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2015年7月16日 (木)

「悪党に粛清を」:西部劇が大好きな監督なのでしょうね

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映画『悪党に粛清を』は、北欧はデンマーク産なれど、立派な西部劇。「この監督、ウエスタンが大好きなんだろうなあ」と思わせる力作に仕上がっています。アラがなく、タイトに引き締まった93分です。

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序盤の乗合馬車の場面で、まず身を乗り出させます。悪党どもの悪辣さが効いてますよね。しかもさっさと子供まで×しちゃうあたりも、主人公の絶望と恨みのの深さに正当性を持たせて、終盤の復讐(粛清?)へのお膳立てとして有効です(このあたりは純正のハリウッド西部劇とは違った感覚。むしろマカロニ?)。

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まあ復讐の物語を正義の物語のように成り立たせるためには、強烈で非道な悪役が必要。そういった意味からは、本作のラスボス「デラルー大佐」はまさに不足なし。実に憎々しい外道です。 さらには主人公と共闘するエヴァ・グリーンもヤツに恨みを抱えているので、作劇としては万全です。

主人公を演じるマッツ・ミケルセンは大柄で、武骨で、無表情で、口数少なく、感情を押し殺し・・・まあ、まさに西部劇ヒーローなのですね。どうでもいいけど、マッツ・ミケルセンと聞くと、ミッツ・マングローブを連想してしまいます。

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床下を使ったガンファイトだとか、屋根の上と下の攻防とか、いかにもな見せ場も盛り込まれていて、(最初から最後まで暗めではありますが)『トゥルー・グリット』あたりと並んで、「21世紀の西部劇史」に残る作品なのだろうと感じました。 それにしても若い映画ファンや女性は観に行く気にならない邦題だよなあとも思いました。

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受信: 2015年7月17日 (金) 05時48分

» 悪党に粛清を [映画好きパパの鑑賞日記]
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受信: 2015年7月17日 (金) 06時12分

» 悪党に粛清を [象のロケット]
1871年、アメリカ。 元兵士のジョンは、兄ピーターと共に西部に移住し荒野を切り開いて7年になる。 ようやく祖国デンマークから妻子を呼び寄せたというのに、その日のうちに二人はならず者に殺されてしまう。 怒りに駆られたジョンは相手を射殺するが、そのならず者は凶暴な用心棒デラルー大佐の弟だった。 大佐は町民に命じ、弟を殺した犯人を探し出すよう要求する…。 西部劇。 R-15... [続きを読む]

受信: 2015年7月17日 (金) 08時30分

» 「悪党に粛清を」 [ここなつ映画レビュー]
そうだ。悪党には粛清をしなければ。なんと素晴らしい邦題。秀逸である。しかし、原題「The SALVATION」も、観終わった後に、SALVATIONってそうね、そういう事だったのね、とじわじわくる訳だから、やはりなかなかだ。(とはいえ雑貨店の祖母&孫にとっては何の救済にもなっていないよなぁ…。)主役のジョン役のマッツ・ミケルセンの作品は主演としてはなんとこれが初見。で、日焼けが過ぎた頬の色味も現実的な、「ザ・西部劇」的なスターであった。カクイイーとか渋〜いとかそんな感じの。開拓時代、妻子を殺され復讐... [続きを読む]

受信: 2015年7月17日 (金) 12時39分

» 悪党に粛清を★★★★.5 [パピとママ映画のblog]
『偽りなき者』などのデンマークを代表する国際派スター、マッツ・ミケルセンが主演を務め、19世紀アメリカを舞台に描かれる怒とうの西部劇。はるばる海を渡りやって来た妻子と7年ぶりに再会した男が、妻子の命を虫けらのように奪ったならず者を殺害したために起こる復讐...... [続きを読む]

受信: 2015年8月13日 (木) 16時10分

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