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2015年4月30日 (木)

「マジック・イン・ムーンライト」:アレンごのみに彩られた小品

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映画『マジック・イン・ムーンライト』は、ウディ・アレンがバズ・ラーマン版『華麗なるギャツビー』に刺激を受けて、自分なりの1920年代を描きたかったんじゃないか?ってな作品。もちろん既に『カメレオンマン』や『ミッドナイト・イン・パリ』で’20年代を描いているわけですが(『カイロの紫のバラ』もそれに近い’30年代)、この衣装やらアールデコやらパーティーやらダンスの振り付けやらを見ていると、どうしても『ギャツビー』が頭に浮かぶのです。もちろん「アレンごのみ」の世界でもあります。

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そして主人公二人が急な雨に遭い、駆け込む先は天文台。『マンハッタン』の中で、セントラルパークで急な雨に遭ったアレンとダイアン・キートンがプラネタリウムに駆け込むシーンの再現ではありませんか! これって何なんでしょ? アレン本人の昔の体験のアレンジなんでしょうかね。本作ではこの場面にちょっとセクシャルな暗喩も見受けられました。

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マニッシュで堂々たるコリン・ファースが演じても、アレン作品の主人公ってどうしてもウディ・アレン風になってしまいますね。妙にシニカルに理屈っぽくて、猜疑心が強くて、一般的なコミュニケーションが苦手なキャラクター。

そしてエマ・ストーン! 『バードマン』といい本作といい、ノッてます。輝いてます。アレン作品のヒロインとして、やけにフィットしています。今後またアレン作品に出る可能性、あるかも知れませんね。

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でもアレン翁は前作が傑作『ブルー・ジャスミン』だっただけに、本作は趣味性の高いお遊びってところ。そこそこの出来の小品です。ラストだって、「えー? それでいいの?」って感じに無理を押してのハッピーエンド?です。
でもまあ、それでいいじゃありませんか、皆さん。

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2015年4月29日 (水)

ベルマーレ4得点でホーム初勝利!

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いよいよゴールデンウィーク突入というわけで!大江戸的にはGWといえばJリーグ観戦なのです。てなわけで、快晴のBMWスタジアムの湘南ベルマーレvs.サガン鳥栖戦に行きました。

前節のマリノス戦終了後のブーイングが薬になったのか、今日の湘南は初心に戻って走り回っておりました。球際もしっかり粘りました。それが良い結果を生んだことは確かで、4-2で嬉しいホーム初勝利(リーグ戦)となりました。ようやくではありますけどね(ナビスコカップの甲府戦では既に勝利して、「勝利のダンス」も行われましたが)。

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マリノス戦で良いプレイができていなかったアンドレバイア、三竿、山田尚輝に代わって入った坪井、島村、大竹が、しっかりと良いプレイで勝利に貢献していたのが印象的でした。坪井も島村も今期リーグ戦初先発でしたし(でしたよね?)、島村なんか2ゴールも上げちゃいましたもん(DFでの出場なのに)。

J1で4点取れたってことはDscn1762_convert_20150429225120、自信になりますよね。やってることが間違っていないって勇気づけられる感じで。

一方では坪井が後半18分に退いて以降(イエローもらっちゃってたからね)のバタバタは、いただけないです。相手が豊田とは言え、失点しちゃったし。 まあ鳥栖がロングボールでの戦いをかなり徹底してきたので、良くも悪くも防戦&カウンターみたいな戦い方になりました。

てなわけで勝利のダンスも今期リーグ戦初めて! ベルマーレクイーンの5人も嬉しそうに、スタジアム・ナビゲーターのかすみん&ロンドさんと一緒に踊っておりました。

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相澤<かすみん>香純さんも、キングベルと共にノリノリ。この勝利を目いっぱい喜んでいました。

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やはりJ1での勝利ってのは格別です。でもこれが「珍しいこと」で大喜びしているようじゃいけませんよね。早く「あたりまえのこと」として普通に受け止められるようにならないと。

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ともあれ今日は、素直に喜びましょう。我々観客も大いに満足でしたし、お見送りのクイーンたちも満面の笑顔なのでした。

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2015年4月27日 (月)

「シンデレラ」:上質な実写版だけど、主演女優が・・・

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映画『シンデレラ』は、公開近くになってからケネス・ブラナーが監督だと知ってびっくり。ディズニー実写版映画では異色の大物。でも今後こういうケースも増えていくのでしょうね、きっと。でも大江戸は監督ケネス・ブラナーってあんまり評価していなかったので、本作の堂々たるど真ん中演出には感心しました。子供から大人まで楽しめるエンタテインメントになっています。実にウェルメイドな105分です。

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衣装デザインはサンディ・パウエル、美術(プロダクション・デザイン)はダンテ・フェレッティという超一流の布陣。さすがに「わかっている」方々です。「ディズニーの」「みんがが知ってる名作の実写版」ってところを踏まえて、良い仕事してます。

もちろんキャストだって、ケイト・ブランシェット(メリル・ストリープへの道をたどっているのか?)、ヘレナ・ボナム=カーター(何回魔女を演じたのか?)という強烈な飛車角を配して鉄壁です。

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ただシンデレラ役のリリー・ジェイムズがねえ・・・。大江戸的にはもっと可憐で薄幸そうであってほしいのですよ。彼女だと気が強そうで、かわいそう感が薄まってしまいます。まあそこらへんが今のヒロインなのでしょうけど、びっくり眉毛だし、エラ(=シンデレラ)だからってエラが張り過ぎてるし、どっちかと言うと意地悪なお姉さん向きの顔なんじゃないのかしらん? でもアメリカ人って、この手の顔が好きなんですよねー。 むしろその強そうな個性を生かして、継母と姉たちに胸のすくような復讐を果たしてほしかったところなのですが・・・、「許す」ですからねえ。いや、むしろ合衆国政府の方々に見習ってもらいたい姿勢ではあるのですけれど・・・。

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池松壮亮似の王子様が笑った時の目が、どうにも「腹に一物」ある感じに怪しかったです。また彼がシンデレラにガラスの靴を履かせる場面では、性的な暗示が露骨に現れていて、「ディズニーいいのか?大丈夫か?」って感じでした(まあ彼の目つきの怪しさも、大いに一役買っているのですけどね)。

てなわけで(?)、TOHOシネマズ日本橋のロビーには、キラキラのガラスの靴が展示されていたのでありました。

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2015年4月26日 (日)

神田・秋葉原界隈ぶらぶら

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今日は三越前から中央通りを真っすぐ、神田から秋葉原方面へ。神田の手前にはビル街にこんなツタ屋敷が!

