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2015年5月31日 (日)

「天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~」:赤塚×フロッグマン、まあこれでいいのだ

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映画『天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~』は、小生のようなバカボン・ファンにしてフロッグマン・ファンにとってはたまらない企画。赤塚不二夫へのリスペクトたっぷりに、フロッグマンが「鷹の爪」的世界でバカボンのキャラクターたち(&ネロとパトラッシュ)を遊ばせます。

バカボン・ワールドの登場人物たちはこれまでのアニメ版みたいなもんですけど、そこにフロッグマン的なゆるくて雑な感じの人物が同居して、でも違和感なく見られます。

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なかなか笑えます。ナンセンスで言葉遊びの多いボケ多用のギャグはフロッグマン的なのですが、でもこれってもともと赤塚不二夫的・バカボン的なのですよね。そんなことに気づいてしまいます。 「○○したまえ、三越前」とか、映画オリジナルだと思うのですが、実にバカボンのパパ的でありました。

「西から昇ったお日様」へのこだわりで成り立っているあたり、アニメ版(昭和、平成)への愛も感じさせます。

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しかもそこに『フランダースの犬』まで合体させるとは! 美術や音楽の世界における「リミックス」や「サンプリング」の感覚ですね。

次々と快調にギャグをかっとばす前半に比べると、さすがに中盤以降少々ダレてきますし、結末もなんだかパンチ不足で物足りませんが、それでも84分で終わっちゃいますから大丈夫。 これでいいのだ!です。 なぜ「バカボン」ではなくて「バカヴォン」なのかの謎も一応は解かれますしね。

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2015年5月30日 (土)

今年も下北沢で wearer (+Rei)

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昨年に引き続き下北沢の11軒のライブハウスを使っての合同イベント『下北沢サウンド・クルージング」にwearer(ウェアラー)が出演するというので、行って来ました。

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wearerライブの会場はSHELTER。小ぶりのスペースですが、ステージが高くなっていて見やすいですね。

出産~育児のためにバンドを離れている女性ボーカル&ベースの「えいちゃん」が、(ステージには立たないけど)サポート的に会場に来ていました。

次々といろんなバンドが入れ替わりで出演するイベントなので、サウンドチェックもお客さんの見てる前で。

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ボーカル&ギターのYKは、最近のトレードマークであるボストンフレームのメガネに青いギンガムチェックのボタンダウンシャツといういでたち。この「フツー」感に、サラリーマン・ロッカーとしての矜持を込めているのが最近のYKです。激しく頭を振るため、1曲目だけはメガネで登場し、それ以降はメガネを取って歌うのが今までのパターン。でも今日は最後まで(30分6曲程度だったでしょうか)メガネをかけたままでした。 小生も以前YKに言ったことがあるのです--「バディ・ホリーからエルヴィス・コステロ、佐野元春(若い頃の一時期)などなど『メガネをかけたロックンローラー』の系譜がある。サラリーマンの魂とか都会のセンスをメガネやネクタイに込めて、YKのトレードマークにしてみてはどう?」と。 悪くないと思います(まあ、もう少しアグレッシブなデザインのメガネもいいかもね)。

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『踊り続けたいのさ朝が来るまで』に始まり、途中新曲も交えてあっという間のステージ。新曲には多少ラップもどき的な部分もあって、新しい試みでありました(YKのフェイバリット・アーティストの一人である佐野元春の『Visitors』の頃の試みを今再現したようなニュアンスも感じられましたが・・・)。いずれにしてもこのバンドのベースとなるトーンはあくまでも都会性であり、YKの哀愁漂うイノセンスなのです。

そうそう、キーボードが新しい人になっていました。この人結構イケメンですが、なかなかどうして「顔芸」的なインパクトが強い方でした。

ラストはいつも通り『東京の夜が廻りだす。』で、会場も盛り上がります。 今日は全体的にリードギターの音量が少し抑えめなバランスに感じました。あのギター、ステキなだけに、もっと立たせてほしかったところ。 いずれにしても次のアルバムへの期待が、いろいろと高まります。そして、えいちゃん復活への期待も。

今日はもう1件ハシゴ。「風知空知」というライブハウスで、エレアコを弾きながらソロで歌う「Rei(レイ)」という若手女性アーティストを初めて見ました。いやー、これが超絶技巧で、素晴らしかったです(腕細いのに)。客層も結構年齢高めの男性が多く、その人たちを唸らせるようなプレイでした。

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2015年5月29日 (金)

渋谷の小奇景と甘いピザ

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先日渋谷で見かけた変わったもの。

タワーレコード入口前に鎮座していたタワレコ25周年記念のハチ公像めいたもの。

なぜか斜めってます。ピサの斜塔犬です。

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全館改装中のため秋まで閉店しているマルイシティが、キリン一番搾りの館に!

屋上の塔屋部分が、巨大な一番搾りの缶みたいになっています。なかなかに大胆な迫力です。

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山手線のガード下にはモザイクタイル的な技法で描かれた「鉄腕アトム」。

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そして結構前から食べてみたくてしょうがなかった「チョコマシュマロピザ」を、渋谷センター街(バスケットボール・ストリート)入口そばのナポリスで食べました。

ピザなのにスイーツだという、あこがれのメニューだったのですけれど・・・うーん、想像を超える味ではなかったと言いましょうか・・・。ピザ皮にチョコレートとマシュマロを乗っけて焼き上げた、まさにそういう味です。それだけの味です。大味です。一口で飽きました。

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2015年5月28日 (木)

なでしこ、イタリアを下しいよいよW杯へ

いよいよカナダ・ワールドカップ前の最終試合ってことで、長野で開かれたサッカー女子日本代表vs.イタリア代表をTV観戦。1-0で勝って、良い所悪い所きちんと出たので、まあ本番前にちょうど良かったんじゃないでしょうかね。

良かった点はパス回しおよび第3、第4の選手を含めての連動性。先日のニュージーランド戦に比べて、というよりは近年のなでしこの試合の中ではピカイチだったんじゃないでしょうか(もっとも後半の半ば過ぎからは、疲れのせいかパスミスが増えましたけど)。

悪かった点は点を決めきる最後の精度。見事に崩してるし、素敵なスルーパスも多かったんですけど、さすがはイタリアの守りです。ただ、TVでも言っていたようにこれはW杯本番に「とっておいた」ってことにしておきましょう。

大儀見の得点シーンは宇津木のボールが見事でした。それをDFと競りながら右アウトサイドでゴール隅に叩き込んだ大儀見もまた見事。 エースがいい気分で本番を迎えられます。

小生は宇津木のプレイ・スタイルって好きなんですよねー。なんか頼りになるし、上下動を含むポジショニングの広さも素晴らしいし、フィジカルも強いし、職人的なカッコ良さもあるし。 あと今日は鮫島を途中から出して、いつもの左SBではなくて一つ前の左ウイングとして使ったことに注目。サメちゃんは元FWだし、良いオプションになりそうです。ただ終盤に「もう蹴り込むだけ」の決定機をふかしてしまったのは興ザメでしたけど(しゃれ)。

