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2015年3月21日 (土)

「KANO 1931 海の向こうの甲子園」:野球“試合”映画

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映画『KANO 1931 海の向こうの甲子園』は3時間5分に及ぶ台湾映画。そして野球映画。海の向こう、民族、野球というキーワードでは『バンクーバーの朝日』を、数字と「甲子園」が入っているタイトルでは『アゲイン 28年目の甲子園』を、それぞれ連想させます。

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とにかくほとんど野球の場面です。試合を描いています。日本で、アメリカで、野球映画は数々あれど、これだけ野球シーンの多いものは初めてではないでしょうか。『バンクーバー』や『アゲイン』と比べてみれば、その差は歴然です。 ドラマ場面もないことはないのですが、それよりも野球の試合を通していろんなことを語っていきます。

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本作の制作・脚本を担当しているウェイ・ダーションの監督作『セデック・バレ』では、同時代(1930年頃)の日本人は悪者であり、それに対する抗日暴動の話なのですが、一方こちらはかなり親日的な描き方。永瀬正敏演じる近藤監督は魅力的な人物として描かれますし、大沢たかおなんて堂々と「水利事業の父」と言われた偉人を演じちゃってますもん(エンドタイトルに「大澤隆夫」とありました)。ヒール的な差別発言をした小市慢太郎の新聞記者だって、その後すっかり改心してしまいますし。 『セデック・バレ』とのバランスを取ったわけでもないのでしょうが・・・。

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4-5試合ぐらい延々と丁寧に描かれる野球の試合は、終始正攻法で素直に見ていられます。決勝で指先(爪?)を痛めてからの血染めの投球なんて、星飛雄馬かと思っちゃいましたぜ。

さすがに甲子園球場は甲子園に見えなかったなあ。スタンドのせり上がる角度とか。何と言っても外野のフェンスがブロック塀みたいなんだもん。そりゃないでしょ。 それとも、昔はブロック塀だったんですかい??

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