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まあそれはともかく、神田の「きくかわ」(2階の座敷)でうなぎを食したのであります。たれの甘辛さが好みで、美味なり。ここ和洋折衷の印象的な建物ですよね。

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万世橋の脇の神田川沿いに数年前にできた商業施設「mAAch ecute マーチエキュート神田万世橋」。2006年まで鉄道博物館だった所ですね。あそこに飲食店やおしゃれ雑貨の店、家具の店などが入って、素敵なモールになっておりました。

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部分的に明治時代からの旧万世橋駅階段を残したり、アーチ形の梁を生かしたリノベーションを行ったり、もちろん赤レンガも川の眺めも生かしながら・・・。

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うーん、やりますね、JR東日本。今更ですが。

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ただ平日なんか客の入りはどうなんでしょうか? 他人事ながら心配です。健闘を祈りたい商業施設です。

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そこから秋葉原駅のちょい先のJRガード下にあったのが「日本百貨店」という物産館みたいなお店。全国各県からのあれこれが、かなり面白い品揃えでした。写真の袋入りインスタントラーメンなんて、「キリン」とか「ペンギン」とか「カピバラ」とか書いてあること自体シュールなのですが、更によく見ると「ズーボ」とか「べっぴん」とかも! なんだ、ズーボって? 坊主の業界人読みか??

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で、そこから御徒町方面にしばらく歩くと、ありました「2K540」。これも数年前にできて話題になった高架下の商業施設。日本のモノづくりに特化したモールです。

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鞄とか陶芸とか帽子とか雑貨とかジュエリーとか職人の手仕事の店がズラリで、個人商店みたいなお店も多く、なかなか楽しいスペースでした。カフェとかもあるし。

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ここグッドデザイン賞も受賞してるんですよね。「2K540」って何かと思ったら、起点となるターミナル「東京駅」から2k540mに位置するからなんですって。「にーけーごーよんまる」と読むのだそうです。今更ですけど。

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2015年4月25日 (土)

湘南の完敗にサポーターもブーイング

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今日は日産スタジアムで、横浜・F・マリノスvs.湘南ベルマーレの一戦。広いから席がいくらでもあって、いいですねー。 いや、最近のBMWスタジアムは狭さのあまり、満員札止めになるし、遅れて入ってきたカップルだとか父親と子供だとかが席を求めてウロウロって風景が多いもので・・・。結局通路に座ったり、立ち見だったりするわけですけど、あれじゃあ二度と来なくなっちゃいます。J1に居続けるつもりなら(もちろんそうなのですが)スタジアムの新設もしくは大幅改修は、収入面も含めて喫緊の課題となっております(まあクラブのフロントも、それは重々承知しているはずですが)。

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序盤は湘南がいい感じに押し込んでいましたが、むしろマリノスが様子を見ていた感じ。9分にアデミウソンのシュートでマリノスが先制すると、そこから後はずっとマリノスのペース。

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守備の固いマリノスの前に、ベルマーレは良さを消されてしまった上にパスミスも目立ち、非常にぎくしゃくした展開が続きました。球際も高山薫ぐらいしかいつもの激しさが出ていないし、いいとこなしです。そもそもボールを止める、蹴るという基本技術が全然違います。その上、シュートを打たなすぎます。シュートしないことには、点が取れません。

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後半途中には怪我から復帰の10番・中村俊輔が今シーズン(リーグ戦)初出場。俊輔に目立ったプレイは無かったのですが、マリノスは終盤とアディショナルタイムに加点して、結局は3-0で湘南を下しました。ベルマーレの完敗です。

試合後にサポーター席に選手たちが来た時には激しいブーイングと「シュート打て!」の合唱。その事実が、この試合を表していました。心優しいベルサポからあれだけのブーイングが出るのって、初めて聞いたレベルです。確か1429969034941に、それぐらい情けない試合でした。もっと原点に戻って、前線からのチェイシングをやっていかないとダメです。それに、ブルーノ・セザールとアリソン、長身タイプのブラジル人FWは二人いなくてもいいので、この二人の給料を合わせてもっと良い助っ人を取って欲しかったところです。ああ、今さら言ってもですけど、「ウェリントンの抜けた穴」(加えて武富もですが)を克服できていないのが、苦しいです。点が取れなきゃ勝てません。

次節、ホームの鳥栖戦は、この反動で見事な勝利をお願いします!

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2015年4月24日 (金)

「象と鯨」からの・・・ゴジラ@ミッドタウン

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六本木ミッドタウンのサントリー美術館へ行き、展覧会『若冲と蕪村』(~5/10)を観ました。ま、伊藤若冲の『象と鯨図屏風』1点を観られれば他はどうでもいいやと思っていたのですが、普通に楽しめました。

けっこう「ゆるさ」がテーマみたいな気がします。なので、しりあがり寿さんみたいな絵が数多くありました。「象と鯨」は、白と黒、陸と海、陽と陰、解放と緊張、神性と悪魔性・・・といった対比に貫かれていて、見飽きない傑作です。マンガみたいで楽しいし。

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そしてもう一つはクジラならぬゴジラの話。ミッドタウン入口にはきのう23日~5/24まで、ゴジラ・リターンズなのです! 昨年は芝生広場に「生えて」ましたけど、胸から上で腕も出ていましたけど、今年は道路際でスペースの関係もあり、首から上だけです。

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でもかなりでっかいです。高さ4m。

夕方以降はライトアップ演出が行われます。

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多くの人々は、ゴジラさんの口の中に入って撮影!ってパターンでした。

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けっこうリアルな口腔内なのです。

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うーん、かっけーなー。

去年のゴジラはこんな感じでした ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-7273.html

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2015年4月23日 (木)

今日の点取占い229

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ウロチョロしないで本気でやりなさい   3点

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2015年4月22日 (水)