連覇を賭けたW杯。もちろん優勝してほしいけど、現在の世界の中では「ベスト4」に残れれば大成功だと思っている大江戸ですが、さてどうなりますでしょうか。

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2015年5月27日 (水)

「サンドラの週末」:今回は甘口のダルデンヌ兄弟

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映画『サンドラの週末』は、「辛く厳しい人生」がトレードマークと言えるダルデンヌ兄弟の新作。でも本作は、彼らにしてはかなり甘口。その分、好きになれる作品です。

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シンプルな物語。ある種のロード・ムービーとも言えましょう。繰り返し繰り返し同僚の家を訪ね歩く週末の巡礼。このストレスは、健康な人でも相当心に負担が大きい行為だと思います。うつ病あがりの彼女にとっては、かなり危険。なぜ夫がたきつけて行かせるのか、ちょっと不思議です。実際、日曜日にあることがきっかけで絶望した彼女は、危険な領域に入り込むのですから。

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そもそも「公営住宅に戻りたくない」が彼女の行動の理由なので、同僚たちの厳しい暮らしぶりを見るにつけ、あまり正当性が感じられなくなっていきます(夫の収入もありますしね)。

さらに、これがマリオン・コティヤールじゃなかったら・・・と考えると、果たしてこういう感じになったのでしょうかね? サンドラが暗くてブサイクな人だったり、汗っかきデブだったりしたら、みんなが味方になってボーナスをあきらめてくれたでしょうか? 本作のマリ350924_004オンはスターのオーラを殺した素晴らしい演技なのですが、ふとそんなことが気になってしまいました。

(以降少々ネタバレあり) それでもラストには、ほんのりと希望の暖かさが漂います。サンドラが一段階強くなり、成長し、そしてその背後には彼女の味方についた仲間たちの優しさと勇気があったからなのです。ちょっとしょっぱいけど、悪くない後味です。

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2015年5月26日 (火)

「駆込み女と駆出し男」:戸田、満島の好演と映画としての出来の良さ

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映画『駆込み女と駆出し男』は、2時間23分を一気に見せきる原田眞人監督作品。なにしろ役者たちの台詞がことごとく早口なのでこの時間で済んでますけど、ゆったりと芝居させたら4時間になっちゃいます←そんなもん見たくありません。 それにしても原田監督、本当に名匠になりましたねえ。映画に「格」が出ております。苔の絵ひとつとっても、素晴らしい「美」があります。

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井上ひさし原作の物語(いくつものエピソードをつなげていくスタイル)自体が面白いのですが、多士済済の役者たちがかなりふくらませてくれました。 戸田恵梨香が「素敵」です! 地味でけなげな良い子を演じて、いつもとは違う味わいを出しています。終盤のキスシーンのおかしさ! 大泉洋が(たぶんアドリブで)「歯と歯が当たっちゃって」とか言ってるのは、戸田が出っ歯気味なことをからかっているのでしょうね(それを採用しちゃう原田監督も監督ですが)。

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本作の戸田さんは走る姿が見事でした。最初の方で大八車を引きながら疾走する姿、最後の方で寺の階段や境内を駆ける姿。「じょご」というキャラクターの心まで現れているような走りでした。これじゃあ「駆出し女」ですよね。

対する満島ひかりは、ますます演技派の名声を高めるような圧倒的演技。お歯黒、眉消しまでしちゃった上にあの発声ですもんねー。「日本のメリル・ストリープ」になっていきそうな人です。

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東慶寺の院代「法秀尼」を演じた陽月華さんは宝塚出身の女優さんなんですってね。高潔な良い人のオーラをきっちり出していて、なかなか結構でした。

現代に通じる社会性も含ませながら、気分の良いエンタテインメントに仕上げ、そして何よりも映画として出来が良い、「素敵」な作品でした。

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2015年5月24日 (日)

「イニシエーション・ラブ」:楽しく騙されました

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映画『イニシエーション・ラブ』を初日(昨日)に観ました。この手の映画は早く観ておかないと、どっかからネタバレ情報を聞いたり読んじゃったりしたらイヤですからね。

いやー、ウエルメイドです。気持ちよくだまされて、最後の5分で種明かしに「なるほどねー」と感心しながら楽しめました。「あなたは必ず2回観る。」という広告コピーも、まんざら大げさではないと思いました(まあ、小生は観ないでしょうけど)。

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この作品に関して、まったくネタバレなしに話すのは難しいのですが、できるだけ核心には触れないように、ちょっとぎりぎりぐらいのお話をします(ので、潔癖な人は以下読まないでください)。 小説と映画の結末というかトリックというかは違っているそうですが、この映画は「映画」というものの本質にかかわるトリックを用いています。映画の持っている、観客との間の「約束ごと」を騙しのタネとして使っているのです。時間に関する約束ごと。作中人物と俳優に関する約束ごと。わざといろんな伏線を目立つように置いておくあたりも、種明かしの時に効いてきます。うまいもんです。やはり「トリック」といえば(本作の)堤幸彦監督ですもんね。

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娯楽映画としては、観客に「騙される快感」をきちんと提供してくれています。で、すぐに親切な種明かしがついているという。堤さんが撮った映画の中でも、客層を広げた(一部の対象やマニアだけのために作っていない)サービスたっぷりのエンタテインメントになっております。

(以降かなりネタバレあり) それはそうと、広告、予告編、公式サイトなどには、本作の重要な登場人物の情報が全く出ていません。そこからして「騙し」が始まっているんですねー。序盤30分ぐらいでしょうか、この人物と前田敦子の物語がえんえんと続くにつけ、「もしかして松田翔太って、広告や予告編を裏切ってラスト5分だけ出るとか?? それが本作最大のトリックだったりするのかあ?!」という考えが頭をよぎりましたが、さすがにそんなことはありませんでした。それだと女性客が暴動を起こしかねませんもんね。

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1980年代の流行や風俗や世相がガンガン再現されていて、それも大いに見どころです。ブーツ型のビアジョッキ、あー、あったねえ(年がバレる)。肩パッド・スーツに、アラレちゃんメガネに、テレホンカードときたもんだ。まだケータイの無い時代ってのは、今や完全に「時代劇」の領域なのでしょうね。エンドタイトルにはそれらの解説が出ておりました。

映像的には、水着姿の前田敦子の周りに現れる華麗なる花々の3DCGが、ワハハな感じで面白かったです。

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女子代表、ニュージーランドに1-0で勝利

香川県丸亀市で行われたサッカー女子日本代表vs.ニュージーランド代表をTV観戦。ワールドカップを来月に控えた最後の親善試合2戦のその1です。丸亀って、日本における女子サッカー誕生の地なんですってね。知りませんでした。

久々に代表復帰の澤穂希を先発に起用(結局フル出場)。今まで代表ではCBが多かった川村優理をボランチにもってきました。そしてキーパーは大江戸が不安視し続ける「心配の巨人」山根恵里奈。

