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2015年9月30日 (水)

「映画 みんな!エスパーだよ!」:2015園子温まつりのトリだけど・・・

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『映画 みんな!エスパーだよ!』は、園子温のおバカでエロい面が全開の、とってもくだらない作品。TV版は第1話だけ見て、あんまりくだらないのでやめちゃいましたが、映画版もやっぱり超絶的にくだらな過ぎ~。それにしても園子温のパンチラに対する執拗なまでのオブセッションは、いったい何なんでしょうねえ?

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TV版の夏帆ちゃんの役が池田エライザに変更になったわけですが、池田さん、なかなか健闘しています。エライゾ!(だじゃれ)

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あまり真面目に論じる気もしませんが、物語中にエスパーたちの特殊能力をもう少し生かす工夫が欲しかったなあとは思います。

それにしても『闇金ウシジマくん2』で、あれほど見事に凄味と影のある芝居を見せていた高橋メアリージュンが、ここまで大根だったとは・・・。やっぱり使い方次第なんですねえ。

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この5ヶ月で4本目の園子温監督作品(『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』に次ぐ)ですが、まあ(予定通り)一番「観なくてもいい作品」になっちゃいました。 とはいえ、2016年公開予定の待機作『ひそひそ星』には、一応期待しておきましょう。

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2015年9月29日 (火)

「アンフェア the end」:おしまいなのでサービス、サービスぅ~

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映画『アンフェア the end』は、TVから映画へと10年続いてきたこのシリーズの完結編(たぶん)。ただ時間というのは残酷なもので、どうにもこうにも「旬を過ぎてしまった」感が滲み出ています。小生もこれまで観続けてきた割には、それほど「観たい」感が高まりませんでしたもんねえ。そういった意味でも、これがフィナーレで正解でしょう。

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『アンフェア』らしい「誰が敵か味方かわからない」裏切り劇は続いておりますし、雪平の「無駄に美人」なハードボイルド・タッチも変わりません。でも、「どうせこいつもそいつも裏切るんでしょ」的な疑心暗鬼になってきて、実際に裏切られた際に特段衝撃を感じないという不幸な(?)状況も出現しております。

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あとは『GONINサーガ』とまではいかないけど、日本国内で簡単に銃を撃ち過ぎだし、人を殺し過ぎですよね。民間人の密集地帯での発砲だとか、やたらと警察官の射殺があるとか、本当なら大問題なだけに、ちょっとアンリアル過ぎませんか? それに、大使館の受付の人、いったいいつまで帰って来ないんだー?(そもそも入口にセキュリティ・ガードがいないのが、あり得ません!)。

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(以降多少ネタバレあり) EXILEのAKIRAが相手側のメイン悪役なのですが、芝居がヘタでなんだかなあです。この役には無理だったんじゃないかと思います。

華々しい大作感があった映画版第1弾、第2弾と較べて、結構地味です。それを補うかのように、冒頭とラストに篠原涼子のシャワー・シーンがあるっていうのは、まさに「サービス、サービスぅ~」ですね。

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2015年9月28日 (月)

「GONINサーガ」:雨は降り血は流れているけれど・・・

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映画『GONINサーガ』は、あの『GONIN』から20年たっての続編ということで、しかも主要人物全員死亡の作品だったので、どうやって続編を作るのか?という興味もあり、大いに期待していた作品。でも結論としては、満足のいく出来ではありませんでした。 そもそも大江戸は『GONIN』よりも『GONIN2』が、それよりも名美シリーズが好きでして、『GONIN』をそれほど評価してはいないのです。でもその低いハードルの下を行ってしまったなあ。

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主要な俳優の年齢が前作よりも若いってこともあって、どうにも「軽い」というか、作品の強度が不足しています。特に主役格の東出昌大が「あーあ、やっぱり」って感じに大根だったので、そこに滲み出るものが何もなくてがっかりでした。 狂気の宿し方からいけば、一番健闘していたのは安藤政信でしょうけど、それだって軽量級なので、例えば菅田俊の貫録の前ではかすんでしまいます。困ったもんです。 根津甚八の1作限りの復帰も話題になっていますが、うーん、あれだけではねえ・・・登場シーン、いくらなんでも短過ぎます。評価しようがありません。容貌も別人のように油っ気がぬけちゃいましたし。

351956_003物語には説得力がないと言うか、「え? なんで??」って感じの強引な展開も多いのですが、石井隆としては久々に「皆殺しのリアルな銃撃戦」をやりたかった、ひたすらやりたかったってことだけなんでしょうね。とにかくあきれるほど拳銃だらけの世界で、人がゴロゴロ死んでいきますし、むしろ自ら死にに行ってますし、命の軽さったらありません。

ドラマチックなシーンンには常に雨が降っている石井作品ですが、本作も最初から最後まで降りまくっています。クライマックスにはなんと屋内にまで雨が降りしきります。なるほど、その手で来ましたか!

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壁にもたれかかりながら復讐の時を待つ、疲弊した奴ら~スクリーンを切り裂いて最後の撃ち合いに飛び出す奴らには、『明日に向って撃て!』のラストがダブります。 もうストーリーの辻褄とかはどうでもよくって、ひたすら銃撃と殺戮の嵐。闇があって、雨があって、銃と暴力があって、赤い血があって・・・それで石井隆としては満足なのでしょうけれど、小生は満足しきれませんでした。石井隆にはもっと「情緒」と「情念」を期待してしまうのです。 闇金襲撃からヒットマンとの抗争に至る中盤がかなり面白かっただけに、残念です。

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2015年9月27日 (日)

「ピース・オブ・ケイク」:主役二人がいきいきと魅力的

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映画『ピース・オブ・ケイク』、面白かったなあ。現代日本のリアルなラブストーリーとして、よく描けています。やはり主人公(多部未華子)がいきいきと(ダメな所も含めて)魅力的なので、映画が溌剌としているのです。対する綾野剛も、いつもの彼とは違って天真爛漫な笑顔に愛嬌を漂わせて、こちらもダメな所も含めて魅力的なのです。

