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2015年7月30日 (木)

(番外編) 新江ノ島水族館

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「東京温度」番外編ってことで、昨日はBMWスタジアムの湘南-柏戦を見る前に、「新江ノ島水族館」へ行きました(なぜか平塚でのサッカー観戦だけは「番外編」扱いにしなくてもOKとなっております)。

小田急線の江ノ島駅、変わらず竜宮城みたいでいいですねえ。

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茅ヶ崎からの海ランをする時にはいつも通りかかる「えのすい」なのですが、入るのは初めてなのです。入場料大人2,100円也。

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相模湾の魚たちを見せる大水槽が、わお!です。群れて泳ぐ小さな魚たち。悠々と舞うエイ。

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イサキやサメもいましたね。

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ここんちはクラゲ展示の充実ぶりが有名。いいなあ、クラゲ。でもいろんなクラゲがあっても、大江戸はありきたりなミズクラゲが一番好きです。基本中の基本であり、王道です。

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まあ、それ以外にも魅惑的なクラゲはいろいろいますけどね。クラゲの良さは、透明感と「たゆたい」です。

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熱帯魚の美しさとかウミガメの風格や哲学性もステキです。

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イルカ・ショーはここでも大人気。これから世の中の変化でイルカが入手困難になるでしょうから、どうなっちゃうのかなあ。

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すぐ隣には江の島海水浴場のビーチや海の家があるし、遠景には江の島が見えるしで、リゾート感のあるなかなか結構な水族館でした。

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宇津木瑠美の「東スポ」トップにびっくり

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コンビニで東京スポーツの見出しを見てびっくり--「宇津木瑠美 私は女」。知ってるよ、ですね。でもよく見ると東スポ的な小さい字で「私は(特別な)女」。なんだ、そりゃ?と思わず買ってしまいました。

読んでみれば、なんてことのない独占インタビュー。なぜ今?って感じですけど、どうも「美女アスリート」って切り口のようでした。よっぽどネタが無かったのか、東スポ?

でも、数年来のルミ姐ファン(あくまでもあのプレイスタイルが好きなんですよ)の大江戸としては感無量。ワールドカップ前には考えられなかった出来事です。人生って、ちょっとの間に大きく変わるものなんですね。不思議であり、素晴らしいことではありませんか。

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湘南、柏に3-0完勝!

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只今夏休み取得中にて、昨日は新江ノ島水族館に行ってクラゲとかイルカとか見た後に平塚へ向かい、BMWスタジアムで 湘南vs.柏戦。やはりゴールデンウィークと夏休みにはベルマーレの試合を見るのが、長年の決め事です(まあ、そうじゃなくても見ますけど)。

 

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平日夜なのに、一万人超とよく入りました。
ここのところパッとしない試合が続いていたベルマーレですが、今日は気合い十分。走りも球際もレイソルに優っていて、どんどん押し込んで行きます。すると26分に古林のアーリークロスから大槻が頭で先制ゴール! 前半はそのまま1-0 で折り返します。

 

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後半も同じ流れで湘南が攻め込む中、53分に柏の鈴木大輔が「ありゃま」という感じのオウンゴールをやらかして、2-0。そして、71分には高山のコーナーキックから遠藤航が頭でズドンと決めて3-0! 結局このまま湘南の完勝となりました。

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今日のマン・オブ・ザ・マッチにも輝いた遠藤は、初のA代表入り。この試合の後には東アジア杯に向かうので、気分良く行って来られるってもんですね。サポ席前には航を送り出す横断幕も。

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それにしても、蒸し暑い中、よく走り勝ちました。守備においても、柏の攻撃陣にほとんど仕事をさせませんでした。こう来なくっちゃ、ってなゲームでした。今年7月ホームでの「七夕ユニフォーム」着用ゲームは2勝1敗と、これまでに比べて良好な成績でした。

ハーフタイムには花火も打ちあがりました。

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さてさてベルマーレクイーンの村田奈央さんと谷口桃子さんは、試合前とハーフタイムにメインスタンドでビール売り子の
イベント。前回甲府戦での片岡ツインズはキリン一番搾りを売ってましたが、今日はサンクトガーレンのベルマーレビールの販売です。はい、当然買いました。
村田さん、ビールが重いのか結構しんどそうな表情を浮かべてましたけど、写真ではGet3の三本指サインです。

 

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試合後には片岡ツインズと谷口さんがGet3の三本指サインで勝利を祝います。3点取ったどー!のサインでもあるのでしょうね。

チームは中断期間前に今期通算8勝8敗6分けの8位(セカンドステージ7位)に上がってきました。   勝ち点30ということは、2013年J1での勝ち点25を既に軽々と抜いております。 よし、いい感じです。

 

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2015年7月29日 (水)

虎ノ門ヒルズ~愛宕山~水族館2つ

1438095037350昨日は夏休みを利用しての都内逍遥。

まずは虎ノ門駅から虎ノ門ヒルズへ。オープン1周年ちょっとですが、大江戸は初の来訪。

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まあ、カッコイイ飲食店が入っていて、後はオフィスと住居という感じ。

ヴィジターにとってそんなに面白いスポットではなく、ここで働く人と住んでる人が美しく、でもコスト高な生活を送れるようなビルでした。

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リーパクのパチモン風だけど、ちゃんと藤子プロが作った「トラのもん」も、ちゃんといました。

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そのすぐそばにあるのは、都内の自然にできた山(人工の築山ではなく)として一番高い標高26mの愛宕山。

愛宕山と言えば、NHK。で、NHK放送博物館があるのですけれど、残念なことに改装工事中で12月まで閉館中でした。

なので有名な「出世の石段」ってやつを昇ってみます。その言われについては、こちらをご覧ください↓

http://www.atago-jinja.com/trivia/

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ゆっくり行くとかえって疲れそうなので、84段を一気に昇りました。最後の方でちょっとだけ脚に来ましたけど、まあ大江戸にとっては楽勝です。

で、後ろを振り向いて階段下を見やると、・・・うーん、なかなかとんでもない階段です。急角度です。転がり落ちちゃいそうです。よくこんなところを馬で降りたものです。雪の日なんか、こわいだろうなあ。

実際、降りた時には(一段一段が結構高いもので)そこそこの衝撃が膝に来ました。膝が悪い人はアウトでしょうね。

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この石段を上がると、すぐに鳥居があって、愛宕神社の本殿が見えるので、ついつい忘れがちになりますが、この階段を上がったその時点で「愛宕山登頂」なのでした。

境内には池もあって、鯉がわんさか泳いでおりました。

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急な男坂の右手には緩やかな女坂(一段一段の高さも低い)がありまして、これも昇り降りしてみました。

めっちゃ蒸し暑いさなかなので、汗がダラダラ出ましたよ。

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で、ちょっと行くと「愛宕トンネル」がありました。23区内唯一の山岳トンネルなんですって。わお。

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そこから神谷町~芝を通って、東京タワーまで。

ここでの今日の目的は、東京タワー水族館。昨年来、夏休みを使って都内の水族館を制覇しようとしておりまして、ここは初めて。

うーん、入館料1,080円、約20分で鑑賞終了でした。なかなかにマニアックな、というかストライクゾーンの狭い展示内容でして、アマゾンやらアフリカやらのナマズ類だとかピラニアだとかアロワナだとかカメだとか、妙にダウナーな感じの魚類が中心。しかも大きな水槽ってのはなくて、普通に熱帯魚店にあるような横長の水槽を2段3段と組み合わせてある展示が、所狭しと続くのです。中には、水槽の中で年月が経つうちに成長して、動けるスペースも少ししかないような大物もいました。大きめの魚は一匹だけだったり、ほんの数匹だけと一緒だったりするので、本当につまらなそうです。そういうやつらの悲しみとか諦念みたいなものが、水族館中に溢れているのです。

言っちゃあ悪いけど、なんだか楽しくない!