試合は前半23分、宮間のCKから澤がゴールど真ん中で合わせての1点を守っての完封勝ち。代表で山根が点取られなかったことって、今まであったかなあ? ってぐらい、今日のニュージーランドは拙攻で、ほとんど危険なシーンがありませんでした。ただ、後半に熊谷が取られたPKをニュージー選手がふかしてしまった場面は、確かに巨人のプレッシャーがあったのかも知れません。それ以外も、山根に今までのような危なっかしいミスがなかったのは、喜ばしいことです。

ただチーム全体はパスミスも多く、ニュージーの高い位置からのプレッシャーに手こずってもいました。さらに、中盤ではボール取られまくり! 前線へのパスがことごとく網にかかってました。ここは課題ですねー。 後半に追加点が奪えなかった、いや、ほとんど有効な攻撃ができなかったことも大いに課題です。

鮫島・近賀という左右SBがなかなか本調子に戻らないのも困りもの。近賀は上りが少な過ぎて攻撃力が失せているし、鮫島は消極的なバックパスが多すぎます。

まあ、本番前は絶好調よりも課題が多い時の方が、その反省をもとにうまくいくものなので、期待して待つといたしましょう。

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2015年5月23日 (土)

湘南、清水を4-0撃破!

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五月晴れのShonan BMWスタジアムで湘南vs清水を観戦。産業能率大学の学生さんたちを含め(今日は産能大デーでした)13,000人以上といい感じに入ったお客さんの前で、ベルマーレは4-0でエスパルスを撃破しました!

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前半15分まではは清水が優勢で、その後も一進一退の攻防を続けて0-0で折り返し。前半から後半まで、GK秋本陽太がファインセーブで何度も危機を救います。しかし清水攻撃陣に脅威は感じられませんでした。後半7分に菊池大輔が今期初ゴールをようやくあげて先制! そして後半20分には永木キャプテンも初ゴール。直接FKを見事にゴール左隅に決めました! その後には高山薫が流れの中で2点を決めて、まさに「取るべき人たちが点取った」感じ。大量4得点で、リーグ戦では19年ぶりという清水戦の勝利を勝ち取りました!

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エスパルスのディフェンスはラインを高く保ってオフサイドを結構取っていましたが、その一方で裏が取れることも確かで、ベルマーレはショートカウンターで裏を取ってはゴールを決めるといった感じでした。

守りも安定して3戦連続の完封勝ちと、いやー今日は嬉しい爆勝となりました。うん、選手たちが誇らしいですね。ホームゲームで13,000人を超すお客さんたちに、「強い湘南」というインパクトを与えられたのが大きいと思います。

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鳥栖戦も4点(失点2)、今日も4点取りながら、いまだに得失点差が「-2」ってのも凄いですね。まさに「暴れん坊」です。8位に浮上しましたよ。

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今日は産能クイーンの方々と肩を組んで勝利のダンスを踊っていたベルマーレクイーン。最近はかなり「勝利の女神」化しております(けっこうけっこう)。そして本日は頭にティアラが輝いておりました(クイーンだもんね)。

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2015年5月22日 (金)

今日の点取占い231

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山登りには気をつけなさい   6点

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2015年5月21日 (木)

「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」:アニメ版がまぶたに浮かぶ実写版

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映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は、昨年あたりから「へー、実写版でやってるんだぁ」と思っていたスターチャンネル(およびイベント上映)のシリーズの長編劇場版。だもんで、’93年の『機動警察パトレイバー2 the Movie』以来久々に観てみました。

大江戸としては首都東京が決戦の舞台になるってところにかなり興味がありました。確かにレインボー・ブリッジや都庁が攻撃・破壊される映像は(不謹慎ながら)見ごたえのあるスペクタクルですね。

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全編を通して映像がまさに「アニメを実写にした」感覚。全てのカットにおいて、「これがアニメ版だったら、こういう絵なんだろうなー」っていう映像が、私ごときでも簡単に頭に浮かびます。スタイリッシュな台詞にしてもキャラクターやその行動にしても、まさに押井ワールドで、それがアニメではなく実写で展開されることの違和感って、確かにありました。

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ここまで来ると、なんで実写化しなくちゃいけなかったの?って疑問も沸いてきますが、まあ先ほど述べたレインボー・ブリッジや都庁の場面だとか、高さ8mのを実際に作っちゃったというイングラムなんかは、確かに実写で見られて良かったですよー。

一方ではドラマ部分の絵なんかは、妙に力が無いというか、プロっぽくない気がしてなりませんでした。そこがアニメの表現と映画の表現の違いなんでしょうねえ、たぶん。これアニメだったらカッコイイんだろうなーって想像できるんですけど、実際には素敵な絵に仕上がってなくて、むしろ貧相。そこらを突き詰めていくと、きっと映画という表現の本質に迫る話ができるのかも知れませんが、すいません、力不足でできません。

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(以降ネタバレあり) 本作だけを観た小生にしてみれば、さすがにもう少しイングラムの活躍を見てみたかったところはありますね。しかも2基中1基はあっけなく海に落ちちゃったので、唖然としましたが・・・。 8mのリアルな大きさ感を、もっと見てみたかった気がいたします。

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2015年5月20日 (水)

武蔵野館まで指定席制になりました

先日、新宿武蔵野館に行ったら、なんと座席指定制になっていました。けっこう最近まで座席指定制度じゃなかった映画館も、ここ1-2年でBunkamuraル・シネマ(武蔵野館同様、整理番号順の入場制でした)が座席指定制になり、新宿ミラノ3館とシネマスクエアとうきゅうが閉館し・・・と、東京で指定席せいじゃないロードショー館って、いよいよ有楽町スバル座ぐらいになってきました。まあアート系の単館ってことで言えば、まだ岩波ホールとかユーロスペースとかシアター・イメージフォーラムあたりは整理番号順や先着順なのですけどね。何にしても、5年もあれば時代なんてガラッと変わってしまうものです。

ル・シネマや武蔵野館みたいにスロープが緩くて段差のない劇場だと、前の席に座高の高い人が来るとスクリーンのかなりの部分が隠れてしまうので、悲劇です。そういう劇場まで指定席制にするのは考えもんだと思うんですけどね。

ネットで確実に席が取れる便利さの一方で、前売券が使いにくくなっているってのもありますよね。まあムビチケなら大丈夫なんですけど、ムビチケが作られない作品も多いわけでして。前売券ってあと数年でなくなっちゃうかも知れないなあ、なんて思ったりもします。

あと食べ物飲み物の持ち込みも、やたらと厳しくなりましたよね。シネコンの場合、コンセッションの売上が重要な収入源ってことなんでしょうけれど、スポーツ全般や歌舞伎や落語は持込み&場内飲食OK、コンサートや演劇全般は場内はダメでもロビーでなら飲食持込みOKってことと比較しても、やけに厳しいです。「NO NOISE」ってことで禁止しているようでもありますが、それはマナーの面から語るべき問題ですよね。まあ大昔などは、さきイカとかを売店で売っていて、近くで食べられると臭くてたまらなかったので、そこは随分良くなったのですけれど。

ことほど左様に物事の良い面と悪い面は背中合わせであります。

諸行無常な映画興行界ではありますが、武蔵野館の常連である「新聞配達のタイガーマスク」さんは、きっと変わらず最前列で観続けるんでしょうね。そうあってほしいものです。

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2015年5月19日 (火)

「Mommy マミー」:やっぱりドランすごいっす!