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レンタルビデオ店の仲間とか、綾野の彼女とか、ゲイの友達とか、劇団主宰者とか、脇の人々もそれなりに効いています。でもやはり圧倒的に主演二人のキャラクターの力です。ラブコメに必要な要素を、きっちりと満たしています。とにかく二人の掛け合いのバランスが良いのです。

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そしてちょっと大人な役柄になった多部ちゃんはやっぱり上手な役者ですねえ。恋するときめきや、逡巡や、喜びや、焦りや、嫉妬や、憤怒や、諦念や、切なさや、渇望を、全身で見事に表現していました。終始リアルに、終始輝きながら。 彼女が熱海の宿でケンカした時の台詞「おまえはもうやっている!」には、笑いました。

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これまでの田口トモロヲ監督作品って、なんか「悩める男子」もので、私小説的過ぎるきらいがありましたけど、本作では「物語を上手に描く」ことに成功して、一皮むけた感があります。 楽しくて、愛すべき作品に仕上がっています。

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2015年9月26日 (土)

「赤い玉、」:古めかしい違和感

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映画『赤い玉、』は、奥田瑛二が「いかにも」「らしい」主人公を演じて、まあこの領域に関しては独擅場ですね。あこがれの少女を隠れながら追い回したり、化粧までするなんてのは、ほとんど『ベニスに死す』のアッシェンバッハ先生。ビールの飲み方から何から、堂々たるダメ男の一挙手一投足が「ザ・奥田瑛二ショー」になっておりました。

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でも全体的には、古めかしい珍作となっております。近年の高橋伴明監督、申し訳ないけど、ずれてきちゃってます。映画学校での『雨に唄えば』のシーンの気恥ずかしさったら! 少女の描き方とか、少女のヘンテコ淫らなダンスとか、情けない男子学生監督の描き方とか、妄想シーンでのマネキン人形の使い方とか・・・、何か違うんだよなーという気持ちを禁じ得ませんでした。

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そもそもこの「夢の美少女」であるべき女子高生が、まあ××××(自主規制)で、いくらきわどいシーンがあるからと言え、どうして今日び この子を選んじゃったの?と思わずにはいられません。この子のみならず、奥田の愛人にしても、学生映画のヒロインにしても、みんな「どうしてなの?」の世界でして・・・。まさか、出演していて製作者でもある高橋惠子さんが「自分より魅力的な女優は使っちゃダメ」と、夫をコントロールしたわけでもないでしょうに。

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(以降ややネタバレあり) ラストもなんだかあっけなさ過ぎてねえ。むしろ最後までもっと、ジタバタしてもらいたかったところです。情けなさが美学になるぐらいにまで・・・。

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「ド・ローラ・節子の暮らし展」@松屋銀座

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今日はイレギュラーな仕事で、ベルマーレvs.マリノスの観戦に行けなかったので方向性を変えて、仕事帰りに松屋銀座で『ド・ローラ・節子の暮らし展』(~10/5)を観ました。

画家バルテュスの妻・節子さんのスイスでの暮らしを多面的に紹介する展覧会。昨年上野の東京都美術館で『バルテュス展』を観ましたが、その「スピンオフ」企画と考えられなくもないですね。まあ、この百貨店の展覧会らしく、優雅な中高年女性があこがれるライフスタイルを概観するものとなっておりました。

着物が20数体展示されているのが、目を惹きました。趣味の良い訪問着が中心で、祖母から譲られたものもあり、着物愛が伝わって来ます。 さらには手芸とか絵画とか絵本原画とかテーブル・セッティングとか、彼女をイメージした庭園などなど。そして、U2のボノとかクリスチャン・ルブタンなど有名人との(バルテュスを介した)交流まで。

そして、映像で紹介されるスイス最大の木造建築にして、彼女が今も暮らす住居である「グラン・シャレ」が、節子さん自身と並ぶ主役になっています。

全体的に節子さんの華美ではなく、品のある生き方が伝わって来ました。それは、いろんな意味で現代日本のマダムたちがあこがれそうな暮らしなのでした。

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出口のグッズ・コーナーはいつもに較べれば地味でしたが、それでもマダム好みのお品がいろいろと揃っておりました。

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2015年9月25日 (金)

今日の点取占い236

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ゆうれいとキャッチボールをしてみたい   5点

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2015年9月24日 (木)

「カリフォルニア・ダウン」:すっごいVFXなのに・・・

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映画『カリフォルニア・ダウン』はまず原題が“San Andreas”というカリフォルニア州の断層の名前だってことにびっくりぽん。地味です。でも地震や津波のVFXが圧倒的なディザスター・ムービーです。

これに較べたら、今続けて観たら、チャールトン・ヘストンの『大地震』('74)なんて、あまりにも牧歌的に感じられてしまうでしょう。あちらの舞台はロスアンゼルス。そして本作はサンフランシスコ。

いくらなんでも・・・ってぐらいバタバタとガラガラと、高層ビルが崩れていきます。ダムも崩壊するし。「アメリカ、手抜き工事やり過ぎ~」とか「耐震/免震工事やってなさ過ぎ~」とか思ったのは、大江戸だけでしょうか?

そんな瓦礫の街で、ドウェイン<ロック様>ジョンソンが、超スーパーヒーローな大活躍。でもレスキュー隊員なのに、ほとんど自分の家族しか救ってないぞ、この男。

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なので、話としてはファミリー内で世界が小さくまとまっている感があります。『大地震』の方がグランドホテル形式でいろいろな人の人生が交錯し、大きな話になっていたんじゃないかなあ(もう忘れましたが)。

それにしてもここまで凄まじい市街地壊滅の圧倒的映像を作り上げながら、「あー、またね」的な反応になってしまうなんて・・・。(小生を含む)観客の目にスーパーVFXの垢がつき過ぎて、映像不感症になっている現代ってのは、不幸と言えば不幸な時代ですねえ。

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2015年9月23日 (水)

弥生美術館の「森本美由紀展」

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文京区の弥生美術館に行き、『森本美由紀展』(~9/27)を鑑賞しました。ここは一つの建物に弥生美術館の3フロアと竹久夢二美術館の2フロアが同居していまして、入場券も共通で見られるもの。森本展は弥生の1&2Fを使ったもの。

