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2015年2月28日 (土)

「味園ユニバース」:渋谷すばるは凄いけど・・・

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映画『味園ユニバース』に関してはあらゆる人が渋谷すばる絶賛の声を上げていますが、うん、激しく同感ですね。今更かも知れませんが、今年の新人男優賞、へたすりゃ主演男優賞の有力候補なのではないでしょうか。アイドルとは思えぬやさぐれ感とクセ者感です。

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渋谷のあの目、あの空気、そしてあの歌唱を堪能することこそが主眼の映画です。現在天下無敵の二階堂ふみですらもかすむほどの渋谷の存在感・・・凄いです。ソウルフルな歌のうまさ(&声の良さ)にも「おお!」と圧倒されました。

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ディープ大阪感満載なのですが、大阪はまあどうでもいい大江戸にしてみればピンと来ないというか、今一つ「他人事」風に感じてしまいます。どうせならもっとコテコテに猥雑にしてもらった方が、インパクトに押されてたと思うのですけれど・・・。

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(以降ややネタバレあり) 一番の問題は、クライマックスに至る部分での二階堂ふみの登場の不可解さに説明がなされないこと。なんで渋谷の行動や居場所がわかってたの? しかも二階堂はライブ中なのに? ここ幻想? その後に続く渋谷の突然すぎる吹っ切れ笑顔にも何の説明もなく、「??」でした。腑に落ちないなあ。

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2015年2月26日 (木)

今日の点取占い226

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カッパ のように よく泳げるだろう   8点

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2015年2月25日 (水)

開幕戦チケット大ピ~ンチからのGET3

いやー、あぶないあぶない。3月7日のJ1開幕戦、湘南ベルマーレvs.浦和レッドダイヤモンズ@BMWスタジアム の前売りがそろそろスタートしたんだよな、今年は早めに買わないとなーなどと思って、セブンイレブンの端末でPコードを入れたら、なななんと「完売しました」の表示! 「えー?!」と思ってベルマーレのサイトやら何やらを見てみたら、なんと大人気で異例の2日間で完売してしてしまったとのこと。オドロキです。やっべー!!

確かに(過去においても)レッズ戦は中間地点まで赤い人たちがうじゃうじゃいるし、札止め必至なのですが、この早さとは! でも考えてみれば開幕戦だし、昨年の勢いに乗っての湘南のJ1凱旋だし、ベルマーレには山田直輝や坪井がレッズから入り、一方ベルマーレ出身の石原直樹がレッズに入りと、注目ポイントの多い一戦なので、そして基本的にBMWのキャパは小さいので、こういう事態になったのでしょうね。

しかーし、ベルマーレのサイトには「湘南プレミアムGET3チケット」という企画モノが60席残っているとの情報が! 開幕からのホーム3戦(vs.浦和、甲府、仙台)のメインスタンド指定席3枚をセットにしたオトクなチケット(9,800円)。普段は自由席観戦の大江戸ですが、今年の開幕戦は指定にしておこうか(混むから)と思っていたこともあり、背に腹は代えられずということもあり、購入を決断。電話でベルマーレに連絡を取り、めでたく確保できました(ホッ)。

なぜか開幕戦から夜7時キックオフ(寒いじゃねーか!)なのですが、レッズさんは3/4に埼スタでACLを戦ってから中2日ってことなので、疲れが抜けきらないことに期待しております。まあ選手層の厚いレッズさんですから、油断は禁物ですけどね。

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2015年2月24日 (火)

「娚の一生」:不思議とスッキリサッパリ

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映画『娚の一生』と書くときには、「めおと」で返還すると出てくるのですね。なるほど「おとこ」というよりは「めおと」の話であります。でも「一生」の話ではありませんよね。なんでだろ、このタイトル? 原作マンガでは一生のお話だったりするのかしらん?もう一つ「男」を足せば、「嬲(なぶ)る」です。あぶないあぶない。

廣木隆一監督の3か月連続新作公開の第2弾でもあります(1月=『さよなら歌舞伎町』、3月=『ストロボ・エッジ』)。

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全体的に撮影が素晴らしく、極めて映画的な味わいを持った「良い絵」が撮れているのですよね。撮影=鍋島淳裕、照明=豊見山明長 両氏によるプロの仕事です。

豊川さんも榮倉さんもまあ好演と言っていいでしょうね。二人とも背ぇ高くて・・・。 向井理は出てきていきなり蹴飛ばされて殴られるは、離婚してやって来たたのに振られるはで、踏んだり蹴ったり(踏まれたり蹴られたり)の役でした。

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こんな話なのにドロドロにはならずに、妙にスコーンと抜けててスッキリサッパリなのが奇妙ではありました。 それと豊川さんがちゅぱちゅぱと足の指をしゃぶっちゃうんだけど、あれっておなか壊さないのかなあ?などと思ってしまったのでありました。

あと、現在の安藤サクラをあんな風に(まさに脇役として)使うなんて、ぜいたくですねー(と思っちゃうぐらいのサクラさんの快進撃なのでありますが・・・)。

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2015年2月22日 (日)

2015東京マラソン:大江戸大ピ~ンチ!!