「エイプリルフールズ」:日にちネタ群像劇(コメディ)

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映画『エイプルルフールズ』はあちこちで結構酷評されているようですが、そこまでひどい作品ではないんじゃないかと思います。むしろそこそこ笑って楽しみました。そりゃあすべってる所とか気恥ずかしい部分はありますけど、これよりひどい映画なんていくらでもあるもんなー。エイプリル・フールという「日にちネタ」で複雑に絡み合う群像劇を作ろうという、つまりアメリカ映画『バレンタインデー』や『ニューイヤーズ・イブ』みたいな企画でして、そこに「嘘」という縦軸を通してあるという考え方は、娯楽映画の公式として至極真っ当なあり方です。いや、むしろベストセラー原作やマンガやVFXやアイドルに頼らずに、オリジナルでエンタテインメントを作ろうとする心意気や良しではありませんか。

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古沢良太はすっかりテレビの人みたいなイメージが強くなっちゃいました(相変わらずむしろ映画の人なのですけどね)し、フジテレビ制作だしってことで、批判の刃が向かいやすくなっているのでしょうかね? 小生だって本当は古沢には『キサラギ』レベルの離れ業を期待するところはありますけど、あれはむしろ奇跡の領域でしたからね。本作における主要登場人物27人のさばき方とか、各エピソード同士、人物同士の連係のさせ方なんか、「さすが」と言わずして何と言おうって感じです。でもまあところどころ切れ味が鈍くって、最良とは言えないことも確かですけど。

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役者たちはまあリラックスした芝居。ある意味「テレビ芝居」と言えないこともない雰囲気やオーバーアクトもあるので、これまた評価が下がっちゃうんでしょうねえ。それはわかります。

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でもまあ、(そんなに素晴らしい出来じゃなくっても)こんな映画もあったっていいんじゃないかな?ってのが大江戸の感想です。実際、満員の客席はかなり好意的な雰囲気だったと感じました(それを嘆かわしいと言っちゃうとねえ・・・)。

また『リーガルハイ』ファンの小生としては、小池栄子の「また三木先生にイヤミ言われちゃう・・・」に笑っちゃいました。

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2015年4月21日 (火)

「ジヌよさらば ~かむろば村へ~」:笑ったけれど不気味さも

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映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』は、相当笑えました。松尾スズキの頭の良い(計算された)笑いが、次々と炸裂していきます。シチュエーションで笑わせ、台詞で笑わせ、芝居で笑わせ、アクションで笑わせ・・・と多くのバリエーションを持っているのも、さすがなのです。 思えば十年前の松尾×松田龍平タッグ作『恋の門』も、バカバカしくふっとんでいて笑えましたもんねえ。

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例えば阿部サダヲの村長のバカバカしいほど荒っぽい動作がもたらす笑い。バスを運転しながら猫をよけ、次に白菜をよけるあたりのシュールなアホっぽさ。そして大江戸が一番気に入った「カッコイイじいさん!」がらみの笑い。ここらへんは、ちょっと他の人にはマネできない感覚ではないでしょうか。それにしてもあの「三谷幸喜ネタ」は、三谷さんも許可したんでしょうかねえ?

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松尾さんご本人はミミズの精のような不穏な邪悪さを湛えて、不気味な男を演じていました。田舎の風景の中、田舎の人々の中で、まさに「異分子」の暗黒を体現しておりました。

松尾さんはやはり役者を面白く生かす名人なので、本作では大人計画の役者もそれ以外の役者もみんな、それぞれの個性で楽しませてくれます。阿部サダヲ・松たか子なんて『夢売るふたり』の夫婦が、その後田舎に越して来たみたいじゃないですか。

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そんな中でも小生がその独特の個性を買っている中村優子さんが、ここでも魅せてくれました。宿の女将の顔と母親の顔の使い分けもさることながら、「くたびれた風情」を武器にしちゃってるとこなんて、ほとんど反則ですよね。終盤に彼女があたかも「ザリガニの精」みたいに描かれているあたりを含めて、この「得体の知れない和装女性」には『ツィゴイネルワイゼン』の大谷直子と同質のシュールな冥界感を感じました。

そうそう、ザリガニが雨のごとく降ってくる場面には、ポール・トーマス・アンダーソンの『マグノリア』(こちらはカエルですが)を思い出さずにはいられませんでした。どちらも意味わかんない、いや意味を求めてはいけない感じですしね。

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2015年4月20日 (月)

松屋銀座の「ミッフィー展」

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松屋銀座で開催中の『誕生60周年記念 ミッフィー展』(~5/10)に行きました。そうですか。ミッフィーも還暦ですか。

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以前にもこの会場で『ミッフィー展』をやっていましたが、今回は「60年前に初めて描かれた「ファースト・ミッフィー」の原画を世界初公開するってのがウリのようですね。最初のミッフィー(ポスター右側)って、なんかひしゃげていてブスかわいい感じですね。

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そしてもう一つのウリは、日本とオランダのクリエイターが180㎝のミッフィーを使って自分なりの世界を表現した「ミッフィー・アートパレード」。日本のクリエイターの作品は会場内にあり、オランダの人たちのは縮小プリントにして、店内の階段あたりに貼ってあったり、立ててあったりしました。

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展示にはなかなか工夫が凝らされておりまして、映像でブルーナさんがミッフィーの顔を描くと、真っ白な大型ミッフィー人形の顔に、描いた部分だけが投影されて、同時進行的に顔ができていくなんてのもありました(言葉で説明すると難しいですね)。企画性から会場づくりからポスターから、やはりここんちのは大人の鑑賞に堪える「デザイン性」がしっかりしてますね。

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会場内で撮影OKだったのは、出口そばの一画だけ。 で、そこを出ると、おお!目も眩むほど大量のミッフィー・グッズが! チラシによると「展覧会限定グッズが400点以上」ってことで、ミッフィー・マニアだったら、気合入り過ぎて倒れちゃいそうです(もしくは破産しそう)。

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中でも大江戸が一番惹かれたのは、ミッフィーの絵がカラーでプリントされているアニバーサリー・チーズケーキ! うわー、これはステキです! (でも買いませんでしたけど)