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映画『Mommy マミー』は、飛ぶ鳥を落とす勢いのグザヴィエ・ドラン監督作品。でも実のところ大江戸はドラン作品初体験なのです。うーん、確かに凄い才能です。才能がキラキラギラギラしています。世界から注目されるのもむべなるかなです。

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スクリーンサイズが1:1のアスペクト比だっていうのに、まずびっくり。「スタンダードサイズ」(1:1.33)よりも真四角なわけですから。目の錯覚なのか、やや縦長に見えました。でも新鮮。多くの情報が無い画面なので、単純にフォーカスしちゃいます。人物の表情に惹きつけられます。 そして途中で2回スクリーンサイズが広がっていく場面の解放感がまた素晴らしいのです。

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フォトグラフィックな絵の良さ、これは天賦の才なのでしょうねえ。自由な光が美しいのです。

そして俳優陣、特に主演3人の圧倒的な演技に感動します。ナチュラルで、かつ力強く、琴線に触れる演技。なかでも母親役ダイアン・デュプレの名演は、映画史に残るもの。傍若無人なまでの肝っ玉母さんぶり(ああでもなければ、この子を抱えて世の中渡っていけないんだろうなあと納得させるパワー)と、障害を持つ息子への盲目的な愛情。すごいっす。特にラスト近くで一人悲しみをこらえて身悶えるシーンなどは、映画史上最高クラスの女優演技だと思います。只事ではありませんでした。

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主要人物3人の感情のうねり、煩悶、爆発を映画的に描き出す力量も、これはむしろ感覚+職人仕事として見事でした。本当に凄いじゃないですか、グザヴィエ・ドラン。 映画ってやっぱりセンスだなあ。

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2015年5月18日 (月)

「百日紅 Miss Hokusai 」:お江戸のパワーが足りなくて

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『百日紅 Miss Hokusai 』は、葛飾北斎とその娘・お榮に材を取った杉浦日向子の原作マンガをアニメ映画化した作品。江戸時代のお江戸を舞台にしたアニメと来ては、大江戸としても期待するってもんです。

確かにオープニングの大川(隅田川)にかかる両国橋なんざぁ、素敵な長めでした。でもねえ、妙に町や景色がときめかないっていうか、風景の持つパワーが感じられないんです。

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原恵一監督の作品でも『カラフル』で玉電の線路跡を辿っていった描写の方が、よっぽど生き生きしていたじゃありませんか。

ま、雪の場面とか夜の吉原とか、小舟に乗っていると「神奈川沖浪裏」の幻想がヴィジュアライズされるなんてあたりは、なかなかよろしかったのですけれどね。

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妖怪の話もかなり多いのですが、その割には画面は終始明るいし「カラフル」なのです。まあ絵師の物語だから、多くの色を配したのは当然と言えば当然。ただ、この時代ならではの「暗闇」の表現には、もう少しチャレンジしてほしかった気もいたします。

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ビジュアル的には海外に売れる作品だと思うのですが、いかんせんもっとストーリー的に1本幹が通って、通俗的にぐいぐいと面白くないと。これだと淡泊すぎて、一部マニアのための作品に留まってしまいそうで、残念です。

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2015年5月17日 (日)

「イマジン」:視覚以外の感覚を「見せる」作品

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映画『イマジン』は、近年好調のポーランド映画界からの1本。視覚障害者たちの物語ですが、これほど「目が見えない」ことの何たるかを観客に伝える作品は、かつて無かったと思います。かなり難しい冒険に挑んで、見事に泳ぎ切っているのではないでしょうか。

主人公らが街を歩き回る際の、目が見えないゆえの身体感覚。聴覚、触覚、そして嗅覚さえもが映画から感じ取れるかのようです(コーヒーやブランデーの香り。海の匂い。風の匂い・・・)。 そしてサウンドデザインの繊細さは、言うまでもありません。

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映画を観る我々も、主人公たちと一緒に足の裏で石畳を感じ、爪先で縁石を感じ、脇腹をかすめる街路灯を感じ、頬に触れる風を感じ・・・といった気持ちになっていきます。普段とは違う「感覚」の世界に誘ってくれる作品なのです。

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(以降ネタバレあり) それにしてもラストで街の背景に突如現れる巨大な客船の風景には、実に映画的な興奮を覚えました。見えない目で見る奇跡を圧倒的なビジュアルで、映画的に昇華してくれました。 そういえば『フェリーニのアマルコルド』でも、豪華客船の出現場面で盲目のアコーディオン弾きが「どんなだ? どんなだ?」と訊ねていましたが、本作のアンジェイ・ヤキモフスキ監督も、そこらへんをちょっとは意識したんじゃないのかなあと思いました。 

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2015年5月16日 (土)

「ゼロの未来」:枯れたギリアムが残念

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映画『ゼロの未来』の原題は“The Zero Thorem”=ゼロの定理とか法則とかって意味ですね。久々のテリー・ギリアム作品ですが、うーん、枯れましたねえ。1940年生まれ、今年で75歳ですから無理もないのですが、画面から全盛期のパワーが放たれることはもう無くなっていました。

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序盤の雑然とした街なかの描写は、『ブレード・ランナー』みたいで、おお!と思ったんですよ。広告や小型車なんかも(まあ『12モンキーズ』あたりの感覚と言えないこともありません)。でも、結局そこだけ。その後はいくらレトロ・フューチャーな未来が描かれても、薄味でねえ・・・。昔日のギリアム映画の絵からにじみ出る猥雑なまでのパワーがなくなって、きれいな「上澄み」みたいな感じ。残念です。

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電話やPC画面から指示する真っ赤な唇の映像なんて、『ロッキー・ホラー・ショー』かよ!って感じで悪くないのですが、主人公が数式を解析していくPC内のイメージなどは、3Dゲームかよ!で、なんとも軽すぎます。そこで白い建物が崩れ落ちる絵のあまりの普通さに、『未来世紀ブラジル』の怒涛のイマジネーションとの差を嘆いても詮無いことなのでしょうけれど。やはりギリアムみたいな力技の人には、年取ることって結構致命的なんですね。そもそも21世紀になってからのいい仕事って無いんじゃないでしょうか、この人?