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10.7倍をものともせず、6年ぶり3度目の東京マラソン出走となった大江戸。左の大腿部裏側になんだか違和感を感じつつも、この日に備えました。

天気予報がだんだん悪くなっていくここ数日の状況下で、朝起きたらまさかの雨。ずいぶんと前倒し的な・・・。でもそのおかげでレース中は降りませんでした。ずっと曇りで、むしろ走りやすい感じ。ラッキーですね。

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今回はテロ対策で、持込み品のチェックが厳しかったし、ランニング・ポリスもランナーと一緒に走っておりました。

朝9:10のスタート時にも、約10分でスタート地点にまでたどりつくことができたので、まあまあです。外国人ランナー、ますます増えたなあ。

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15kmの品川あたりまではかなり快調だったのですが、そこからちょっとしんどくなってきたかなと思っていたら、20kmぐらいから左大腿部の爆弾が爆発して、ハーフ地点を過ぎたあたりから、もう一歩ごとに痛くて足を引きずりながら走るありさま。まだ半分残っているし・・・大江戸大ピ~ンチ!! いやー参りました。

25km地点の救護所に入ってテーピングとストレッチを施してもらい、後の道のりは大幅にスローダウンしながら、ごまかしごまかし進みました。

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大江戸にとって、ランニング史上最悪最遅の辛いレースでした。フィニッシュタイムは5時間23分ほど(スタート地点からのNETタイムで5時間13分ほど)。 過去2回走った時は4時間30分前後だったので、ずいぶんやっちまいました。後半は痛みと闘いながらのレース。苦しかったなあ。

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それでも完走メダルは渡されます。この重みがいいんですよねー。あと、FINISHERバスタオルも肩からかけてもらえます。水やポカリやバナナやみかんやカロリーメイトやエアーサロンパスもくれちゃいます。

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今日の装備は混成軍。

アディダス=シューズ、長袖コンプレッション・ウェア、Tシャツ

ナイキ=ウエストポーチ

アシックス=ニットキャップ、ネックウォーマー、手袋

ニューバランス=ショートパンツ

CWX=タイツ

ミズノ=ソックス

各ブランドを使ってあげて、実に博愛主義でしたね。

あーしんど。明日の筋肉痛が恐怖です。

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2015年2月21日 (土)

「花とアリス殺人事件」:思いがけないプレゼント

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映画『花とアリス殺人事件』は、岩井俊二監督自身が『花とアリス』('04)の前日譚をアニメーションで作った作品。しかも花、アリス、二人の声が前作で二人を演じた(当時は高校生だった)鈴木杏と蒼井優なのです。前作のファンとしては、期待もオーバーヒートしそうです。

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『花とアリス』といえば、大江戸的には岩井俊二の最高傑作であるのみならず、『天然コケッコー』('07)と並んで'00年代の日本映画を代表する傑作だと思っています。その姉妹篇が今になってこんな形で実現しようとは・・・。びっくりです。 ただ二人の声がかなり低かったですよねー。とても中学生とは思えない感じ(まあお二人とも20代後半ですし、低い声質の方々ですから)。でも物語が進むにつれ、気にならなくなりましたけど。

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『花とアリス』ファンにとって嬉しい場面もいくつか・・・。アリスがバレエを舞う場面! そして花屋敷の前で、二人がポーズをつけて挨拶する場面!! そしてキットカットも!(わかる人にはわかる)

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絵がさっぱりしていて、でも時々現代美術のジュリアン・オピー(太めの線画で目が点みたいな人物を描く人)みたいな表情になったりもして・・・。 アニメーションになっても、やはり岩井俊二らしさってのはきちんと出るんですね。絵の動きとか、ギミックのかけ方とか、光線の調子とか(音楽の力も手伝って)、岩井ワールドの空気がちゃんと溢れておりました。 まあ前作程の傑作ではありませんし、軽いお楽しみって感じの小品ですが、ファンにとっては思いがけないプレゼントでした。