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そういうわけで店内各所にもミッフィーが出没しているのですが、やはり極め付きは先日も紹介した松屋銀座の白い外壁がミッフィーの顔になってるっていうオドロキの仕掛け!! このシンプルな大胆さには参りました。

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2015年4月19日 (日)

「ソロモンの偽証 後篇・裁判」:ゆるりとトーンダウン

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映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』を観ましたが、うーん、あの見事な前篇とその最後についていた(あおりまくりの)予告篇からすると、・・・あれっ?って感じです。なんだかスローダウンして、「普通の」出来になってしまいました。

(大江戸の前篇記事はこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-920b.html

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前篇は、かなり濃密にあれやこれやをテンポよく詰め込んだ印象でしたが、後篇はトーンが違って、ゆっくりじっくりと裁判の日々を描きます。まあ、そこらへんが良くも悪くも『中学生日記』的というか、なんだか古めかしい程に真っ当で、物語の進行も技法も正攻法でした。現代のスレた観客である小生が観ると、ちょっと気恥ずかしい程に。

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でもまあ「携帯電話の無かった時代(1991年)の中学生」のリアルという面では、これもアリなのかも知れません(ただむしろ宮部みゆきさんや成島出監督の時代の中学生テイストに近いかも・・・とも思いましたが)。

終盤もトリッキーな展開がなくはないのですが、それが裁判劇ならではの「真実に至るワクワクするようなどんでん返し」にはなっていないので、妙に真面目で地味です。そこらが「松竹映画の伝統」と言えば言えるのですけど。 ラストも、観客が前後篇で過ごしてきた5時間近くを受け止めるには、やけにあっさりし過ぎていて拍子抜けでした。

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どうでもいいけど、藤野涼子が(ぼーっとしたような)ニュートラルな表情をすると、なぜか松重豊のよくやる表情に似ていたのであります。

何年か後には、きっと本作にでていた若手俳優たちが何人も、映画やテレビで活躍しているのでしょうね。

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「クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~」:

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映画『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~』は、なんと物語の序盤以外はメキシコという変わり種。今、メキシコは来てますからね。アカデミー賞も2年連続でメキシコ人が監督賞(アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)ですし、解任されたけどアギーレも元メキシコ代表監督でしたし・・・。

カスカベ防衛隊のみんなも初めの方に出て来るだけです(あとエンドタイトル後ね)。まあ、でも考えてみれば宇宙が舞台だったり、戦国時代が舞台だったりってのもありましたけどね。

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それ以上に嬉しいオドロキだったのが、なんと「怪獣映画」だったってこと。しかも植物の怪獣。『ウルトラQ』のマンモスフラワー、『ウルトラマン』のグリーンモンス(形状的にはこれが一番近い)、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』のオードリー2などを思い出しました。 じわじわと脅威が増殖する演出とか、逃げ惑う人々とモンスターのチェイスとか、人々の知恵とモンスターの戦いとか、逃げ隠れてモンスターに発見されるかどうかのサスペンスとか、最後の戦いとか・・・実に怪獣映画の定石をきっちり押さえているのです。

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あとは不死身で、集団で追っかけてくるあたり、ゾンビ映画のニュアンスも併せ持っておりました。

まあ、でも作品全体としては「まあまあの上」ぐらいでしょうか。前作『ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん』が、ここ10年ちょっとではベストだっただけに、それに較べるとちょっと物足りない感じです。「クレしん」映画にしばしばある、妙な間(テンポの悪さ)も感じられました。

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指原莉乃が声優で出ていたのは、エンドタイトルまで気づきませんでした。それはいいとして、池上彰さんとか日本エレキテル連合(ダメよ、ダメダメ)をブーム・ネタとして入れ込むってのは、どんなもんなんですかねえ? あまり関心せん気がいたしますが、まあ後世において時代の証言にはなるんでしょうかねえ。

待望久しかったTOHOシネマズ新宿が17日にオープンしまして、早速いそいそと一人で観たのが、この映画なのでした。

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2015年4月18日 (土)

TOHOシネマズ新宿(ゴジラビル)に行きました

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話題のTOHOシネマズ新宿が昨17日にオープンしたというので、行って来ましたよーDsc_1667

思えば昨年の大みそかにミラノ座が閉館して以来、映画の灯、興業の灯が消えていた歌舞伎町。そこに人々が結構溢れていました。活気が戻ってきましたね。

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ドン・キホーテの横からゴジラが見えます。ゴジラ・ヘッド、52mの高さなんですってね。初代ゴジラの50mとほぼ一緒。

あたかもビルの後ろに全身があるようで・・・。そうかあ、こういうスケール感なのかぁ。

道行く人々もみんなみんな上を向いて、写真を撮っていました。

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そこを直進した入口にエスカレーターがあって、3階のTOHOシネマズに入れます。

行ってみるとスゴイ賑わい。大混雑。

ってゆーか、これきっとゴジラ・ヘッドを見に行こうとした人々が3階まで行って、そこから先に行けずにグダグダになって、また降りて行く感じと見ました!

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しょーがねーなー、ですが、どうやらゴジラ・ヘッドを間近で見られるテラスには、奥にあるホテルに宿泊するかホテルのカフェを利用しないとダメみたいです。大江戸も、気後れして「まあ、そのうちでいいや」と、ビルの外から眺めるに留めました。

映画館ロビーは大きく、コンセッション(飲食売店)は広かったけど、券売窓口は少なく、ちょっと閉口しました。渋谷とかマリオンとか日比谷スカラ座とかもそうですけど、TOHOシネマズの券売って、あるいはネットチケットの発券機って、他のシネコンに較べて少な過ぎますよね。一番儲かってるんだから、もう少し効率化とサービスのバランスを考えてもいいのではないでしょうか。

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小生は一人で、『クレヨンしんちゃん』の新作を観ました。まあ、シアターの中身は、他のTOHOシネマズと一緒ですよね。ただ、ここにはアイマックスの大スクリーンとか、MD4Xのスクリーン(6月下旬オープン)もあるようです。

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下の階にはクリスピークリームドーナツとか築地銀だことか大阪王将とか焼肉トラジとか・・・まあ、よくありがちな飲食店が入っております。