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ああ、ギリアムにはもっとハチャメチャに暴れて欲しかったです。こうなったら、あとはもう例の『ドン・キホーテを殺した男』だけ作らせてあげてくださいよ。それだけでいいです。

『ビッグ・アイズ』であれだけ達者な役者っぷりを見せたクリストフ・ヴァルツも、スキンヘッドにした甲斐無く、著しく精彩を欠いておりました。

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2015年5月15日 (金)

「インヒアレント・ヴァイス」:1970年のゆるゆるハードボイルド

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映画『インヒアレント・ヴァイス』は、1970年のロサンゼルスを舞台にした私立探偵もの。そう、ロバート・アルトマンの『ロング・グッドバイ』の世界を、もっとグダグダにした感じ。探偵役がもみあげのでかいヒッピー風のホアキン・フェニックス。そこらでこの作品のトーンが決まっています。しかもポール・トーマス・アンダーソン(PTA)って監督は、昔からアルトマンっぽいテイストを持っていましたから。彼なりの『ロング・グッドバイ』を作りたかったのでしょうね、きっと。

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  ただハードボイルドの常として、話はよくわかりません。っていうか、途中で「まあ話はどうでもいいやね。どうせハードボイルドなんでしょ。」って感じになります。全体のムードと細部の味わいを楽しめば、それでいいって作品。PTA監督も、その「お約束」を前提にして作っている感じです。

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かと言って、その雰囲気やディテールがそんなに面白いかというと、・・・そうでもないんですね。少なくとも小生にとっては。まあ、そもそも世間から絶賛されるPTAの作品とは相性悪くて、ほとんど面白いと思ったことないんで。

ヒッピーたちが集まるテーブルの図があたかも『最後の晩餐』のようになる短いシーンも、スティル写真で確認してみると、人数は多すぎる(13人じゃない)は、ポーズは違うはというゆるさ。そもそも何のため?と、いろいろ謎めいております。

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ジョシュ・ブローリンはまたしても面白かったなあ。角刈り(フリントストーンの髪型と言ってたな)で、これぞ「ゴリガン男」っていう感じで。

ファースト・シーン=ラスト・シーンがキマッてます。2軒の家の間に、向こう側の海と浜辺が見えている絵。これが何とも見事に映画的な構図なんですよねー。そんなわけで、最初は期待したんですけど・・・。面白くなかったし、長かったですねー(2時間29分)。まあ、やはりPTAとは合わないんだなあと再確認しました。

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2015年5月14日 (木)

今日の点取占い230

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山に登ってキャンプで寝たい   7点

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2015年5月13日 (水)

最近のオシム本2冊

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イヴィツァ・オシム氏を敬愛する大江戸は、かねてよりオシム本が出るたびに買っておりますが、近著を2冊紹介。どちらも昨年のW杯ブラジル大会にボスニア・ヘルツェゴビナがオシムの尽力により初出場したのを契機に出版されています。

まずは『オシム 終わりなき闘い』木村元彦(NHK出版)。これまでにも数多くのストイコヴィッチ本、オシム本を上梓してきた木村氏による最新レポート。ここ数年、つまり病に倒れて日本を離れ祖国に戻ってからのオシムの奮闘記。本人や夫人をはじめ多くの関係者へのインタビュー満載。特に木村氏の得意分野である旧ユーゴスラビア情勢に肉薄する部分は、歴史的背景から今に至るあれこれを紙幅を取って整理し、とにかくややこしいこの地域のゴタゴタの実相がようやく理解できました。これまでのピクシー本やオシム本にも記述はありましたが、本作の解説が一番丁寧でよくわかりました。権力者へのインタビューを実現させたあたりも驚くべきジャーナリスト魂です(それに絡めて、日本のヘイトスピーチを憂えるあたりも)。

正常化委員会のトップとして、敵対する3つの民族のトップたちとのネゴを成功させ、ボスニアをW杯へ導いたオシムの功績は、本当に尊敬すべきものです。ノーベル平和賞をあげたいくらいです。

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もう1冊は『オシム ゲームという名の人生』マルコ・トマシュ著 千田善訳(筑摩書房)。ボスニア・ヘルツェゴビナの詩人でありスポーツライターである著者が、オシムのこれまでの人生を追った伝記。まあ誕生前(親世代)からの彼の人生を均等に描いているので、どれもやや駆け足で「食い足りない」印象。その割にところどころ著者の自我が顔を出して、なんだか興ざめ。まあオーソドックスな記録としての価値はあります。

訳者は日本代表監督時代にオシムの通訳を務めていた千田氏。現在の肩書(昔からかも知れませんが)は、国際ジャーナリスト・通訳。2012年から立教大学の講師もしているようです。

現在74歳のオシム、体調の問題からもう日本にも来れないと思いますが、まだまだあの頭脳と人格で、バルカン半島の平和とサッカー界の未来のために活躍していただきたいものです。

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2015年5月12日 (火)

「ザ・トライブ」:殺伐として後味悪く・・・

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映画『ザ・トライブ』は珍しやウクライナ映画。しかも登場人物全てが聾唖者なので(遠景で見える警察署の人々もガラス越しなので声は聞こえません)、全編物音(+多少のうめき声)だけという珍しさ。昨年のキム・ギドク監督『メビウス』も全編台詞無しでしたが、本作は「全編手話」というところが新機軸です。

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登場人物たちの手話が、極めて激しい動きなのに驚かされます。早口(?)で卑語に満ちているだろうとと想像できる手話。手話で口ゲンカ(?)なんて、新鮮な驚きです。そもそも聾唖者の施設が上から下まで悪人&犯罪者だらけってあたりも、絶望的に新鮮なところです。

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観ていてだいたいの話は理解できます。ただ、手話に関しては「今、何て言ったのだろう?」と隔靴掻痒なことも事実。ここらがこの映画の欠点ではあります。

しかし長回しの1シーン1カットを多用し、何とも冷え冷えとした臨場感を醸し出す本作の「文体」は、恐ろしくリアルに迫ります。あの堕胎のシーンの恐ろしさ、悲しさ、やるせなさ、不安、絶望などはあまりにも殺伐としていて、かなり気が滅入ります。

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(以降ネタバレあり) そしてラストの衝撃! なるほどこう来ましたか。救いがなくて、嫌になりますね。ギャスパー・ノエの『アレックス』と並ぶ「頭つぶし映画」の誕生です。 いやー、実に後味の悪い映画です、間違ってもデート・ムービーに選んではいけません。

ところで、あのドアが無くて「床に穴」式の女子トイレって何なんですかね? 昔の中国は都会以外そういう形式だと聞いたことがありましたが、ウクライナもそうなんでしょうか? 謎です。

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2015年5月11日 (月)

「がむしゃら」:いつか石井隆監督とタッグマッチを!