不思議だったのは、平泉成さんがアリスの父親と、物語のポイントとなる老人の二人の声を演じていたこと(ですよね?)。意図がわからず、まぎらわしく、何とも不思議でした。

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2015年2月20日 (金)

今日の点取占い225

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賞品をもらったら半分あげるよ   10点

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2015年2月19日 (木)

東京マラソン、受付を済ます

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東京マラソンのランナー受付が本日からすの3日間、有明の東京ビッグサイトで行われております。6年ぶりに当選した小生は、仕事帰りにさっそく行ってきました。

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会場はそんなには混んでいなかったので、さっさとナンバーカードを受け取りました。G31918=じいさん人食い蜂。へんな番号。

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全員に配られる記念Tシャツがこれ。うーん、嫌な配色ですねー。デザインも、どうなんでしょ?ちょっと着る気になれません。 しばしば思うんですけど、誰が決定するんですかねー、こういうの。多数決? タダので満足しちゃうと、販売商品が売れないからなのかなー?

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右の写真は、上が穴にシューレースを通して装着するICチップ。これが関門を通るたびに、ラップタイムが計測されて、リアルタイムでネット検索できるというシステム(ランナーズ・アップデート)なのです。

で、下は東京メトロの無料1日乗車券。こんなのまでくれるとはありがたや。

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ビッグサイトでは同時に「東京マラソンEXPO」ってのもやっておりまして、ランニングに関連するすべてが一堂に会する大展示会兼販売会なのです。これがすごい規模、しかも何でもあって、面白いんですよねー。ウエアからシューズから各種ギアからサプリやらドリンクやらメディカルやら、果ては雑誌、新聞、マラソン大会、ツアーなどまでありとあらゆるものが出展していて、私のようにいい加減なランナーにとってさえ面白くって楽しくってたまりませんでした。 レース用の機能性ゼリーと新しいネックウォーマー、ウェストポーチと、掘り出し物のアシックスのランニング・ジャケット(6,900円+税 → 税込1,000円!)を買っちゃいましたもん。(ほかにもほしいものがいっぱいあって・・・)

しばらく前から銀座通りにもバナーが出ておリます。さあ、いよいよ迫ってまいりました。今のところ当日は雨が降らず、極度に寒からずいう予報なので、ありがたいです♪

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2015年2月17日 (火)

「80年代映画館物語」を読んで

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『80年代映画館物語』斉藤守彦(洋泉社)を読みました。2,500円+税ってことで、ちょっと迷いましたが、なんせ扱われている題材が魅力的だったもので。

目次をさらっと見ただけでも、『地獄の黙示録』、テアトル東京、シネマスクエアとうきゅう、『ある日どこかで』、『E.T.』、角川三人娘、有楽座・日比谷映画劇場、『ストリート・オブ・ファイヤー』、ミニシアター、ツナギ番組、全米大ヒット!etc.・・・ねっ、すんごく魅力的ではありませんか?

今のように無個性でどこで観たかを忘れてしまうようなシネコンではなく、一戸建てや強い個性を持つ映画館が群雄割拠していた1980年代を、映画館、映画興行という切り口で描いた想い出草紙。当時の配給、興業関係者に多く取材してまとめあげた素敵な試みの1冊です。

巻末には1980-89年の都内主要映画館の番組表なる涙がちょちょぎれそうな貴重な記録が、96ページ(この本の約3割)にわたって掲載されております。

おまけに当時の新聞広告が所々に掲載されていて、これまた結構貴重な資料なのです。

著者は1961年生まれ。映画業界紙記者を経て、フリーの映画ジャーナリストということです。 小生もミラノ座閉館の時に強く思いましたが、この時代に消え行く映画館について語ること、記録することは、映画を語ることと同様に、いやそれ以上に大切なことなのだと思います。「先を越された」感がありますが、いい仕事、楽しい本でした。

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2015年2月16日 (月)

青梅応援とへそまんじゅう

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昨日は青梅マラソンに行ったのですが、今年はエントリーしてあったものの出走せず。なぜならば1週間後の東京マラソンに当選したため、こちらはやめておいたのです。市民ランナーの中にも、小生の周囲にも「両方走る」って強者が結構いるのですが、大江戸にはそこまでの脚力や精神力はないので、東京に絞らせていただきました。ただ、走る仲間が大勢いるので、応援に馳せ参じた次第。

