松屋銀座の「スポコン展!」
松屋銀座で開催中の『スポコン展!』(~9/7)という変わった展覧会に行ってみました。「スポーツ根性もの」略してスポコン! アニメ制作会社トムス・エンタテインメントのスポコン4作品(あしたのジョー、エースをねらえ!、アタックNo.1、巨人の星)の原作原稿、マンガ原稿、絵コンテ、セル画、アニメの映像などによる展覧会です。この都会派百貨店のイメージの真逆を行くような、なかなかアナクロかつキッチュな企画ですね。
会場デザインは、装丁家でありグラフィックデザイナーでもある怪人・祖父江慎さんだそうです。会場壁面には原作マンガのコマを引き延ばした絵が壁紙になっていて、作品ごとにテーマカラーが分かれています。アタックNo.1→巨人の星→エースをねらえ!→巨人の星という順にコーナーが設けられています。
最初の『アタックNo.1』では、いきなりビンタの嵐(笑)。モニターに映るアニメ版の映像及び壁紙のマンガが、女子同士のビンタ、コーチから生徒へのビンタ・・・と、いやー今見るとすごく暴力的ですね。登場人物も今なら退学やら懲戒解雇やら、マスコミやSNSによる社会的制裁やらで大変でしょう。ある意味野蛮な時代だったと言えるのでしょうね。
『巨人の星』って今見ると、コメディー、もしくはファンタジーですね。もうツッコミ所あり過ぎ! 大リーグボール養成ギブスだとか鉄球の特訓だとか消える魔球だとか。「ありえねー!」だらけで、スゴ過ぎます。そして隅っこに柱(壁だけど)の陰から覗く明子ねえちゃんが! わかる人にはわかります。これこそは祖父江さんの腕の見せ所でしたね。
『エースをねらえ!』はよく知らないので、ノー・コメント。
『あしたのジョー』は、やっぱりあのラストの「真っ白な灰になっちまったジョー」の原画が(さりげなく)展示されているのに感激します。ホワイトで消した跡とかも残ってて、いやー凄い! だって、マンガ史上最も有名な1コマなんじゃないでしょうか?
会場を出た所のグッズ・コーナーは、例によってなかなかの充実ぶり。今回は特に(祖父江さんがからんでいるからか)、おバカなセンスの笑える商品が多かったです。「負け犬」という文字&走る花形満というトートバッグだとか、鮎原こずえが女子にビンタしている絵柄のポーチだとか(笑)。ハズシ感がたまりません。
これまた例によって、店内には展覧会と連動した撮影コーナー(なりきり写真パネル)がありました。でも、左の写真の『エースをねらえ!』ぐらいなら、楽勝でできちゃうでしょうけれど・・・
右の写真の『巨人の星』になると、これ相当股関節が柔らかくないと無理ですよね。ピタリと重なる人って、いるのかしらん?
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