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映画『がむしゃら』は『キネ旬』などで随分評価が高かったので、普段女子プロレスには全く縁のない小生ですが、シアター・イメージフォーラムに向かいました。

いやー、観るべき作品でした。この安川惡斗さんの壮絶な半生を追った(と言ってもご本人の語りがほとんどなのですが)ドキュメンタリー。真に描くべき対象を得たことで、作品の成功はほぼ約束されていました。

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とはいえ彼女の心を開かせ、その多面性を見せながら波乱万丈すぎる人生にに肉薄していったのは、やはり学生時代から安川を知っていた高原秀和監督のお手柄でしょう。なにしろキャメラの前の安川は「おんなのこ」の顔を見せて、一人の人間として実に魅力的なのです。

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でもその一方で、リングネームが示す通り常に「act」を感じさせる天性の“女優”なのだということもわかってきます。多くの人が証言するように「無理して一所懸命ヒールを演じている」彼女。天然キャラのほんわか少女のような彼女。只ならぬ根性で物事に取り組み、がむしゃらに生きようとする彼女。どれも本当の彼女であり、どれも「安川祐香≒安川結花≒安川惡斗」を演じている彼女でもあるのです。

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バセドウ病や椎間板ヘルニアをかかえながらのプロレス・シーンの激しさ、痛さにハラハラしながら、あの「顔面崩壊マッチ」のことを知るにつけ(本作後のエピソードなのですが)、「もう頑張らなくていいよ。次は女優というリングで生きてみようよ。」などと思ってしまった大江戸なのでした。実際、石井隆作品なんかに似合うと思うんですけどねえ。闇の部分を含めて、最高の「名美」が演じられそうです(声はもっと低くしようね)。

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2015年5月10日 (日)

「寄生獣 完結編」:深津絵里はさすがだが・・・

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映画『寄生獣 完結編』は、前編に比べて少々スローダウンしました。『ソロモンの偽証』といい本作といい、前後編に分けた作品で前編が目いっぱい面白いのに、後編が多少肩すかしで終わってしまう傾向は、なんだか遺憾ですね。うまいこと2本観せる戦略にはまっちゃっみたいで・・・。

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でもまあ不満なく観られるのは役者たちの芝居がしっかりしているから。浅野忠信の迫力をはじめ、大森南朋、新井浩文らが画面に重厚さをもたらしています。

その中でもやはり圧倒的なのが(前編に続き)深津絵里。演技のテンション(緊張度)、引き込む力が段違いです。数々の舞台で培った実力でしょう。あの「ベロベロバー」の場面など、微妙なオフサイドラインのコントロールに成功していると言うことができましょうか。

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(以降ネタバレあり) クライマックスが焼却炉ってのは絵的に『ターミネーター2』の溶鉱炉みたいですね。ただ、あんな近くじゃ熱くてガスも多くてムリでしょ。寄生生物をやっつけるような放射性廃棄物の鉄棒を握った染谷君のその後は・・・?

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そして誰もが気になるであろうラストの浦上(新井浩文)。新一(染谷将太)に手ではらわれた程度だったあいつは、いったいどこに行ったというのでしょうか? 消えたのか?溶けたのか?ケムール人にさらわれたのか? 助かった二人がのんびり寝そべっているなんて考えられません。へんなの。 

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2015年5月 9日 (土)

「ビリギャル」:渋谷ギャルも泣いてました(実話)

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映画『ビリギャル』はベタだけど、よく出来た感動のサクセス・ストーリー。受験をテーマにした『ロッキー』であり『がんばれ!ベアーズ』であり『もしドラ』なのです。渋谷のTOHOシネマズで観たのですが、場内には結構な比率で渋谷ギャルっぽい方々もいました。予告編の間までは相当騒がしかったその方々も、中盤以降は結構あちこちで鼻をすすりあげていました。むしろ「親子の愛」の部分で泣ける作品です。

監督の土井裕泰(『いま、会いにゆきます』『涙そうそう』『ハナミズキ』など)さんは、TBSの演出家ですが、テレビドラマに軸足を置いている監督の中では堅実な演出力においてトップクラスではないかと思います。

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「人間の可能性にリミットはない」って物語ですね。ただ、往々にして先生や親や友達や自分自身がリミットを設けたり、可能性を封じ込めたりしてしまうのです。教育というのは、学ぼうとする者の可能性を広げるための手助けなのだと思います。エンドタイトルのサンボマスターの曲名も『可能性』でした。

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ビリギャルさやかを演じる有村架純ちゃんが(特に後半マジメキャラになってから)かわいいったらありゃしません。リスほっぺだし。 そして母親役の吉田羊さん、もう1本公開中の『脳内ポイズンベリー』とは180度違った役柄ですが、本作では説得力溢れる「お手本のような演技」を見せてくれます。 伊藤淳史の塾講師も、抑えた良い芝居でしたよ。

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それにしても田中哲司演じる父親が暴力、暴言・・・とひどい奴で(終盤にちょっとだけ良い所を見せたりはするものの)、よくこういう形で映画化OKになったなあと、変な所で感心してしまいました(今、「しまいました」と打った時にミスタッチで「縞々板 しましまいた」になって、これには我ながら笑いました)。 だって、お父さんまだ生きてるわけでしょ? いくらフィクション扱いとはいえ、大丈夫なんでしょか?  後ろ指さされないんでしょか? 深く反省して、過去の自分をこうして罰しているんでしょうかねえ??

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2015年5月 8日 (金)

吉田羊さんが面白い

先日の『ぴったんこカンカン』や今日の『金スマ』で、吉田羊の特集をやっていたのですが、いやー、見れば見るほど知れば知るほど面白いですね、羊さん。常にかなり笑えます。

呑兵衛キャラだし、ちょっとS系キャラでもありますが、なかなかきっぷのいい、サバサバした突き抜け方がいいではありませんか。何より「飲み屋の会話」的な受け答えの普通っぽさが良く、それなのに無類の面白おかしさを醸し出しているというあたり無敵ですね。

「年齢不詳=未公表」ながら明らかに遅咲きの苦労人で、下北沢の小劇場出身ってあたりも、数々のバイトでカツカツの生活をしてたってあたりも、いい話であはありませんか。そしてシモキタの居酒屋で口説かれたという女性マネージャーさんとの地道な努力期を経ての一大ブレイク。ある種の奇跡であり、サクセス・ストーリーであります。

ドラマ『HERO』以降の活躍はめざましいですけど、そもそも『HERO』の時だって周囲の大物役者さんたちに全然引けを取らない強度や雰囲気がありましたもん。常に「堂々と」しているのです。大したものです。『金スマ』で三谷幸喜さんが語っていたように、「なぜこんな素晴らしい女優さんが、今まで世に出ずにいたんだろう?」と思わずにいられませんよね。そもそも小生が「そんな女優さんがいるんだぁ」と思ったのも、朝日新聞の三谷氏のコラムに出ていたからだったりしますもん。映画で意識したのだって、『HERO』直前の『魔女の宅急便』(2014)になってやっとですもん。

とにかく今後とも注視しておくべき女優さんだと思います。次のステップは「主演作」でしょうね。

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2015年5月 7日 (木)