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おととし54歳で亡くなったファッション・イラストレーター森本美由紀さんの回顧展。あの独自のタッチで、太目の筆線で描き上げるファッショナブルな森本ワールド。彼女の全仕事を、雑誌、書籍、広告、CDジャケットetc. の実物や原画を通して、総合的に紹介していきます。

1443015251629ほんっとカッコイイんです。一目見て森本さんだとわかるオリジナリティ。でも'50-60年代の欧米のファッションイラストにインスパイアされ、模倣から始まりながら、それらを超えている圧倒的な画力。モノクロがこれだけ生きている、そのスタイリッシュさに感動しますし、ポーズや表情が本当に生き生きと見事なのです。特に女性の目に関しては、もう素晴らし過ぎて、その目に射抜かれてしまいそうです。

改めてこのようにまとめて見ると、彼女の凄さ、偉大さがよくわかります。実はこの展覧会の情報に触れるまで、彼女が逝去されたことを知りませんでした。かえすがえす惜しい天才を亡くしたものです。

会場の一角に2002年の松屋銀座クリスマス・プロモーションで、彼女がアート・ディレクターの古平正義さんと組んだ作品が集まっていましたが、これは大いに見覚えのあるもの。手造りポスターやショッピングバッグ、ショーウインドウや店内装飾など、白、赤、黒だけのシックでスタイリッシュな都会派感覚が鮮烈でした。

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てなわけで図録代わりに出版されている『森本美由紀』(河出書房新社・1800円+税)という書籍を買いました。この展覧会がそっくり収録されている感じで、これまた結構な出来映えでした。

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2015年9月22日 (火)

KERA・MAP「グッドバイ」を観劇

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世田谷パブリックシアターで、KERA・MAP#006『グッドバイ』を観ました。はい、夏帆ちゃん目当てです。でも他のキャストも凄いのです。仲村トオル、小池栄子、水野美紀、門脇麦、緒川たまき、萩原聖人etc. ほら、豪華でしょ。

太宰治の入水自殺により未完となった『グッドバイ』の続きを勝手にケラさんが作り上げるっていう趣向。その結果、ウェルメイドなコメディーが出来上がりました。なかなか笑えます。でも、後に残らないというか、物足りなくもあります。中盤など、少々テンポが悪い箇所もありました。

大江戸の場合それほど演劇に精通しているわけではありませんが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品はいくつか鑑賞しております。でもそれらに比べても骨が無いというか、「『グッドバイ』の続きを破綻なく作る」ことに勢力が注がれた結果、作品がカジュアルになり過ぎてしまった気がするのです。昔の日比谷芸術座あたりが似合いそうな芝居なのです。まあ、そこらへんを狙っていたのでしたら何をかいわんやなのですが・・・。

夏帆ちゃんは、無難に「柄に合った」役。ああ、夏帆らしくてキュートだなあと思う反面、物足りなくもありました。でも、ナマ夏帆を拝めただけでも僥倖であります。

仲村トオルと小池栄子がしっかり作品の柱になっていたし、なかなかの掛け合いで楽しませてくれました。仲村トオルって、結局この名前で(漢字にしたり改名したりせずに)この年齢まで来ちゃいましたねえ。『ビー・バップ・ハイスクール』のトオル役でデビューしたからかと思ってたら、なんと本名も「亨(とおる)」なんですってね。まあ、この姓名パターンには、尾藤イサオとか森本レオとかもいるから大丈夫でしょう(なんのこっちゃ?)。

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2015年9月21日 (月)

「私たちのハァハァ」:リアルで今日的な傑作

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映画『私たちのハァハァ』、傑作です! 正直ここまで素晴らしいとは、予想できませんでした。今この時代の青春を活写する映画って、それぞれの時代にありますけど、本作はそれらの中でも一際異彩を放っています。

女子高生たちに手持ちのデジタルビデオカメラを持たせることにより、ベースとなる(映画の)映像の中にその映像を織り交ぜる手法。その雑な映像のリアルな生っぽさ、今っぽさ。

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北九州→東京のロード・ムービーになっています。その間に4人の女の子たちの間に生じるちょっとした予想外やちょっとした軋轢やちょっとした冒険。その空気が実によく描かれています。大江戸は結構「空気を描くことが映画である」と思っていたりするので、これには唸りました。軽い映画、雑な映画に見えて、その実見事に映画ならではの空気を醸し出していました。

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4人のキャラクターの描き分けと、そのコンビネーションも素晴らしく、大いに賞賛したいところ。この4人の組み合わせが、かわいい子もいればそうじゃない子も・・・ってあたり、リアルです。そして4人の芝居が、芝居と思えないほどのリアルさ、生々しさで、目撃者である我々を惹きつけます。今日的な時代感覚に溢れています。 彼女たちの家族らを登場させず、(会話やメールや電話で)間接的に存在を示すだけというのもキッパリした処理で、評価できます。

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終盤に彼女たちが大ゲンカをする場面の、あのリアルな展開とデスパレートな空気には圧倒されました。もちろん彼女たちの演技の凄さにも感服しました。 その後の静かな高速バスの車内シーンにおいて、画面にはめこまれるSNSの文章によって彼女たちの空気の変化を見せる演出も、それによる情感の描出も、今日的な映画手法として感銘を受けました。

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クライマックスのクリープハイプのライブ会場シーンの「そう来たか」感もハンパ無かったです。松居大悟監督、ちゃんと映画をわかっていらっしゃる。

ラスト~エンドタイトルにかぶせて渋谷の街を(NHKホール前からスクランブル交差点へと)疾走する彼女たち! ああ、セーラー服を着て横に4人並んで・・・この絵って、『ラブ&ポップ』(庵野秀明)のラスト~エンドタイトルバックみたいじゃないですか。そして、スクランブル交差点の先には、『ラブ&ポップ』の4人がルーズソックスを濡らしながらバシャバシャと歩いた渋谷川が、今も流れているのです。 スクランブル交差点の中央にいる4人は、世界の中心にいるかの如くです。若さは無敵、女の子は無敵なのです。

