« マクドナルドの「いちごパイ」 | トップページ | 今日の点取占い228 »

2015年4月15日 (水)

「ブルックリンの恋人たち」:演出力に難あり

351045_001
映画『ブルックリンの恋人たち』は、アン・ハサウェイの主演&プロデュース作ってことで、ショートカットの彼女は魅力的に撮られております。ただ映画全体はいろいろと不出来で、86分なのにやけに長く感じました。

351045_004

とにかくテンポが悪くて、もったりしてるんですよねー。楽曲が無かったら、1時間で済んじゃう話です。別にそれは悪いことではありませんが、こちらを惹きつけて映画的に興奮させてくれるものがないのです。肝腎の楽曲場面にしても、訴えて来ない、響いて来ない、物足りない。

351045_006

近作『はじまりのうた』は同じようにニューヨーク(まあマンハッタンとブルックリンの違いはありますが)のミュージック・シーンを扱っていても、見事に「ああ、音楽って素晴らしい!」感に溢れておりました。主演女優を比較しても、同じような細身&目鼻クッキリ系なのですが、あちらのキーラ・ナイトレイの方がいきいきと魅力的でしたもん。楽曲場面の処理など、モロに監督の腕の違いが出ておりますよね。鮮魚と干物ぐらいみずみずしさの差がでております。

351045_005
(以降ネタバレあり) そもそもアン・ハサウェイが文化人類学か何かを研究中という冒頭の設定が、その後まったく生かされていないのが不思議です。そして、終盤に昏睡中の弟が目覚めると、アンといい感じになっていたミュージシャンのジェイムズが彼女の元を去って行くってのが、ほとんど意味不明の行動です。昏睡してたのは彼女の恋人だったわけじゃないんだから・・・。そこらを解き明かす描写もなく、ほろにが切ないムードだけで終わってしまうなんて、ちょっと得心できませんです。

|

« マクドナルドの「いちごパイ」 | トップページ | 今日の点取占い228 »

コメント

お早うございます。
TBをありがとうございます。
本作は、おっしゃるように、「ショートカットのアン・ハサウェイは魅力的に撮られております」が、単にそれだけの作品でしかないのではと思いました。
ただ、「アン・ハサウェイが文化人類学か何かを研究中という冒頭の設定が、その後まったく生かされていない」という点に関しては、彼女がヘンリーのノートを頼りにブルックリンのライブハウスなどを訪ね歩いて音を録音して彼に聞かせるというあたりが、文化人類学者のフィールドワークに類似しているということかもしれません(冒頭で、モロッコの結婚式の様子をカメラに収めたり録音したりしていました)。
また、「終盤に昏睡中の弟が目覚めると、アンといい感じになっていたミュージシャンのジェイムズが彼女の元を去って行」きますが、これは、もしかしたら、佐藤秀さんがブログ記事でおっしゃっているように、「フォレスターはフラニーの幻想の中の人」なのかもしれません。出現の仕方や去り方が随分と怪しげですから。そして、それほどまでに思い詰めるなんて、もしかしたら、ヘンリーはフラニーの「恋人」なのではないでしょうか?!

投稿: クマネズミ | 2015年4月16日 (木) 07時04分

クマネズミさん、コメントありがとうございます。
なるほど、フィールドワークという見方もできるでしょうね。でも小生としては、アンがモロッコ・ロケに行きたかっただけでは?と勘ぐってしまいました(笑)。
フォレスター幻想説、ヘンリー「恋人」説ともに、小生は思いもしなかっただけに、おお!と思いましたご、だとしたらそれを示唆する描写なりヒントなりを入れ込んでおいて欲しいと思うのですよ。
いずれにしても、いろんな読み方ができるのも映画の良いところなので、これからもいろんな神経を研ぎ澄ましていきたいと思います。これからも「東京温度」をよろしくお願いします。

投稿: 大江戸時夫 | 2015年4月16日 (木) 09時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/59656785

この記事へのトラックバック一覧です: 「ブルックリンの恋人たち」:演出力に難あり:

» ブルックリンの恋人たち [佐藤秀の徒然幻視録]
公式サイト。原題:Song One。アン・ハサウェイ製作・主演、ケイト・バーカー=フロイランド監督。ジョニー・フリン、メアリー・スティーンバージェン、ベン・ローゼンフィールド。 ... [続きを読む]

受信: 2015年4月15日 (水) 23時49分

» ブルックリンの恋人たち [象のロケット]
モロッコで暮らす人類学者の女性フラニーは、弟ヘンリーが交通事故に遭い昏睡状態だという知らせを受け、母が待つニューヨーク・ブルックリンへ戻ってきた。 ミュージシャンを目指していた弟の曲を聴いて、音楽を目指す夢を認めなかったことを悔やんだフラニーは、日記を元に弟の足跡をたどることに。 そして、ライブハウスで弟が憧れていたミュージシャンのジェイムズと出会う…。 ラブ・ストーリー。... [続きを読む]

受信: 2015年4月20日 (月) 09時26分

» ブルックリンの恋人たち [映画好きパパの鑑賞日記]
 「セッション」に続いての音楽映画ですが、恋愛映画と音楽映画の間でふわふわ浮いているような甘い作品。主演のアン・ハサウェイがプロデューサーも兼ねていることもあるのでしょうが、ちょっと善人に描かれすぎていて、もう少し嫌なところというか、人間的な弱点をみせ…... [続きを読む]

受信: 2015年4月28日 (火) 06時42分

» ブルックリンの恋人たち [C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜]
ブルックリンの恋人たち 14:米 ◆原題:SONG ONE ◆監督:ケイト・バーカー=フロイランド ◆出演:アン・ハサウェイ、ジョニー・フリン 、メアリー・スティーンバージェン、ベン・ローゼンフィールド、リー・ジュン・リー ◆STORY◆人類博士号の取得を目指しながらモ...... [続きを読む]

受信: 2015年5月 1日 (金) 21時21分

« マクドナルドの「いちごパイ」 | トップページ | 今日の点取占い228 »