夜になると、ゴジラの爪が光ったりしておりました。毎正時には吠えたり、煙を吐いたりの演出もあるそうなので、それもおいおい見なくっちゃです。

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2015年4月16日 (木)

今日の点取占い228

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ボートにのって遊びましょう   7点

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2015年4月15日 (水)

「ブルックリンの恋人たち」:演出力に難あり

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映画『ブルックリンの恋人たち』は、アン・ハサウェイの主演&プロデュース作ってことで、ショートカットの彼女は魅力的に撮られております。ただ映画全体はいろいろと不出来で、86分なのにやけに長く感じました。

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とにかくテンポが悪くて、もったりしてるんですよねー。楽曲が無かったら、1時間で済んじゃう話です。別にそれは悪いことではありませんが、こちらを惹きつけて映画的に興奮させてくれるものがないのです。肝腎の楽曲場面にしても、訴えて来ない、響いて来ない、物足りない。

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近作『はじまりのうた』は同じようにニューヨーク(まあマンハッタンとブルックリンの違いはありますが)のミュージック・シーンを扱っていても、見事に「ああ、音楽って素晴らしい!」感に溢れておりました。主演女優を比較しても、同じような細身&目鼻クッキリ系なのですが、あちらのキーラ・ナイトレイの方がいきいきと魅力的でしたもん。楽曲場面の処理など、モロに監督の腕の違いが出ておりますよね。鮮魚と干物ぐらいみずみずしさの差がでております。

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(以降ネタバレあり) そもそもアン・ハサウェイが文化人類学か何かを研究中という冒頭の設定が、その後まったく生かされていないのが不思議です。そして、終盤に昏睡中の弟が目覚めると、アンといい感じになっていたミュージシャンのジェイムズが彼女の元を去って行くってのが、ほとんど意味不明の行動です。昏睡してたのは彼女の恋人だったわけじゃないんだから・・・。そこらを解き明かす描写もなく、ほろにが切ないムードだけで終わってしまうなんて、ちょっと得心できませんです。

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2015年4月14日 (火)

マクドナルドの「いちごパイ」

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マクドナルドで先ごろ新発売された『いちごパイ』(120円)を食べてみました。

ネットで見ると専用パッケージがあるようなのですが、小生のはパイ各種共用パッケージでした。しくしく。

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画像だとわからないでしょうけど、パイがほのかにピンク色なんですよ。期待させてくれるじゃありませんか。

で、中のフィリングは・・・想像通りのホットいちごジャム。もう少し固形いちごが多い方が嬉しかったですけどね。まあ120円なら、こんなもんでしょう。

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でもとりあえずおいしかったです。ただ、熱くてキケン。大江戸は猫舌なので、かなり手こずりました。

次はチェリーパイをお願いします!

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2015年4月13日 (月)

「ラブバトル」:けんかをやめて

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映画『ラブバトル』は、多分に哲学的な愛の考察であり、かつ多分に「へんなのー」と言いたくなる怪作です。

全編にわたって断続的に何度も何度も主人公の男女がケンカというか、取っ組み合いを繰り広げるだけみたいな映画。 しかも男の方は結構たくましい体つきなのに、女の方は極めて華奢。これではフィジカルに差があり過ぎて、勝負にならないってものなんですけれど・・・。

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それにしてもこの女がとにかく不機嫌で、相手にケンカを吹っかけずにはいられないという困ったタイプ。自分でもそれをわかってはいるのですが、やめられないようです。軽く心を病んでいると言うこともできるでしょう。その理不尽な暴力的衝動を受け止めなければいけない男の方は大変です。でもこの人、その立場を受け容れて、結構楽しんでもいる感じ。ある種の「割れ鍋に閉じ蓋」なのでしょうか。

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取っ組み合い、絡み合う二人の肉体は、まるで動く彫刻のよう。それによってますます寓話性が際立ちます。 でも『ポネット』もあまり好きではなかった大江戸は、ジャック・ドワイヨン監督作としては16年ぶりりの日本公開作となったこの映画にも乗れませんでした--けんかはきらいなので。 あー、フランス人ってめんどくさいなあ(ま、人によるのでしょうが)。

多少共通点のある(そして題名も似ている)『ラブファイト』('08 成島出監督/北乃きい、林遣都主演)の方が断然秀作だと思います!

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2015年4月12日 (日)

ハリル御前試合で、湘南0-1FC東京

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満員のShonan BMWスタジアム  平塚で、ベルマーレ対FC東京戦を見ました。

今節と次節(ガンバ大阪戦)をアニメ『ジャイアント・キリング』とコラボしてまして、パッカ君というキャラクターも来てました。

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キングベル&パッカ君と一緒にアウェイサポも・・・の横には、おお、猪狩イベント・マネージャー(元選手)のお姿が!

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で入場口付近に、異様な人だかりが! 大江戸を迎えているのか? いや、そうではなく、
ハリルホジッチ監督が来場するところでした! 武藤や権田だけじゃなく、ウチの永木や遠藤もしっかり見ていってくださいよ。

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試合は湘南が積極的に、球際強く、ボール奪取から一斉攻撃へという、(ハリルジャパン同様のコンセプトの)
いつものサッカーを見せて、東京に全く劣らぬところを見せてくれます。
むしろ押してた時間帯もあっただけに、そこで先取点を取れなかったのが、悔やまれます。

一進一退の攻防は後半の出だしまで。その後、足が鈍くなっていくと、徐々に東京がペースを支配していきます。

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そして後半19分、FC東京の武藤が頭で先制ゴール。うーん、武藤もいるべき所にいましたけど、ワンタッチであのクロスを上げられる太田宏介は、さすがですよねえ。

ベルマーレはゴールが遠く、この1点を守った東京の勝利。湘南のリーグ戦ホーム初勝利は、いつになるのでしょう。

アリソン、ダメだったなあ。守備が手抜きで。こういう時にウェリントンの抜けた穴の大きさを実感します。 またカニーニを先発出場させたFC東京に対抗して、湘南は後半、可児(かに)選手を送り込みました。←笑う所 まあ、それで菊地俊介を右DFに下げて、遠藤航を攻撃参加させたってわけなんですが、得点には至りませんでした。