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いやー、走らないとラクですねー←あたりまえ。 30kmのスタートを見届けたら(全員で15分ぐらいかかりましたよ)、あとはビールを飲んで蕎麦を食してゆっくりしてから応援に戻りました。昔に比べるとコスプレ・ランナー増えてますよ。今年はジバニャンとか『妖怪ウォッチ』関係がやたらといました。でもコスプレ、かぶりもの系って、そこそこ実力がないとできませんよ。暑くなりそうで、目が見えにくそうで・・・、余裕で完走できる人じゃないと無理です。

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で、応援となると余裕もできるので、買ってみました奥多摩名物『へそまんじゅう』byへそまん総本舗。

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ビジュアル一発で「ああ、へそまんじゅうだよね」と納得できますね。

白い方も茶色い方も中はつぶあん。(甘さを引き出す)隠し味の塩が、やや効き過ぎかなって気もしますが、あんこが美味しいことは確かです。うん、いいまんじゅうです。

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2015年2月15日 (日)

「おみおくりの作法」:地味で質素でまじめ

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映画『おみおくりの作法』の原題“Still Life”とは「静物画」のこと。まあ、字義通りに「静かな人生(生活)」という意味もあるのでしょうし、むしろ「静かな生命」すなわち「亡くなった人」という意味合いを重ねているのでしょう。そして、なんとも「静かな」映画なのでありました。

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主人公に扮するエディ・マーサンがかなりヘンな顔。どう見ても脇役顔なんですけど主役です。44歳ってことですけど、今日びの44歳には見えません。ミスター地味、ミスター質素、ミスター真面目なのです。

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自らの仕事に対する矜持を持った主人公を描いたザ・プロフェッショナルの映画とも言うことができます。知りたい情報を聞き出すために、ウイスキーを買って来て、階段で飲ませ&飲みながら話をする件りなんか、良いではありませんか。フィッシュ&チップスの店で、ジャガイモの袋を運んであげるあたりもそうですね。そういうのが映画の(豊かな)描写ってもんです。そこはかとないユーモアも、作品を豊かにしますしね。

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そして誰もが驚かされ、たいていの人が感動するであろうラスト。あまりの直接話法に驚きましたが、この映画には似つかわしい気もいたします。

イギリス映画というよりは、他のユーロ諸国(北欧とか中部ヨーロッパとか)のテイストを感じるような作品でもありました。

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2015年2月14日 (土)

「さらば、愛の言葉よ」:生涯前衛のゴダール翁

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映画『さらば、愛の言葉よ』は、ゴダールの3D。それだけでヘンだし、興味深くてたまらないわけですが、観てみると・・・想像以上にヘンでした。過激な実験作です。69分のトリップを終えて、たいていのひとは唖然呆然とするしかないでしょう。終映後の空気がそれを物語っていました。まあ、正直なところ「なんだこりゃ」としか言いようがありませんよね。

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これまでのゴダール作品の中でも「最左翼」と言いましょうか、ブッとぶにも程があるって感じです。今84歳ですぜ、ゴダール翁は! 「生涯前衛」なのですね。草間彌生もビックリです。

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家電屋で売っているような民生機のキャメラを何台も使って撮られた映像は、明るくキレイ。わざと粗い画調を楽しんでいるようなところもあるし、草花の鮮やかすぎる色などは、ほとんどサイケデリック・ドリームのようです。ウォーホルの、あの花の作品(Flowers)にも似ていて・・・。「3Dは画面が暗い」という従来の常識に対抗するかのようです。 で、3Dの用い方、絵作りはやはり斬新。これまで見たことの無い3D映像が次々と出てきて、視覚面で大いに刺激的でした。

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最も注目すべきは2ヶ所出てくる「右目と左目に違うものを見せてくれる場面」。これってきっと「映画のキュビスム」ですよね。まあ、目と脳にはやさしくない映像でしたが、ゴダール翁はこんな実験までやらかしてくれてるのです。

’6-70年代に比べて、その後の映画からは「前衛」「難解」という言葉が失われてしまっているように思えますが、久々にこういう作品に巡り合うのも、なんだか新鮮で笑っちゃいます。頭の中は「???」だらけでしたけど。

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2015年2月12日 (木)

「ANNIE アニー」:映画が躍動しない・・・

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映画『ANNIE アニー』は、ブロードウェイ・ミュージカルやジョン・ヒューストン版の映画('82)とは違って、現代版にアレンジ。凶と出るか吉と出るかと思ったら、前者でした。まあ映画前作もそんなに良い出来ではなかったのですが、こちらはより大したことないというか、すぐに忘れてしまいそうな作品でした。