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2015年9月20日 (日)

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」:またも「失速の後篇」

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映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN  エンド オブ ザ ワールド』(長っ!)は、いやー、ひどかったです。まず87分!短っ!しかも前篇ダイジェストが冒頭にありますし、相当たるいシーンも多かったので、1本に編集してテンポアップしたら、2時間40分ぐらいにできたと思います。なんでそうしなかったかなあ。「商売上の理由で」ってのは、あまり聞きたくありません。最近の日本映画の前・後篇ものって、『ソロモンの偽証』にしても『寄生獣』にしても、みんな後篇ですごく失速して残念なことになっているので、「またか」って感じです。もうこのスタイル、やめましょうよ。

(小生は原作ろくに知らない派ですが)相変わらず全ての登場人物に魅力がなく、特に主人公であるエレン(三浦春馬)は、何の考えもないのに威勢よく叫ぶだけの荒くれバカにしか見えません。語る言葉がないから、ただ叫ぶにもなんでしょうか(野獣?)? 敵対するシキシマ(長谷川博己)の方がキャラとしてまだ魅力がありました。 それにしても三浦貴大のキャラって、ただエラそうに息巻いてるだけで、最後までほとんど役に立ってないという・・・まあヒドイ奴でしたね。

(以降ややネタバレあり) 前篇以上にもろ『サンダ対ガイラ』になっておりました(巨人化したエレンとシキシマの対決ね)350818_014。それにしても「中の人」がああいう形で描かれると、なんだかバカみたいで笑いそうになってしまいました。

原作を知ってる人には、このストーリー(随分と変更しているそうですが)って、理解、納得できるんでしょうか? なんだかツッコミ所が多すぎて、わかったような、わかんないような・・・。特に(前篇同様上から下に落ちていく)エンドロール後のシーンって、何? 更なる続編への仕掛けなのでしょうか?

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楽曲“The End of the World”がなぜか作品のキー的に使われているのもピンと来ません。失恋の歌だし・・・。

観客が前篇よりかなり少なめで、終映後の空気にも微妙感が漂っておりました。 ああ、やっぱり(制作途上でポシャッた)中島哲也版が観たかったです。

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2015年9月19日 (土)

「天空の蜂」:もっと重厚さが欲しかった

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映画『天空の蜂』は、今年やけに「攻めて」いる松竹を代表するチャレンジングな1本として期待しておりました。確かにハリウッド的な構えのエンタテインメントに社会性を盛り込んだ問題作ではあるのですが、そして悪くはないのですが、でも期待を少々下回ったかな。悪いけど堤幸彦監督の限界を観た思いも。

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つまり絵作りもサスペンスも、切れ味が鈍く、重厚さも足りないのです。監督の体質的な問題でしょうが、どうにも軽くなってしまうのです(TV的と言ってはアレですが・・・)。もちろんそれが生きる映画もありますが、本作の場合はちょっと・・・。 例えば原田眞人監督だったら、映像の重厚感と緩急自在な編集の技で、もっともっとハラハラさせながら、重いものを観客に残してくれたのではと思ってしまうのです。

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原作は未読ですが、少なくともこの映画では原発を賛成、反対という片方のサイドから描くのではなく、両方の考え方に配慮して公平な立場をとっています。 それでも終盤の大江戸は、「犯人」を応援していました。まあ、そういう性分なんです。というか、犯人の造形がなかなか魅力的であったというか、共鳴を呼ぶ部分があったということでしょう。

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いずれにしても、観ていると現代日本のあの問題、この問題につながってきます。だからこそ、原作通りの1995年ではなく、現在を舞台にアレンジしてもらいたかったところ。一基だけ動いているあそこを狙うとか・・・。でもそうすると、世間から「不謹慎」だとか言われちゃうんでしょうねえ。

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2015年9月18日 (金)

今日の点取占い235

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用心しないと二階から落ちる   1点

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2015年9月17日 (木)

村上春樹の「職業としての小説家」

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話題の村上春樹の新著『職業としての小説家』(スイチ・パブリッシング)を読みました。リアル書店を応援する意味で、そして紀伊国屋さんの英断に敬意を示す意味で、ちゃんと紀伊國屋書店で買いました。

もともとは文芸誌『Monkey』に連載されていたものに書きおろしを加えた12章からなる「自伝的エッセイ」のようなもの。まあ、タイトルの通り村上さんがどのようにして小説家になったのか、どういう考えのもとに小説を書いているのかなどなどを解説しているのですが、そこに子供時代から今に至る村上さんの人生が具体的事例として挟み込まれるのです。

なるほどねーと思ったり、へーそうなんだと思ったり、やっぱりねーと思ったりしますけど、小説や小説家の話をしながらも、人生全般の話として成立している場合が多いっていうのがお値打ちです。

村上さんの文章は小説でもエッセイでも、それこそメールへの返事でも、読んでいて実に面白いのです。その秘密は、何度も繰り返される推敲にあるのでしょうね。こういうブログを書き飛ばしていては、なかなかそのような地点には近づけません。やれやれ。

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2015年9月16日 (水)

「キングスマン」:英国紳士スパイの超絶エンタテインメント!

353152_002映画『キングスマン』ムチャクチャおもしれー!! でも観る人を選ぶ面白さでしょうね、このテイストは。監督が『キック・アス』のマシュー・ヴォーンですから、エグさと悪趣味に近いポップさが只事ではありません。でも「英国紳士」要素によって中和されているという、絶妙なバランスなのです。

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ポスターやチラシを見た限りでは「渋いスパイもの」にしか思えなかったのです。コリン・ファース主演ですしね。ところが、予告編を見て「ん?アクション結構凄いんじゃん」となり、本編を観て、「えー、何コレ?! スゴ過ぎる!」となったわけです。伝えるのがなかなか難しい種類の面白さでしょうが、それにしても伝わってなさ過ぎ!です。