それは展示方法の単調さ、狭苦しさにもよりますし、魚たちの暗さ、もの悲しさにもよりまして、・・・そうだ、東京タワー蝋人形館のあの感じに似たものを感じるわけなのです。

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そこから増上寺を通り抜けて、浜松町駅から山手線で品川へ。
エプソン・アクアパーク品川も実は初体験です。つい先ごろリニューアル・オープンしたばかりのようです。

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入ってすぐ、メリーゴーラウンドの魚介類バージョンがあるのに意表を突かれます。でもイルカやらアザラシやらに乗るのって、なんだか楽しそう。

その後の水槽も、ガラス面をタブレット的にクリックやスワイプすると、いろんな情報や画像が出て来るってタイプ。みんな水槽の中の魚よりもその仕掛けに夢中になっていました。どうなのよ、これ?と思いましたが、さすがに最初のコーナーだけ。後は普通に魚たちを見せていました。

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あ、でもとしまえんのフライング・パイレーツみたいな船がスウィングするアトラクションがあって、びっくり。そういうのって、水族館には不要だと思うんですけどねー。

円柱形のクラゲ水槽が 立ち並ぶゾーンも、あそこまで人工的にカラフルな照明 にしなくてもいいじゃないかと思うんですけど。「色がきれいなエプソン」ってことなんでしょうか?

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あとは、頭の上をエイや魚たちが泳いでいくチューブ状の展示がすぺくたくるでしたし、時間の関係でちょっとしか見られなかったけど、360度の観客席に囲まれたイルカ・ショーが大人気でした。

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大人2,200円と入場料が高いので、このイルカ・ショーまで堪能しないと、割高な印象です。そして、全体的にちょっと「人工的」すぎる感じがありますねえ。

同じ「品川」の名がつく水族館としては、昨年訪れた「しながわ水族館」の方が、大江戸としてはオススメです ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-fd73.html

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2015年7月28日 (火)

「ターナー、光に愛を求めて」:唸るティモシー・スポール

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映画『ターナー、光に愛を求めて』は、かのターナーを偉人には祀り上げず、かといってケン・ラッセル調に狂気の人物にするのでもなく、淡々と清濁あわせ持つ人物像を(さして掘り下げずに)描いていきます。でも2時間30分は長過ぎです。30分摘まんだ方が、映画が生きたことでしょう。

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映像自体もターナーの絵の光や色調に似せているようではありますが、でも違いますよね。それは映像と絵画の違いでもありますけど、やはりもっと「朦朧体」にしていただかないと・・・。でも何度か出て来るターナーをシルエットにした絵などは、とても素敵でしたけど。

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ターナーを演じるのはティモシー・スポール。マイク・リーとの名コンビがまたも、という感じではありますが、実際のターナーは(肖像画などを見る限り)スポールほどには太っていなかったようです。でも、彼の貫録やちょっと奇人な感じは、さすが。老境に至ると、“nn・・・”、“nnn・・・”と唸るような声ばかり出しているあたりの味が、・・・いやー実に名優です。

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映画の中に機関車が走るシーンがあります。もちろんターナーはそれを描くわけですが、山下達郎の曲に『ターナーの汽罐車』ってのがありまして、これは達郎さんがターナーの『雨、蒸気、スピード』にインスパイアされた曲。

それはともかく大江戸にとってマイク・リーは、やっぱりセミ・ドキュメンタリー的な視点で現代の家族を描く人というイメージ。残念ながら最後まで違和感を感じる本作なのでありました。

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2015年7月27日 (月)

「インサイド・ヘッド」:やっぱピクサーすごい!

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映画『インサイド・ヘッド』の原題は“Inside Out”。まあ、脳の裏側にいる人たち?が表に出て活躍している映画ですからね。本編の前にピート・ドクター監督のご挨拶がついているのですが、そこで彼は“Inside Head”と日本語題名を2回も口にしてくれておりました。ただ、その後にドリカムの日本版主題歌とやらのプロモーション映像(仲睦まじい家族や恋人や子供たちの写真に乗せて)がかかるのが、なんだか無意味で勘弁してくれって感じでした。こういう勘違いな、映画のためにならないタイアップはやめてほしいものです。

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 脳内の世界は、『脳内ポイズンベリー』そっくり。どっちがどっちをマネしたってことはないはずですけど、不思議なほどのタイミングで一致したものです。でも脳内キャラクターの「ムカムカ(disgust)」と「イカリ(anger)」って、結構かぶってません? それを言ったら、日本語の「喜怒哀楽」だって、「喜」と「楽」が結構近いわけですが・・・。

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それにしてもこんな、哲学的&心理学的で深遠なテーマを、アドベンチャラスなエンターテインメントに仕立て上げ、映像も見事なんですから、「20周年」というピクサーは、やっぱりスゴイですよね。 

終盤、主人公のライリーのみならず他の人々の頭の中の脳内会議までもが映し出される場面が愉快でありました。

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エンドクレジットの最後の方に、「本作をウチの子どもたちに捧ぐ--ずーっと大きくならないでね、絶対に。」なんて書いてあって、思わずニヤリでした。

同時上映の短編『南の島のラブソング』(原題“Lava”)は、海の中の火山島が主人公。Lavaとは火山の「溶岩」のことで、『インサイド・ヘッド』の編中にも2ヶ所ばかり溶岩が出て来て、“Lava”というセリフもありました。こんなものまでアニメーションニしてしまう発想に脱帽です。ハワイアンなヴォーカルに乗せて描かれる作品で、短編の見本のような素晴らしさ。絵のクォリティも高く、これまたピクサーの凄さを証明する逸品なのでありました。

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2015年7月26日 (日)

トラディショナルなスイーツ

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トラディショナルな名店のトラディショナルなお菓子たち。

まずは箱根富士屋ホテルのアップルパイ。東京メトロ・有楽町駅のコンコースに期間限定の売店が出ていたので、小ぶりの1ホールを買いました。

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実にオーセンティックなアップルパイと言えましょう。いかにも、ちゃんとした材料を使って、ちゃんと作ったって感じ。甘さ抑え目で、ジョン・レノンが富士屋ホテルに宿泊した時に喜んで食べていたという伝説もある名品です。でも大江戸的には、もう少し甘かったり、煮リンゴと共にカスタードが入っているようなタイプの方が、より好きだったりします。

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続いてはユーハイムのシュークリーム。バウムクーヘンとかシュークリームのように昔からある定番の菓子は、昔からある菓子屋のロングセラーがおいしい・・・という大江戸の鉄則通りで、アタリでした。

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大きさは大きくもなく小さくもなく、皮は堅くもなく柔らかくもなくちょうど良くて粉砂糖まぶし。カスタードたっぷりで、このカスタードがタマゴ感濃厚で、いいんだなあ。生クリームとかパイ皮とかじゃなくて、小生の好きなタイプのシュークリームです。

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最後にコロンバンのバタークリームケーキ。「ガトー・オ・ブール」という名で、バタークリーム好きの大江戸としては大いに期待したのですが・・・、まあ普通でした。バタークリームの硬めの口触りと、バターの塩味はありますが、甘さとのバランスで言うと、やや塩が勝ち過ぎでしたし(もっとちゃんと甘い方がいい)、ちょっとコクが足りません。バタークリームは、なかなかに深くて難しいものですね。

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2015年7月25日 (土)

「雪の轍」:人間なんて・・・

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映画『雪の轍』は3時間16分ということとカンヌのパルムドール受賞作ってことで、身構えちゃうような作品です。でも、さすがというべきかぐいぐい来る作品の力があるので、長い会話シーンの連続であっても、全く退屈することはありませんでした。役者たちも見事です。

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それにしても厳しい映画です。おちおち主要登場人物たちに肩入れできません。彼らの欠点や暗部を(さりげなく)これでもかと叩きつけてくるのですから。人と人との憎しみ合い、とりわけ夫婦の間の無理解と憎み合いが、スリリングを通り越して、いやー重いです。そう、ベルイマンの映画に近いかも知れません。寒々とした景色の中、人と人の葛藤、夫婦間の愛憎を描いた最大の巨匠の作品に似て、容赦なく、また哲学的に、人間の業(ごう)や愚かさを追い詰めていくのです。ずっしりと、「人間」に迫ります。

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元俳優のホテルオーナー、アイドゥンも無意識に人をやり込めてり優位に立とうとする正確かも知れませんが、日本人宿泊客との会話なんか見ても、いい人じゃありませんか。彼、いろんな人から非難され過ぎです。 それに較べて若い奥さんニハルは、まあ世間知らずの上、美貌を生かして蝶よ花よと何不自由なく過ごしてきた人生が窺い知れるわがままな人で、その言動にはかなりイラッと来ました。自意識が強く、自分を悲劇のヒロインに仕立てようとするし、その一方で寄付名簿一つ領収書1枚満足に作れないし・・・。ほんと困った人だと思います。

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カッパドキアの奇岩住宅の光景の面白さ。大いなる自然と、その中での人間たちの苦悩、そして夫婦の葛藤・・・そこらへんは先日観たリーンの『ライアンの娘』と似てるとも言えますね。ずっとずっとシニカル・バージョンですけども。そういえば本作は3時間16分、『ライアンの娘』は3時間15分なのでありました(後者はインターミッション入りですけどね)。

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2015年7月24日 (金)

「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」:パワーダウンしてるよね?

