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2015年5月24日 (日)

「イニシエーション・ラブ」:楽しく騙されました

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映画『イニシエーション・ラブ』を初日(昨日)に観ました。この手の映画は早く観ておかないと、どっかからネタバレ情報を聞いたり読んじゃったりしたらイヤですからね。

いやー、ウエルメイドです。気持ちよくだまされて、最後の5分で種明かしに「なるほどねー」と感心しながら楽しめました。「あなたは必ず2回観る。」という広告コピーも、まんざら大げさではないと思いました(まあ、小生は観ないでしょうけど)。

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この作品に関して、まったくネタバレなしに話すのは難しいのですが、できるだけ核心には触れないように、ちょっとぎりぎりぐらいのお話をします(ので、潔癖な人は以下読まないでください)。 小説と映画の結末というかトリックというかは違っているそうですが、この映画は「映画」というものの本質にかかわるトリックを用いています。映画の持っている、観客との間の「約束ごと」を騙しのタネとして使っているのです。時間に関する約束ごと。作中人物と俳優に関する約束ごと。わざといろんな伏線を目立つように置いておくあたりも、種明かしの時に効いてきます。うまいもんです。やはり「トリック」といえば(本作の)堤幸彦監督ですもんね。

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娯楽映画としては、観客に「騙される快感」をきちんと提供してくれています。で、すぐに親切な種明かしがついているという。堤さんが撮った映画の中でも、客層を広げた(一部の対象やマニアだけのために作っていない)サービスたっぷりのエンタテインメントになっております。

(以降かなりネタバレあり) それはそうと、広告、予告編、公式サイトなどには、本作の重要な登場人物の情報が全く出ていません。そこからして「騙し」が始まっているんですねー。序盤30分ぐらいでしょうか、この人物と前田敦子の物語がえんえんと続くにつけ、「もしかして松田翔太って、広告や予告編を裏切ってラスト5分だけ出るとか?? それが本作最大のトリックだったりするのかあ?!」という考えが頭をよぎりましたが、さすがにそんなことはありませんでした。それだと女性客が暴動を起こしかねませんもんね。

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1980年代の流行や風俗や世相がガンガン再現されていて、それも大いに見どころです。ブーツ型のビアジョッキ、あー、あったねえ(年がバレる)。肩パッド・スーツに、アラレちゃんメガネに、テレホンカードときたもんだ。まだケータイの無い時代ってのは、今や完全に「時代劇」の領域なのでしょうね。エンドタイトルにはそれらの解説が出ておりました。

映像的には、水着姿の前田敦子の周りに現れる華麗なる花々の3DCGが、ワハハな感じで面白かったです。

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