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確かにカーリーヘアーだけど、確かに赤いワンピースを着るシーンもあるけど、確かに犬も出てくるけど、確かに大富豪のハゲ頭ネタがあったりするけれど、でもこれって『アニー』なのかなあ?って感じでした。もちろん現代風にアレンジしたっていいんですけど、なんか色合いが違い過ぎて・・・。それに根本的にミュージカルの楽しさがあまり感じられなくて。いくら歌っても踊っても、場面が、映画が、躍動しないのです。

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どこが悪いってことはないんですが、全体的に語り口がうまくないので映画が弾まないし、ちょっとじれったいのです。ラストの群舞にしても中途半端な規模で、感動に至らないんですよねー。

キャメロン・ディアス42歳、なんか無残な感じ。これからの女優人生のために、あえてこういう役にチャレンジしているんでしょうけど、もともと相当ヘンな顔を若さと明るさでカバーしていただけに、かなりイタイものがあります。

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それにしても大富豪のお屋敷(摩天楼のペントハウス)は、アニーの言うとおり“Cool!”でしたね。現代のテクノロジーの粋を尽くした驚異のスマート屋敷でした。

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2015年2月11日 (水)

「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」:ちょびヒゲじゃないし

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映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』は、なるほどアメリカで大コケってのが納得できる作品。’60年代娯楽映画調ですけど、話も大したことないし、ギャグもキマらないし、全体的にユルくてダメな脚本&演出です。ジョニー・デップの主人公もなんか中途半端なキャラで、カッコよくもおかしくもないという・・・。

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そもそも字幕や広告コピーにさかんに使われている「ちょびヒゲ」ですが、三谷幸喜さんが朝日新聞の連載コラムでマイルドに指摘していたように、あれ「ちょびヒゲ」じゃないじゃん!です。あのヒゲは立派な「カイゼルひげ」であり、もっと広く言えば「口ひげ」ではありますが、間違っても「ちょびヒゲ」などではありません。「ちょびヒゲ」ってのはヒトラーでありカトちゃんであり昔の村会議員です。そもそも「ちょびっとしかないヒゲ」だから「ちょびヒゲ」なのに、言葉の意味まで無視してますよね。配給会社の人とか、誰か途中で止める人がいなかったのでしょうか? 嘆かわしいことです。

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ジョニーはどうにもすべってましたが、あの冷酷ガイのポール・ベタニーが意外とコメディーいけるってのは、新鮮な発見でした。 それにしてもジョニーがフェンシングで闘う場面って、ちょっとジャック・スパロウっぽかったし、昨年の彼の泥酔スピーチを急遽パロディー化した台詞もあって驚いちゃいました。

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「ちょびヒゲ」も遺憾ですが、食中毒がらみの場面で“shellfish”を「エビ」と訳していたのも、「本当にエビなんですかい?」って感じ。確かにエビ、カニなどの甲殻類も“shellfish”なのですが、むしろ「貝」の方が一般的なんじゃないのかなあ? いかにも「当たり」そうだし。 いや小生がエビ好きで貝嫌いだからそう感じちゃうだけかもしれませんけど・・・。

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2015年2月10日 (火)

おいしいバウムクーヘン×2

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しばらく前に食した「治一郎」の『バウムクーヘン』。静岡県浜松市の会社(株式会社治一郎)なのですが、羽田空港や恵比寿アトレ、吉祥寺パルコその他のショップで売られているようです。

大江戸は基本的に「バウムクーヘンは堅めの古典ドイツ風をもって良しとする」主義なので、ふんわりタイプとかしっとりタイプとかはあまり評価しないのですが、・・・こいつはしっとり系のふんわり系なのに、素晴らしいおいしさです! こういう例外もあるのですね。

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卵やバターの含有率が高いからなのでしょうか、味わいが濃厚で芳醇で、上質感が迫ります。妙なる美味の逸品ですね。

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一方こちら(↓)は横浜市の有限会社「フロムワン」って所がやっている『テラバウム 禮REY』。たっぷり手間をかけ、こだわりの素材で菓子作りをするのがコンセプトのお店のようで、うん、まじめにおいしい味でした。本来のバウムクーヘンって感じで、適度な堅さと表面のパリッと感、じわっとくる素朴なおいしさなど、なかなか結構です。

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白いパッケージに銀の箔押しという、このデザインもかなり素敵ではありませんか。

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今日の点取占い224

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犬をからかってほえられた   4点

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2015年2月 8日 (日)