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映画『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』、どうです? 大江戸は前作の方が断然面白かったんです。つまり、本作はだいぶパワーダウンした印象なんですけどねえ。

近年のアメリカのアクション娯楽大作って、「1」がヒットすると「2」は更にスケールアップさせて、アクション増量にして、パワーアップさせるってのが、更なるヒットの方程式なんですが、本作はもともとがスゴすぎたんで、第2作の方が小さくまとまった印象があるのです。

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アイアンマン精彩を欠くよなあとか、ハルク前作の方がメチャクチャ強かったんじゃないの?とか、ニック・フューリー地味だったなあとか、思うことはいろいろあります。後半にアベンジャーズたちがが円陣を組んで、わらわらと湧き出る敵と対決する場面など見ていると、「いやいや、この中にホークアイ混ぜるのムリっしょ」と思っちゃいます。神様やら最強パワードスーツやらいる中に、ただの「弓を射る男」ですぜ。まあ、ブラック・ウィドウだって、ただの「運動神経のいい女」ですけど。

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ブラック・ウィドウとハルク(ブルース・バナー)の間のラブ・ロマンスにもびっくりしました。例えば峰不二子とキン肉マンが恋愛するみたいなもんで、・・・へんなの。それにしても、ハルクのパンツ(ズボン)って、すんげーストレッチ!ですね。

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随所のドラマ部分も大して盛り上がらないし、クライマックスも「1」に比べると物足りなく感じました。

印象に残ったのは、ワンピース姿で戦うというのが珍しいエリザベス・オルセン。終盤の彼女の絶叫は、なかなか結構なスペクタクルでした。

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2015年7月23日 (木)

「フレンチアルプスで起きたこと」:山岳映画ではありません

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映画『フレンチアルプスで起きたこと』は、シニカルでオフビートなコメディにして、心理的に圧迫してくるスウェーデン映画。昨日ご紹介した『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』と並んで「男はつらいよ」映画と呼ぶにふさわしい作品なのであります。

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絵に描いたような幸せファミリーが、とある小事件をきっかけに・・・という、そのダンナの信用失墜ぶりがかなりイタイです。しょぼくれたキーファー・サザーランドのような顔のダンナが、数日にわたってチクチクじわじわと責められていく様が、いたたまれませんね。

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(以降ネタバレあり) 終盤に至って、悲惨な心理的状況でボロボロになっていたダンナが失地回復する小事件があり、家族の亀裂はひとまず修復されます。でも、その後にヘンな小事件?があり、微妙な雰囲気のまま映画は終わります。ことほど左様に人生はままならぬと言いたいのか、いくら近い関係でも人の心は一人一人別のものと言いたいのか、なんだかよくわからないけど、すっきりしない後味を残すラストでした。

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劇場内にはご高齢の男女もちらほら。「フレンチアルプス」という単語に惹かれた山岳ファンの方々のように見受けられました。タイトルとポスター見ただけだと、立派な山岳映画(雪崩パニック映画?)に見えますもんねえ。そういう方々にとっては、期待外れの作品だったことでしょう(スキー場面などは結構ありますけど)。お気の毒様です。

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2015年7月22日 (水)

「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」:運転席での地獄巡り

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映画『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』の原題は“Locke”。主人公の名前がアイヴァン・ロックなので、そのLockeです。本作は恵比寿ガーデンシネマ改めYEBISU GARDEN CINEMAの都内単館公開ですが、似たような題名の『その土曜日、7時58分』も恵比寿ガーデンシネマの公開作でした。

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自動車の中での2時間少々を、主人公と数人の相手の交わす電話の会話だけでもたせるというアイディアの映画。登場人物一人です(声の出演は多いのですが)! 演劇には一人芝居というジャンルがありますが、映画ではちょっとお目にかかれません。

タイトルには「偽りあり」で、物語内の時間は86分ではありません(前記の通り2時間少々。もしかして3時間ぐらい?)。冒頭ではサッカーの試合が始まる前、終盤では試合が終わってますので、それだけで2時間程たっているはずですから。86分ってのは本作の上映時間なのですが、それをタイトルにって、そんなのアリ?

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とにかく最初から最後まで、観ていることが辛く苦しい映画です。一人しか出ていないので、感情移入せざるを得ないこの主人公が陥っているドツボの状況が、時間の経過とともに更に更に悪化して行って、しかも電話を切るたびに「一難去ってまた一難」的に次のトラブルがやってくるという、動かない「地獄巡り」状態なのです。仕事トラブルと、愛人の出産トラブルと、それによる女房トラブルが、かわるがわるの波状攻撃で襲ってきて、しかも運転しながらの電話だけという状況なので、これ心の弱い人だったら発狂しますよ。短い映画なのに、どっと疲れます。

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トム・ハーディは、この全編一人芝居を見事にこなしました。まあ、自業自得的だとはいえ、もともと最高の仕事人(建築、特にセメントのプロ)であり、よき父親であることが観客にも示されます。それなのに、たった2時間程の間に全てを失った(かのような)彼を観続けてきた我々は、その「人生の落とし穴」の辛さ、残酷さに呆然とするしかないのです。

終盤、息子が電話をかけて来て、父親も応援しているサッカーチームの試合の決勝ゴールの模様を、事細かに語ってくれるところ、そして録画してあるから「まだ試合結果を知らないつもりで一緒に見よう」って言うあたり、主人公ならずとも泣けてきますね。このサッカーの使い方が、まさにイギリス(イングランド)なのであります。

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2015年7月21日 (火)

「きみはいい子」:もっと寛容なゆるさを! 

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映画『きみはいい子』は、真摯な社会性に満ちた本年屈指の秀作です。呉美保監督作品としては、昨年の『そこのみにて光り輝く』よりも成長していると思います。

幼児虐待、学級崩壊、痴呆老人、などなど現在の日本が抱える問題を映画として見事に処理しながら、本質的なメッセージの強さを損なわない。しかも説教臭くもならなければ、娯楽に利用しただけにもならないという離れ業に成功しているのです。

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『そこのみにて光り輝く』に続いて呉監督と組んだ高田亮による脚本が見事です。原作の良さもあるのでしょうけれど、3つの物語をからませるようで実はからませずに描いて、しかも水面下でのつながりを感じさせる技の冴え。 「先生、先生になってよかったなって思うのはさ、大人になっても給食で揚げパン食べられることなんだよね。」なんて台詞は、原作にあるのでしょうか?それとも高田亮のオリジナルなのでしょうか?

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高良健吾、尾野真千子というメインの二人を支える役として、池脇千鶴、高橋和也の二人が効いています。考えてみればこの二人、『そこのみにて・・・』では全く違うタイプの役を演じていましたもんね。高橋なんか極悪人が極善人に変わってしまいました。 あと、おばあちゃん役の喜田道枝さんが、「こういう人いる」って感じに上品さと慈愛を湛えて、「いい人」の素晴らしい雰囲気を醸し出していました。 逆に「悪い人」の違和感やヤバさを感じさせてくれたのは、児童を虐待する継父役の松嶋亮太。こちらも嫌悪感溢れる(褒め言葉)好演でした。

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現代日本が抱える問題の多くは、人間のコミュニケーションに関するもの。そして、一人一人が他人の気持ちにもうちょっと寄り添ってあげられれば、他人にもう少し寛容になってあげられれば、ほとんどは解決する問題だと思うのです。人間(特に子供)は間違いを犯すもの、完全ではないもの、という前提で物事を考えれば、そして子供は親だけが育てるものではなく、地域や社会全体が育てていくという考えを持てば、世の中って随分と素敵なものになると思うのですけどね。子供にとっても、親にとっても、それ以外の人にとっても。 逆に言えば、「あそび」や「ゆるさ」のない不寛容な息苦しさが、全てを窮屈にしてしまうのです。

「ギュッと抱きしめることの効用」、確かにありそうです。

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2015年7月20日 (月)

「Mr. タスク」:I Am the Walrus

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映画『Mr. タスク』は、マッド・ドクターによる改造人間もの。確かに『ムカデ人間』あたりの香りがぷんぷんしています。

