「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」:ベタで荒唐無稽
映画『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』って、タイトルなげーよ、どれがタイトルだよ、って話ですが、作品内容の方はというと、いやー、これがかなりツッコミ所満載で、何度もズッコケたり苦笑したりしてしまいました。そもそもあの盾だけで銃火器を持った敵に立ち向かうのって、どうよ?
大江戸はTVシリーズを全然見ていませんでしたが、そこはあまり関係なくストーリーに入れました。ただ、劇場版らしい大作感を出したプロットはともかく、ディテールやダイアローグがいかにもな紋切り型なのです。「あー、使い古されたクリシェだよねー」の連続ですが、観ているこちらはそのたびにがっくり来てしまいます。ありきたりにベタ過ぎて、気恥ずかしくなるのです。
あとクライマックスの一連のアクション&サスペンスの渦中に、家族がらみの回想とか別の場所での愛情話なんかをインサートして、興奮や緊張を断ち切ってしまうのが、いただけません。これ、日本映画、特にTV局制作の日本映画によくあるパターンです。
(以降ネタバレあり) それにしても特殊繊維の盾で手榴弾の爆発にも勝っちゃうし、大森南朋は撃たれても刺されても死なないし、なかなか狙いに弾が当たらなかった新垣結衣が、いわくありのお守りに手を触れたら、その御利益で見事に命中しちゃうとか・・・なかなかに荒唐無稽です。
そもそもガッキーにスナイパーとは、ミスキャスト以外の何物でもありません。丸顔のほわっとした人にスナイパーは無理です。これが北川景子だったり真木よう子だったりしたらハマりますけど・・・。なんか新垣さん、敢えて柄に合わない役をやることが多いんですよねえ。そんなにチャレンジングでなくてもいいと思うんですけど。
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