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2015年6月10日 (水)

「私の少女」:社会問題てんこ盛りだけど・・・

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映画『私の少女』は、社会性たっぷりの韓国映画。児童虐待、性的マイノリティー差別、移民差別、飲酒問題、セクハラ、権力側の偏見・・・と問題がてんこ盛り過ぎて、ちょっと焦点がぼやけてしまったかなといったところ。例えば『トガニ 幼き瞳の告発』ほどの一点突破の力強さはないのです。

女性監督(チョン・ジュリ)のデビュー作です。繊細さが感じられます。 そしてペ・ドゥナの好演が映画を「どちらかというと成功」の領域にまで引っ張ってきています。複雑なキャラクターの複雑な心理を、静かに繊細に演じているのです。ますます素晴らしくなってきましたね、この人(『クラウド・アトラス』はちょっとアレでしたが)。 ただ、彼女の演じる警察署長さんのキャラクターが、(色々とウイークポイントを抱えている身の割に)あまりにもスキだらけというか、不用心過ぎて、ちょっとリアリティーに欠ける気がしました。まあ、そうしないと物語が進まなかったのでしょうけれど。

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(以降ややネタバレあり) 彼女があれだけ酒飲んでいたら、汗や息でバレるよなあと思ったり、なぜ子供を引き取りっぱなしにするの? ってあたり、そして警察なのにすぐ毅然と法的処置を取らないあたりは、どうしても気になってしまいました。そこらも脚本でケアすべきです。 そのあたりがおろそかなので、「同性愛と子供」を扱いながらも傑作『噂の二人』(ワイラー)には遠く及びません。

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暴力虐待野郎(ソン・セビョク)のキャラクターも、ちょっとトゥー・マッチっていうか、あそこまであからさまだとここに至る前に逮捕されてますよね(あるいは恨まれて殺されてるとか)。とはいえ、『トガニ』の校長先生といい、本作の彼といい、韓国映画は唾棄すべき最悪人物を徹底的に打ち出してくるという特色があるのでしょうね。

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受信: 2015年6月11日 (木) 17時02分

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