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チェルシー移籍も取りざたされている武藤嘉紀は、今日もハリルホジッチ監督の前で結果を出しました。うーん、永木、遠藤、高山あたりもかなり気合の入った良いプレイを見せてはいたんですけどね。

でも今のFC東京って、大江戸の好きな選手が結構いまして・・・、羽生直剛、石川直宏、太田宏介、それと武藤もかな。今日は彼らのプレイを見られて嬉しかったです。できれば勝ちたかったですが。

FC東京はこれで浦和と並んで首位になりました。

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試合終了後にFC東京のサポーターから大竹コールが起こり(大竹洋平はFC東京出身。今日は後半途中からの出場)、大竹はサポ席まで行って、お礼をしていました。

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今日もベルマーレクイーンはいたようですが、お見送りはなかったかも? リーグ戦ホームでの勝利のダンスがなかなか踊れない彼女たちなのでありました。

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2015年4月11日 (土)

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」:エマ・ストーンとエンディングの素晴らしさ

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映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は、オスカー受賞もうなずけるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。何と言っても全編1カットの長回しであるかのように見せたキャメラ(撮影監督=エマニュエル・ルベツキ)とポスト・プロダクションに、へえーーと口あんぐり感心します。しかも2時間の間に何日間かが経過する--つまり、キャメラが動いている間に時間がジャンプしていたりするわけですね。(あと終盤に短いカットが続く部分もあります)

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でもヒッチコックの『ロープ』も実はカットを割った箇所がありましたし、本編の場合はデジタル撮影&デジタル編集やCGIの加工によって、昔よりもずっと簡単にこんな離れ業ができてしまうってところはありますね。確かに1カット移動撮影の凄さっていうのは、『黒い罠』(オーソン・ウェルズ)や『虚栄のかがり火』(ブライアン・デ・パルマ)や『雪の断章 情熱』(相米慎二)のオープニングの方がスリリングかつ圧倒するものがありました(その一発撮りの舞台裏も想像しつつ)。そういえば『雪の断章 情熱』でも1カットの間に十数年の年月がジャンプしちゃってましたよね。

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ブロードウェイ劇場街のロケも魅力的で、例の白ブリーフ歩行シーンやバードマン(の妄想)出現シーンがいきいきと輝きます。そうそう、バードマンの翼がマイケル・キートンの後ろでバサッと広がるところは、『ブラック・スワン』を思わせました。まあそれを言ったら、バードマン自体「コンドルのジョー」(『ガッチャマン』)みたいなんですけど。

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マイケル・キートンもエドワード・ノートンも立派な芝居ですけど、それよりも演劇批評家役のリンザイ・ダンカンのクールな芝居に圧倒されました。能の演技のように、無表情で動きがない中に多くのものを力強く放散させておりました。彼女にキートンがからむ場面など、「あわわ・・・」と冷や汗ものの怖さでしたよ。

(以降少々ネタバレあり) そしてエマ・ストーン! こんなに良い女優だったでしょうか? 本作のラストは、彼女の巨大な青い瞳の豊かな表現で、作品価値を1ランク高めました。あの表情、その短い時間内の変化にはグッとくるものがあり、希望のほの見えるポジティブな感銘を与えてくれました。不思議な感動を湛えた素晴らしいエンディングです。

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アントニオ・サンチェスによるドラムスのスコアで全編をほとんど埋め尽くした音楽も、スタイリッシュで印象深いものでした。

渋谷のシネマライズで観たのですが、劇場正面看板の上の方に、・・・あっ!バードマンが!!

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やるなあ、シネマライズ。

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2015年4月 9日 (木)

有村架純開発部長の柿の種

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じゃん。 亀田の「柿の種 ソースマヨ味」です。

なんてったって・・・有村架純開発部長プロジェクトです。パッケージに写真まで入ってます。これは買わねばって気になりますよね。

うん。実に、確かに、ソースマヨ味です。そーす。それだけっす。でも駄菓子みたいで悪くないですし、ピーナツが無くても、そんなに物足りなくはありません。まあ、基本的にこういう下世話な味って、嫌いじゃありませんし。

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はい、右がソースマヨ味、左は比較対象のための普通の柿の種です。

でも考えてみると、こういう風にアイドルを開発部長に使って何か作ると、確実にある程度は売れますよねえ。大江戸の場合、有村さんは大ファンではないけど小ファンな感じなんですけど、それでも迷わず買っちゃいますもん。これで「能年玲奈の○○」とか「波瑠の××」とか「きゃりーぱみゅぱみゅの△△」とか発売されたら、それにオマケでトレーディングカードでも付いてたら、迷わず箱買いしちゃいそうです。

新しい商売の切り口がここにあると見ました! あ、でもそれって「仮面ライダー・スナック」と同じだあ。

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2015年4月 8日 (水)

「ライアンの娘」をスクリーンで!

この4/4から「第三回 新・午前十時の映画祭」がスタートしております。ラインナップを眺めると、おお! ↓

http://asa10.eiga.com/2015/cinema/

何と言っても嬉しかったのは、『ライアンの娘』が入っていたこと。雄大な自然とちっぽけな人間の営みとを対比させて描いたデイヴィッド・リーン監督の傑作。本当は70mmで、大スクリーンで観たい作品ですが、今となっては叶わぬこと。中スクリーンでも小スクリーンでも、とにかく銀幕で再会できることを喜ぶべきなのでしょうね。そして未見の方は、万難を排して是非ご覧ください。「これが映画だ!」って感じです。感銘に浸る3時間15分です。東京(都心)ですと、TOHOシネマズ日本橋で6/13-26、TOHOシネマズ新宿で6/27-7/10の上映です。

ほかにも未見ならこの機会に是非どうぞ、の名作がいっぱい。大江戸の絶対のオススメとしては・・・・・・エデンの東、 秋刀魚の味、 素晴らしき哉、人生!、 小さな恋のメロディ、 東京物語、 ニュー・シネマ・パラダイス、 ローマの休日  ってところですかねえ。いや、その他の作品も全部必見ではありますけどね。

そして4/17のオープンが迫ってきたTOHOシネマズ新宿。ゴジラの頭が乗ってる映画館。楽しみです!

