「ANNIE アニー」:映画が躍動しない・・・
映画『ANNIE アニー』は、ブロードウェイ・ミュージカルやジョン・ヒューストン版の映画('82)とは違って、現代版にアレンジ。凶と出るか吉と出るかと思ったら、前者でした。まあ映画前作もそんなに良い出来ではなかったのですが、こちらはより大したことないというか、すぐに忘れてしまいそうな作品でした。
確かにカーリーヘアーだけど、確かに赤いワンピースを着るシーンもあるけど、確かに犬も出てくるけど、確かに大富豪のハゲ頭ネタがあったりするけれど、でもこれって『アニー』なのかなあ?って感じでした。もちろん現代風にアレンジしたっていいんですけど、なんか色合いが違い過ぎて・・・。それに根本的にミュージカルの楽しさがあまり感じられなくて。いくら歌っても踊っても、場面が、映画が、躍動しないのです。
どこが悪いってことはないんですが、全体的に語り口がうまくないので映画が弾まないし、ちょっとじれったいのです。ラストの群舞にしても中途半端な規模で、感動に至らないんですよねー。
キャメロン・ディアス42歳、なんか無残な感じ。これからの女優人生のために、あえてこういう役にチャレンジしているんでしょうけど、もともと相当ヘンな顔を若さと明るさでカバーしていただけに、かなりイタイものがあります。
それにしても大富豪のお屋敷(摩天楼のペントハウス)は、アニーの言うとおり“Cool!”でしたね。現代のテクノロジーの粋を尽くした驚異のスマート屋敷でした。
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