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スパイ映画にしてVFXアクションにしてスラッシャーにしてポップアートにしてビルドゥングスロマンにして軍事教練ものにしてコメディー。こんな何でもアリのごちゃまぜ映画、普通なら破綻してしまいますが、見事にまとまっちゃってるんですよねー。おまけに台詞でも言及されている『マイ・フェア・レディ』的要素も、上手にこなしてますし。マシュー・ヴォーン、おそるべし! 随所の「意外性」も冴えてます。

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コリン・ファースの英国紳士ぶりがもう最高で、いやー、やっぱりスーツはカッコイイっすねえ。現代の男の鎧です。おまけに彼のアクションや秘密兵器が、またスゴイことになってます。そして言うことにゃ“Manners maketh Man.”(makesじゃなくてthなんですよ!「メイケセ」ですよ!)ですから!! この映画ではマイケル・ケインもそうですけど、見事なクイーンズ・イングリッシュなのです。

そしてここらの(スーツやメガネを含めたダンディズムの)「師から弟子への継承」がラストに出て来るところは、もう最高です! いやー、娯楽映画をわかっていらっしゃる。

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敵がサミュエル・L:ジャクソンなもんで魅力たっぷりの悪役で、成功してます。その手下の両足義足がサーベルになっている人間凶器の女。彼女の登場シーンの人間真っ二つって、いくつもの映画で描かれてますけど、「足で」ってのは『殺し屋1』ぐらいなんじゃないでしょうか。でも血も中身も出ないので、残酷さはほとんど感じられません。 全編にわたって、そういう配慮がなされているので、少しヤバさを漂わせながらもエンタテインメントの枠内にきっちり着地しております。終盤のエルガー『威風堂々』に乗せての頭吹っ飛びシーンも、ポップアートのごとく花火のごとく幻覚のごとくといったサイケデリックな処理を施しているので、ちっとも残酷に見えず、むしろ快哉を叫びたい見事な映画的発明になっているのです。ただ、ここらの感覚も評価の分かれるところなんでしょうねえ。大江戸は大好きです。

続編もあり得そうですよね。奇策を使っての「あの人」の復活もあるかも知れませんし。

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2015年9月15日 (火)

のり塩ポテトチップス酸化、いや讃歌

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しばらく前からポテトチップスがマイブームでした。やっぱり夏場はビール、発泡酒に合いますからね。しかも大江戸的には何と言っても「のり塩」なのです。

やはり絶対的な基準であり規範であり王者だと思うのは、コイケヤ『ポテトチップス のり塩』。ここがポテトチップス界のグリニッジ標準時って感じです。しかもその牙城を脅かす存在はないのです。世界選手権16連覇の吉田沙保里みたいな絶対的王者なのです。ポテト感、適度な塩気、海苔の香り・・・ああ、おいしいなあ。

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カルビーはポテチ専業といったイメージのコイケヤに比べると、どうしても負けちゃいます。全ての面で少しずつ及びません。だからピリッと辛みを効かせて『のり塩パンチ』を出していて、これはこれでいいのですけどね。それでも・・・。

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最近のコイケヤは『頑固あげポテト のり塩』なんてのも出していて、その昔手あげ風のおいしさをの釜揚げ製法で再現した製品なのだそうです。普通のポテチに較べると厚め&堅めではありますが、堅過ぎはしない。そんなこだわり商品です。でも、小生は普通のやつの方が好きです。

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カルビーも堅いのを作ってます。『堅あげポテト のり味』。これはかなり堅いっすよー。でも、堅さはうまさとは違います。残念ながら大江戸が求めているものではありません。

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で、コイケヤさんは期間限定・コンビニ限定で、『極旨 のり塩』なるものも出していました。愛媛県産青のり、天海のやきしお、焼津産鰹節、日高産昆布という4種の国産旨味成分が入っているのです。こりゃ、うまそうです。で、実際にうまかったんですけど、別にここまでやらなくてもいいような気がするんです。たかがポテチなんですから。

結局はただの『コイケヤ のり塩』が、永遠のホームポジションなのだと思います。

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2015年9月14日 (月)

ジョージアの「プレミアム」×2

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今、CMなどでも「40年のジョージア史上最高傑作」と謳っている『ジョージア ザ・プレミアム』です。

確かに良いです。コーヒーのコク、深み、適度な苦みに加えて、スッキリ感も。矛盾するようですが、スッキリなのに後を引きます。上記の特徴が、いつまでも舌や喉の奥に残る感じなのです。

ミルクも主張し過ぎず、甘さも控えめで、すべてにわたって丁度いいバランスって感じです。さすがに「最高傑作」と気張るだけのことはありますね。

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一方こちらは「ジョージア・ヨーロピアン」シリーズの『プレミアム カフェラテ』です。猿田彦珈琲というスペシャルティコーヒー専門店が監修しているそうであります。

濃いコーヒーと濃いミルク。とろ~りこってりです。こういう方向性は割と好きなんですけど、なぜか少々塩気が感じられる、その部分が気になりました。コーヒーの酸味と濃いミルクの融合により、そんなニュアンスが出ているのでしょうか?

まあ、結構好きなんですけど、完成度においては『ザ・プレミアム』の方に軍配が上がるといったところでありましょうか。

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2015年9月13日 (日)

「テッド2」:相性悪いもんで・・・

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映画『テッド2』と聞いて、『ダーティハリー2』の監督はテッド・ポストだなんて連想する人は、小生ぐらいかもしれません。 それはともかく、相変わらず言葉の汚い下品なクマとその相棒でございます。ヒットしてメジャーになった分、少しだけ下品度が薄くなっている気もいたしますが、それでもなかなかです。当然のR15+です。

352092_005オープニング・タイトルにおける黄金期ハリウッド・ミュージカルの模倣(オマージュ?)が、意外なほど本格的で、なかなか見ごたえあり。でも、そこ以外はあまり好きじゃない本作です。まあ1作目もあまり好きじゃなかった大江戸なので、そこは(上品な大江戸と下品な本作との?)相性の問題と言うしかありません。

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モーガン・フリーマンやリーアム・ニーソン以外にも、「himself」や「herself」として出演する方々が随分いたことがエンドタイトル・ロールでわかりますし、「ああ、この人(ギャグ)きっとアメリカのTVでは有名なんだろうなあ」と思わせるカットが多々あり、まあそこらへんもこちとらが観ていて面白くないところです(アメリカでは大爆笑なんでしょうけど)。