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2015年4月 7日 (火)

「神々のたそがれ」:泥濘の中の狂った混沌世界

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映画『神々のたそがれ』は、宣伝コピーが「空前絶後」「21世紀最高傑作」ですからねえ。しかもモノクロのロシア映画で2時間57分。身構えちゃいますよねえ。相当身構えました。

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え、これ中世ヨーロッパじゃないの?って感じなのに、どこかよその星を舞台にしたSFだってことに、まずびっくり。そして全編えんえんと同じような主観キャメラの移動ショットで、この汚泥に満ちた雨降り世界の猥雑な混沌が描かれ続けます。人物たちはしょっちゅうキャメラに向かって語りかけたり、目線をくれたりします。へんなの。

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それにしても、この世界は悪臭に満ちています。4DXじゃなくて幸いでした。様々な汚物(汚泥、糞尿、腐った食物、屍体、内臓、魚などなど)があらゆる所にあります。腐ったものが多いからか、汚い雨やら何やらが口に入るからなのか、人々は常にツバやら口の中のものやらをペッペと吐き出します。まあ、凄まじい世界ですね。

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この映画、どこを切り取ってもほとんど同じような感じに淡々と延々と続くので、もしもフィルムだったら「巻」を間違えてかけても、誰も気づかないと思いますよ。どんな話かもよくわからないぐらいですし。

いろんなところで、ピーテル・ブリューゲル(ことに『死の勝利』とか白黒版画など)を想起しました。特に死屍累々の終盤などは。あと、ヒエロニムス・ボス(特に『快楽の園』トリプティックの「地獄」部分)もね。

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2015年4月 6日 (月)

雨の都心ラン からの「俺のフレンチ」

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昨日はお仲間からのお誘いに乗って、(映画もサッカーも観ずに)珍しい行動。

皇居ラン(ほーんと、久しぶり!)からの東京ラン。まずは桜田門前からスタートして左回りに進む。

ええ、ずっと小雨に濡れながらだったんですけどね。

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皇居ランがブームになってからは来たことなかったけど、ところどころ石畳になったり以外は変化なしで、相変わらず道幅が細い所は細いのでした。

桜もそこかしこに結構残っていましたし、英国大使館はやはり素敵ですね。

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三宅坂あたりまで来たところで、国立劇場横から平河町~赤坂見附~豊川稲荷へ。このお狐様、面持ちがキツネというよりはちょっとブタっぽいんですけど。耳といい鼻といい頬といい・・・。ぶひ。 (改めて写真見ると、ネズミっぽい気もしますけど。)

ここでは境内に甘茶が「ご自由にお飲みください」となっていたので、スポドリ感覚で給水しました。甘茶といえば、今日から『あまちゃん』がNHK-BSで半年間再放送ですってね。見なきゃ。

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そこから東宮周りを走って権田原の迎賓館へ。そして神宮外苑へ。

絵画館前広場を抜けて、国立競技場は解体中。いやー、防護フェンスが建って、解体してました。写真は元の青山門。聖火台のあったあたりです。

そして絵画館前並木道~246沿いに東宮~赤坂見附~永田町~桜田門と戻り、日比谷公園を通って戻りました。

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日比谷公園の中には築山がありまして(よくある富士塚みたいな感じ)、一応登ってみましたが、なんてことはないっす。ちなみに「三笠山」って名前がついてました。どら焼きかっ!

日比谷のアートスポーツのランニング・オアシスを利用したので、走った後はシャワーで快適&キレイキレイになりました。

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で、走り終えたらとりあえず・・・ビール!! 丸ノ内線の銀座駅そばの地下スペースで、ハートランドの生がありました! ジョッキ、氷結するほど冷え冷えでした。

「ハートランド」が気の利いた飲食店を中心に、(決して派手にではないけれど、だからこそ)長年生き延びているのは、小生にとって喜ばしいことです。

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そして最後に、実はこれが本日のメイン・イベント! キラリト銀座内の「俺のフレンチ」に繰り出したのです(午後3時からの予約でね)。入場前に3時からの予約客を並ばせて、お店の人が「解説≒今日の攻略法」の口上を述べていたのが、おかしかったですね。かなり下世話にお値段を口にするんですよねー(ウェイトレスさんなんかも。まあ、そういうコンセプトの店なわけですが)。

お味の方は、そりゃあもちろんおいしかったですよー。ただ、注文した皿数が多すぎて、いささか満腹以上。かなり食べました。飲みました。女性ジャズ・ヴォーカル・グループのライヴもありました(フレンチなのに)。 よし、次はお隣の「俺のイタリアン」だ!

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2015年4月 5日 (日)

銀座に巨大ミッフィーが!

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うわー!銀座に巨大なミッフィーちゃんのお顔!!1428237114209

松屋銀座の壁面がこんな感じになっていました。

うーん。 シンプルかつインパクト大です。

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ああ、近々また『ミッフィー展』をやるのですね。

以前にも2回?ほどやったんじゃないでしょうか、ここんちで。

それにしても「● × ● 」だけで表現できるとは、おそるべしミッフィーちゃんです!(まあ、キティちゃんでもできるような気がいたしますが・・・。)

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2015年4月 4日 (土)

「博士と彼女のセオリー」:脚本も演出も演技も高品質

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映画『博士と彼女のセオリー』は、実にウェルメイドなホーキング博士夫妻(元、ですが)の半生を描いたラブ・ストーリー。近頃やけに多い「実話をもとにした」フィクションとして、大いに感動を呼びます。

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監督のジェームズ・マーシュって、ワールド・トレード・センターで綱渡りに挑む大道芸人を主人公にしたドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』(08)の監督だったんですね。あれも極限に挑む人間の半生を、ユーモアを交えながら、ドラマチックに描き出した渾身のドキュメンタリーでした。こちらの渾身の劇映画にも、共通する匂いがあります。

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脚本がまたよく出来ていて、特に夫婦の感情の機微の部分がさりげない表現で描き出されていて、感心しました。当然ジェーン・ホーキングの原作に負う部分も大きいのでしょうけれど、この脚本家(アンソニー・マクカーテン)の技も卓越していますよ。演出と相まって、大人な映画に仕上げてくれました。