で、改造されちゃう男が、絵に描いたようなゲス男で、バカで下品で言葉が汚いアメリカ人の代表みたいな奴なんです。これでのこのこと人里離れた一軒家に行ってしまうのですから、もうジェイソンに刺されに行くような、レザーフェイスに斬られにいくようなもの。当然のごとくキチ○イ博士の魔手にかかってしまうのです。

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まあ物語は定石通りに進みますが、監督自身が脚本も編集も担当しているので、「切れない」罠にはまって、中盤などちょっと冗長です。あと10分つまむべきです。 まあ、そのうち5分は意外なノンクレジット出演の大スターの登場場面だから、切れなかった(切りたくなかった)事情もわからなくはありませんが・・・。で、その大スター、あんまり上手に化けてるものだから、エンドクレジットまで気づきませんでした。クレジットで役名と同じフランス人の名前が表記されていて、「そういえば、意外な大物が出演」とか書いてあったなと思い出したのですが、その時浮かんだ名前は「ん?ロバート・デ・ニーロ?」でした。終映後、ロビーに新聞記事が貼ってあって、それで誰だかわかったというトホホな次第(でもデ・ニーロに似てますよね?)。

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(以降ネタバレあり) 肝腎のセイウチ人間の造形は、いやー、なかなかです。でもバカバカしいです。ナイナイの岡村さんがメイクして着ぐるみ着た感じになっちゃってます。 終盤に博士もセイウチ着ぐるみを着て、体をぶつけ合って戦う場面には大笑いでした。ほとんどバラエティ番組で、力士のモコモコ着ぐるみを着て体をぶつけ合って相撲を取るみたいな感じ。 そしてマッド・サイエンティストが自ら生み出した怪物によって殺されるのは、『フランケンシュタインの怪物』以来の伝統ですね。

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最後に「救出1年後」の彼が、アザラシ人生を続けているのはともかくとして、まだ生魚を食っているってのは、ないでしょ。もう人間の食べ物でいいわけだから。・・・などというツッコミ所はたくさんありますので、いちいち気にしていたらいけないんでしょうね。

主人公の名前はウォレス(Wallace)。セイウチ(Walrus)に似ていることは予告編の段階でわかりました。エンドタイトルにビートルズの“I Am The Walrus”(僕はセイウチ)が流れたら最高だったのにね。

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2015年7月19日 (日)

湘南、甲府にひどい敗戦

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今日はランニング仲間に誘われて、茅ヶ崎のサザンビーチから江ノ島水族館までの湘南海沿いコースを往復のランニング。往復で16kmほどのコースを2時間ちょっとでゆっくり走りました。日差しが強くて、そこそこ疲れました。その後は海の家で飲んだり食べたり、そして海水浴というか日焼け止め塗って、全身を隠しながら浜辺にゴロリ。
そんな大江戸らしからぬ行動を前振りに(まあ、走力が売り物のチームのサポーターは、走力つけなきゃいかんってことです)、疲れた体を振るい立たせて、19時キックオフの 湘南vs.甲府戦を見にShonan BMWスタジアム平塚に向かいました。

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勝ち試合を見に行くつもりだったのですが、・・・完敗でした。0-2というスコア以上の情けない試合でした。甲府にしてみれば、まさにゲームプラン通りだったでしょう。5バックで守り倒して、攻撃はバレーが何とかしてくれるという…。で、本当に何とかしてくれちゃうのがバレ ー。ベルマーレにはない部分です。前線からのプレスとか球際の強さも、今日は甲府が湘南を上回っていました。

 

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それにしても、湘南はあまりにも完璧に攻略されてしまいました。
良い所を全て消されました。ヴァンフォーレの堅い守りを崩す術がなかったですね。サイドの崩しができず、みんな中に行っては網にかかってました。終盤の珍しいパワープレイも、まったく奏功せず。山田を入れてるのに、パワープレイってのもどうなの??ですけど、もうそれまでに攻め手がない状況に陥っちゃってましたからねえ。定石としては、ドリブルとミドルシュートとサイドのえぐりをもっとトライしなくてはいけなかったんじゃないでしょうか。

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ベルマーレにとって第1ステージのマリノス戦と並んで、今期最低の試合ではないでしょうか。何も良い所が無かったかもしれません。こんなに簡単に攻略されちゃうと、今後が心配でなりません。そして、夏休みになってスタジアムに連れてきてもらった多くのちびっこたちに、こういう試合を見せてはいけません。

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こうなりゃ明るい話題を二つ。競技場前の緑のはらっぱステージで試合前にいろんなイベントが行われたのですが(大江戸は最後のあたりだけ見ました)、ベルマーレクイーンの村田奈央ちゃんが、初々しくも懸命のMCをやっていました。

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一方、片岡沙織・夏実姉妹はメインスタンドのコンコースで缶ビールを担ぎながら販売しておりました。このパターンは歴代初ですよね。そりゃもう、買いましたとも。ええ。

 

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おっと気づけば、(PC版だと右側に出てる)カウンターが
40万を超えているではありませんかー!
本ブログへのこれまでのアクセス数総計400000!
数日前に達成したようですね。いや、めでたい。
これも皆さま方のおかげでございます。多謝。
今後とも「大江戸時夫の東京温度」をご贔屓の程よろしくお願い申し上げます。

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2015年7月18日 (土)

「バケモノの子」:見事な渋谷映画

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映画『バケモノの子』は、3年ごとの夏に規則正しく公開する細田守監督作品。そして常にベストテン級の上質な作品を提供してくれるのも、細田さんならでは。今回もお見事でした。あー、面白かった。 でも「ジブリのないない夏」にこれがあって、まずは良かったけれど、来年の夏はいったいどうなるんでしょうねえ。

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人間の小さな子と、バケモノ(動物?)の親と来れば、誰だって前作『おおかみこどもの雨と雪』を思い出します(宮﨑あおいの声も相まって)。でもこちらはできるだけ快活な「男の世界」に寄せて作っています。ユーモアの豊かさと、スタジアムや渋谷、明治神宮前あたりのバトルシーンに代表されるアクションの豊かさ。まあ、ユーモアとアクションの源泉は「熊徹」であり、役所広司さんの声はそれを支えてお手柄なのです。

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それにしても渋谷の街の描写や切り取り方が素晴らしくって、これは拍手喝采ものでしょう。センター街(バスケットボール・ストリート)でのバトル場面なんて、実写じゃできないことをよくぞやってくれたって感じですし、山手線のガードが炎上するあたりも、かなりインパクトの強い絵です。丹下健三による国立競技場第1体育館も印象的に使われていて、建築後半世紀を経て古びないこのチャレンジングなモニュメント(アーチで吊る方式)に、ザハ・ハディドの新国立競技場が幻と消えそうなことを無念に思ったりした大江戸なのでありました。

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なぜか「白鯨」なのですが、あの鯨の影がスクランブル交差点に進んできた時の大もとは、109横の鯨料理店なのではないのかしらん?などと妄想してしまいました。

三千里薬品および甘栗屋をああいう形で使ったことにも、ちょっとニンマリなのでした。

細田監督の次回作は、2018年の夏なのかなあ。

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2015年7月17日 (金)

新国立競技場の叩かれ方に思うこと

新国立競技場問題に関しては、大江戸は以前よりザハ・ハディド デザインの支持派です。外苑にそびえる有機的なキールアーチの偉容を見たいのです。ガウディだって、同時代的には悪評の嵐だったではありませんか。人間保守的なもので、まったく新しいものというのは、なかなか受け入れられません。ゴリ押ししかないんです。

でも今回の試算金額は、確かに途方もなさ過ぎて、「なぜ今になって、こんな・・・」となるのは必定ですよね。 とはいえ、このようにみんなで袋叩きにして、日ごろのもやもやのはけ口にするのって、いじめの構図みたいで、なんか嫌な感じです。

とにかくこの問題に関しては、決定して進行している案が、(異常な見積もりを発端として)なぜかデザインの話の蒸し返しになってしまい、あまりにも総スカンでずたずたのサンドバッグ状態なので、何を言うのも面倒くさくなりますし、もうどうでもいいやって感じになっちゃいます。でも、この案は、専門家たちがしかるべき道筋を踏んで議論を重ねて正式に決定して、「これを作りますから」という公約を武器としてオリンピック開催を勝ち取ったのですから。これを作ることがが大前提だったのですから。今更「やっぱやめた」というのは、国際的な信義にも反したひどい話です。

