「12-12-12 ニューヨーク、奇跡のライブ」:奇跡の面々集結
映画『12-12-12 ニューヨーク、奇跡のライブ』は、2012年12月12日にニューヨークのマジソンスクエアガーデンで行われたチャリティー・ライブ(ハリケーン「サンディ」による被災地救済のための)を追ったドキュメンタリーです。
何が凄いって、終結したメンツの凄さといったら! ここまでのメンバーが集まったというのは史上初です。あの「USA for Africa」よりも豪華です。
そのメンバーを挙げておけば、全て事足りるような作品ではありますね。サー・ポール・マッカートニーをはじめとして、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエル、ボン・ジョヴィ、ピンク・フロイド、ニルヴァーナ、カニエ・ウェスト、アリシア・キーズ・・・。ああ、卒倒しそうなメンツではありませんか! しかもビートルズ(≒ポール)、ストーンズ、ザ・フーというロックバンドのキング・オブ・レジェンド御三家が勢揃いしているという奇跡!
映画はチャリティ・コンサートの裏側の「突貫工事」的ドタバタや、ゴージャスな面々が素顔を見せる舞台裏なども追っていくのですが、ライブの演奏シーンと交互に、あるいは曲の途中で舞台裏部分が挿入される作りなので、コンサート・フィルムとしてはじっくり見ることができないのです。そこが残念といえば残念。邪魔なしで1曲きちんとやってくれたのって、ストーンズの“Jumpin' Jack Flash”ぐらいじゃなかったかなあ。1アーティスト1曲(ポールは微妙に例外的扱い)だけってのも、ちょっと物足りないです。実際は1人何曲もやっていた模様。
完全版セットリストはこちらにありました↓
http://ro69.jp/news/detail/76080
ロジャー・ダルトリー(ザ・フー)が語っていたように「年寄りアーティストが勢揃い」なのですが、やはりその中では(他のグループの「イベント感」「同窓会感」に較べて)ザ・ローリング・ストーンズの「現役感」がハンパなかったです。ああ、ミックの動き!ミックの細さ!
これだけ凄いコンサートなのに、日本では意外と知られていないのでは? 少なくとも小生は知りませんでした(不勉強かもですが)。映画の公開のされ方も結構地味です。特に小生が観た新宿の某映画館では60席ぐらいの小さなスクリーンでの上映だったので、音が小さくて残念至極でした。やっぱり大きな良い音で聴きたい作品ですからねえ。
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