「深夜食堂」:良いエピソードと悪いエピソードがあり・・・

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映画『深夜食堂』は、原作マンガ未読、TVドラマ未見でしたが、鑑賞には特に障害なし。肩肘張らず、まあまあ悪くない「人情もの」でした。「目立たない」主人公・小林薫のまわりで、市井の人々のああだこうだが淡々と、幾ばくかのユーモアの中に描かれます。

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119分の上映時間の中に、「ナポリタン」「とろろご飯」「カレーライス」という3つのエピソードを入れ、置き忘れられた骨壺のエピソードを縦糸にして丁寧に紡いでいきます。ただ丁寧過ぎて、テンポが悪いんですよ。特に「カレーライス」は福島のボランティアとかを扱っているのですが、どうにもこうにも鬱陶しく、その割に結末などわけがわからん妙に切れ味の悪いエピソード。この話を持って来たことは失敗だと思いますけどねえ。筒井道隆も菊池亜希子もそれぞれにしょーもなく、かつ可愛げのない奴らでして・・・。

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最初の「ナポリタン」のエピソードにしても、あまりにあっさりし過ぎていて(いや、ナポリタン自体はケチャップ味が濃さそうなのですが)、「え?これで終わりですかい?」って感じでした。

そこ行くと、真ん中のエピソード「とろろご飯」はよく出来た人情ものでした。ちゃんと泣かせるところ泣かせてくれるし。なんだか久々の多部未華子が、とても生きてます。けなげです。

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ただ多部ちゃんと菊池亜希子が、パッツン前髪の髪型とか顔のつくりとか結構似ていて、最初菊池が登場した場面では「ん?」と思ってしまいました。普通もっとキャラクターに変化をつけますよねえ。松岡錠司監督の好みなのかしらん。

それにしてもあの田中裕子は何だったのでしょう? ヘン過ぎて、浮いちゃってます。あの圧倒的な名女優の計算ミスだったのでしょうか? うーむ。

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2015年2月 7日 (土)

「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」:描写すれど解説せず

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映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』は、かのフレデリック・ワイズマンによる3時間1分のドキュメンタリー。とにかくロンドンのナショナル・ギャラリーとそこで働く人々ををひたすら撮り続けていますが、飽きることはありませんでした。

ただ先立って『みんなのアムステルダム国立美術館へ』が公開されているので、ちょっと分が悪かったかなってところです。作品の方向性は全然違うのですが、単純にあちらの方がエキサイティングで面白いんですよねー。

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とはいえこちらも十分に面白いのです。館の運営のあれこれや、会議における意見の相違、学芸員たちによるギャラリー・トークの数々(実はこれがメイン)、ギャラリー・トークを通して解説されれる収蔵品の名画たち。美術館の表も裏も、じっくりと淡々と描かれていきます。

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しかも描写すれど解説せずと言うか、ありのままを写し取っているだけで、今何をやっているのかとかこれはどういうことなのかという説明は一切なし。まあ、それでも特段困ることはなく、最後まで興味深くスクリーンに引き込まれました。

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その理由としてはやはり「人」なんですね。学芸員の皆さんもある意味「美術オタク」なんだけど、その没頭しきっている感じが憎めない。その他のプロの皆さんも、それぞれの仕事に(たぶん)誇りと自信を持って当たっているのがわかって、共感できる。ラストには収蔵作品に描かれた様々な顔、顔、顔が映し出されるのですが、見終わって印象に残るのは名画の中の顔よりも、現代の美術館まわりに生きる人々の顔、顔、顔。そんな映画なのでした。

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2015年2月 6日 (金)

セブンのドーナツにがっかり

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最近近所のセブンイレブン2軒で相次いで、ようやくドーナツの販売が始まりました。

両店にある6種のドーナツはすべて制覇しました。

上の写真左は『きなこドーナツ(豆乳入り)』。素朴で揚げパンチックなお味。

写真右は『ふんわりリングドーナツ』。パンドーナツの代表選手ですね。やはり基本形のお味です。

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基本形といえばこちらもそう。『チョコオールドファッション』。見た目ミスドと一緒ですね。味のほうはこれにかぎらず全てがミスドよりあっさり薄味系です。ミスドのほうが甘さがしっかりしています。

セブンのドーナツは「コーヒーに合わせる」ことを前提に作ってあるとかいうことですが、小生の意見としては「コーヒーに合わせるんだったら、ドーナツがちゃんと甘くなきゃダメじゃん」です。だって、アメリカのドーナツだったらもっともっと甘いですよ。だからこそコーヒーを合わせて、「あーおいしい」なのです。まあ日本人の味覚に合わせたつもりなのでしょうが、はっきり言ってがっかりでした。