しかもソーリが安保法案の目くらましにし使ったんじゃないかというタイミングで問題をゴタゴタにしているし、マスコミを巻き込んで安藤さんと森さんを悪者に仕立てているけど、基本的にあの人たちは悪くないと思います。自分の仕事をしてただけ。悪いのはそれを実務レベルに落とし込んで、ぐいぐいと進行させるべき役人(たぶん文部科学省サイドかなあと思いますが)。1年も2年もこの状況をほったらかしに、先延ばしにしてきただけのような役人&大臣たちと、そんな組織に任せてほっておいた人々に問題ありだと思います。建設費と工期の試算に関しては、ゼネコン側にもかなり非があるのではと思っています。「この最大のイベントで荒稼ぎしないでどうする!」と・・・。ただ、現在もそうですがますます激化する作業員不足、資材不足を目の当たりにして、堅く堅く見ないわけにいかないってもわかりますけどね。 とにかくこれだけの「国家事業」なのに、国主導でガンガンやらなかったツケが爆発してしまった感じです(1964東京五輪の際は、佐藤栄作氏が担当したそうですね)。

それにしてもここから「ゼロベース」だとか「白紙」だとか、ほとんどめまいがしそうな話ですね。そんなの2年前の段階でやるべきだろ、と。 悲願かなわず日産スタジアムか味の素スタジアムで開催せざるを得なくなる2019ラグビー・ワールドカップは、随分かわいそうですよね。大江戸はラグビーには何の興味もないのですが、心中お察しいたします。

それと、ザハ・ハディドもますます「アンビルトの女王」の経歴に厚みが増しましたね。まさかここまで来てから取り消しとは、こちらも信義に反するひどい話です。

とにかく今のこの問題は、官邸の道具として利用されている匂いが強すぎて、「感じ悪いよね」。
最近、舛添知事(元来、好きではありませんが)が言っている「一年前にやっておくべきこと」「こんな朝令暮改をやるな」が、一番真っ当な意見に思えてくるのでありました。

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2015年7月16日 (木)

「悪党に粛清を」:西部劇が大好きな監督なのでしょうね

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映画『悪党に粛清を』は、北欧はデンマーク産なれど、立派な西部劇。「この監督、ウエスタンが大好きなんだろうなあ」と思わせる力作に仕上がっています。アラがなく、タイトに引き締まった93分です。

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序盤の乗合馬車の場面で、まず身を乗り出させます。悪党どもの悪辣さが効いてますよね。しかもさっさと子供まで×しちゃうあたりも、主人公の絶望と恨みのの深さに正当性を持たせて、終盤の復讐(粛清?)へのお膳立てとして有効です(このあたりは純正のハリウッド西部劇とは違った感覚。むしろマカロニ?)。

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まあ復讐の物語を正義の物語のように成り立たせるためには、強烈で非道な悪役が必要。そういった意味からは、本作のラスボス「デラルー大佐」はまさに不足なし。実に憎々しい外道です。 さらには主人公と共闘するエヴァ・グリーンもヤツに恨みを抱えているので、作劇としては万全です。

主人公を演じるマッツ・ミケルセンは大柄で、武骨で、無表情で、口数少なく、感情を押し殺し・・・まあ、まさに西部劇ヒーローなのですね。どうでもいいけど、マッツ・ミケルセンと聞くと、ミッツ・マングローブを連想してしまいます。

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床下を使ったガンファイトだとか、屋根の上と下の攻防とか、いかにもな見せ場も盛り込まれていて、(最初から最後まで暗めではありますが)『トゥルー・グリット』あたりと並んで、「21世紀の西部劇史」に残る作品なのだろうと感じました。 それにしても若い映画ファンや女性は観に行く気にならない邦題だよなあとも思いました。

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2015年7月15日 (水)

新宿の変な看板

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先日来、新宿でみかけているちょっとおかしなもの・・・

まずは甲州街道沿いの不動産店前の看板。「アパ・マン・オヒス」。うーん、「アパ・マン」に関しては市民権を得ていると思うので、何の言いがかりもございませんが、「オヒス」はねえ・・・。当然、「オフィス」のことですよね。ヒステリーのことを「おヒス」なんて言うと、妙に昭和的な気がいたしますが、それとは違いますもんね。まあ、オフィスよりオヒスの方が賃料安そうですけれど。

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次の看板は「世界天才会議」ですって! 大江戸も天才のはしくれとして、思わず入っちゃおうかと思いました(が、あまりにも得体が知れなすぎて、やめときました)。

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のぼりには、サー・ドクター中松の名前がありましたから、あの方がからんでいるようなのですが・・・。それにしても「サー」と「ドクター」両方つけるのはアリなんでしょうか??

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最後の看板、というよりは壁面のシート貼りなのですが、なんと「新宿の巨人」!

と言っても、「8.1/9.19連続ROADSHOW」って書いてあって、映画『進撃の巨人』そのものではありませんか! あ、TOHOシネマズ新宿の壁面です。

これで気になるのは、「じゃあ『渋谷の巨人』とか『有楽町の巨人』とか『六本木の巨人』とかもあるのかしらん?ってことですね。

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2015年7月14日 (火)

「リアル鬼ごっこ」:園子温のバッド・テイスト炸裂

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映画『リアル鬼ごっこ』は、5,6,7月連続公開(『新宿スワン』、『ラブ&ピース』、本作)の「園子温まつり」第3弾。徐々に園子温らしさがアップしてまいりました。 でもこれ、あの佐藤さんの数を減らす『リアル鬼ごっこ』と全然違いますよね。予告編では「JKの皆さん、あなたたちはふてぶてしいので、ちょっと数を減らします」とか言ってるけど、そこらの説明もなくて、実のところ全くの別物ストーリーなのでした。ヘンなの。

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(以降ネタバレあり) 開巻すぐにアッと驚く大惨事が起きます。5分、10分遅れてポップコーンなんか抱えて座席に到着する人たちは見逃しちゃいます。あーあ、残念でした(ザマミロ!)。 このシーンの豪快にビザールな感覚はまさに園監督の『自殺サークル』および『紀子の食卓』における女子高生集団鉄道飛び込み自殺シーンに通じます。トリンドル玲奈の「ミツコ」という役名も『紀子の食卓』とつながっています。 その後にやたらと出て来る女子のパンツへの執着は、『愛のむきだし』ですね。

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そもそも『冷たい熱帯魚』や『地獄でなぜ悪い』を持ち出すまでもなく、人体損壊描写は園監督の十八番ですし、本作に充満するエロ・グロ・ナンセンスや確信犯的なバッド・テイストやベタさかげんは、わかりやすい園子温らしさなのです(『新宿スワン』では影をひそめていたもの)。まあ、だからといって「バンザイ!」を叫ぶ気は特段ありませんけれど。

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台詞にしても、映像にしても、園子温がもともと詩人だということを 思い出させてくれました。羽毛(とりわけ終盤の赤い羽毛!)だとか、雪原に横たわるトリンドル玲奈のロングショットだとか・・・。 そしてエンディングの曲は、『ツイン・ピークス』のテーマを思わせるものでありました。

最後の方に出て来る「あの人」以外は、登場人物が全員女性というのにも後から気づいて(にぶい?)、かなり驚きました。

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2015年7月13日 (月)

「アリスのままで」:おそろしいことです

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映画『アリスのままで』は、♪アリの~ままの~ の影響下にある邦題なのでしょう。そのものズバリの『アリのままでいたい』(東映)も先日公開されましたし。

若年性アルツハイマー、コワイですね。何よりもコワイかもしれません。自分が徐々に自分でなくなっていく恐怖。渡辺謙が演じた映画も、豊川悦司が演じたTVドラマもコワかったですけど、本作もリアルに嫌な所を突いてきます。♪すこーしもこわくないわー とはいきません。

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だからジュリアン・ムーア(アリス)が言う「癌だったら良かった」が、リアルに響くのです。大江戸だってこの病気になったら、きっとそう思うはずです。癌が悲劇だとしたら、この病気は「惨劇」でしょう。特にバリバリの言語学者だったアリスにとっては。

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まさにオスカーを獲るための役柄で、オスカーを手にしたジュリアンですが、時と共にアリスが変わり行く様を、「演りすぎ」にならない寸止めで、きちんと表現していて、さすがでした。

夫役のアレック・ボールドウィンは、『ブルー・ジャスミン』のケイト・ブランシェットに次いで本作のジュリアンと、2年連続で共演者にオスカー主演女優賞をもったらしたことでいばっていたそうですが、確かに彼の受けの芝居がしっかりしておりました。良い役者になってきました。

