KERA・MAP「グッドバイ」を観劇
世田谷パブリックシアターで、KERA・MAP#006『グッドバイ』を観ました。はい、夏帆ちゃん目当てです。でも他のキャストも凄いのです。仲村トオル、小池栄子、水野美紀、門脇麦、緒川たまき、萩原聖人etc. ほら、豪華でしょ。
太宰治の入水自殺により未完となった『グッドバイ』の続きを勝手にケラさんが作り上げるっていう趣向。その結果、ウェルメイドなコメディーが出来上がりました。なかなか笑えます。でも、後に残らないというか、物足りなくもあります。中盤など、少々テンポが悪い箇所もありました。
大江戸の場合それほど演劇に精通しているわけではありませんが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品はいくつか鑑賞しております。でもそれらに比べても骨が無いというか、「『グッドバイ』の続きを破綻なく作る」ことに勢力が注がれた結果、作品がカジュアルになり過ぎてしまった気がするのです。昔の日比谷芸術座あたりが似合いそうな芝居なのです。まあ、そこらへんを狙っていたのでしたら何をかいわんやなのですが・・・。
夏帆ちゃんは、無難に「柄に合った」役。ああ、夏帆らしくてキュートだなあと思う反面、物足りなくもありました。でも、ナマ夏帆を拝めただけでも僥倖であります。
仲村トオルと小池栄子がしっかり作品の柱になっていたし、なかなかの掛け合いで楽しませてくれました。仲村トオルって、結局この名前で(漢字にしたり改名したりせずに)この年齢まで来ちゃいましたねえ。『ビー・バップ・ハイスクール』のトオル役でデビューしたからかと思ってたら、なんと本名も「亨(とおる)」なんですってね。まあ、この姓名パターンには、尾藤イサオとか森本レオとかもいるから大丈夫でしょう(なんのこっちゃ?)。
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