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こちらの左は『もちもちいちごリングドーナツ』。ミスドでいうところの「ポンデリング」ですが、丸い部分を連結する節(ふし)の数が5つと少なめです。もちもち感はそれなりにあるし、イチゴ味が救っている感じです。

で右は『ホイップドーナツ』。揚げパンにエンゼルクリーム入りで、粉砂糖がたっぷりまぶしてあります。まあ見た通りの味ですね。

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そして最後に『クロワッサンドーナツ(カスタード)』。何度食べてもクロワッサンドーナツってやつは、あまり魅力的だとは思えません。こいつは甘さ控えめが災いしておいしくもなんともない感じでしたし、「カスタード」と言ってる割にカスタード味がしないってが致命的。まあミスドのカスタードもひどいもんですが、こちらは輪をかけて(ドーナツだけに)・・・。

口直しにミスドかクリスピー・クリーム・ドーナツを食べたくなるお味でした(むしろ村上春樹さんがおっしゃるように「ダンキンドーナツが懐かしい」です)。餅は餅屋、ドーナツはドーナツ屋!

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2015年2月 5日 (木)

今クールのドラマ3作

今クールのテレビドラマは久々に興味を惹かれるものが多く、厳選した3本を見ております。

まずはNTV水曜10時の『○○妻』。『家政婦のミタ』の脚本家・遊川和彦さんと『ミタ』のスタッフが再結集したという謎多きドラマ。主人公の柴崎コウにからむあまりにも大きな謎がまったくわけわからないので、気になって目が離せません。ドラマとしてはあまり好きではないし、東山紀之演じるニュースキャスターの夫のキャラがひどすぎてバカすぎて、もう見るのやめたいと思うのですが、あまりにも謎が大きく立ちはだかっているので、その概要がわかるまではやめられませんです。次回、大きな進展がありそうなのですけれど・・・。それにしてもこの作品における黒木瞳さんは、いい年して相当に「はすっぱ」なキャラでして、驚いちゃいます。

木曜夜10時からのフジテレビは『問題のあるレストラン』。『最高の離婚』の脚本家・坂元裕二さんだけに、ダイアローグのうまさには舌を巻きます。男社会のセクハラ、パワハラを告発するドラマなので、杉本哲太、吹越満、田山涼成、東出昌大、菅田将暉ら男優陣が、どいつもこいつもひどい奴らで、腹が立ってしょうがありません。まあ主人公たちに対抗する悪役としてかなり誇張されているわけですが、とにかく人間として心がなくて間違っているので許しがたいのです。男とか女とかの問題ももちろんありますが、それ以前に人間の尊厳の問題でもあるのです。てなわけで、登場人物の一人に毎回振り当てられている「シリアスな長広舌の見せ場」にはやはり打たれます。現代をあぶりだす、力のこもった問題提起になっています。もちろんカタルシスも用意しながら、エンタテインメントして一級のものを作っていますから、大したものです。 本作の真木よう子って、メイクとかが妙にやわらかくかわいい感じで、表情が(やはり本作に出ている)高畑充希に似ていて驚いちゃいます。女性陣のキャスティングも真木、高畑に加えて、臼田あさ美、二階堂ふみ、YOU、松岡茉優、そして女装の安田顕と、とっても魅力的なのです。 大江戸的には、今クール一番のオススメです。

そしフジの月9である『デート ~恋とはどんなものかしら~』。あの古沢良太(『リーガルハイ』『三丁目の夕日』などなど)の脚本で、長谷川博己が現代の自称「高等遊民」を演じるってだけで、もう勝ったも同然。長谷川と杏とのヘンテコ・コンビにはかなり笑わされます。肩の凝らないコメディーに仕上がっています。「ヘンな男」が板についてきた長谷川の帽子&チェックのジャケットが、やけに寅さんに見えちゃいます。

3作とも現代の男と女の関係性ってものを見つめていると言えるかも知れません。

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2015年2月 4日 (水)

今日の点取占い223

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かんたんには方付かないだろう   3点

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2015年2月 3日 (火)

「くちびるに歌を」:ベタであざといのに盛り上がらない

350535_001映画『くちびるに歌を』を試写会で観ました。三木孝浩監督にとっては、この半年で3本目(『ホット・ロード』『アオハライド』に次ぐ)の公開作となります。売れっ子ですね。しかーし、映画としては3本ともに残念な出来となりました。

なにしろベタ過ぎるほどベタ。ありきたりなストーリーと、ステレオタイプな登場人物。主人公の新垣結衣のみならず、教え子の女の子や男の子の物語も、まあありがちですね。それをメリハリのない演出で2時間12分も丁寧に見せてくれるものですから、とても「じれったい」感じでした。

