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2015年1月 6日 (火)

「古田織部展」@松屋銀座

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松屋銀座で『没後400年 古田織部展』(~1/19)を鑑賞。夕方の6時頃だったので、かなり見易い客数になっておりました。

あの「ひょうげたる世界」の創出者=織部と、彼を取り巻く時代と人々の展覧会。1「織部の時代」、2「織部の茶の湯」、3「織部の茶道具」の三部構成で、オリベ・ワールドを浮かび上がらせます。 店内ではマンガの『へうげもの』とコラボしたスタンプラリーなどもやっているようでした。

序章とも呼ぶべき第1章から、戦国武将の兜やら千利休の書状やら、貴重な展示品が並びます。でもやはり第2章以降の茶道具の数々が、本展のハイライト。まあまあ、ひしゃげて、ひずんで、ひょうげて、何とも織部でありますなあ。とりわけ茶碗と茶杓ですなあ(でも小生の好みは、あくまでも利休の方なのですけど)。

会場内には茶室の再現があったり、映像で上田宗箇流のお点前や織部の生涯が上映されていたりしました。

基本的に極めて真面目なというか、オーセンティックな展覧会です。百貨店会場でこれだけの展示品が揃ったというのは、凄いことです。百貨店の格式という意味でも、箔がつきますよね。

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ただ欲を言えば、もう少し独自の視点とか、現代からのアプローチとか、または人間・織部に迫るとか、美術館ではなくこの特設会場だからこそできる、そんな工夫や冒険もして欲しかったという気がいたしました。

とはいえお正月なのに、(かつてはこの手の展覧会を得意としていた)髙島屋、三越が明治以降の絵画展(川瀬巴水と東山魁夷)を無難に展開している中、松屋銀座の奮闘にはエールを送りたいと思います。

ついでながら、帰りに同店7階のデザインギャラリー1953で見た『美濃のラーメンどんぶり展』(横尾忠則、皆川明、束芋、天明屋尚、佐藤卓ら25人によるラーメンどんぶりとレンゲのデザイン展)も、ユニークで面白かったです。

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