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2015年8月13日 (木)

佐野元春の新アルバム「ブラッド・ムーン」

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先日リリースされた佐野元春&ザ・コヨーテバンドのアルバム『ブラッド・ムーン』。だいぶ聴き込みました。初回限定盤なので、CD+DVD with 100ページ写真集&詩集 です。

2013年の『Zooey』から2年ちょっとってことは、近年では短い間隔。コヨーテバンドとして3枚目のアルバム。バンドとしてこなれてきました。佐野さん、もう59歳なんですねえ。還暦前最後のアルバムでもあります。

特徴的なのは短めの曲が多いこと。12曲中6曲が3分台(最短は3分05秒)で、5分台は1曲のみ。ポップソングが長くなり過ぎたことを嘆く大江戸としては、大変良い傾向だと思います。

「エッジの効いた純度の高いダンサブルなロック・サウンド」とジャケットに書いてありましたが、まさにその通り。コヨーテバンドのアルバムの中では一番いいなあ。フィラデルフィア・サウンドみたいなのがあったり、ラテン・ロックがあったり、、フォークがあったり、ロンドンっぽいのがあったり、政治的・攻撃的なのがあったり・・・とバラエティ豊か。なのに、どこを切っても大人の知性に溢れた元春ワールドです。

小生の好みとしては、『新世界の夜』『バイ・ザ・シー』『境界線』『キャビアとキャピタリズム』が大好きです。ただ、シングルにできるようなキャッチーな曲が無いってのも近年の傾向で、そこが残念でもあります。

DVDは6曲入り。全部スタジオ撮影で、まあ絵的には地味でしたね。

またボーナス・トラックをダウンロードできるようにもなっており、そちらの曲は大滝泳一のカヴァーで『あつさのせい』。3分丁度のシンプルなロックンロールでした。

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