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とはいえ、一つ一つのギャグにはよく出来たものも多く、アマンダ・セイフライドの目のデカさを「ゴラム」に例えた一連のギャグには笑っちゃいました。彼女が映画を観ない人で、映画のことは何も知らないという前フリを丁寧にしてあるので、効いているのです。

ニューヨークの景色も、いかにも「おのぼりさん観光スポット集」みたいで、クスクスものでした。

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2015年9月12日 (土)

湘南、松本山雅になんとかドロー

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W杯予選による中断明けのJリーグ、Shonan BMWスタジアム平塚で、湘南vs.松本山雅を観戦。イレギュラーな仕事があったため、ギリギリで平塚に到着。駅前で崎陽軒のシウマイ弁当を買い、タクシーを飛ばして、ビールを買って、なんとかキックオフに間に合いました。でも松本サポもぎっしりで満員で席がなくって、メインスタンド一番ゴール寄りの端っこ、通路の階段に座っての観戦となりました。

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松本がいつも以上に猛烈なプレスで、ガンガン来ました。さしものベルマーレも押されるほどの気迫と運動量です。で、16分にコーナーキックから先制。まさに反町監督のゲームプラン通りです。

こうなると松本は人数をかけて守り倒すチーム。攻撃はほぼオビナ1人に任せて、とにかく自陣を固めます。 後半になっても、その守備網をなかなか崩せないベルマーレ。よーく研究してきたソリさんの思うツボで、湘南にかなり暗雲が立ち込めてきたアディショナルタイム90+1分に、CKからのゴール前の混戦で、代表帰りの遠藤航が押し込んでゴール!  なんとか勝ち点1をゲットしました。スタジアムは盛り上がりました! ただ同点にした後にも藤田祥史の決定的得点機があったのですが、それは惜しくもゴールの枠を外れてしまったのでした。まあ残念ですけど、負けなくて良かった試合でしたね。

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それにしても遠藤航、ノッてます! 持ってます! あそこで球が転がって来るとは。

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あの混戦場面ではキーパー秋元(ピンクのユニフォーム)もゴール前に上がって来てましたし! 秋元はその後の逆襲ピンチも防ぎましたし。

途中出場のアモリンは、テクがあってうまいですね。同じく大竹洋平は怪我明けで、復調までしばらく時間がかかりそうな印象でした。

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今日陣取った位置からは、試合中スタンド下で立って観戦・応援しているベルマーレクイーンの 皆様も見えました。 彼女たち、試合後には、LEADS TO THE OCEAN(湘南の海をきれいに)のスタジアム周辺ゴミ拾いを呼び掛けていました。すみません!大江戸は住まいが遥か江戸のため、帰りが大変なので(シャトルバスが無くなってしまうのです)、参加しませんでした。お許しくださいませ(写真は、片岡沙織・夏実ツインズと谷口桃子さん。ビニール袋のタツノオトシゴが、遠藤航の「3」番に見えますね)。

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2015年9月11日 (金)

今日の点取り占い234

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お前は感心できない事ばかり言うね   4点

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2015年9月10日 (木)

エルヴィス・コステロのTシャツ

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先日ネット通販で買ったエルヴィス・コステロのTシャツでーす。

デビュー・アルバム『MY AIM IS TRUE』の時の写真ですね。

注文時には気づかなかったんですけど、アメリカからの発送だったのでびっくりしました。サイトから「今、シカゴの空港に入った」とか「今、成田の通関許可が出た」とかがわかるんですよね。到着までに時間がかかるけど、これで確認できるのでストレスが無いって寸法です。

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2015年9月 9日 (水)

「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」:スコットランドの渋谷系だけど・・・

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映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』は、ファッション雑誌『セブンティーン』や『オリーブ』みたいなオシャレ感満載。絵も色も音も、もちろん着てる物も、みーんなオッシャレです。スコットランド(グラスゴー)が舞台ですけど、’60年代イギリス映画(『ジョージー・ガール』とか『ナック』とか)の感覚もありますね。往年の「渋谷系」的でもあります。

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でもこの映画、好きにはなれませんでした。なぜかっていうと、主人公の女の子(エミリー・ブラウニング)が(大江戸的尺度では)ぜんぜん魅力的じゃなかったから。なんかジャガイモ×ナマズみたいな顔で、終始残念な気持ちでした。もっとキュートな子だったら、チャーミングな佳品になったかも知れないのに。 例えば今年公開のチャーミングな音楽映画である『はじまりのうた』なんかは、キーラ・ナイトレイの魅力で作品が輝いていますもん。

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メガネのスリムな男の子(オリー・アレクサンデル)は、とってもチャーミングなのですよ。若い頃の大江千里にやらせたかったような役です。なので小生としては 、彼が何で彼女に惹かれたのか? 彼が褒めまくっている彼女の才能とは何なのか? あたりが、きちんと表現されていないと捉えて、本作にダメ出しをしているのです。

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ミュージカル的な場面の編集やコレオグラフィーもイマイチでした。力を抜いたことが、いまひとつ芸になっていません。

ラストの駅におけるメガネくんの表情などは、絶品だったんですけどねえ。

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2015年9月 8日 (火)

W杯予選、アフガンに6-0完勝

W杯ロシア大会アジア2次予選のアフガニスタンvs.日本 in テヘランをTV観戦。暑いアウェイの地で、芝は深くピッチは荒れていて、おまけに相手選手はちょっと触れるとバタバタ(ファウル狙いで)倒れるような、まあアウェイな状態でしたが、日本はなんてことなく6-0で完勝を収めました。

先発したFW原口が効いてました。強引なくらいにドリブルで仕掛けて行く選手って、このチームには必ず必要です。その原口から香川にわたって決まった10分の先制点からは、いろんな攻めのバリエーションの中で6得点。まあ、もっと取れたよなとは思いますが、ここのところの物足りなさを打ち破る「本来の」チーム力が、やっと出た感じです。