「ヤメゴク」が面白い

今クールのTVドラマは大江戸的には絶対見たいものが無くて、堺雅人やキムタクのドラマも初回だけ見てやめておりました。これなら再放送の『あまちゃん』(NHK-BS)だけでいいやと思っていたのですが、TBSの『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』、「先週の第3話(途中から)と今週の第4話を見たら、いやー面白い! なんせ植田博樹プロデューサー×堤幸彦演出(他の3名と共に)といえば、『ケイゾク』『トリック』『SPEC』・・・と、どれもこれも大好きな世界(どれも映画になってますし)。『ヤメゴク』というタイトルのテイストも、この二人の世界です。

主演の大島優子が、いつも黒づくめで(鬼太郎ばりに)常に左目が髪の毛で隠れているという不気味ルックス。感情を込めない台詞棒読みとポーカーフェイスで、すっごくダウナーな主人公を造形しております。でも戦うと強くて、アクションもバリバリです。いやー、今まで映画やドラマで見てきた大島優子よりも、圧倒的に良いですよ(いくつかの女優賞に輝いた『紙の月』の彼女よりも、ぜんぜん良いです)。ヘンで、こわくて・・・。 まあ、あの超絶的な『SPEC』の戸田恵梨香には負けてますけど。

彼女の周りには北村一輝、勝地涼、本田翼、遠藤憲一らのカラフルな面々。おふざけ、小ネタの多さも、いつも通りの堤組です。でもその底に闇が漂っているのもまた、いつもの植田P感覚。

見る人を選ぶドラマですし、いつも以上に視聴率が取れにくいと思いますけど、好きな人にはたまらない堤ワールドの新作です。これからますます凄いことになりそうですし・・・。 これもまた映画化されるのかも知れませんねえ。

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2015年5月 6日 (水)

湘南、神戸と1-1ドロー

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ゴールデンウィークのJ1観戦第2弾、BMWスタジアムで湘南vs.神戸戦。結果は1対1の引き分けでしたが、ベルマーレの選手たちに気持ちが入っていることが見て取れて、良い試合でした。

前半33分のマルキーニョスには、ちょっとディフェンスが開いたところを個人技で叩き込まれました。ただその後崩れることなくゲームを落ち着かせ、前半アディショナルタイムにPKを獲得。遠藤が決めて、前半のうちに振り出しに戻しました。

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後半はベルマーレが優勢に試合を進め、シュート数も神戸を上回ったのですが、ゴールマウスをこじ開けるには至らず、結局はドローで終了。湘南の選手たちは、最後まで走り回り、ボールを奪取し、球際で勝っていました。目指す戦い方を貫いて、内容的にはヴィッセルを上回っていたと思います。だからこそ勝ちたかったし、勝てた試合でした。

 

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高山、大槻、永木…みんなよく走りました。そして菊池大介が攻めも守りも全力で左サイドを上下動して、しかも相手との一対一で負けません。球際も競り勝つし、当たり勝つ、走り勝つ、という頼もしさ。デビュー戦から見てた小生としては、ああ、あの坊やがよくぞここまで強くなったもんだと感慨ひとしおでした(2-3年前までは、まだひ弱さが顔を出していたのですが)。

 

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2戦連続のホーム勝利とはなりませんでしたが、「らしい」戦いでの勝ち点1は今後の躍進につながることでしょう! 17時キックオフの試合で、昼間の暖かさはどこへやら、かなり肌寒かったのです。ベルマーレクイーンの皆さんも、なかなかベンチコートが手離せませんね。

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最後の写真は4ゲート側からのメインスタンドの屋根というか庇(ひさし)なんですけど、脇の金属部分が見事に赤サビになっちゃってます。こんなの他のスタジアムじゃ見たことありませんよ。屋根が覆っている部分の少なさもさることながら、本当に早く建て替えてくださいよ。今日だって1万人を割っているのに、場所によっては席が無い状況。これだけ盛り上がっているのに、「当日だと席がない」「ギリギリで行っても座れない」が定着しちゃうと、ライトユーザーのファンを遠ざけてしまいます。来た人に「嫌な思い出」が残ってしまいます。J1で一番キャパの少ない競技場では、(興行収入の面からも)今後J1定着→発展が難しくなってしまいます。平塚市さん、お客さんのためにもお願いしますよ!

 

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2015年5月 5日 (火)

「王妃の館」:かなりドイヒー

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映画『王妃の館』が想像以上のヒドさでした。これは今年のワースト候補かも知れません。なんでこれにルーヴル美術館が撮影許可を出したのかと思ってしまいますが、東映さんはルーヴルで『ブッダ2』のプレミアを行ったり、展覧会部門でルーヴルとの付き合いがあったりするっていうルートなのでしょうね。

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水谷豊演じる作家・北白川右京のキャラだけはぶっとんでて面白いけれど、その他全てのキャラクター設定がステレオタイプで雑。しかもキャラクターにまつわる諸々の特徴が物語内で使われずじまいの肩すかし(例えば青木崇高の警察官と石橋蓮司の元詐欺師には何のからみも、職業特性を生かしたエピソードもなし。緒形直人のカツラ・エピソードは、最後にハゲを見せなきゃ意味ないでしょ。)

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(以降ややネタバレあり) まあそもそもこんな高級ホテルがあんな詐欺ツアーに協力するわけないだろ!っていう根本の設定からして破綻しているわけですが、そのネタにしても展開が甘すぎて生かせておりません。両チームのニアミス的攻防だとか、幽霊話だとかをもっとふくらませていかないと、面白くなりようがないじゃありませんか。大きな嘘を、細部の見事さでねじ伏せてこそ映画ってもんじゃありませんか。原作のせいかも知れないですが、脚本がそこらを補えていないところがだらしないです。

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そして時折挟み込まれるルイ14世がらみのエピソード(=右京が執筆中の小説の映像化)が、日本人が演じていることもあってトホホな感じに文化祭レベル(学芸会とまでは申しませんが)。終盤などは延々と繰り広げられて・・・『レ・ミゼラブル』みたいなミュージカル・シーンが長くて長くて、参りました。

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2015年5月 4日 (月)

「龍三と七人の子分たち」:珍しく「普通のコメディー」だけど・・・

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映画『龍三と七人の子分たち』は、北野武監督としては初めての「普通のコメディー映画」。普通にそこそこ笑えて、あっけらかんと楽しめるなんて、ちょっと驚きですね。そして、決してそれ以上のものではありませんし、それ以上のものにしようって気もさらさら無いみたいです。

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ジジイだらけのヤクザ映画コメディーなんて、普通は通らなそうな企画ですけれど、まあオフィス北野はかまわず作っちゃうわけです。かろうじて萬田久子が紅一点っぽいけれど、実にジジむさい映画です(おまけにタバコ臭くて、酒臭くて、オナラまで連発されます)。

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でも映画のテンポまでジジイ的にゆるくすることはなかったのに。もう少しチャキチャキ進めて欲しかったです。 完全にTVのお笑い風なシーンを入れちゃうのもタケちゃんらしいけど、あまり感心はしませんね。