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映画の出来としては可もなし不可もなし程度だと思うのですが、家族の愛に溢れていて一条の光が差すようでいて、やはり救いのないラストには、うーん、気が滅入りますね。まあ、題材上しょうがないところです。

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2015年7月12日 (日)

「ラブ&ピース」:思いのエネルギー

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映画『ラブ&ピース』は、5,6,7月封切りで『新宿スワン』、本作、『リアル鬼ごっこ』と続く「園子温まつり」の第2弾(今年は廣木隆一まつりの3連打もありましたね)。 園監督が25年前に書いたオリジナル脚本をほぼ当時のままに映画化したのだとか。そういう原点のパッションや思いの強さが感じられる作品になっておりました。ここで描かれたような鬱屈やコンプレックスから四半世紀たった今、メジャーなキャストとそれなりの予算で、こういう映画を作れる監督になったわけです。ワイルド・リョウに園監督がかぶるではありませんか。

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なんか、小生が好きなものに彩られた作品でもありました。亀、ガメラ、タカラの人生ゲーム、コンサート会場、スタジアム、メガネの地味な女性、麻生久美子、RCサクセション・・・。 てなわけで、共感度大です。 これまでに多くの変な役を演じてきた麻生久美子にしても、ここまで地味な役は初めてでしょう。しかもこの流れだとどこかでメガネを取ると美しく輝いて・・・という少女マンガとか『ロッキー』のエイドリアンのパターンかと思いきや、最後まで地味を押し通しました。ラスト・カットの彼女の顔、いいですよねえ。

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一方の長谷川博己は、今までの映画の中で一番良かったのではないでしょうか。コミカルに、そして過剰に、そして哀感たっぷりに、対人恐怖症的なダメ男とカリスマ・ロックスターの大きな振幅を演じ切ります。序盤に、みんなからいじめられている表情なんて、口元が左卜全(ひだり ぼくぜん--知らないか?)になっちゃってます。はいつくばってのカメ歩きも見事です。 ワイルド・リョウの歌やステージ・アクションも、無理なく様になっていました。ビジュアル的にも、ロックスターでイケてましたもん。

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(以降ネタバレあり) 終盤で怪獣映画的になるあたり、浅草や新宿を舞台にした昭和的な特撮も嬉しいところ。ガメラ好きとしては、燃えます(『小さき勇者たち ガメラ』('06)みたいでもありますもんね)。 

大江戸的には、下水道溝のファンタジー場面は、西田さんがいつもの西田敏行的な芝居で、違和感を感じました。玩具たちのファンタジー・パートは終始もたついた感があり、残念でした。

それにしても最後の方で流れるRCサクセション『スロー・バラード』は、ある評論家の方が『キネマ旬報』に書いていたように、ほとんど「反則」ですよね。どうしたって感動して、泣けてしまいますもん。でも、園さんとしても、若い時からの思いそのままに、好きなものや自分の核となるものを詰め込んでいったのでしょう。アラは多く、完成度は低くても、この「思い」のエネルギーに溢れた愛すべき作品だと感じました。

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2015年7月11日 (土)

湘南、2ndステージ白星発進!

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中断期間も明け、今日からJ1はセカンドステージがスタート。第1ステージでは6勝7敗4分けで18チーム中10位だった湘南ベルマーレの初戦は名古屋グランパスを相手に、ホームBMWスタジアムで18時キックオフ。

 

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今日はスタジアム外のフードパークで、釜あげしらす丼(750円)を買って食べました。いや、映画『海街diary』を観て以来、食べたかったもので…。でもまあ、しらす丼ですね。そんなに バカうまいものでもありませんでした(そういえば、前にも一度たべてみたな、これ)。

ハリルホジッチ監督も見に来ていたこの試合(東アジア杯の予備登録メンバーに、湘南の遠藤航が選ばれたこともあってでしょうか)、序盤こそ名古屋が攻勢をかけたものの、その後はずっと湘南が押し込む展開。球際の強さで、ベルマーレがボールを奪取し続けます。大竹がパスにドリブルに素晴らしいセンスを見せつけます。すると32分、大竹のクロスに大槻が頭で合わせて湘南が先制!

そして後半になって64分には、藤田征也のクImg_20150711_202531_2ロスをDscn1817_convert_20150711233943高山がゴール! その後のグランパスの反撃も川又の頭にやられた1点のみに押さえ、大事なセカンドステージ初戦を白星で発進しました。 なんと名古屋に勝ったのって、1999年以来なんですって! その試合って、8月のホームゲームで、小生が初めてベルマーレの試合を生観戦した日です!! 当時はストイコビッチもいました。4-2の勝利。その時も今日も名古屋のGKは楢崎だっていうのが、なんだか凄すぎます!

今日のベルマーレは7月恒例の七夕ユニフォーム(夜空のイメージ)だったのですが、2年ほど前まではこれを着るとなかなか勝てないジンクスがありました。でも去年からは、そんなの関係なくなっています。よしよし。

 

選手個々で言えば、大竹に加えて永木キャプテンが、そのボールキープ力や展開力を大いにアビールしてました。遠藤航はまあまあですが、ミスも散見されました。そして交代出場の藤田征也が、スピードとクロスの精度で攻撃を活性化しました。今はコパショーよりも征也ですね、やっぱり。

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ホームでグランパスを下しての勝利のダンス。最高です。
この調子で、セカンドステージを駆け抜けて、駆け上がってくれることを期待しましょう!

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さてさてベルマーレクイーンの皆さんは、試合前はビールやら献血やら各ブースのお手伝い。

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試合中は応援。

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試合後はゴミ拾い活動参加の呼び掛けと、今日も忙しく働いておりました。働き者の勝利の女神たちです。

これで今期は通算7勝。前回J1で戦った2013年シーズンの勝ち数6を既にして抜きました。セカンドステージのこれからが楽しみですね。

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2015年7月10日 (金)

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←新聞広告より

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小伝馬町にて →

   中央区広報紙より ↓

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2015年7月 9日 (木)

ココナッツづくしの季節

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ココナッツオイルが体に良いとか頭に良いとか、ブームになっている今日この頃。それでは、ってんで、ココナッツづくし。

まずは森永の『ココナッツミルク キャラメル』。白っぽいです。ココナッツの味と香りで、おしいいです。これはいいですね。飽きの来ない魅惑的な味です。 

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しかも、よく見てみれば!パッケージ内箱の裏側に、角田光代先生によるショートストーリーが載っているではありませんか! 全3話のうち既にして2話ってところがナニですけど、びっくりですね。

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えー、続きましては『ココナッツポップコーン』(製造者:菊屋株式会社、販売者:株式会社アッシュ)です。ココナッツオイルとココナッツミルクで甘く仕上げたポップコーン。

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なかなかイケます。確かにココナッツですし。

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そして最後に『ココナッツチップス』。砂糖+塩の甘じょっぱい味です(そんなに濃くはありませんが)。ちょっと、ビミョー系? 原産国タイで、販売者はフジサワFGO。袋の裏には、「シリアルやヨーグルトに混ぜてもいい」的なことが書いてありましたが、なるほどそうかも知れませんですね。

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2015年7月 8日 (水)

「靴職人と魔法のミシン」:大ボラをリアルに見せる魔法が足りない

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映画『靴職人と魔法のミシン』の邦題は、どうなんでしょう? この主人公、 「靴職人」ではなくて、靴の修繕屋。一人でリペア・ショップをやっている男なのです。現代も“The Cobbler”と、靴の修理屋のことですし。気になると言えば気になりました。

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主人公アダム・サンドラーがどうにも精彩を欠いているのがよろしくないですね。ワン・アイディアの奇想で突き進む割には、彼ならではの魅力ってものが出ていません。それでは観てる方としては、途中から飽きてしまいます。

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スティーヴ・ブシェーミも、エレン・バーキンも、なんか久しぶりに見た気がします。それなりにお年を召してました。ブシェーミのギョロ目もおとなしい目つきになりましたし、バーキンのねじ曲がった唇もあまり目立たなくなりました。 そして、ダスティン・ホフマン! これはおいしい役ですねー。

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(以降ネタバレあり) ラストでホフマンが再登場するところには、かなりびっくりしました。ぜんぜん無防備な所で、突然驚かされた感じ。そこは話の工夫として、良く出来ておりました。

でもあとは結構ツッコミ所だらけで、問題の多い脚本だと思いました。母親と父親に化けた主人公の場面も、父親がずっと隠れていた理由も、一級のハリウッド娯楽作としては、あれじゃあダメなんじゃないでしょうか。それに人一人殺しといてあんな処理ってのは、いかがなものかと思います。 まあ、成功作とは言えませんよね。全体に「大ボラをリアルに見せる魔法」が足りないのです。

