「ミニオンズ」:カワイくって、笑えて、英国ロック
映画『ミニオンズ』はフジテレビやTOHOシネマズとのタイアップが印象深いので日本製みたいな印象になってしまいますが、立派なメイド・イン・ハリウッド。それにしても1作目から3作目で、タイトルが『怪盗グルーの月泥棒』→『怪盗グルーのミニオン危機一発』(「一髪」じゃないのね)→『ミニオンズ』と、ミニオンズ人気によって変遷しています。これはその昔の『宇宙猿人ゴリ』→『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』→『スペクトルマン』という変遷(連続しているTVシリーズの中で変わって行った!)と同じですね。
日本語吹き替え版がやたらと多いので、いつもながら苦労しましたが、しっかりと字幕版(2D)で鑑賞しました。
巻頭のユニバーサル映画のタイトルからして、いつものじゃなくて、ミニオンたちが合唱しているバージョン! いきなりやってくれます!
今回は太古の時代にさかのぼって、ミニオンたちの誕生と歴史を明らかにしてくれます。そうかー、強いボスが必要なんだー。
とにかくカワイイし、いっぱいいて楽しいし、笑えます。ギャグの仕込みがなかなかしっかりしていて、きちんと笑えるようにできています。
そして1968年のニューヨークからロンドンへというわけで、全盛期のブリティッシュ・ロックが次々とかかるのも魅力(まあ米国の曲もありますが)。小さな子供たちはともかく、その親の世代でも知らない時代なんですけど、ここらの古典ロックは英米の人たちには「一般教養」として浸透しているのでしょうね。ストーンズもビートルズもザ・フーもキンクスも・・・いろんな形で出て来て、オトナとして楽しいです。上がります。 スカーレットの彼氏なんて、モッズ・スーツのピート・タウンゼントそっくりなんです!
(以降ネタバレあり) ラストで女王からもらったエレキギターをノリノリで演奏してから叩き壊しちゃうってのも、ザ・フーじゃないですか!嬉しいなあ。そしてその後で、突然登場したのはあの人! そう、ミニオンたちと若き怪盗グルーとの出会いが描かれているのです! これにはびっくり。うまく考えたものです。
エンドタイトルでかかったのがビートルズの“Got to Get You into My Life”。大江戸がビートルズの曲の中でも5指に入るほど好きな曲です。嬉しい嬉しい。 そしてタイトル後のオマケ的にミニオンたちが演奏する曲も、ビートルズの“Revolution”。 いやー、いい大人が観てこそ、深く楽しめる作品でした。
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