品川徹さんの「早撃ちマック」が「おひけえなすって・・・」と仁義を切る場面の掛け合いが面白いんですけれど、キレが悪くて・・・。受ける方のRIKIYAに漫才のツッコミのような才能が求められるところではありました(または、同じ「リキヤ」でも安岡力也にやらせたかった! それじゃあ半グレじゃなくてホンモノになっちゃうけど)。

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(以降ネタバレあり) ラストに至るまでゆるゆるとバカな笑いを繰り広げておきながら、最後の1カットの台詞で「人生の残り時間」=死の影を感じさえます。この影こそが北野武なのだと言えましょう。

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2015年5月 3日 (日)

「セッション」:狂気と才能の激突するパワフルな傑作

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映画『セッション』は筋肉が疲れるほどの緊張と重圧を強いられる映画ってことにおいて、『ゼロ・グラビティ』以来の力作。しかもクライマックス=ラストの圧倒的な熱量と見事さにおいて、全てをなぎ倒すような秀作でした。強靭で1秒も無駄がありません。

軍隊もの、スポ根もののように、狂気のスパルタ指導を行うJ.K.シモンズの凄まじい怪演に圧倒されます。ほんの微かな音程や速さのズレを聴き取る才能を、説得力を持って演じ切るあたりが、只ならぬ力量です。アカデミー助演男優賞も当然の迫力。でも、これってむしろ「主演男優賞」じゃないの? (お、そういえば本作も『バードマン』もドラムスの映画です。)

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いくらなんでもこれじゃあもっと早くに停職くらってるでしょ、って感じのスパルタ&モラハラぶり(何しろ椅子投げつけたり、ビンタしたり・・・)と、それでも内面でその教師に洗脳されて、その狂気の哲学に染まっていく主人公。こういう洗脳って、世の中に「あるある」ですよね。ストックホルム・シンドロームなんかも、その変形でしょう。

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しかし本作が真にスゴイのは、やはりクライマックス=ラストの演奏シーンにおける二人の心理の激突と変容のドラマ。まさに広告コピーに用いられている「ラスト9分19秒の衝撃」です。そこでの複雑な心理のバトルが、映像として観る者に明示されていく快感。映画でしかなし得ることのできないインパクトフルな表現です。 そこでのカット割り、ショットのサイズ、編集のタイミング、二人の間をぶんぶん往復するキャメラ・・・圧巻です。 ラストカット後、暗転してタイトルが出た時には拍手が起きました。

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(以降ネタバレあり) このクライマックス=ラストにおいて、最後には真の「神演奏」の前に、二人が『恩讐の彼方に』(菊地寛)状態になってしまうところに震えが来ますね。 この凄い仕事を成し遂げた監督(デイミアン・チャゼル)は本作を撮った時、まだ28歳だったそうです。彼自身による脚本も、あきれるほど巧緻ですし。 うーん、オーソン・ウェルズやスティーヴン・スピルバーグ級ではありませんか。

今年の大好きな映画『はじまりのうた』は最初から最後まで「音楽って素晴らしい!」感に溢れているのですが、本作はそれとは正反対のベクトルで、音楽の「魔」を描き切った傑作なのです。

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2015年5月 2日 (土)

「脳内ポイズンベリー」:笑えて楽しめる娯楽映画

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映画『脳内ポイズンベリー』を試写会で観ました。ポスターやチラシのデザインが良くて、特にあのピンクがステキで。予告編を見ても、こりゃ面白そうと思っていたのですが、いやー予想以上に楽しかったです。笑えました。若い女性中心の観客が、かなりドッカンドッカン笑ってました。

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まあそれは原作の良さってことが大いにあるのでしょうけど、でも『シムソンズ』や『キサラギ』といった上出来な娯楽映画で大江戸も評価している佐藤祐市監督の腕の冴えと、見事な役者たちの「ふくらませ方」に負う部分も多分にあると思います。 現実パートと脳内パート相互の巧みなカット割りなんて、さりげなくも良く考えられていると思いますよ。

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今年33歳の真木よう子が30歳の役を20代のように演じます。カジュアルな服がとてもかわいく似合ってます。あの真っ赤な(イチゴを意識した)ニット帽なんかサイコーです。役柄上けっこう「かわいこぶりっこ」をやっている場面も多いのですが、それすらもやっぱりカワイイのです。彼女をめぐる二人の男性に古川雄輝、成河(ソンハ)という“手あかのついていない”役者をキャスティングし、一方で脳内のメンバーには手練れの面々(桜田ひよりを除く)を配する戦略も、効果的でした。西島さんもいつになく面白かったけど、やはり吉田羊さんが持ってきますよねー。芝居、面白すぎます。

351030_005いち子(真木)のために早乙女(古川)が造った熱帯魚とチューリップのアート作品・・・へんなの。あれじゃー普通「ひく」んじゃないでしょうか。

(以降ネタバレあり) 終盤、早乙女がいち子から「あなたのことは好きだけど、あなたを好きな自分が嫌いなの」みたいなことを言われるんですけど、ここらが男には理解し難い部分。きっと早乙女くんも当惑しまくったたことでしょう。でもあいつをフルことができたってことがいち子の成長なので、これでいいのです。

それにしても途中で2回出て来るボンデージ・ルックの謎の女、あれ変身メイクの真木よう子さんですよね? 顔は相当違って見えましたけど、声と胸は隠しようがなかった感じです。びっくりでした。

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2015年5月 1日 (金)

サッカー女子W杯メンバー決定

来月カナダで開催されるサッカー女子ワールドカップに向けての代表メンバーが発表されましたね。結果的には23人中17人が前回大会のメンバーというベテラン重視の選考になりましたが、ずっとなでしこの試合を見てきた小生には、至極真っ当な選び方と写りました。だって佐々木監督があれだけ辛抱強く若手を使い続けたのに(目先の試合を落としてまでも)、若手が一向に伸びなくて、従来の選手たちとの力の差は明らかでしたから。

話題の澤は、最終的には絶対入るだろうなとずっと思っていました。ピンチ時の途中投入とかでも局面を変えられますし、何と言っても他のメンバーが心理的に「行ける!」「大丈夫!」と思えますもん。もちろん先発でも、あのゲームの流れを読む力、ピンチの芽を摘む守備力は圧倒的ですから。

それよりもDF北原佳奈の選出が一番意外でした。 そして大江戸が残念だったのはMF中島依美の落選。もしかしたら澤が入って押し出された形かも知れませんが、あの機動力、走力、シュート力は貴重だと思うんですけどねえ。

いずれにしても多くの怪我人が癒えて、ほぼベストのメンバーで迎えることになるワールドカップです(FW高瀬は発表直前の怪我が返す返すも残念でしたが)。このチームは常に「精一杯のがんばり」で泥臭く走らないと機能しないので、ゆめゆめ「うまい」などと思わずに、ガツガツとチャレンジャー精神で駆け巡っていただきたいと切に願います。

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