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2015年7月 7日 (火)

川崎、ドルトムントに0-6完敗

川崎フロンターレvs.ボルシア・ドルトムントの親善試合@等々力競技場 をTV観戦しました。0-6でドルトムントの圧勝。まともな試合になりませんでした。ドルトムントはシーズン前の調整期間で、時差ボケもある状態。川崎は(2ステージ制とはいえ)シーズンまっただ中で、かつ休養も十分のホーム。それで、この差(解説のセルジオ越後さんによると「点差以上の差があった」)なのですから、等々力に詰めかけたサポーターたちもさぞや辛かったことでしょう。せめて1点でも取ってくれたら、ってところですね(小林悠がネットを揺らしましたが、あれは完全なオフサイドでした)。

風間監督も土曜日のJリーグ第2ステージ開幕戦を気にしてか、憲剛を前半温存するし、大久保、大島、谷口あたりも早めに下げちゃうし。せめて終盤に大久保が残っていたら、1点ぐらい取れたんじゃないかと思っちゃいますよね。

香川真司の2得点は、まあチームメイトのおぜん立てもありましたが、めでたしめでたしですね。セレッソから期限付き移籍中という丸岡満(19歳)もただ一人フル出場で、1得点をあげ、大きなアピールとなりました。

そもそも横パスをつなぐことが多いフロンターレのサッカーって、ドルトムントみたいなチームには弱くって、しかも世界のドルトムントがまともなメンバーで闘っているわけですからねえ。川崎のパスは寸断され、良さをほとんど出せませんでした。出てる間の大久保もほとんど良い仕事をできませんでしたし。レナトの個人技だけが目立ってましたね。

(川崎が)球際にぜんぜん詰めないあたりを見ていて、縦パスや裏に抜ける動きの無さを見ていて、DFがボールを前へ運べないあたりを見ていて、本気で「これならベルマーレがやった方が、ぜんぜん勝負になったじゃん」と思いました。 そういう海外ビッグクラブとの試合を将来組むためにも、「J1上位定着」と「BMWスタジアム拡大改修(または新築)」を是非早期に成し遂げてほしいものです。

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2015年7月 6日 (月)

佐々木ジャパンの準優勝はやはり偉業だ

FIFA女子ワールドカップ決勝戦、大方の予想通りというか実力通りというか、アメリカの優勝となりました。それにしても、前半16分までに4失点というのは、誰も予想できなかった悲惨な展開でした。昨年の男子W杯ドイツ戦におけるブラジルの悲劇が頭をかすめましたね。こういうことというのは、「起きてしまう」ものなんですねえ。 アメリカは試合の入り方、大成功でした。日本がまだ様子を見ている段階で、あの強いチームがいきなりトップギアでガンガン来ましたから。日本は受けに回ってしまいました、というか回らざるを得なかった。CKの低いボールとか、ロイドの大外からの走り込みとか、見事な戦法を用意して、見事に決めて来ました。3点目のクリアミスを見逃さないシュートも、4点目の前に出ていたGKを見逃さない超ロングシュートも、さすがです。自分たちの攻撃をしっかりと決め、相手のミスを逃さず点に結びつける・・・本当に今のアメリカって、最強です。

けれど、前半27分に大儀見が1点取り、33分に澤を投入して以降って、ちゃんと試合らしくなっていたじゃないですか。16分までの間の時間帯が無ければ、2-1で勝ってるじゃないですか。いっそ、ボウリングのゲーム前の練習投球みたいに「最初の15分は練習だからナシ」にすれば、2-2だったじゃないですか。とか、たわごとの一つも言いたくなります。でも確かに阪口、宇津木を入れた最終ラインは対人の強さを増して安定したし、前の方も、それぞれの仕事をして、特に後半の岩渕投入以降は、アメリカを上回る攻撃を見せていましたもん。もう1点取りたかった、取って欲しかったところです。それでもアメリカから複数得点したというのは、誇れることです。

大会を通してキャプテン宮間あやの調子が素晴らしく良かったです。ほぼ絶対ボールを奪われない技術と自信、動きながらでも止めても、最善の所にボールを蹴れる技術とクレバーさ。特にセットプレイにおけるキックの精度の見事さ。そしてキャプテンシー。前回大会やオリンピック、その他の大会でもここまで絶好調なことはありませんでした。「最優秀選手ブロンズ(3番目)」の獲得も当然でしょう。

とにかく2大会連続で決勝まで来たことが、既にして偉業だと思っていました。数か月前のアルガルベ杯では9位だったわけですし。2011年ドイツ大会での日本は、4勝1敗1分け(決勝のアメリカ戦PK勝ちは、記録上は引き分け)。で、今回大会は(決勝までの道が)1試合多くなったので、6勝1敗。ね、褒めてあげるべき成績でしょ。男子はベスト16が最高位なんですから。 それにしても今回のこのチームは、延長戦が無かったなー。

来年のオリンピックまでは、このチームで行けると思います。しかし問題はその後。高齢化も進んでいる中で、これまではレギュラーを脅かすほどの成長が無かった若手との円滑な融合、世代交代がどうなるなのか? 佐々木監督の今後の進退は? 鮫島の結婚相手はどんな男なのか? いろいろ気になる「佐々木ジャパン」からは、今後も目が離せません。

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2015年7月 5日 (日)

「ライアンの娘」:これぞ映画!の香気と感銘

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第三回 新・午前十時の映画祭で、とうとう何十年ぶりかのリバイバル上映となる『ライアンの娘』(1970)を観ました。そもそも大江戸は、この午前十時シリーズを観ること自体初めてです。これまでの作品って、既に観ていて今更・・・とか、タイミングが合わないとか、休みの日に早起きは苦手だとかで、なぜか逃してまして。それでも、この作品だけは、久しぶりに絶対観たい! 劇場の大スクリーン(まあ中スクリーン程度でも)で観たいと思わせるものがあったわけです。

何度も観た傑作ですが、いやー、傑作は色褪せません。オープニングでモーリス・ジャールによる「ロージーのテーマ」が流れただけで、もう泣きそうになりました。序盤20分ぐらいの間に何度かある海岸のロングショットなんて、あまりの完璧さ、美しさに、涙がこぼれそうでした(驚くべきスピードで流れていく雲の影が砂浜に映っているなんて!)。これぞ映画です!

大自然の中にちっぽけな人間の営みを描く「全盛期の」デイヴィッド・リーン最後の傑作(その後の『インドへの道』は、ちょっとアレでしたから)。アイルランドの海(デジタルで再現された色の美しさ!)や森。嵐の海で漂流する武器を回収する場面のリアルな波の荒々しさ(CGなど無い時代ですから、死人が出てもおかしくないほど危険な撮影だったはずです)。

また本作の映像は雄大な自然のみならず、細かい所でも見事に映画ならではの表現を見せてくれます。結婚初夜にロージーが先にベッドに入り、天井のしみを見やるあたり、見事ですね。

話としては要するに「田舎の人妻不倫もの」なのですが、それをこれほどまでに香気溢れる映画に仕立て上げることができるのは、さすがデイヴィッド・リーンとしか言いようがありません。もちろんリーンだけの手柄ではなく、脚本のロバート・ボルト、撮影のフレディ・ヤング、音楽のモーリス・ジャールをはじめとする超一流のスタッフの貢献も大きいことは、言うまでもありません。

そして役者たち! 中でも神父役のトレヴァー・ハワードと村の愚者マイケル役のジョン・ミルズの素晴らしさには、深い感銘を禁じ得ません。神演技です。見てると泣きたいほどの感動が胸に迫る素晴らしさなのです。

3時間15分を格調高い物語として、通俗娯楽性も芸術性も満たしながら描き切るリーンの力量と英国の「物語」の伝統。ラストの含みと余韻も、神父の“I don't know. I don't know.”と共に、見事としか言いようがありません。人間の不可思議を描いた名作でもあります。(泣けりゃあいいってもんじゃありませんが)ラストあたりはやはり泣けますね。

オリジナルの上映形態どおり途中に5分のインターミッションが入り、スクリーンに「INTERMISSION」と出ておりました。今では見られませんもんねえ、これ。長い映画は1部と2部とか前篇・後編に分けちゃいますから。

うーん、やっぱり大江戸のライフタイム・フェイバリット外国映画ベストテンに入る作品であると、再確認することができました。

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2015年7月 4日 (土)

「グローリー 明日への行進」:多くの人に観てほしい!

