょうか。

結局前半19分の田中美南の得点を守り切り、1-0と日テレが勝利。5年ぶり11回目の優勝を決めました。それ以外にもベレーザ側に惜しいチャンスが多く、納得の結果となりました。ベレーザはこの大会を通して無失点だったそうです。それも凄いですね。

ベレーザは平均年齢21歳台の若いチームで、17歳、18歳あたりの若い選手が躍動していました。17歳のMF長谷川唯も攻撃センスがあって良かったのですが、18歳の右SB清水梨紗は、豊富な運動量と共に攻撃力、ボール奪取力共に優れていて、近い将来の日本代表候補だと感じました(既に有吉よりも良いのではないか?)。

さてさて今年は女子のワールドカップ・イヤー。カナダのオタワで6月に開催されます。日本はディフェンディング・チャンピオンとしてなかなかタフな戦いとなるでしょうが、期待しております!

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