「ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」:破滅しないゲス野郎
映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』は、まあソウル・ミュージックの「soul」は持っているけれど、人間的な「魂」はほとんど持ち合わせていないようなゲス野郎としてのJBを描いていきます。聞きしに勝る俺様ぶりで、こんな人が周りにいたら迷惑千万でしょう。
まあ、そこは天才で革命児で大スターでキ××イだから、全て許された破天荒な人生でありました。恨みは死ぬほど買ったでしょうけどね。
子供の頃から晩年まで、時間を交錯させながら、よく出来た伝記映画に仕上げてあります。
主役のチャドウィック・ボーズマンがかなり頑張っていて、あのしゃべり方だとか、あのダンスをキレッキレに踊りまくって、見事です。年齢の重ね方も上手に表現しました(ヘアメイクの力もあり)。
ダン・エイクロイド久しぶりだなあ。静かに、なかなか渋い味わいを出しておりました。
ハリウッドで昔から作られ続けてきた破滅的エンターテイナー(あるいは人格破綻者の天才)のバックステージもの。本作もその系譜ではありますが、でもJBは破滅しないんですよねえ。逮捕されても、最後までスターだったんですよねえ。 でも小生が好感を抱くのは、当然「いい人」ボビー・バードの方でありますけど。
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