香川2点と岡崎2点、取って欲しかった人たちがちゃんと決めてくれました。本田も取りましたし。欲を言えば交代で入った宇佐美や武藤嘉にも取ってもらいたかったところです。 今日はみんな良かったし、みんなほめてあげたいところ。中でも山口蛍が、いつもにも増して八面六臂の大活躍でした。ま、アフガニスタンに勝ったからって、そんなに偉くはありませんけどね。

ベルマーレの遠藤航が3人目の交代でW杯予選デビュー。まあ80分からだったので、特に見せ場はありませんでしたが、いつも通りの落ち着いたプレイを見せていました。

どうでもいいけど、今日はTBSの中継映像がよろしくなかったです。カメラマンも画角とか不適切なことが多かったのですが、スイッチャーがひどかったです。プレイが動いている時に選手のインサートカットを入れて、大事な局面が見えなかったっりするし、カメラが急な手動ズームやってるところを生かしちゃうし、ホワイトバランスが変な絵も生かしちゃうし、素人か!って感じでした。

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2015年9月 7日 (月)

「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」:ベタで荒唐無稽

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映画『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』って、タイトルなげーよ、どれがタイトルだよ、って話ですが、作品内容の方はというと、いやー、これがかなりツッコミ所満載で、何度もズッコケたり苦笑したりしてしまいました。そもそもあの盾だけで銃火器を持った敵に立ち向かうのって、どうよ?352548_007

大江戸はTVシリーズを全然見ていませんでしたが、そこはあまり関係なくストーリーに入れました。ただ、劇場版らしい大作感を出したプロットはともかく、ディテールやダイアローグがいかにもな紋切り型なのです。「あー、使い古されたクリシェだよねー」の連続ですが、観ているこちらはそのたびにがっくり来てしまいます。ありきたりにベタ過ぎて、気恥ずかしくなるのです。

352548_006あとクライマックスの一連のアクション&サスペンスの渦中に、家族がらみの回想とか別の場所での愛情話なんかをインサートして、興奮や緊張を断ち切ってしまうのが、いただけません。これ、日本映画、特にTV局制作の日本映画によくあるパターンです。

(以降ネタバレあり) それにしても特殊繊維の盾で手榴弾の爆発にも勝っちゃうし、大森南朋は撃たれても刺されても死なないし、なかなか狙いに弾が当たらなかった新垣結衣が、いわくありのお守りに手を触れたら、その御利益で見事に命中しちゃうとか・・・なかなかに荒唐無稽です。

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そもそもガッキーにスナイパーとは、ミスキャスト以外の何物でもありません。丸顔のほわっとした人にスナイパーは無理です。これが北川景子だったり真木よう子だったりしたらハマりますけど・・・。なんか新垣さん、敢えて柄に合わない役をやることが多いんですよねえ。そんなにチャレンジングでなくてもいいと思うんですけど。

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2015年9月 6日 (日)

高尾山のサブちゃん

L_a83f88addc2b19986409dde4e76864a57高尾山口駅から5分ほど歩くと、ケーブルカーの清滝駅があります。そこに立っていたのはこのお方!

北島三郎像でありました。これって、以前タワーレコードに立っていたアレと同じでしょうか? 少し金色が薄れているように思えますが・・・。

どうやら昨年の6月にリリースした『高尾山』という曲のPR用みたいです。

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アップにすると、やはりかなりの迫力ですね、サブちゃん。

ケーブルカーを降りたところの土産物屋ではCDを売っていました。

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ちなみに清滝駅前の広場には、ムササビ像もありました。

何しに行ったかというと、誘われて高尾ビアマウントに行ったのであります。2時間飲み放題・食べ放題で3,500円(女性3,300円)。ビールがハイネケンとか、一番搾りフローズンとか7-8種類あって、大江戸としてはハートランドの生もあったのが嬉しかったですねえ。ビールにはちょっと涼しい日でしたが、雨にもほとんど遭わず、なかなか結構でございました。

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2015年9月 5日 (土)

7年前にも東スポでカッパ!

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去る8月21日の当ブログで東スポ1面の「屋久島にカッパ!!」を取り上げた大江戸ですが、なんと7年前の2008年9月27日の東スポがカッパを1面にした時の紙面も持っておりました! さすがです。 (8/21のエントリーはこちら ↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-bbc1.html

こちらの見出しは「千葉に!! カッパ来襲」。サブ見出しに「市川市の民家ポストに手形」とあります。記事によると、千葉県市川市のA氏宅の郵便受けに水かきのある5本指の手形がついていた」と、ただそれだけの話です。よくここまでのネタに仕立て上げるものです。大江戸もさすがですが、東スポもさすがです。

で、ふと記事の署名を見て驚きました! どちらの記事も、三浦伸治という人が書いているではありませんか!! どんだけカッパ好きなんだ、三浦?! ちょっと調べてみると、東京スポーツ・文化部のデスクで、オカルト系など多くのトンデモ・スクープにかかわっている方のようです。

そういえば昔、東スポの傑作・怪作1面だけを集めた本が出版されたことがあり、大江戸も持っています。家のどこかにあるはずです。

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2015年9月 4日 (金)

「さよなら、人類」:そこはかとなく

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映画『さよなら、人類』は、ムムム・・・どう評価したらいいものやらって感じ。巷では結構絶賛の声も追いようですが、大江戸的にはあまりほめたくもないと言うか、あまり波長が合わなかった気がいたします。まあ一筋縄ではいかないタイプですよね。

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39のシーンで成り立つコント集のような、景気の悪い『モンティ・パイソン』みたいな作品なのですが、あまりに芸術臭がするために笑っていいのやらいけないのやらって感じ。そもそも笑いのタイプがあまりに「そこはかとない」感じなので、「これ、どこで笑ったらいいんだろう?」って悩んじゃいます。なんか居心地の悪いクスクス笑いの連続。

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そして笑ってばかりもいられない悪夢感。例えば、昔の国王の戦場への行き帰りだとか、奴隷が押し込まれて焼かれる巨大な回転シリンダーだとか、頭蓋を開けられて電気ショックの実験をされている猿だとか、とにかくみんな「嫌な感じ」。暖色を取り除かれ、温度の低そうなグレーで統一された本作の映像のような、冷ややかで陰鬱な悪夢感なのです。