それに加えて、夫妻を演じるエディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズの二350923_006人の素晴らしさで、作品の価値が更に高まりました。二人のみならず周囲の人物も、みんないい味出してますもんね。

全編を通して、円環や螺旋のイメージが、宇宙、時間のメタファーとして用いられていたのも印象的でした。

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2015年4月 3日 (金)

今日の点取占い227

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約束の時間をまちがえてどなられた   3点

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2015年4月 2日 (木)

「ディオールと私」:上質なファッション・ドキュメンタリー

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映画『ディオールと私』は、2012年にクリスチャン・ディオールのデザイナーに就任したラフ・シモンズが、8週間で54着のオートクチュールを仕上げて(ふつうは4-6か月あるのだそうです)、パリ・コレクションでのデビューを飾った日々のドキュメンタリー。華麗なファッションの舞台裏に密着していて、いやー面白かったです。

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ラフは基本的にメンズの既製服が出自ですし(まあジル・サンダーではレディースもやっていましたけど)、ミニマル・デザインの人と思われていたし、フランス語もあまり話せなくて・・・だからディオール工房のベテランのお針子さんたちにしてみれば、完全に信頼できる存在ではなかった。つまり「アウェイ状態」だったわけですね。 でもその彼が粘って、こだわって、その作品自体(彼はディレクションはするが、自分でデザイン画を描かない)で、自分をだんだん認めさせていくのです。超一流ブランド(グラン・メゾン)がもたらす重圧や、創作と共同作業をめぐる葛藤を乗り越えて・・・。

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最後にはお針子さんたち総出で、ギリギリまで作品を手直ししてクォリティを高めていきます。多くのトラブルやハードルの果てに、ショー本番を迎えます。もう、ショーの途中からラフ・シモンズがうるうる来ちゃってます。ショーのクォリティが、作品のクォリティが、つまり成功だったことが伝わってきます。フィナーレの挨拶を嫌がっていたラフが、そわそわうずうずして自ら出ていくあたりの幸福な可笑しさ。350917_002

説明的に多くを語ることはしないけれど、それなのにラフと周囲の人々の緊張や興奮や感動が見て取れるように作られています。ニュートラルな視点と節度のある編集によって、これだけディオールの宣伝になっているのにクサさを感じさせずに、エンタテインメントとしても成立しているあたり、お見事な手さばきだと思います。

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2015年4月 1日 (水)

連ドラ感想からの・・・感動の「もえあず」

遅ればせながら・・・、3月に終わった連ドラについて少々。主にスタートしばらく後に言及した作品(↓)についてです。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-d215.html

まずは日テレの「○○妻」。いやー、もう遊川和彦脚本のドラマなんて2度と見ません! 最低のヒロインをぐちゃぐちゃと描いた「純と愛」に続いて、ひどい出来です。奇妙なタイトルと、意味ありげな「謎」で引っ張っといて、結局大した謎じゃないし、その後の更なる謎とかひっくり返しはなくて、とんだ期待外れ。まあラストをああしなきゃバカみたいだし、ああしてもバカみたいだし、とにかくそれまでがダメダメ過ぎました。シリアスなのに、変にコミカルなトーンを織り交ぜている意味がわからないし、何よりも東山紀之のニュースキャスターがやたらと偉そうで暑苦しいだけの自分勝手なサイテー男。こいつに何の共鳴もできない以上ドラマが成り立たないという、あたかもバックドアが開いたまま自動車が走って、目的地に着いたら積んでた荷物が全部なくなっていたような作品でした。

フジの「問題のあるレストラン」は最後まで坂元裕二脚本が素晴らしく、正義の怒りをあおりながらも、ハートフルなほっこり感でまとめていく構成と、微に入り細に入り巧みなダイアローグに感心しまくりました。女優陣も真木よう子はもとより、みんな持ち味やら新しい味やらを発揮し、高畑充希はやっぱり巧いのでありました。杉本哲太をはじめとするセクハラ、パワハラ男性陣には腹が立ってしょうがありませんでしたし、東出君もバカで偉そうでしょーもない奴だったので、人気ダウンしちゃうんじゃないかしらん。 まあ視聴率は悪かったようですが、社会性と娯楽性の噛み合った素晴らしいドラマでした。「いくらなんでも、それ脱がないでしょ」とか「閉店に至る理由が納得できるように描かれていない」とか、根本部分での疑問はあるんですけどね・・・。

フジの「デート ~恋とはどんなものかしら~」は、もうひたすら古沢良太の天才の証明でした。この変化球ぶり! そして「×日前」「△時間前」みたいな時制の交錯による効果。杏(不細工にしかならないアヒル口!)や長谷川博己の長台詞および二人の絶妙な掛け合いのおかしさ。周囲の人物にもいろいろと配慮が行き届いていて、もう「さすが」としか言いようがありません。最終回の「恋」に関するひねりっぷりも、まさに天才的でしたね。

NHK朝ドラは「マッサン」から「まれ」へと移りましたが、今秋からの「あさが来た」が楽しみです! だって、大好きな波瑠さんが主役なんだもーん。 「あまちゃん」以来久々に15分早く起きて見続けるかも知れません。

ところで先日のテレビ東京「元祖!大食い王決定戦 新爆食女王襲名戦」は(途中から見たのですが)これまでにも増しての凄絶なフードバトルに圧倒されました。なんか大食い女子たちのビジュアルもどんどん進化しておりますし、大江戸も応援している「もえあず」ことアイドルもえのあずきさんが、かわいいったらありゃしません。でも、こと勝負になると、その執念と根性には驚くべきものがあり、鬼気迫ります。 決勝の番組史上に残る灼熱の大激闘におけるギリギリの差での勝利には、小生泣きました(比喩ではなく、ほんとに)。いやー、この「胃袋のアスリート」たちの体を張った真剣勝負の凄さには、毎回感動させれます。特に今回は、きゃしゃで小柄な挑戦者「もえあず」が、絶対的王者の服部さんに挑み、いろんな駆け引きを含む凄絶なバトルの末に本当に僅差で勝利を勝ち取るという、心震えるまでの劇的展開でした。 もえあず、おめでとう!!

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