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小生はガッキーのファンなのですが、こんなに魅力のない新垣結衣も珍しい。つまり新垣さんは、その笑顔が魅力な人であり、笑顔がないと魅力が半減以下になるということは、『麒麟の翼』でも証明されておりました。しかるに本作ではガッキー・スマイルをほぼ封印しており(1時間半以上たってから、ほんの少しだけ出てきますけど)、それどころか全編の大部分を「性格の悪い女」として生きるので、ちょちょちょっと、こんな主人公アリなんですかね??と疑問を感じざるを得ないのであります。

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そういえば三木孝浩監督は『ホット・ロード』でも能年玲奈の笑顔をかなり封印して魅力のない主人公(少なくとも小生にとっては、役者とのミスマッチが悲しかったです)を造形したばかりでしたね。うーん、困ったもんだ。

(以降ネタバレあり) クライマックスの合唱コンテストが意外なほど盛り上がらないのも、困ったものです。本編中のここに至る映像を曲に乗せて積み重ねるという古めかしいほどありがちな手法を使いながら、まったく盛り上がりや感動に至らないのが不思議でしょうがありませんでした。

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そもそも木村文乃が「緊急出産することになった」という報せで、新垣も生徒たちもあそこまでショックを受けなくてもいいじゃないかってほど呆然としたり取り乱したりするのが不思議。まるで死んじゃったようで・・・(そりゃあ危険な状況ってのはわかりますけれど)。しかも、その割には電話で歌声を届けるって・・・、そんな状況じゃないのでは?!「物語のために無理矢理作った感」が引っ掛かりました。その後の、木村の結果を電話で知らせるくだりだって、同様に「いかにも」な感じですし。全体的に「あざといなあ」って作りなのです。

ラストにしても、主人公が人間的に成長したように感じられないのが辛いところ。むしろやっと島から脱出できてせいせいしているように見えてしまったのは、小生だけなのでありましょうか?

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2015年2月 2日 (月)

アジア杯に見る日本の守り~今季の湘南は?

サッカーのアジアカップ決勝は、先制された韓国が後半アディショナルタイムに追いついたものの、延長の末2-1とオーストラリアが初優勝。まあ地元開催なので良かったねといったところ。これでますます中東からの「オーストラリアはアジアじゃないんだから、アジア連盟から外せ!」の声も強まるかもしれませんね。

それにしても決勝の両チームを見てると、明らかに日本と違うのは「後ろの守りの堅さ」。正直川島は下り坂ですし(あのPK戦でも、まったくボールにさわれませんでしたし)、吉田は何度同じミスを繰り返すんだって感じですし、森重は堅実だけどちょっと相手が近くにいると簡単にセーフティクリアーし過ぎですよねえ。

もちろん後ろだけの責任じゃなくって、前線からの守備あってこそだし、中盤の戻りだとかパスの出どころへのチェックが重要なのはよーくわかっております。でも、でも、やっぱり韓国やオーストラリアの守備陣に比べると、日本のキーパーとセンターバックって見劣りしちゃう部分なんですよねー。長年の課題ではありますが、うーん、だからと言って代えが育ってきていないのが苦しいところ。まあ「日本には守備の文化がない」ってことに尽きるといえば尽きるのですけれど・・・。

それはそうと、おととしまでベルマーレにいたハン・グギョン選手が決勝のピッチに立っていたのが印象的でした。今年の湘南から、永木や遠藤は代表に呼ばれることがあるのでしょうか? 小生のおすすめは、GKの秋元です。

ベルマーレ、今シーズンはJ1でも台風の目になってくれそうな予感がひしひしとしておりますが、一番の懸念は昨年度のトップスコアラー、ウェリントンの退団。新しい助っ人に穴埋めができるのでしょうか? なにしろ小生としてはMVPに選びたいほどの、よく走ってよく守って高さも足技もある最強FWでしたから。そこだけが心配なのであります。 代わりに入るはずだった長身FWも、メディカルチェックで故障が判明して入団取り消しになってしまったみたいですから・・・(涙)。

話変わりますが、W杯でのアジア枠4.5→4への変更は避けられないでしょうね。まあ、ブラジル大会におけるアジア勢の惨憺たる成績を見れば、当然過ぎる判断が3月に出るはずです。もともとは「日本にとっては4でも4.5でも関係ないや」と思っていたのですが、いやいやまんざらそうでもないかも・・・と思えてきてしまうのが悲しい現実なのですねえ。

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