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そもそもメインキャラクターの二人が売り歩く「吸血鬼のキバと笑い袋とラバーマスク」って、・・・この情けない時代遅れ感ときたら!(小生は嫌いじゃありませんけどね)

小生が一番好きだったエピソードは、予告編でも使われている「急死した男が注文したビールとサンドイッチ」に関するやつ。何とも言えない「そこはかとなさ」が、ちょっと衝撃的でした。

(って、なんだかんだ結構ほめてるじゃん。)

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2015年9月 3日 (木)

ハリル・ジャパン勝利の物足りなさと遠藤保仁の不在

サッカーW杯ロシア大会2次予選の日本vs.カンボジア@埼玉スタジアムをTV観戦。結果は3-0で日本の当然の勝利だったわけですが、・・・いやー、せわしないというか落ち着きのない試合でしたねー。最初から最後までワッショイ、ワッショイって感じで、とにかくゴールに向かって攻め続けました。日本のシュートは34本ですよ!

もちろんそれ自体は良いことですし、カンボジアがガチガチに守りを固めるのは当然なので、そういう試合になることもわかり切ったことですが、「それにしてももっと得点できたんじゃあないの?」という思いが、誰の胸からも離れなかったことでしょう。結局、シンガポール戦で出た宿題が、あまり解決されなかった感が強いのです。

そんな中でも1点目の本田、2点目の吉田と、ミドルシュートが決まったことは一つの回答です。あとは両サイドの上りも、きちんと頑張っていたのですが、その後の精度を欠いていました。特に長友のミスが多く、まだ調子悪い感じでした。

結論はやっぱり遠藤保仁の不在に尽きますよね。こういうイケイケドンドンな試合の中で、相手をはぐらかしながら、いったん戻したり、タメを作ったり、決定的なラストパスを出したりをできる選手がいないのです。そして精度の高いプレイスキッカーの不在=これも遠藤保仁のこと、これが大きいですよねえ。現在の代表では、たぶん太田宏介の精度が一番高いと思いますが、今回は怪我で招集されていませんし、レギュラーではありません。それにしても香川や本田がCK蹴ってる現状って、異常です。本当は遠藤保仁の後釜として、柴崎岳がもっともっと成長してくれればいいのですが、まだ少々時間がかかりそうです(ボランチには今日出た長谷部、山口蛍がいますし、遠藤航だって狙っていますから)。まあヤットさんは、それだけ不世出の大選手なのですけれど(とはいえ35歳ですから、さすがに次のW杯までは無理でしょうし)・・・。

ヤットさんに代わる選手を待つよりも、別の形でうまくいくチームを作っていくしかないのでしょうね、きっと。 それにしてもプレイス・キッカーだけは名波→俊輔→遠藤の跡継ぎとなる職人が欲しいですよねえ。

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2015年9月 2日 (水)

プレミアム・シネマイク・ポップコーン

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TOHOシネマズのコンセッション(売店)で売っている『プレミアム・シネマイク・ポップコーン』。大江戸は映画を観ながらポップコーンって、ほとんどやらないんですけど、これはTOHOシネマズでいつもCMがかかっていましたし、『紙兎ロぺ』を使ったCMでも、「コーティング」ってことで長いことアピールしてましたんで、大いに気になっていたもの。しかしながら、なんと700円!ってことで、ためらっていたのですが、遂に食べました。

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バカでかくはなく、むしろ小ぶりにさえ見える袋に入ってます。この袋が口部分を止められるようになっているので、食べきれない分は持ち帰って翌日別の映画館で食べました(!)。コーティングのせいか、しけることもなく、おいしくいただけました。

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CMを見てると、驚くほどのコーティングでとろーりとしたキャラメルがしっかりからんでいるのかと思いましたが、食べてみた感じはそれほどでもなく、普通のキャラメルポップコーンとさして変わらぬ印象(と言いつつも、キャラメルポップコーンを食べること自体久しぶりなので、どんなのか忘れちゃってますけど)。むしろアメリカの駄菓子「クラッカージャック」のようなキャラメル感と言えましょうか。さすがにこっちの方が上品な味ですが・・・。

まあ、でも結構飽きずに食べられました。1回試せばもういいかなって感じではありましたけどね。

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2015年9月 1日 (火)

恵比寿のヱビスビール記念館

1441109473279先日恵比寿に行ったついでに、恵比寿三越裏手にあるサッポロのヱビスビール記念館に行きました。恵比寿ガーデンプレイスが出来て少し経った頃に行って以来、随分と久方ぶりの訪問です。あ、ちなみに入場無料です。

入口は堂々たる赤レンガで、ヱビスビールの缶を巨大化させたものが自動ドアの両サイドに鎮座しています。

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中は広々と穴場空間的な趣き。日曜の午後なのに、ゆったり感があります。リニューアルさえrたようで、昔とはだいぶ違います。照明がムードのあるほの暗さで、涼しげな感じ。子供からお年寄りまで老若男女まんべんなくの客層です。

館内にはビールの試飲を含むガイドツアー(有料)もありましたが、時間の関係でパスしました。ヱビスビールの歴史をたどる展示や、飲み比べ試飲会などをやるみたいですね。

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館内にはミュージアムショップとテイスティングサロン(ま、ビアホール的な飲食スペースです)があり、折角なのでビールをいただくことにしました。一人でも過ごしやすい感じでした。

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ヱビスビールも5種類ぐらいあったのですが、ここはスタンダードなものをと、「ヱビスプレミアムミックス」を注文。400円分のコインと交換するシステムです。「ビールによく合うホットドッグ」(こちらも400円)も注文。 さすがにビールはうまいです。よく言う「工場で飲むビールはうまい」の、あの感じ。ヱビスらしい濃厚さと苦みがしっかりしていて、温度も泡も最高です。ホットドッグは、まあ普通でしたけど。

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もう1杯飲んでもいいかなーという気持ちを、「まだ昼間だし」ということでコントロールし、出入口付近の恵比寿さまに別れを告げたのでありました。

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