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映画『グローリー 明日への行進』は、魂の力が込められたマーティン・ルーサー・キング伝。といっても生涯の中の一部分だけを取り出した作りになっております。いずれにせよ本作が史上初の「キング牧師が主人公の映画」っていうのはオドロキです。まあ確かに観たことありませんでしたもんね。 ラストの字幕でびっくりしたのですが、キング牧師って享年39歳だったのですね! っていうことは、本作で描かれたのは36歳位の頃。わー、改めて凄い人物だったのですねー。

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序盤から南部のひどい人種差別を具体的に見せられて、我々の胸にも憤怒の炎が点火します。しかもそれはFBIまで使って汚い工作を進めるリンドン・ジョンソン大統領にまで及ぶ話なのですから(ジョンソンはその後、政権維持のため態度軟化)、「敵の大きさ」には文句なしなのです。その大きな敵に挑むキングは、人並みに悩む人並みの男として描かれているので、ますます私たちも同化、共感するのです。

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「交渉と非暴力」を活動の柱とするキングは、大統領との交渉でも一歩も引かず、言葉と意志の力を武器に、大統領から妥協や好条件、最後には勝利を引き出します。心の強い人です。それでも敵のみならず、味方からも非難されたりします。リーダーはつらいよ、先駆者はつらいよ、ですね。 

黒人たちの行進に助太刀した白人牧師が闇討ちされ殺される場面にも、観る者の正義の血が沸騰します。黒人差別問題に限らず、今日の権利を勝ち取るまでには、多くの犠牲があったという歴史を、ともすれば人は忘れてしまいます。それを忘れてはならないことを再確認させてくれる映画でもあります。

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これが1965年の出来事、50年前の出来事だなんて信じられませんね。だって、これから10年もたてば、いや5年もたてば(’70年代になれば)、我々の知っている限り、状況は全く違っているように思えるのですが・・・。世界はゆっくりと変わっていきますが、変わる時は一気に変わるというのも、また真実なのでしょうね。

小規模に公開されて地味に終わってしまいそうな本作ですが、できるだけ多くの人に観てもらいたい秀作だと思います。

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2015年7月 3日 (金)

バウムクーヘン2種とレモンケーキ

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はい、久々にお菓子の話題。 『バウム吉祥寺』の「オリジナル・バウムクーヘン」です。ここんちはもっとやわらかいタイプももっと堅いタイプも扱っているようですが、これはその中間。とは言いつつも、大江戸の好み的には、もっとハードタイプの方が好きですね。それが証拠に、1日目よりも2日目の方がおいしく感じました。味もちょっと頼りない淡さ。もう少し深みが欲しいと思ったのでありました。

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で、こちらは北九州市八幡のドイツ菓子店『カワグチ』の「バーム・クーヘン」。直径10㎝程度の個包装ミニタイプです。包装セロファンに書いてある文を読むと、ここの店主はドイツに3年半留学して研修し、それは「日本洋菓子界の最高記録」なのだそうです(本当か? 今もそうなのか?)。 素朴でクラシカルなバウムクーヘンの味です。生地の小麦粉が粗挽きなのか、ちょっと舌にざらっとする感じ。でも味は適度に深く、周囲のシュガー・コーティングが厚め、堅め、甘めでおいしいのです。

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それともう一つ、懐かしいオールドスタイルの名菓を。下北沢駅前にある『つくしや』の「レモンケーキ」です。このご時世に、1個140円です。

しばらく前に吉田羊さんが某TV番組で、「劇団員時代に大好きで、よく買っていた」と紹介していたのですが、それ以降何回か通りかかっても常に「売り切れ」の表示が出ていたという状況だったのです。

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包装紙も、商品の外見も、お味も、素朴で昔っぽいお菓子ですね。でも、思った以上においしかったです。いつまでも定番として生き残って欲しいお菓子であります。

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2015年7月 2日 (木)

日本女子、2大会連続決勝進出の偉業!

FIFA女子サッカーW杯の準決勝、日本vs.イングランド戦、2-1で勝った日本がとうとう2大会連続の決勝進出、しかも対戦相手は4年前と同じアメリカということになりました。 凄いです。ここまでで確実に偉業です。2011ドイツ大会の日本は、4勝1敗1分け(決勝のPK戦勝利は記録上は引き分け扱い)。今大会は既にして6連勝です(前回大会より1試合多くなっているのです)。 世界ランキング4位の日本。アジアカップやアルガルベカップの苦戦を見ているだけに、大会前の大江戸は「ベスト4に入れたら大成功。決勝まで進めたら奇跡的。」と思っていましたが、彼女たちはやすやすとそんなバーは越えて来ました。この3年間、うまく勝てず、なかなか良いサッカーもできずだったのですが、ちゃんとこの大会に照準を合わせて来て、したたかに勝ち進むあたり、彼女たちの成熟と佐々木監督の確かなマネージメントには敬意を表するしかありません。恐れ入りました。素晴らしいチームです。

 今日のイングランドは質の高いチームで、手ごわかったです。日本も、かなり疲労が蓄積してきたのか、一瞬の判断のミスとかトラップのミスとかパスミスがかなりあり、なかなか自分たちのペースで試合ができませんでした。 頼りになる宇津木のルミ姐も、地味に気の利いたプレイをしているのですが、かなりミスも目立って、「これじゃあ1年前までのルミ姐さんと同じだ」と思ってしまいました。 一方で有吉は愛変わらず絶好調で、プレイヤー・オブ・ザ・マッチまでもらっていました。彼女がここまで伸びるとは思わなかったなあ。 そして岩渕! 今日も牛若丸ドリブルで流れを変えました。決勝戦でも期待できそうです。

 後半アディショナルタイムの決勝オウンゴールに関しては、川澄のクロスと大儀見の位置とスピードが見事に合っていて、仮にディフェンダーが足を出さかったら、シュートが決まっていた確率は極めて高いと思いました。 苦しみましたが、今大会で一番「なでしこらしい」戦い方、勝ち方だったと言うこともできるかと思います。

 アメリカとの因縁の決勝戦には安藤梢も合流するとかで、嬉しいじゃありませんか。ある意味「負けて当然」なんですから、気負わずに楽しんでください。それで勝てれば、最高です!

 

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2015年7月 1日 (水)

U-22代表、コスタリカに完勝だけど・・・

サッカーU-22日本代表の親善試合、vs.コスタリカをTV観戦。結果は前後半に1点ずつ取った日本が2-0と危なげない勝利を得ました。

うーん、コスタリカ弱すぎましたね。ほとんど危ないシーンって作られなかったから、ディフェンスの練習としてはあんまり意味がない試合でした。1つだけ危なかった場面ではGK櫛引がファインセーブしましたけどね。 攻撃は上手にボールを前へ運べたし、チャンスも作れてました。ただ、このチームの常ですが、ペナルティエリア内でシュートを打てるところでも遠慮してパスを選択してしまうという悪癖が相変わらず続いてました。見ていて本当にじれったい奴らなんです。シュートを打てば、何か起きるかもしれないのに、自分の前が完全にあかない限り打たないんですよねー。

でもまあ亀川のクロスと野津田の飛び出しがバッチリ決まった1点目、金森個人の突破力でゴールに突き刺した2点目のシーンに関しては、文句なく良かったですけどね。

ボランチ出場のキャプテン遠藤航(湘南)が攻守に目立ってました。見事なスルーパスの数々やサイドチェンジ、そしてピンチを確実につぶす当たりの強さ。 昨年まで湘南に在籍した亀川(福岡)も好プレイを見せてました。正直湘南時代はほとんど良い印象が無かったのですが、今日の守備の強さや攻撃参加の数々を見ていると、成長したなあと思いました。 そして中島翔哉(FC東京)はいつもこのチームでは素晴らしいパフォーマンスを見せております。なんでFC東京ではほとんど出場機会が無いのでしょう?→それはFWが豊富過ぎるチームだから→だったらベルマーレにレンタルしてほしい逸材だと思って、いつも見てるんですけどねー。

新しく召集されたメンバーを試してみた側面もあるので、(新聞のTV欄のあおり文句に名前が出ていた)鈴木武蔵などは出場せずでした。南野らヨーロッパ勢はもともと呼ばれておりませんし。

でも相手の質はともかく気分良く完勝できたので、この調子で来年1月の最終予選を勝ち抜いて、リオデジャネイロ五輪への切符を手にしてほしいものです。たのんます!

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